2015/06/21 のログ
ご案内:「学生通り」に蓋盛 椎月さんが現れました。
蓋盛 椎月 > (学生街のメインストリート沿いにある噴水。
 その前で蓋盛は待ち合わせをしていた。
 いつものような白衣姿ではなく、白いレースのシャツに
 ロングスカートという、少しよそ行きな出で立ち……)

蓋盛 椎月 > (太陽が真上近くで照らしている。
 首筋を伝う汗を白いハンカチで拭う……)

ご案内:「学生通り」におこんさんが現れました。
おこん > しづきおねえちゃーん、遅くなってごめーん!
(息を切らせながら、噴水に駆け寄る。 格好は普段と変わらないものの、
 髪には稲穂を象ったヘアピン。 お洒落してみましたみたいな構えが見て取れる。
 相手の前にたどり着いてすぐに息を整えてから、額の汗を拭った。)

いやー、遅れてすまぬのう。ちょっと和まそうと思って言うてはみたものの、
ワシのようなババアにおねえちゃん呼ばわりされても面白くもなんともないな!
しかし…見事なもんじゃのう。ワシもなんか着てくればよかったな。
(ワハハって明るく笑ってから、相手の服装をまじまじと見つめて。)

蓋盛 椎月 > 「だれがお姉ちゃんやねん」
(半笑いで、人差し指でデコを突く)
「いやまあたしかに見た目的にはなんかお姉さんと親戚の子供みたいな
 取り合わせですけども……
 なんならもうちょっと媚びるみたいに言ってくれてもいいですよ」

「だいじょうぶですよ、あたしもいま来たとこですから」
(定番のセリフ)
「デートなんて何年ぶりかな~。ちょっとだけ気合入れました。
 女同士のデートなんてヘタしたら初めてかもしれません。
 おこん先生はそのままでも十分ですよ。
 そのヘアピンシャレてますね」

(横に並び、やや遠慮がちに手に手を伸ばす。
 手をつなごうとしているようだ)

「……どこ行きましょうか。
 実は大してプラン考えてないんですけど……
 おなかすいてます? それともお買い物でもします?」

おこん > えへへー…いや、暑いのに待たせて悪いと思ってのう。
(おでこを突っつかれて、気の抜けた顔でふにゃふにゃ笑う。)

このお姉さん親戚の子供にも手ぇ出す感じじゃけどいいのかのう…
そうかの、もうちょっと媚びるようにか… ふーむ…
(ちょっとだけ考えるような仕草。2秒くらい考えてから、顔を上げて。)

おねえちゃんのこと、いっぱいぎゅーってしてあげるから、
おこんがちょっと遅刻したの、許、し……
やっぱりはずかしいからやめる…
(甘ったるい媚び媚びな感じの声と仕草でおねだり。 結局耐え切れなくなって、
 あっというまに頬が朱に染まる。 そのまま俯いて媚びモード終了。)

ちょっとどころか、とっても気合が入っておるぞ。
生徒たちがみたら驚いてしまうかもしれんのう。
そして隣にいるワシが仲良くしている様を
魅せつけてやるというわけじゃ。

(ヘアピンを褒めてもらうと、ものすっごく嬉しそうに
 顔をほころばせて何度も何度も頷く。)
そうじゃろそうじゃろ? しづきがへあぴんしとるから、
いいなーって思ってワシも真似してみたんじゃ。

んー…?ん。
(伸ばされた手を見て、ぎゅっと握る。 普通に握るのではなくて、
 容赦なく恋人握り。 せっかくのデートなんだし、気合を入れていく。)

そうじゃのう、買い物がいい! ほれ、夏には海だ川だと行くかもしれぬしのう。
水着の一つも用意しておかねばなるまい。 場所はおぬしにまかせるでのう。
(相手を見上げながら頷いてみせる。 あんまり買い物には明るくないので、
 お店はおまかせ、ってお願いして。)

蓋盛 椎月 > (この狐こういうときだけなんで照れるんだろ……)
「はいはい、よくできました」
(ニコリと笑んで俯いた頭を撫でる)

(首の後ろを掻く)
「気に入っていただけてなによりです。
 スーツとか着てカッコイイ系にするのとどっちがいいか迷ったんですよ。
 あ、それ真似だったんですか。照れる~。
 あたしのは正直お子様っぽすぎるかなあと思うんですけど
 おこん先生のはよく似合いますよ」

(指を絡められると、肩がぴくりと動く。
 ……しかしやっぱりはためには親戚のお姉さんと子供である)

「水着か~。そんな季節ですねー。
 了解了解~」

(ストリートに立ち並ぶ建物のうち、ファッションビルに連れ立って足を運ぶ。
 そしてたどり着いたのは水着ショップ。
 ビキニやキャミソールやパレオと言った種類やサイズ様々な水着、
 それに加えてリゾートウェアやサンダルその他いろいろが並んでいる)

おこん > うあぁー……なんじゃ、その、子供扱いというか…照れるのう。
(優しく頭を撫でてもらうだけで、恥ずかしいとばかりに目を伏せるけれど、
 うっとりと表情を緩ませる。)

