2018/02/01 のログ
ご案内:「風紀委員会棟」にセシルさんが現れました。
セシル > 放課後。警邏の準備のために風紀委員会棟を訪れるセシル。
…と、転移荒野周辺の見回りに行く同僚が、慌ただしく出て行くのとすれ違った。

(最近は、「門」から怪異が出ることが多いのだったか)

会釈をして見送るセシル。

セシル > 今のところ、セシルにはそちらの方の見回り指示は来ていない。
「門」から出現する怪異の中にはこの世界で「カイジュウ」と呼ばれる類のものもあり得るらしく、そういったものに対応困難なセシルは優先順位が低いのだ。

(見上げるような怪物に、私の剣はそうそう通らんからなぁ…)

仮に剣の腕でそのようなものに傷がつけられるほどの技量があるとして、セシルの細身の剣ではそれに耐えられない。
そして、そういった物理的限界を大幅に超えるほどの「魔法剣」を扱えるほどの魔力容量も、セシルは備えていないのだ。

(…妙なものだ。私の故郷より技術の影響の大きな世界で、私の故郷ですら伝説になっているような化け物と対峙する必要に迫られる人間がいるのだから)

セシル > ロッカーから警棒を取り出し、腰に提げる。
二振りの剣に、警棒。1つ1つは決して大きくもないものの、複数が連なっていればそれなりにものものしい。

「門」から出てくる怪異は、裏で取引の材料になっているとも言われている。
怪異への対処でも大変なのに、人間社会が絡んでくると、余計に話がややこしくなる…。

(その影響を抑えるために動くのも、我々の仕事のうちだな)

「…よし」

自分に気合を入れる声を静かに発して、セシルは今回の警邏担当地域…歓楽街と落第街の境界地域へ向かっていった。

ご案内:「風紀委員会棟」からセシルさんが去りました。