2017/04/26 のログ
■セシル > この島の、想像以上の「闇」の深さ。深くつけられた爪痕。
「表」での働きに限界があるという考え方も…「闇」の中を本当の意味で知っている、「彼女」にとっては当然のことなのだろうと思うと、ますます気分が沈んでいく。
(………しかし、私は………。)
得た権威に誓って、道理を外さないと、誓った。それは、元の世界でもこの世界でも変わりはしないのだ。
そもそも、鍛えた男には、流石に敵わない膂力。この島では男に間違われることも多いが、「女」として見ても、それなりには魅力的に映るらしい容姿。
「表」に限界があるからと道理を外せば、まずそれが自分に返ってくるのは、目に見えていた。
■セシル > (…私は、決して強くなどないから。…少なくとも、今はまだ)
目を閉じて、強く息を吐く。溜息というよりは自分の懊悩を、身体の中から吐き出そうとするような呼気。
少しずつでも積み重ねていくことにしか。道理の中で出来ることをすることにしか、自分の希望はないのだ。
■セシル > そして、資料室に掲示された時計を確認する。
もうすぐ、警邏に回るべき時間だ。
「………行くか」
誰に聞かせるでもなく、呟いて。
少しでも「闇」が深くなる前に、手を差し伸べられることを祈りながら、セシルは、自分にとっての「戦場」に向かった。
ご案内:「風紀委員会棟資料室」からセシルさんが去りました。