うむ、こう、淑女な装いじゃのう。 今日のしづきが見られただけでも、
来た甲斐があったというものよな。 うむ、真似じゃぞ。 おぬしがつけているのも、
先生というお固いイメージをうまく和らげてくれると思うがのー。
(明るい調子でお返事しながら、彼女の手をぎゅっと握る。
 指綺麗だな、触り心地いいな、とか思うけど口には出さない。)

…おおー…… いっぱいあるのう。 しづきも水着を使う機会はあるのであろう?
教員連中で海に行くとか、生徒の引率とかあるかもしれんでな。
さて、ワシはどうするかな。 大人っぽいのもよいが…まあわかっとるんじゃよ。
(手をつないだまま、色々あるのうと呟いて。 店内を見回すと、「子供用」と
 書かれたコーナーを指さして。)

蓋盛 椎月 > 「普段の言動が教師としちゃフワフワしすぎてるから
 バランス欠いてる気もしないではないですけどね~
 いえーい淑女淑女~」
(自覚はしているらしい)

「そうですねえ……。
 最近いまいち運動できてないから
 本格的に夏になるまでにちょっとは引き締めといたほうがいいかなぁ」
(手を握ったまま、指差された子供用水着コーナーに赴く。
 ふにふにとしたやわらかい手の感触が楽しい)
「『この姿になるのは久方ぶりじゃのう……』とか言って
 ボンキュッボンの大人形態になったりはしないんですか?
 ……ちゃんとビキニタイプのもあるんですねお子様用。
 あ、こっちのヒラヒラがたくさんついてるやつかわいいな~」
(カラフルなワンピースタイプの水着を示して)

おこん > いえーい淑女淑女ー。 ワシも精神的淑女って感じかのー。
大人の落ち着きがあるからのう。
(いえーい!って空いてる手でぴーす。
 大人っていうかババアだけどそれは言わない。)

引き締めるかー。 しづきがばちーっといい身体になったら、
男も女も食い放題じゃな! でもワシは今の柔らかいしづきがいいのう。
(やわらかい先生のままでいてほしい。そんな感じのお話をしながら、
 子供用水着コーナーへ。 手を握りながら歩くのって、くすぐったくて楽しい。)

そうじゃのう、本当はそういうのもできるんじゃが、
力の大半は殺生石にしまわれておってな。 
時々壊せんかやってみるんじゃが、うまくいかのうて…
今は子供用といえども、色々あるんじゃな。
このびきに、布地が少ないぞ! 乳首ぐらいしか隠せんな。
(水着を探しながら、蓋盛さんの言葉にお返事。 
 適当に取ったビキニは、胸の先端と股間の大事な部分しか隠さない、
 極めて布地の面積が少ないものだった。 むむむ、と唸る。)

おー、ひらひらがいっぱいついてて胸にりぼんが…ワシに似合うかのう。
(お似合いもいいところなお子様体型と、それに見合ったワンピース水着。
 示された水着が気に入ったのか、他の色がないかごそごそと探しはじめて。)

蓋盛 椎月 > 「そうそう淑女淑女。淑女仲間。
 いくらあたしだってただのお子様だったら
 取って食べたりなんてしませんしね」
(にへらと笑い)

「ははあ、なるほど。
 まあ、あたしはおこん先生が子供でもアダルティでもどっちでも。
 屈まないとキスがしにくいのが少し不便ってぐらいかな」
(おこん先生が手にしたビキニに目を丸くする)
「えっ、そんなビキニ実在したんだ……
 それ着けてたらちょっと他人のフリしちゃうかも。
 さすが常世学園だな~やばいな~」
(なんでも常世学園のせいにしてはいけない)
「似合うと思いますよー。いかにもなお子様デザインですけど」

(などと言って、自分は成人用水着コーナーへと足を向ける。
 涼やかな色合いのバンドゥビキニを手に取ったりして)

おこん > たしかに、純粋なお子様に手を出すというのはあまり見ぬな。
(なんだかんだで子供には優しいのだろうと考えて、なるほどと頷く。)

まあ、ちゅーは仕方あるまい。 二人で寝ている状態ならかがむ必要もないでのう。
そういうときにいっぱいするしかあるまいな。

うむ…すごいのう。一寸四方ぐらいしか布地がないぞ。
いくらワシでもこんなの着ぬわい! …売っとるということは、
だれかに需要があるということじゃからな…まあ自由じゃから、
ワシもこう、もし着てる生徒や教師を見てもとがめたりはせぬが…。
(やばいなーって蓋盛さんの言葉に乗っかってお返事。やばいね。)

お子様デザインかー、そうじゃのー。 しづきはどんなの着るんじゃ?
(ごそごそ。色々と捜索中。 とりあえず3種類ぐらい水着を見繕ってから、
 自分の方の水着を探してる蓋盛さんに声をかける。)

蓋盛 椎月 > 「そうですねー。楽しみにしてます。
 あたしが小さくなるのでもいいんですけどね」
(本気だか冗談だかわからないような笑顔)

(さきほど手にしていたビキニを見せて)
「んー、あたしはこの新作モデルにしようかな、と。
 かわいすぎずセクシーすぎずちょうどいい感じで。
 あとはサンダルでもひとつ買っておこうかなー。
 ……あ、この水着おしりに穴が開いてる。亜人の方用かな」

