2015/06/18 のログ
■遠条寺菖蒲 > ラヴィニアの動きに合わせて抱擁を解く。
「ありがとう、これで私は自信を持って『選んだ』と言える気がするわ」
なんの選択をしたかなんていうのは言わない。
余計なことを言えば彼女を巻き込んでしまう気がするから。
その瞳は能力を使っている訳でもないのに少し光輝いて見えたかも知れない。
■ラヴィニア > 目を細めてほう、と吐息し、至近距離で軽く会釈する。
「続くのが佳き日であられますようにお祈り申し上げております」
顔をあげては満足そうに頷き、「ところで」と一つ身を引く。
「ご予定といえば、この後のことはいかがされますかしら。
お昼が未だでしたら、ご一緒させていただきたく存じますわ」
■遠条寺菖蒲 > ありがと、と律儀な少女に微笑み返して
ラヴィニアの提案に頷いて見せる。
「それは嬉しい提案です。
実は朝から報告で今日は未だ何も食べてませんでしたから、
そのお誘いはとても嬉しいわ」
お腹は減ってるわ、と言わんばかりに手で軽くお腹をなでてみせた。
■ラヴィニア > 「それはよかった。では参りましょうか」
かるく手をあわせて喜びを見せると、ゆっくり立ち上がり
「何がお好みでいらっしゃるのかしら」
わずかに首を傾け、菖蒲を振り返る。
■遠条寺菖蒲 > 喜び立つ少女を見て、愛らしい子だなと思う。
きっと妹なんていうのがいれば、こんな風に可愛いのかもしれないとも考えた。
そんな少女からやや遅れて立ち上がり少女の質問に悩む。
「……余りこういうことを言うと幻滅されるかもしれませんが、病院食は少し質素でしたので少し味の濃いものが今は好きかもしれません」
と笑顔で答える。
■ラヴィニア > 「ふふ、何をおかしなことを仰るのですか。幻滅だなんて。
濃ぉい、もの。
……それでは洋食屋の方がよろしいですね?」
言って、断りもせず菖蒲の指に指を絡めると、手を引いて道へ。
■遠条寺菖蒲 > 「ラヴィニアさんのオススメでいいかしら?私、余りお店には詳しくないので……」
少し恥ずかしそうにしてラヴィニアの手を気にせず受け入れて行く道を続いていく。
ご案内:「委員会街」からラヴィニアさんが去りました。
ご案内:「委員会街」から遠条寺菖蒲さんが去りました。
ご案内:「公安委員会 調査部 本部 とある一室」に『室長補佐代理』さんが現れました。
ご案内:「公安委員会 調査部 本部 とある一室」に公安委員会・上層部員さんが現れました。
ご案内:「公安委員会 調査部 本部 とある一室」から公安委員会・上層部員さんが去りました。
ご案内:「公安委員会 調査部 本部 とある一室」から『室長補佐代理』さんが去りました。
ご案内:「公安委員会 調査部 本部 とある一室」に『室長補佐代理』さんが現れました。
■『室長補佐代理』 > 『害来腫』討伐を終えた直後。
即座にそこに呼び出された男は普段よりも若干神妙な面持ちでそこに居た。
滅多に自分を呼ぶことが無い『上司達』に呼び出されたのである。
真面目な顔をしないほうがおかしい。
■『室長補佐代理』 > そこそこの大仕事を終えた後である。
恐らく、何かしらの賞与を対価に次の『仕事』を押し付けるつもりなのだろう。
今の部下……クロノスのした事なども込みで考えると、実質上の左遷も在り得る。
■『室長補佐代理』 > まぁ、それでもいいか。
男は、軽くそんな風に考えていた。
仕事が忙しくなるのは望むところとは言い難い。
だが、それでもその仕事によって何かが成されるのなら、それはそれで悪い事ではないはずだと思う。
■『室長補佐代理』 > 「公安委員会直轄第二特別教室、室長補佐代理。召喚に応じ、出頭致しました」
覚悟と若干の期待を胸に、恭しく頭を下げる。
