2016/08/27 のログ
五代 基一郎 > 頂いても?とその男の写真を手に取り伺いながら見る。
長いことこの島にいるわけではないが故にぱっとは浮かばないその顔。

男から語られる内容から言えばこうだ。
この有馬幸作という人間が”何を”研究していたかは言えないし知る必要はないが
この男の身柄と関係者を探し出し引き渡せというようなものだ。

大体この元教員、一体何を考えて渡米したのだろうかというものだ。
厄介事しかないがこの島で何か起きつつあるか、はたまたただの杞憂か。
それらは不明瞭だが、こうして問題となった時点でそれらは先の話。
蓋を開けるまでわからない話であるからして、蓋を開けてお互い枕を高くして寝ましょうを目指すしかない。

「ではそういうことになりますか。」

後々刑事課の方にも色々伺わねばならない。
最初に手を付けるのであればまずこの元教員だろう。
ここにいた経歴があるのならば、まず身内に頼るほうが早い。
地下アイドルについてはそれこそアンダーグラウンドな話になるが、彼らと違ってこの島の人間だ。
難しいというものではないだろうがそれなりに日は取られそうでもある。

「何かわかり次第連絡を。それと”何か起こり次第”連絡を戴ければと思いますが。」

クライド・マクスウェル >  勿論、と写真を渡して、満足気にクライドは頷く。
 
「我々からの話は以上です。ミスター五代、何か質問などありますか?」

 答えられる範囲でなら、答えられることは答えるということなのだろう。
 探られて痛い腹はあるだろうが、探られて痛みのない範囲なら晒さなければ互いの不和となる。
 

五代 基一郎 > 「特には。」

現状わからないことの方が多い。
だが探っていけばそれらは自ずと姿を現してくる。
それに現段階で開示されない情報があるということは、それ自体に意味があることでもある。
故に今聞くことはないし、聞かずともというところに落ち着いてくる。

何者なんだか、と写真を二度三度角度を変えて見ながら懐に仕舞い……
恐らく何がしかの案件の最初の会合はこれで終わりか、と思い
またやる事は少ないが懸念される事項は多いなと小さく溜め息をついた。

クライド・マクスウェル > 「結構。話が早いのはこの島の美徳だ」
 
 そういって、クライドは大袈裟に頭を下げてから立ち上がり。

「それではミスター五代。またいつか。
いや、出来ればお互いもう会わずに済む事を」
 
 本来の立場でいえば、それが最も望むべきところだ。
 迅速に、関係のないところで、問題が片付く。
 もっとも、それは至上にして理想でしかないが。

五代 基一郎 > 「同感です」

続けて立ち上がり、一応来賓というのもあるため
ドアを開けて退室を見送るように促した。

こちらもこのような、デリケートな問題のやりとりは避けたいところであるし
外交問題に発展しかねない要件など願い下げだ。
調べるものもとっとと調べて、終わりとしたいところであるが
そう都合よく片付いてはくれないだろうな、とこの連中が現れた時点で確定したようなものだ。

できれば早めに終わって欲しいことを願いながらこの部屋を彼らと共に後にした。

クライド・マクスウェル > 促されるままに米国人達は退室していく。
それぞれ、日本式に丁寧に頭を下げながら。
 
それは彼らが本物の在日米軍であることの示唆であり……同時に、在日米軍が出張る何かがこの島にあるという確証でもあった。

ご案内:「委員会街」から五代 基一郎さんが去りました。
ご案内:「委員会街」からクライド・マクスウェルさんが去りました。