(……気にもしてなかったけど、そういえば
 そのボリュームたっぷりの尾で着るものには困らないのだろうか、
 とおこん先生の尻尾に視線を向ける)

「そっちはどうですか。決まりそう?」

おこん > ちっちゃいしづきは色んな意味で危険そうじゃのう。 幼気な外見で近づいてガブリ…
男子を食い荒らしそうじゃな。 まあ必要あらばそういった術も…使えるのかのう。
(にこにこ表情をほころばせて。歳じゃから覚えておるかわからん!と明るく答える。)

ビキニは大人スタイルじゃと似合うからのう。 せくしーさがあるでの…
真夏の視線を独り占めじゃぞー? 童貞臭い男子どもも、
今年こそ女との付き合い方を覚えてくれるとよいのじゃがなー。
(いい感じの水着をみつけたのだろう。 お買い物をしてる蓋盛さんにお返事。
 自分の尻尾に視線が向いているのを見ると、おお、と声を上げて。)

見ておれよ。 ほい。 つまり物理的に尻尾は出しておく必要はないということじゃ。
別の位相に尻尾をおくことで、邪魔にならないようにしておくんじゃよ。
(9本あった尻尾のうち、8本が”消えた”。 1本の尻尾をふりふりして、
 蓋盛さんにおこんせんせい100の秘密のうちの1つを教えてあげて。)

おー、これでよい。決まったぞ。 サンダルも買ったし、あと麦わらも選んだでのう。
(耳用の穴が空いてる麦わら帽子を掲げて、これじゃぞーってアピール。
 水着は蓋盛さんが選んでくれたやつ。 籠に買い物をつめて、相手の所に近づいて。)

蓋盛 椎月 > 「あはは、面白そうですね。
 でもそんな騙し討みたいな用途には使いませんよ。
 ……おこん先生の外見をそうと言ってるわけじゃありませんけど」
(屈んで目線を合わせてみる)

「どうかなー。童貞はそう簡単には治りませんよ。
 死ぬか取られるかでもしないとね。
 業みたいなもんですから」

(消えた尻尾に感嘆して)
「おお、便利ー!
 ……あ、でも耳はそうはいかないんですね」
(籠に入った麦わらをぽす、と頭に乗せてみる。
 似合っている。微笑ましい。)

「さーて、次はいずこに向かいましょうかねー」
(自分の買い物もカゴに入れて、会計へと向かいながら)

おこん > よく言うじゃろ、人は見かけが第一じゃと。 人を化かすのが狐であるから、
外見を変えるのは得意中の得意なんじゃよ。 お話にもよく出てくる、であろう…
(屈んだ蓋盛さんは自分に目線を合わせてくれる。
 普段と違ってよく顔が見えるから、ちょっとどきどき。
 まさかちゅーとかするのかな…そう思うとちょっとだけ身構えて。)

童貞は業か…余の名言に加えられるべきじゃのう。
(けだし金言だ。 世の中の童貞諸氏に伝えてあげたい。)

まあ尻尾も耳も見かけをなくすことはたやすいのじゃ、
ただこれがないとイマイチ目立たんじゃろ。 ただの童女じゃ。
(すぽんと麦わらおwかぶせてもらうと、狐耳が飛び出る。
 ぴくぴくとそれを動かして、問題ないってアピール。)

次は、そうじゃなー。 昼でも食べるとするかの。
鰻をおごると前に言ったからのう。行くかえ?
(どう?って確認するように目を向けて。)

ご案内:「学生通り」に蓋盛 椎月さんが現れました。
蓋盛 椎月 > 「……あたしは別に、化かしたり騙したりしたい相手はいませんから。
 そんなにはね」
(キスとかはしない。ただ微笑むだけ)

「確かに耳がないとキャラ属性が欠けますね。
 あたしの白衣みたいなもんですね。……いま着てないけど」
(小さく動く耳をちょんとつついて)

「お、うなぎですか、いいですね~。
 そんなこともあろうかといい店調べておいたんですよ。
 んじゃ、行きましょっか」
(水着とかが入った手提げの袋を持ち、
 片方の手でおこん先生の手を引いて
 ショップの外に)

(外を数十分ほど歩けば、
 小さな料理屋が見えるだろうか……)

おこん > ワシが人を化かすのも本能みたいなものでのう。 あんまり害のないようにやっておるんじゃがなー。
(間近で見る優しい笑顔にぽーっとした表情になる。 首をぶるぶる横に振って。)

そうじゃのー。 まあおぬしの場合、白衣というか、なんというか…
(突っつかれると耳がぴくぴく動く。 くすぐったさに小さく身を捩って。)

おお、鰻じゃぞ鰻ー。 お店まで調べてあるとは、中々やるのう。
気遣いの達人じゃな!
(のんびりした調子でお返事。 また手を握って、
 二人で料理屋へ。 他愛もない話をしながら歩いていくと、店が目に入る。)

おお…中々いいところじゃな。 ワシも鰻は好きでのう、よく食べていたものじゃよ。
(なにしろ精がつく、って付け加えて小さく笑って。)

蓋盛 椎月 > 「保健医っていうのは気遣い求められるんですよぉ。
 なにせ保健室にはいろんな生徒が来ますからね。
 お酒持ってくる教師までいるし」
(悪戯っぽく笑う)
「昼間から食べるとちょっと元気になりすぎちゃうかもしれませんが……
 まあ食べたいときに食べるのが健康でしょう」