ホログラムしかない無謀の男達。
公安委員会は性質上、『憎まれ役』を買うことが多い。
そんな公安委員会で成り上がったともなれば……まぁようするに『こういう事』になる。
自分も出世を続ければ、いつかはこうなるのかもしれない。
■『室長補佐代理』 >
『出頭、御苦労』
『件に連なる仕事の数々。見事こなしたその功績。まずは称えようか』
『非常連絡局のいざこざから含めて合計3件。厳密にみれば4件の特記事項の解決』
『我々としても不満のない「成果」と云える』
ご案内:「公安委員会 調査部 本部 とある一室」にクロノスさんが現れました。
■『室長補佐代理』 > 「身に余るお言葉、恐縮です」
普段よりいくらかトーンの低い声でまた頭を下げる。
過不足ない程度の礼。
ここでは過剰でも不足でも窘められる原因となる。
程度を弁えない人間は公安委員会には必要ない。
■クロノス > 同じく、隣で恭しく礼をする見覚えのある白髪の女の姿がある。
礼をする彼を一瞬横目で見るが、特に何か言うわけではない。
『ここでは過剰でも不足でも窘められる。』
―――彼女もそれを弁えていた。
彼女は頭を下げたまま、次の言葉を待つ。
■『室長補佐代理』 >
『そう縮こまる必要はない。今日は君の為を思っての招集でもあるのだからな』
『我々なりの労いということだ』
『今回はそれに伴い、何人かゲストも呼んである』
『その一人が、まさに今君の隣にいる『クロノス』くんだ』
■『室長補佐代理』 > 「……?」
労い、という言葉まではまだわかる。
しかし、それに何故クロノスを?
発言の意図が読めず、つい横目でクロノスを見る。
彼女に関する処分の話も込みなのだとしたら、言い流れとはいえないが……
■『室長補佐代理』 > 『簡単な話だ。彼女にも関係がある話なんだよ』
『上司の進退は部下にも無関係な話ではないだろう?』
『これはそれだけの話だよ。それ以上でもそれ以下でもない』
■クロノス > 彼女の口元にはいつもの笑みが浮かんでいるが、
瞳には僅かに動揺の揺らぎが見える。
「―――私に関係のある話、ですか?」
腰を折ったまま、
顔だけホログラムの『上司』に向け、問いかける。
■『室長補佐代理』 > 闇の中、ホログラフの男達……いや、正確には男であるかどうかすらわからない。
何者かわからない『何か』達が、蠢き囁き……汚らしい笑声を漏らす。
その視線は、男やクロノスと同じ、何かを覗き込むような悍ましさも孕んでいる。
■『室長補佐代理』 > 『そうだとも、君にも大いに関係がある話だよ、クロノス君』
『君と、そして君の上司の「活躍」は我々の耳に十分に届いている』
『だからこそ、我々はこの決定を下すのだ』
『まず、結論からいおうか。室長補佐代理』
■『室長補佐代理』 > 静かに頷いて、目を伏せる。
功績は確かにあるにはある。
だが、それを理由にただ楽をさせてくれる連中ではない。
クロノスまで呼び出したのだ、栄転と嘯きながらの左遷ももしかしたら俺一人ではなく、彼女と共にどこかに飛ばされるのかもしれない。
憶測だけはいくらでもできる。
ただ、いずれにせよ、これまで以上に苛烈な仕事が回される事だろう。
男はただ、それを予感し、身構えていたが……
■『室長補佐代理』 > 『公安委員会直轄第二特別教室 調査部別室 室長補佐代理』
『これより口頭にて辞令を告げる』
■『室長補佐代理』 >
『本日付けを持って君を室長補佐代理の任より解き、公安委員会からの除籍処分とする』
■クロノス > 『は!?――除籍!?』
ギョッとしたように目を見開いて彼のほうを見る。
この穏健派代表のような彼が一体何をしたと言うのか、
―――いや、自分のせいか?
