2015/07/07 のログ
ご案内:「風紀委員会本部」に久藤 嵯督さんが現れました。
久藤 嵯督 > 委員会本部に帰還した、久藤嵯督その人。

「……誰もいない、か」

どうせならまとまっていてくれれば、一人ひとりに挨拶せず、一度にまとめて言ってしまえたのに。
面倒だが戻って来た事の旨を、一々説明してやらねばならないようだ。

ふとお茶請けに視線をやると、お茶請けに珍しい見た目をしたせんべいが置かれていた。
風紀委員会にせんべい好きがいるのか、暑中見舞いにはせんべいがいいかなどと考えつつ、せんべいを一枚手にとって、味見をする。

(……ふぅむ、『おいしい味』だな)

中々腕の立つ者が作ったということが伺える。
誰が買ってきたのかは知らないが、中々いいセンスをしていると思う。

久藤 嵯督 > 室内に結界を張り直し、糸に茶を淹れさせる。
幸い書類仕事は他の誰かが粗方片付けてくれていたようで、しばらくは見回る時間がゆっくり取れそうだ。

音もなく湯飲みを持ち上げる糸たちは、嵯督の机の上に置く。
それをぐっと一口。罠張りは一級だが、お茶汲みの方はまだまだのようだ。
もっとも、『おいしい味』にするのであれば手でやった方がいいのだが。これはリハビリも兼ねてのことだ。

久藤 嵯督 > 未開拓地区への地方送りもどきから解放されてみれば、街のやかましさが耳につく。
慣れてしまえば大した事はないのだが、環境が変わったばかりの五分間は煩くてかなわなかった。

委員会棟は比較的静かな部類に入るので、少し落ち着く。
深く息を吸って、吐き出す。
紙やインク、汗の臭いに至るまで、嵯督の嗅覚に多大な情報が入ってくる。

久藤 嵯督 > その解析を目的として深呼吸をしたわけでは無いので、それらの情報は脳の片隅に置いておくことにする。
一度嗅覚情報を全て解析して開示したことがあるのだが、上司から変態呼ばわりされてからは永久に封印している。
誰が変態だ。誰が狗だ。自分はただ、ありのままの情報を簡潔に伝えようとしただけだというのに。

久藤 嵯督 > 残っていた書類も片付いたので、パトロールに出かけることにしよう。
装備を確認した後、本部を出て行った。

ご案内:「風紀委員会本部」から久藤 嵯督さんが去りました。