(暖簾をくぐる。
 こぢんまりとした質素な佇まいだが、落ち着いていて雰囲気はいい。
 おこん先生を伴ってカウンター席へと座る。
 おこん先生の背丈だと足が床につかないかもしれない)

「ここ、関西風のひつまぶし出してくれるんですよ」

(おしながきを開く。蓋盛はひつまぶしを頼むらしい。
 それ以外にもうな重や、うな玉、お吸い物……
 なぜかうなぎのゼリー寄せまである)

「食べ物といえば、油揚げとか稲荷寿司とかもお好きなんですか?
 狐だけに」

(おしぼりで手を拭いて)

おこん > 保健室は駆け込み寺みたいなもんじゃからな。 怪我に病気に心の問題、
基質による相談の上に暇つぶし、あげく保険医狙いに遊びに来る輩もおる。
酒の隠し場所にもなるからのう。
(いしし、って相手のイタズラっぽい笑いに答えるように笑って。)

まあ元気になるのはよいことじゃ、ゲンナリしておるよりよっぽどよかろう。
元気になりすぎた分はワシがなんとかするでな!
(まかしとけ!って誇らしげな顔。 カウンター席にちょこんと座ったけど、
 足はつかない。ぶらぶらしながら辺りを見回すと、洒落た小料理屋のような、
 落ち着いた店内の作りに、関心したように小さく声を上げて。)

おお…しかし良い所じゃのう。 関西系のひつまつ…ひま、ひつまぶし。は、
ワシも食べたことがなくてのう。 どうにも美味しいとは効いておるんじゃがな。
(メニューを確認しながら答える。 たしかにひつまぶしは珍しいから自分も
 それにしようって決めた。)

うむ、好きじゃぞ。 油揚げを焼いたやつとか、焼いて間にネギと納豆挟んだやつとか。
動物の方の狐は別段食べないとは聴くが、ワシは化け狐じゃからのう。
人間の伝承にある狐なわけじゃな、動物というよりも、妖怪なんじゃよ。
しかし、こうしておぬしと改まって会食するのも珍しい話じゃのう。
(おしぼりで手を拭いてから、水を一口。)

蓋盛 椎月 > 「なんとかねえ、なんとか」
(ハハッと笑う。むしろそっちのほうが目当てではないのかと言いたげに)

「ひつまぶし」(ハッキリと)
「関東風はうなぎを蒸すんですけど、関西風は焼くんですよ。
 だからパリッとした食感があるんですよね」

(そんなちょっとした薀蓄を言って、
 二人分のひつまぶしを注文する。
 ついでにビールも一瓶。日が落ちてなくてもお構いなしだ。休日だし)

「伝承とか……そういう、ニュアンスを大事にする生き物なんですかね、
 妖怪って。
 じゃあ、今度差し入れに持って行ったりしますよ」

「この間なんか一足飛びに“ご休憩”しましたからね。
 一般的な順番が逆というか。
 ……別に買い物だって食事だって一人で出来るし、
 知り合い何人かと連れ立ってすることもあるんですけど、
 二人で行くと別の楽しさがあるもんですね。不思議」

(そうこうしているうちに、二人分のひつまぶし……とビールが出てくる。
 櫃に入ったうなぎとご飯、薬味、出汁。
 木の小さいしゃもじでお椀に取り分けて、それぞれの薬味を
 試しながら食べるのが作法とかなんとか……そんな説明が為される)

おこん > なんじゃよー、わしじゃって日がな一日交尾のことを考えておるわけでもないんじゃぞ。
こうして一緒にご飯食べて、酒を酌み交わすだけでも幸せなのじゃ。
(相手の言葉に頬を膨らませて抗議。 ちゃんと分けてるって言いたげに。)

そう、それじゃ、ひつまぶしな。 しかし鰻というと、あまり西の方では食べぬ印象よな。
向こうは鱧を食べるものだとばかり思っておったんじゃがのう。 聴くだけでウマそうじゃからな。
ところでしづきは関西生まれかなにかなのかえ?
(うずうず。お話を聞いてるだけでご飯が食べたくてしかたない。お腹も空いたし。
 尻尾と耳が忙しなく動く。 関西と関東の話を聞いてちょっと気になったとばかりに、
 軽く問いかけて。)

人の考えるところの”妖怪”ということなんじゃな。 順番が逆なのは面白いことじゃったが…
ふむ、そうじゃな。二人だけじゃと…こう、なんか、楽しいのう。
ふたりきりというのは、相手のことを意識せざるを得ないということじゃから…
(ごのよごにょとしゃべり出そうとした所に、注文した品が届く。
 ビールの瓶を持って彼女のコップに注いでから、説明を受けて。)
ふむふむ…そういうことなんじゃな。 食べ方で楽しみ方が変わると…。
(よくわかった、尻尾をふりふりして頷いて。)

蓋盛 椎月 > 「おや、それは失礼」
(すまなさそうには見えない、意地悪な笑い)

