2016/08/19 のログ
ご案内:「風紀委員会本部」に那岐夜車丸汀さんが現れました。
那岐夜車丸汀 > 風紀委員会本部のとある一角にて
ありきたりな取調室に 二つの影が存在している。
一人は今日付けでどう考えても事務作業で配属替えになった気がする、一介の女子委員。
一人は、その委員がしょっ引いたというか後日出頭を命じて 取り調べと称した被疑者(?)

淡々と取り調べというか 何というかこう二人っきりの状態は続いている…

「…はい、では 此方に署名と拇印を押して下さい。ご本人単体での調書は以上です。
 引き続きまして、何度か遭遇しておりますが、貴方が持参されている
 携帯武具についての調書となります。包み隠さず出された方が、後々問題にならずに済みますので 良しなに。」

あくまでも強制では御座いません、と言いながらも目が笑っていないし
寧ろ 見たいという怪しい目の輝きを放っている!

ご案内:「風紀委員会本部」に羽切 東華さんが現れました。
羽切 東華 > 本日、大時計塔に深夜こっそり侵入して昇った事についての取調べの日。
とはいえ、厳重注意だけで本来済むのでは?と、今更ながらに思う事もある。
ともあれ、私服姿ではあるが、大人しく出頭してこうして取調室で取調べを受けている訳だ。

と、いうか他の風紀委員の人が何故に一人も居ないのか、という素朴な疑問が。

「あ、ハイ…署名…と、捺印……これでいいですかね?
と、いうか普通ここまで取り調べするんでしょうか汀さん」

と、署名と捺印をササッと済ませながらも、今更ながらそんな質問が。
むしろ、この風紀委員さんの目が好奇心的な意味でマジである。
やがて、溜息と共にまずは腰に付けていた黒い革のポーチを外す。
その中から白いクナイのような投擲ナイフを10本ばかり取り出してテーブルに置く。
そして、竹刀袋をゆっくりと開き、中から黒い鞘に収められた一振りの刀を取り出す。

(鈍の本体は念の為に自室に置いてきたけど、正解だったかもなぁ、これ…)

契約している妖刀娘の本体でもある刀は、流石に突っ込んで聞かれると面倒だ。
まだ生徒登録もしていないし、刀の本体は少なくとも自室待機状態である。

那岐夜車丸汀 > そう、本来は 厳重注意 だけで出頭を命じるほどではない。
では何故 出頭を命じたのか。何か含みがあるのではと思われても不思議ではない。
寧ろ 何故本部まで出頭を命じているのか、だ。風紀委員が一人もいないのかは、
元々外回りで警邏する者が多く、事務作業をする委員が少ないのがあるらしい。
というか事務出来る委員は貴重では?と思うほど人材不足らしい。

「はい、これで以上で御座いますわっ
 島の安全を担う風紀としましては公安の方々と協力を致しまして 安全安心健やかに過ごせるよう、
犯罪の目を毟り取るという意味で怪しき存在には取り調べをして情報という獲物を得る為ですわ!」

何か一気に台詞を言わなかったか?書類の束を封書の中にいそいそとしまい込み、
さぁ さぁ 持って居るモノをばーんと出しな、とテーブルの上を示している。
無論出さなかったらどうなるか分かってますよね?と言いかねん位に 目がマジで赤黒く輝いていた。
ナイフが10本に刀が一振り…?二降りでは??昨日異能で確認したのは二本。
今目の前に置かれている刀は一振り あれ??もう一本は何処に!?

(…昨日は二振り 今日は一振り あらあらあらあらあららうふふふふ)

「是で全てですか??      

                       ・・
  おカシイデスね? …昨日 お会いした際には二振でしたのに??
 今あるのはナイフが10本に一振りの人外がいると震える怪しい刀サンが一振り。
 もう一振りは何処にイったのデす??」

喋りがおかしくなる位に 雰囲気がもっと怪しく危ない方向になりつつある、
どこにあるのですか?と椅子に座っていた状態から半身を前に乗り出す形でテーブルに手をついて
彼の方を 妖しい?微笑を添えて質問をぶつけようと。

羽切 東華 > むしろ、風紀委員の本部というだけでめっちゃ居心地が悪い。
厳重注意と調書まではいいとしても、武器を全部出せ、というのが今更だが引っ掛かる。
そう、”異能の方はノータッチ”なのだ。まぁ、彼女がこちらの異能に気付いてないだけかもしれない。

(と、いうか異能の方は確かまだ殆どこっちで使ってないしな…)