それほどに問題があるような行動だったのか。
自分も呼び出されたという事は除籍されるのか、
―――と、思考をめぐらせながら、次の言葉を身構えて待つ
■『室長補佐代理』 > 「はぁああ?!」
その辞令は、男の予想も一足飛びで超えていた。
クロノスは心中で済ませられたろうが、当事者の男からすれば寝耳に水もいいところである。
処分ならわかる。降格もまぁ甘んじよう。だがそれすら飛び越えて除籍?
「い、いや、……納得いきません! 何故ですか?! わ、私に何か落ち度でも……!?」
■『室長補佐代理』 > 『いいや、仕事に落ち度はないよ』
『最初にいったろう? 成果に我々は満足していると』
『しかし、それ以外の部分が……そう、君の人間的資質に問題があるのだよ』
■クロノス > 『……補佐代理、いや、元補佐代理にも心当たりが無いのか』
ふと、帽子に手が伸びそうになるのをぐっと堪える。
『……つまり、彼に落ち度があるわけじゃない。』
―――まさかここまで大事になるとは、目を伏せる。
彼もそれなりに努力して今の地位に居る事だろう、少しの罪悪感が心を刺した。
『ん?人間的資質?』と心の中で首を傾げる。
正直認めたくはないが、彼ほど公安に適した人間はいないと思っている。
『何を考えている。』
―――そう、真紅の瞳をホログラムの男に向ける。
■『室長補佐代理』 >
『無論それだけではない、事実としての問題もある』
『生徒会役員。それも暗部に属するような女との密会と接待費用にかこつけた予算の横領』
『その上、本来実働を是とはしない調査部であるにもかかわらず、私情に駆られた独断出動』
『部下の教育も満足に出来ていないという現実』
『今回の害来腫討伐も、仕事とはいえ……君は私情に駆られていたろう?』
『確か、広報部の……監視番号40番だったかな? 少しばかり、入れ込み過ぎなんじゃあないかね?』
■『室長補佐代理』 >
『我々、公安委員会にはね。程度を弁えない人間は必要ないんだよ』
『それは、君が一番よくわかっていることじゃないかな?』
■『室長補佐代理』 >
『我々は、装置である君を欲していた』
『ただの「人間」に堕した君は――必要ない』
■『室長補佐代理』 > 【次の尻尾は誰だろうな】
■『室長補佐代理』 > 今際の際の、奴の台詞が木霊する。
愕然としながら、決定を聞く。
徹頭徹尾間違っていない。
上層部の諜報力に驚く部分もあるが、それ以上に明白な事実に口角が吊り上る。
そう、俺は『切られ』のだ。
害来腫1人では足りなかったのだ。
あれは所詮は離反者。公安委員ではない。
では、次にポストのある、イケニエは誰か?
俺以外の、誰がいる。
■クロノス > 彼の横で頭を下げたまま、
噴出しそうになるのを必死に堪える。
『数日前に仕事に私情を挟むな』と言っていた男が、
1人の女の子の為に、私情にかられての出動。それに『監視番号40番』。
笑わせてくれる、結局この男も私と同類ではないか。
【次の尻尾】は彼だったわけだ。
『生徒に被害を出した元同僚の悪人を私情を理由に討伐し、
それを理由に除籍される―――。』
いかにも、学生が好きそうな筋書きじゃないか。
イメージダウンしている公安委員会のイメージをよくするのに、これほどいい『尻尾』はない
■『室長補佐代理』 > クロノスの様子に苦笑いとつい舌打ちを漏らしつつも、自分も先日いったことがそのまま脳裏に浮かんで顔をしかめる。
己を見れていないのは一体だれだったのか。
今回ばかりはクロノスにいくら詰られても文句の一つもいえやしない。
■『室長補佐代理』 > 『とりあえず、君への辞令は以上だ』
『御苦労だったね、元・室長補佐代理』
『ま、君への詳しい沙汰は追って伝える。一先ず生徒手帳は本日中に返却したまえ』
『さて、続けてクロノスくん』
『君への辞令だ。おめでとう、君は昇格だ』
■『室長補佐代理』 > 「昇格……?」
このタイミングでの、昇格?
いや、まて、それは、つまり。