「ハモですか。そっちは食べたこと無いなあ」
(関西生まれか、と訊かれて)
「いえ、あたしは関東人ですね。
 ほうぼうをぶらついてたときたまたま名古屋に
 立ち寄ることがあって、そのときご馳走してもらったんですよ。
 それが忘れられない味で……
 おこん先生はご自分の発祥は覚えてます?」
(ボケ……もといお忘れになっていそうな可能性も加味して)

(うずうずとした様子の彼女を見て表情がほころぶ。
 こうしていると本当に子供を世話しているようだ。
 ……といっても、実際に子供を世話した経験は
 そんなにはないのだけれど。)

「楽しいですか、えへへー。あたしも楽しいです。うれしい。
 おっと、お酌ありがとうございます。おこん先生も飲みます?」
(子供のような屈託ない笑い)

(わさびやネギをうなぎに乗せて口に運ぶ。
 パリっとした口当たり、やわらかに解ける肉が
 なんとも贅沢で、目を細める)

(最近出費が嵩むな……と一瞬だけ現実に戻る。一瞬だけ)

おこん > 誘っとるのかー? 前回は不覚を取ったがのう、今度はそうはいかぬぞ。
数千年ああして生きてきたんじゃからな!
(全然悪くなさ気な感じの反応に、ふすんと鼻を鳴らして。 
 自分はすごい狐なんだぞ!って一生懸命アピールする。
 わかってもらえるかは別問題だけれど。)

ふむ…おぬしも色々と旅をしておったんじゃな。
ワシの発祥か…… 昔のことじゃから…色々とあった覚えがあるがのう。
少なくても、人が化け狐を認識し始めたころからじゃろう。
(あやふやな記憶を必死に引っ張り出しはするけれど、その由来はあいまい。
 思い出せない、と肩を落として。)

こんなに楽しのは久しぶりの事じゃからのう。 どれ、ワシももらおうかのう。
(自分もコップを受け取って、お酒もらっちゃおうかなっていう構え。)

ふむ、これはうまいのう! ほあぁ……
(ご飯と鰻、そして薬味。 それぞれ組み合わせて食べることで飽きが来ない。
 濃い油の鰻にわさびの辛味がくどさを中和してくれる。 おいしい…
 うっとりと表情を緩めながら夢中で口に運んで。) 

蓋盛 椎月 > 「あたしはいつだって受けて立ちますよ」
(目をちょっと瞑って数千年の時の流れに
 思いを馳せようとしてみるも失敗)
「本当に数千年かー? 本当かー?
 覚えてない記憶なんてないも同然ですよー。
 人が認識したころ……か。
 それって、化け狐が生まれたのが先か、
 人がそれを信じたのが先か、どっちなんでしょうね。」
(“人間の伝承にある狐”……という言葉を、ちょっと思い返し)

「あたしはまあ……(ちょっと言葉を探して)武者修行みたいなもんですね。
 異能の研鑽と、それが何に役に立つかを探して」
(あまり普段の蓋盛にはそぐわないような単語が出る)
「主に日本各地の、怪異や異能犯罪者被害の激しいところを。
 得るものはいろいろありましたが、楽しい思い出かというと少し違うかな。
 おこん先生はどっか面白いとこ行ったことあります?
 帝政ロシアに行ったって話は聞きましたけど」

(おこん先生のコップにビールを注ぐ。
 まるで悪い大人のようだ――悪い大人だが。
 かつんと小さく乾杯し、口に運ぶ)

「おいしいでしょう。
 楽しんでいただけているようでなによりです」
(カウンターに肘をついて、
 舌鼓を打つ様子を目を細めていとおしげに眺める……
 そのまま眠ってしまいそうな表情だ)

(自分は出汁茶漬けにして食べてみる。
 おいしい。出汁だけ飲んでもおいしい)

おこん > うぬぬ… お、覚えておれよ。 鰻食べたあとにどうにも切なくなってねだってきてもしらぬからな!
(やる気…というよりあしらう感じの感じに唸る。けれど、実情相手の方が上だ。)

ほんとなんじゃよー! 少なくても平安辺りにはおったのは間違いない。
原始的な精霊や動物信仰があったころかもしれん…もっと前かもしれん。
”最初の化け狐”がワシなのか、人間が生み出した”化け狐”がワシなのか、
それすらも遠い記憶の向こうじゃよ…忘れておるわけではなくてな。
(遠い昔の話だからねってすごい念押ししたい。老人ボケじゃない。)

ふうむ、武者修行とな。 おぬしも色々とやっておったんじゃな。
どうにも飄々としておったのはその経験のためか…。
うむ、ワシか? 至る所をウロウロしておったからのう。
英国ではなんぞ若者にその辺の剣をくれてやったり、
ドイツでは冴えない軍人の若者に政治家になれと促してやったり。
まあ最近の思い出じゃから、この辺は覚えておられる。
(彼女と「かんぱい」ってグラスを合わせてからひとくち。
 そっと置いたグラスの中の泡を見つめながら、ぽつぽつと語る。) 

あ、ああ、そうじゃな! うまい! おぬしもなんだかんだで店をよく知っておるのう。
最後には出汁を使うんじゃな。 鰻みたいな油のあるものを茶漬けのようにしても、
果たしてうまいかは疑問かもしウマ―――いッ!?
(出汁茶漬けにして食べているのを見て、自分も真似。 
 おいしくなるのかと首を傾げながら作り、一口。
 口からぴかーって光が出そうな勢いで叫んだ。)

蓋盛 椎月 > 「……ま、秘すれば花とも言いますし。
 そんなにまじめに知りたいわけじゃあありません」

(英国の剣とか、ドイツの軍人とか……
 あまり追及しないほうがいい気が、なんとなくしたし。
 フカシかもしれないが)

「……思い出なんてものは、
 持ちすぎれば重荷にしかなりません」
(そう、皮肉げに口元を笑みの形に)


「いやーそれが合うんですよびっくりですね。
 ひょっとしたらうなぎという生き物はどういう食べ方をしても
 おいしいのかもしれません。
 ……ゼリー寄せはどうだか知りませんが」
(にしてもひどくリアクションの激しい狐である。
 これで一財産築けるのではないか?)