別にバレて困る訳でもない力だが、手札は多い方がいい。
と、いう訳で異能に付いては完全に黙秘を決め込むとして問題はこっちだ。

「何か一気に纏めませんでした!?汀さんもしや単に俺の武器が見たいだけでは!?」

え、何で最後一気に纏めてるのこの人!?しかもサッサと書類とか仕舞ってるし!
で、出したのは大蛇の牙を異能で削って作った、白いクナイ形の投擲ナイフが10本。
そして、人外殺しの刀として代々羽切の家に伝えられてきた《禍津切》。
目が赤黒く輝いている彼女に呼応してか、既にガタガタとテーブルの上で鞘ごと揺れている。
そして、妖刀を置いてきたのが裏目に出たかもしれない。何かヤバい。

(おかしいな、怖さは感じないけどヤバさは感じるぞ…!?)

とある理由で恐怖心が欠けているので、怖いとは思わない。が、脅威は感じる。

仕方ないので、竹刀袋から”二本目”を取り出して机の上に。
こんな事もあろうかと異能で作り出したイミテーションの刀だ。

「これでいいですか?と、いうか武器の詳細も聞かれるんですかねこれ…」

溜息。取りあえず、人外殺しの刀は彼女に触れさせないようには気をつけておこう。

那岐夜車丸汀 > 取り調べを敢えて本部で行っている。厳重注意では犯罪の目は毟り取れない。
では調書という証拠を残しますよ、と形となる証拠という意味で情報を…武器を全部提出してくれれば
何か問題が起きたら 対処が出来る、とあくまでも物理的な獲物を出せだった。
異能? 異能あるんでしょうか それは後回しです。(ニヤリ)

異能は全く調書でも触れていない そう今の処全く。

「え、もしも犯罪が起きたらもしも私が取り調べをしたものが重要かつ危険な事をしでかしたら
 どう止めますか無論無傷でその犯罪者を捕獲する為には、
 そのものが如何にどんな武器を使っている事を事前に知る必要があるからこそ、
 被疑者扱いの東華さんには包み隠さず出して欲しいのですわ!
 そこには私の興、いえ風紀委員としての誇りの前では見たいという欲望に孕ませたものでは御座いません!」

一気に喋っていた、矢張り尋常ではない。彼に対する調書の封筒は傍に置いた―というか落ちた。
その足元からすたすたとその封筒が動いて小さな扉から去っていく梟が一羽
その小さい扉からまた出てきたのは鷹が一羽。違う封筒を頭につけて入ってくる。
そして何事もなかった様に身を屈んで封筒を受け取ると今度は武器に対する調書を始めるわけだ。

「ええ、では 全て…一振りは微妙ですが、調書を始めますので、まずは簡単に長さからお願いします。
その武器に含まれる成分及び最低限の効力もお願いしますね?(ウフフ)」
                     ・・    ・・・
(あら?袋から 一振り出てきましたわ…聊か微妙というか違和感ありますけど)

あくまでも彼の獲物たちには触れない代わりに 最低限の事は喋ってもらいますよ的に 
一言も逃しませんよ位に 手にはペンと調書の書類を持って待機している。

羽切 東華 > 取りあえず、一つ確かだと確信したのは風紀委員の人は多分全員厄介だという事。
彼女も当然その一人に含まれる、というか風紀委員関連はまだこの人しか知らないのだが。
まぁ、でも不意打ちで異能の事を聞かれる場合もあるかもしれないから用心はしておく。

「……汀さん?流石に俺でも分かるというか、単に俺の武器に関心があるだけでしょう」

と、一気に捲くし立てる彼女に、二度目は通用しないぞとばかりに、冷静に切り返す。
最後の一行に本音がダダ漏れで含まれていましたが。

ちなみに、足元での封書のやり取りには気付いていない。
と、いうかさっきからめっちゃ見られててそれどころではない。

「えーと、まずこのクナイは転移荒野に行ったら魔物…大蛇の死骸がありまして。
その牙を拝借して加工したものです。ちなみに異能で加工しました」

と、この時点で異能の力の”半分”を正直に話しておく。
自分の掌からズズズ、と鋼刃を出してみせながら。

「で、俺の異能はこのように自分の体から刃を生やします。
ただ、基本的に生物からは生やせません。自分の肉体は例外ですけどね。
生やせるのは基本的に非生物に限りますし、効果範囲も射程もあります。」

