2018/01/26 のログ
ご案内:「風紀委員会棟」に追影切人さんが現れました。
■追影切人 > 色々あって、かつての二級学生も今は常世学園の正式な生徒だ。その裏では色々とあった事を少年は知らない。
まぁ、それはそれ。元・二級学生でしかも危険人物という事で少年には一定の監視が生じている。
「…で、月イチで定期報告義務と来たもんだ。面倒臭ぇったらありゃしねぇ」
ダウナー気味の表情でボヤきながら、風紀委員会棟を一人歩く。とある部屋の前に辿り着けば、かったるそうにノック。
中から『入れ』、という声が聞こえたのでそのまま遠慮なく扉を開けて中へと入っていく。
■追影切人 > ここはとある風紀委員の個室だ。個室を与えられているだけあって豪勢なもんだが、少年は特に興味は無い。
目の前のデスクに腰を下ろし、こちらを静かに眺めているのは眼鏡を掛けた理知的な女性だ。風紀委員会の赤い制服が目立つ。
『……来たか<斬鬼>…いや、追影の弟子、とでも言えばいいかな?切人君』
「…うっせぇ、好きに呼べよどうでもいい。そんで定期報告だろ。ほれ」
ポケットから適当に折り畳んでいた用紙を広げて乱暴にデスクへと放り投げるように渡す。
それを気にも留めず、風紀委員の女はザッと目を通してから鷹揚に頷いた。
『……結構。”監視”の報告とも一致している。成績の悪さは如何ともし難いがそれ以外はまぁ及第点といった所か』
「…そりゃ、どーも」
淡々とした女の言葉に、どうでもいいという投げ遣りな感じで少年は答える。さっさと帰りたい。
■追影切人 > 『……ところで、そろそろ考え直してくれたかな?君の風紀委員会…いや、特別攻撃課所属の件だが』
「……追影さんの後釜って事だろどーせ。そんくらい馬鹿な俺でも分かるぞ」
淡々とした勧誘に、心底ウンザリしたような溜息を隠さずにそう返す。
現在”消息不明”のとある風紀委員…少年にとって唯一の恩人で信用できた風紀委員、の代わり。
件の人物が使っていた異能、決戦兵装、技能を形を変えつつ受け継いだ後継。
そんな少年だから、前歴がアレだろうと戦力強化の一環として手元に欲しいのだろう。
(…幾らあの人の所属してたトコでも流石に無理があんだろ。それに当時から遣り合ってる連中も残ってるの多そうだしよ…)
かつて<斬鬼>の悪名で通った二級学生時代から風紀委員や特別攻撃課とは何度も激突してきた。
自分が惜しくも破れ、片目を失った張本人である”アイツ”もまだ所属しているだろう。乗り気になれない。
■追影切人 > 「…それに、人手不足とは言うが有名人ばかりじゃねぇか。移動要塞に殺戮機械、鉄火の支配者に魔弾の射手。俺が入るまでもねーだろ」
ザッと少年ですら聞いた事がある程度の有名人を何人か挙げていく。
眼鏡の女はゆっくりと首肯する。だがそれでもまだ”足りない”と無言で物語っているようで。
「……チッ」
舌打ち。ただの戦力強化…だけではない。風紀委員でも内部で色々とあると恩人も言っていた。
その辺りで駆け引きなり政治的なやり取りなりあるのだろう。馬鹿な己には分からないが。
「…で、用件はそれだけか?俺はさっさと帰って飯食いたいんだが?」
■追影切人 > 『結構。次の報告は一ヵ月後だ。忘れないように』
話はそれまで、とばかりに手元の別の書類に目を通し始めた女を冷めた目で一瞥する。
そして、そのまま無言で踵を返してその部屋を後にする。
廊下に出れば、苛立ちで軽くどっか蹴りでも入れてやろうかと思ったが注意が面倒だから止めておいた。
ここは風紀委員会棟だ。ちょっとした事で御用になりかねない。
「…ほんっと。風紀委員と俺は反りが合いそうにねーわ」
恩人はほぼ例外だが。そのまま、さっさと帰ろうとダウナー気味の表情で歩き出して。
ご案内:「風紀委員会棟」から追影切人さんが去りました。