(そうこう言っている間にお櫃の中身は空になる。
 一応はお昼だというのに
 ついついガッツリ食べてしっかり飲んでしまった……)

(ふう、とアルコール混じりの息を吐いて
 カウンターの下で、そっとおこん先生の手に手を重ねる)

「……」

(視線はどこか他所に、空いた手はコップの縁をなぞって、
 何を言ったりするわけでもなくそのままに)

おこん > まあそうじゃの、思い出としがらみは表裏一体じゃ。過去は鎖でもあるでのう。
…おぬし、時々しにかるというか、そういったものになるのう。
その、相談ならいくらでものってやれるが…
目の前に鰻と狐がおるんじゃぞ? ほれほれ、もっと楽しめ!
(なんとなく彼女の表現に気になるものを感じとる。
 飲め飲め!ってビールを相手のグラスに注いで。)

た、たしかに合う…うまい…どういうことなんじゃ…!
出汁、それにタレの風味…香ばしい鰻の香りが満ちている…!
(夢中でお茶漬けをすする。 一息ついて手を下ろす。
 休憩していると、何かが自分の手に触れる。 ぴくんと狐耳を動かして、
 もう片方の手を彼女の手に重ね、慈しむように、慰撫するようにそっと撫でて。)

蓋盛 椎月 > 「すみませんね、あたしはこういうタチなんです。
 バランスを取らないと気がすまないというか……
 あんまり楽しすぎると不安になってしまうんですよ。
 ……なあに、酔っぱらいの戯言だとでも思ってください」
(クツクツと笑う)

(手の甲を撫ぜられれば、目を伏せる。
 注がれたビールをくい、と一息に)
「あたしはどうにも先生のようには放埒気儘にはまいりません」
(少し顔が赤らんでいる)

「肉欲や精気に飢えているのとは少し違う」
「かといってまごころは求めるには重すぎる」
「あたしが欲しいものはなんなんだろう……」
「最近はそれがよくわからなくなってきて」

(ぼんやりと、うわ言のように)

おこん > ふむ…禍福は糾える縄の如しというやつじゃのう。 不幸があれば幸せがあり、
幸せがあるから不幸がある…というやつじゃな。 その考えは、わからんでもない。
(手の香から指の間、指先に至るまで丁寧に撫でる。やがて手を止めて、 
 彼女の言葉に聞きいるように目を閉じて。)

ワシは妖怪で、かつ数千年生きておる。
人間とは精神の作りが同じかどうかもわからぬ。
じゃが、その上で言うなら…おぬしは拠り所を求めているのではないか?
もちろん助言が必要かどうかもわからぬから、あまり多くは言わぬがのう。
ワシとて時折、人寂しくなることがある。 激しい愛や、肉欲を求めるわけでない。
ただ隣になんとなく人がほしい、そういうこともあるのではないかのう。
(そっと彼女に重ねていた手を離して、ビールに手をやる。いっきにぐいっと飲み干して。)

そしてな、拠り所になってくれる、なるというのは、真心であるとか、そういったもんではあるまい。
ただ一緒におって心地がよいというだけではないかのう。
…ちょっとしゃべりすぎたかもしれん。 喋ったら腹も減るのう。
肝焼きと白焼きを出してくれぬか。
(ふすんと小さく鼻を鳴らして、照れ隠しに店員さんに注文。
 まだビールはあるし、少しくらいつまむものがあってもいいだろう。)

蓋盛 椎月 > (触れる指の感触に、心地よさげに目を閉じる)

「拠り所……」
(復唱して)
「そうですね。ただそばに居てほしい……
 きっとそれだけなんでしょう」
(静かにそう答える)
(それ以上を求めることはひどく恐ろしい話であったし)

「……おこん先生も、
 そんなふうに寂しくなったりするんですか」

(彼女は振る舞いは子供そのものだけれど、
 語る言葉は惑いのない年長者のものに違いなかった。
 数千年の真偽はともかくとして……)

(少しして、肝焼きと白焼きの皿が出される)

おこん > そう、拠り所じゃ。 背中を預けていられる程度の相手じゃな。
何かをして欲しいわけでも、自分がするわけでもない……
もちろんワシならそれ以上になっても一向に構わんぞ? 