と、異能の効果も淡々と説明しながら、掌に刃がまたズズズ、と埋没していく。
血の一滴も出ていない時点で異能だと分かるだろうか。

「で、多分汀さんの本題はこれでしょうね…うん。
人外殺しの刀…銘は《禍津切》、元々はごく普通の刀だったらしいです。
羽切の一族は、《大変容》前から人外との関わりがあったそうなので。
その歴史の中で、数多くの妖怪、魔物、神性があるモノを切ってきた結果が”コレ”です。
ちなみに、今は鞘に収めてますが、刀身部分には絶対に触れないで下さい。
…汀さんが触れると多分、この取調室が悲惨な事になるかもしれないので」

と、最後の一言はかなり真面目に念押ししておく。

「で、最後のこれは対人用に使う一般的な日本刀です。《禍津切》はあくまで対人外専用なので」

と、イミテーションの刀も説明していく。長さとかそういうのも多分よどみなく説明していただろう。

那岐夜車丸汀 > 風紀委員会全体としては厄介な存在から強い方等対処出来る方々が綺羅星の如く揃っている事。
つい最近入ったばかりの汀自体、吸血鬼で日の下も普通に歩いている吸血鬼?な存在。
異能の事を全く触れていないのは多かれ少なかれ持って居るのではと思って聞いてもいない。

「   ふ。そう切り返しが来ますか、想定内です。
 ええ、関心はありますわ、武器もですが “貴方”自身にも。」

本音は少し漏れていたかもしれないが、とある条件が屋上で遭遇した際に発動してしまっている。
身を乗り出して彼を見ていたが 落ち着いてきたのか すとんと椅子に座り直した。

(ふむふむ)
調書に文字を書き始めた、全盲の筈なのに升目にキチリと文字が揃えて並べられ
その文字の形も綺麗で実に読みやすい書体で認めている。

(異能は 刀を生やす…刀は通常玉鋼という材料より鍛錬によって構築される。
 しなやかに折れにくく柔らかさと硬さを備わった東洋の武器でも美しさにあふれた武器が 刀類。
 つまり彼の肉体に宿る血は鉄分を多く含んでいるのかしら??
 異能という別要素がもし入っていたら血液検査が必要に…血を舐めるだけでも 味がもし分かったら)

もんもんと考えながら調書を認めている。
ぴくっと止まったのは 人外殺しと称される一振りに及んだ時。

「長年にわたり 人外を屠り…。今宵は調書を取るだけですわ、貴方様の武器には触れないでおきます。
 私 常々抑えている 《日の下を歩くもの》としての狂乱が抑えきれなくなりそうですもの。
 風紀委員本部を瓦礫と阿鼻叫喚の場には変えたく御座いませんもの。」

うふふ 分かっておりますわ、とにこやかにそうあくまでもにこやかな態度は変わらない。
最後の一振りの頃にはまた 文字が調書の上を動いていた。
                  ・
「対人用… 左様ですか… その刀には魂は宿って居りますか?」
 
 何か意味深げな質疑をぽつり。

羽切 東華 > 取りあえず、立ち入り禁止の場所には迂闊に踏み込まないように気を付けよう。
が、この少年、好奇心旺盛で危ない場所もホイホイ行ってしまうので、いずれ風紀委員常連になりそうな危うさもあるが。

「……は?(え、俺の何処に関心が。何か人外さん限定のモテ期でも来たのかな俺)」

と、伊達眼鏡越しに目を丸くして間の抜けた声を漏らす。
予想外だったのでアホな心の呟きがあったけど気にしてはいけない。
ともあれ、刀のほうに関心があるとずっと思い込んでいたので予想外ではあった。
この取調べも、刀を堂々と検分する為の口実だという推測をしていたのだが。

ちなみに、この少年の異能は血中の鉄分を消費するという時点で、彼女の推測はあながち間違いではない。
つまり、使いすぎると鉄分使いすぎて貧血を起こすのが最大の欠点だ。
血が流れないのは、そもそも血液そのものが刃に変化しているに等しい。
だからこそ、自分の肉体限定で全身から刃を生やせるのだ。

「…あー俺は別に、この刀で人外さんを斬りたい訳でもないんで、ハイ。
自衛というか、そもそも羽切の一族は俺が最後の一人なんで、この刀もお役御免が近いですし」

別に、人外殺しの刀を持ち、そういう歴史を持つ血筋の一族の末裔だとしても。
人外に自ら害を加える気はサラサラ無く、むしろ逆に好奇心が疼くもの。

「え?いや、普通の刀ですし、魂も何も無いですけど」

と、底は首を傾げて切り返そう。

「えーと、取りあえず武器に付いては異能も含めてこれで全部ですが」

那岐夜車丸汀 > 意外と立ち入り禁止、立ち入り非推奨の場は沢山ある。
一歩踏み入れたら即出動になりそう。彼は要注意扱いにしておきましょう。

(そう 私が 私の うふふふふふ。)
「時に 東華サンは 小指の方は居られないのです??」

例え方が古い。ひとしきり調書を書き終わると、
想定外で在ろう質問をぶつけ始めたのだ。刀とかには無論興味はある。
一応学園では上位成績をキープしているのだ、それなりに知識智慧はあるつもり。
取り調べの表向きの理由は 彼の刀・武器・異能に関して。
裏の理由は  あくまでも 彼自身だった!

自身の推測が当たっているかは存じないので、次は彼の血を頂くという意味で…
そう、あくまでも 血液検査をしなければと。一旦立ち上がり、椅子を彼のすぐ横に移動してから座り直して

「では それは…いえ、調書はこれで終わりです。
 が、血を一滴頂きたいかなと思う次第です。」

唐突に 血が飲みたくなりまして、とか言い始めた。

羽切 東華 > そして、何か要注意人物扱いされた。おかしいな、まだ転入して1週間で、夏休み期間なのに。
まぁ、この少年の好奇心は平然と危ない場所に足を踏み入れる危険性が高い。
と、いうか恐怖心が無いから、怖い場所にもホイホイと入り込んでしまうのだ。

(うわっ、何か凄い悪寒がしたんだけど何だろう?)
「……ハイ?いや、居ませんけど。何ですか唐突に」

と、いうか思春期の青少年ですが、現状は彼女が欲しいというより、友人知人を増やしたい。
と、いうか彼女の態度が所々不審過ぎて、自分自身に興味がある、というのも嘘では無いのかもしれない。

(参ったな…刀のほうに興味持たれるならまだしも)

と、内心で頭を掻きながらも、何か汀さんが椅子ごとこちらの隣に移動してきた。
…で、彼女の申し出に数秒考えてから笑顔でニッコリ

「だ が 断 り ま す !」

血液まで提供しろ、という話は聞いてないし理不尽だと判断したので、イイ笑顔で断固拒否。
むしろ、輸血パックとか色々あるんじゃないですか?というジト目になった。

那岐夜車丸汀 > 蝙蝠部隊に一匹回しておくと考えが纏った。遠くから近くではないあくまでも遠くから
彼の事を観察する蝙蝠を付けておくという意味わからん行動をはじめかねん。
実際はつけないだろうけど そこまで遠隔操作が出来無いとも。

(ちょっと怪しかったかしら?? いいえ、大丈夫!)
「え、ううん 何でもないですハイ」

方や あんた何歳よ、な吸血鬼です。ご主人様もいますそんな僕です。
色々と被っていた化けの皮が剥がれたともいう。嘘はいっていない寧ろ悪化している。

(刀は二の次に興味はある、そう一番は 彼と今日はうさんくさい刀一振り。)



「え、だぁめ?  …仕方ないですね 今日は 諦めます。」

輸血パックは新鮮味に欠ける、なまの血ほど新鮮なものはない。
今日は引き下がろう、次は次こそは吸って見せる!諦めない そう恋する乙女(??)は!
違う方向に興味が向いた瞬間であった。

羽切 東華 > そんな、常に監視されたら健全な男子のプライベートが無いじゃないですかヤダーー!!
が、既に契約している妖刀娘とルームシェア状態なので、そこがバレると面倒事が重なりそうな気がする。

(怪しい、何か怪しい…)
「そうですか?まぁいいですけども…」

いずれ、駄目だこの吸血鬼早く何とかしないと…!!と、いう感想を抱く日が訪れる気がしないでもない。
化けの皮が剥がれたとまでは思ってないが、むしろこちらが素なのかなぁ、とは思い始めていたり。

(と、いうか羽切の血筋って人外さんを引き寄せる力でもあるんだろうか?)

多分無いと思うんだが分からない。まぁ、長い歴史で沢山の人外斬ってその魔力や血を浴びている。
子孫の自分にも、そういうのが混じっていてもおかしくはないが。

「むしろ、ずっと諦めてくれると俺は助かります」

引き下がるとみせて引き下がる気ねぇなこの人!?と、思いつつ。
取りあえず、取調べはやっと終わったので、ポーチに投擲ナイフを仕舞い腰に戻し。
竹刀袋にイミテーション刀と人外殺しの刀を仕舞っておく。それを担いでから立ち上がり。

「ともあれ、今日はどうもでした」

めっちゃ疲れたけどな!!と、内心で呟きながらも、会釈とかしてから風紀委員の本部を後にするだろう。

ご案内:「風紀委員会本部」から那岐夜車丸汀さんが去りました。
ご案内:「風紀委員会本部」から羽切 東華さんが去りました。