ワシもな、寂しくなる。 存在し続けるための糧とは別に、
ただ同じ場所にいるだけで心地よくなれる相手がほしくなる。
来つ寝の名の通り、なにもまぐわうだけではなく…
同じ床で眠る、ただそれだけでも幸せになれる相手がな。
(白焼きをつんつんやりながら、彼女の言葉に答える。
 肝焼きをかじって、自分で注いだビールを一口。)

昼間っから飲む酒は、酔いがよく回るのう。しゃべりすぎるわい。

蓋盛 椎月 > 「それ以上」
(声と表情が硬くなり)
「ずるくないですか。あたしは――」
(決定的なフレーズを口に出すすんでのところで止まる。
 その代わりに手をするりと背に逃し、尾を軽く揉む)
「あたしは……。」
(その先をなんて続ければいいのかわからない)

(べつに悲しいわけではない)
(むしろ嬉しい話なのだ)
(だから笑みを作る)

(自分も白焼きをほぐして口に放る。
 追加で焼酎でも頼みたい気分だった。
 けれどよりひどいことになるのはわかりきっている。
 かわりに手を上げて、お冷の追加を所望した)

「あたしはきっと、
 “長生き”には向いてないんでしょう……
 なんとなくそう思います」

(常のようにへらと笑う)

(いつから自分は、こんなに安い女になってしまったのか……)

おこん > おぬしが望むだけでよい。 ワシが必要じゃと求めてくれるだけでよい…
それだけでワシはおぬしになんでも捧げよう。 恐れることはない。
わしはっ、っひっ、おぬしをすべっ、んんっ…受け入れてっ…
今ワシが喋っとるところじゃろ、尻尾、さわりおってぇ…
(徐々に瞳の煌きが強くなっていく。 彼女に向ける視線と言葉に熱が篭っていく。
 まるで誘惑するような口ぶりで語りかけるけれど、途中で尻尾を弄られたせいで、
 いまいち最後が締まらなかった。)

のう、しづきよ。 別に結婚せよとか、そういったことではないのじゃぞ。
おぬしが困ったときに呼んでくれるだけで良い。そういうことじゃよ。
(肝焼きをかじりながら、彼女に語りかける。そのあとビールを一口。)

蓋盛 椎月 > 「……なんかねだってる感じになってますよ最後のほう」

(……以前にも口にしたけど)

(別に取って喰われるならそれでもいいかなと思っていた)
(死ぬことも蹂躙されることも大して恐ろしくはない)
(それよりも耐え難いのは自らの意思で腐り落ちていくことで――)

(……本当に見た目と振る舞い通りに子供ならよかったのに)

(唇がむにゃむにゃと動く)

「そうですね。あたしにはあなたが必要です。
 ……だからあなたもあたしを必要として」

(肝焼きの串の残りを箸で落として食べる。それで皿は空になった)
(出されたお冷も飲み干す)
(おしぼりを広げて口元を拭い、席を立つ)
(酔っていたようにも見えたが、足取りは確か)

「……ごちそうさま。そろそろ、行きましょうか。
 ちょっと飲み食いしすぎちゃいましたね」

おこん > 来つ寝の本能じゃ。 吸血鬼の話を知っておるか?
やつらは許可を得ねば、人の家に入ることすらできんのじゃぞ。
それと同じよ。 許可なくして人の心に入り込むことはできぬでのう。
(すました顔でお返事。 言い方は悪いけど、つまりはそういうことなのだ。)

今よりももっとおぬしを必要としてやるでな。 おぬしもワシを必要とせよ。
寝苦しいとか寂しいとか、保健室でぼーっとしてるのが暇じゃとか、どんなことでもよい。
んふふ、契約成立といったところじゃのう。
(残ってた白焼きやビールをささっと平らげて、おしぼりで口元を拭う。
 よし、と頷いて。)
うむ、色々おぬしの過去も聞けたでな。 元気がでたならワシも本望じゃ。
それにここの支払いはワシもちじゃからのう! 有限実行というやつよ。
(店員さんにお金を渡して誇らしげな顔。)

蓋盛 椎月 > 「戸口なんてずっと開けっ放しにしていたつもりでしたが。
 ……甘えた話でしたかね?」
(苦笑いして軽口を叩く)
「……ま、今後共ますますよろしくおねがいします」

「ああ、そういえば奢ってもらうとかいう約束でしたね。
 すっかり忘れてました」
(ほんとに忘れてた)(お辞儀)


(店を出て、特に行き先も決めずに人気もまばらな路地を歩く)

「……やっぱり背丈は同じぐらいがいいかなあ。
 ……ああいえ、おこん先生がちっちゃいことが
 気に食わないわけじゃあなくて」

(咳払い)

おこん > 両手を広げておっても、他人にはその意味がわからぬものよ。
来いと言われて初めて、抱き合いたいとわかるということじゃのう。
ワシの場合は儀礼的というか、きちんと言われぬと踏み込めんのでな。
うむ、よろしく頼むぞ。 …なんじゃよ、せっかく奢ろうというところで!
(忘れてたッて言われるとちょっとショック。 ほっぺたふくらませながらも
 支払いを済ませて、二人で路地をぶらぶら。)

まあ、確かにこれじゃと背丈が違いすぎるでのう…
おぬしが後でワシに魔力を補給してくれるとして…これくらいでどうじゃ?
(いうが早いか、身体が一回り大きくなる。 といっても、
 せいぜい150センチ程度だろうか。)

蓋盛 椎月 > (そんなものか、と頷く)
「儀式……か。
 あたしもまあ、合意取れない子には手は出しませんし。
 簡単なはずなんですけどね、口に出すのって。
 まあ、そのうち……気が向いたら、でいいですか。
 向かないやもしれませんが」

(“特別”扱いなんて今までされたことがなくて、)
(珍しくそう口で言われただけでそうなってしまったなんて)
(まだ認められはしなかった……)

「おお!」
(出来るとは思っていなかったので、
 ちょっと大きくなった姿に感心して目を見開く。
 都合のいい話もあったもんだ)

「これならちょうどいいですね」
(言うが早いが、顎に手を添えて少し上を向かせ、
 唇に唇を合わせる)
(ひどく淀みない動作であったという)

おこん > 察しろというのもわかるがのう、他人は自分が考えているよりも、物分かりが悪いものじゃ。
ワシにならいくらでも口に出してくれて構わぬでな!
(気にするな!って元気よくお返事。 目を見開く彼女の前で、
 くるりと一回転。150センチになると視線の高さも違うし、
 手足も伸びててさっきよりは大分気分が違う。)

うむ、丁度良いってなに…んんっ……!
(ほんの一瞬、彼女の言葉を聞き返す時間すらなかった。
 顎を持ち上げられて、ぴたりと口付けられる。
 ぎゅっと身体を硬くして、キスを受けるしかなかった。)

蓋盛 椎月 > (柔らかい唇の隙間から舌を差し入れて)
(舌に舌を絡めて)
(数秒の間じっとりと味わう)
(口を離す。糸を引く)

「……ふう。いえね、こうしてさり気なくキスするのが
 難しいなって思って」

(『いちいち屈んでたらわかっちゃうでしょ』と笑う)
(変化した腕とか足とかその他とかをぺたぺたとタッチ。
 このサイズはこのサイズで良いものである)

「で、妖力だかの補給でしたっけ……
 ウチでやってきます?
 ちょうど精もつけたとこですし」

(うちにロクヨンあるけど遊んでく? ぐらいのノリで)
(肉食獣の笑みを見せる)
(これぐらいの誘いなら息をするように出来るんだけどなァ)

おこん > んふ…ふっ…うーっ……!
(するりと入り込んだ舌が、自分の口内を、舌を蹂躙する。
 永遠にも近い数秒を過ごしているあいだ、ぶるぶると小刻みに身体を震わせて。
 離れた相手の口から銀色の糸がつうっと溢れ、ぷつりと断ち切られると、
 相手にもたれかかるように抱きつく。)

な、なにがさりげなくじゃ…さり気なく舌を入れてあんな、舌を絡めて…!
いっておくが、この状態は長くもたぬからな…常に妖力を供給しておかねば、
すぐに元通りじゃ。 例えばそう、そういうふうに触れてくれるとかじゃのう。
(確かめるように相手の手が自分の身体に触れる。
 それだけでもわずかではあるが妖力は供給できるのだ。)

補給、するっ…! するぅ…したい、したい… というか、じゃのう…
あんな口付けしといて、じゃあしませんなどと、言えるものか…!
(身体の心に付けられた火をくすぶらせたままになんかできない。
 肉食獣みたいな鋭い笑みの彼女に対して、此方の浮かべる笑みは、
 ”食われる”ことを期待してしまった供物の表情だったとかなんとか。)

蓋盛 椎月 > (抱きつかれればポンポン、と背中を叩く)
(ふんわりとした柔らかい感触。心地よい重み。
 あたたかな体熱。どこか懐かしい香り)
(いまはそれらのすべてが自分のモノであるフリをしている)
(これ以上なんてきっと望むべくもない)

「いやあ、これぐらいならさりげないキスの範疇ですよ。
 ごちそうさまです」
(はっはっはと悪びれる様子もなく)

(扇情的な相貌に、思わず舌なめずりなんかして。
 あれほど食べたのに腹は満たされない)
「ですよね~。それじゃ行きましょうか。
 数千年のナンタラをまたまた堪能しちゃお~っと。
 それぐらいの背丈だともう少しできることもありますからね。
 今度はあたしのほうが入れる側になってみようかなァ」
(相変わらずの軽薄極まりない口調)
(いつもの犯罪的なボディもいいんですけどね)
(供給の途切れないように、しっかりと腕を絡めて歩き出す)

(そうして、日の暮れつつある学生通りを
 後にするのであった……)

おこん > ん、うう……っ、ふうっ…… そういえば、知っておるかのう…
狐って、20分ほど一緒におると、相手を生涯の伴侶だと思ってしまうらしいぞ…
(背中を優しく叩いてもらうと、それだけで甘い声が漏れる。)

これがキスの範囲だと言うなら、おぬしとキスするやつは覚悟せんといかんじゃろうな…
絶対負けぬからな、今度は…今度はおぬしがとろっとろになる版じゃからな!絶対じゃから!
(負けぬから!って必死に訴える。 しっかりと腕を絡めて於けば、
 少なくてもいきなり元の姿に戻ることは無いだろう。
 結局そのまま学生通りを後にする。 行き先は…きっといつものどこかだ。)

ご案内:「学生通り」から蓋盛 椎月さんが去りました。
ご案内:「学生通り」からおこんさんが去りました。