2015/06/29 のログ
ご案内:「学生通り」に森永こあらさんが現れました。
森永こあら > 「クソッ、クソッ!」

 夕方の、メインストリートの歩道の端。
 黒髪黒眼、日本人然とした二十歳前後の少年がいる。
 若干改造した制服や耳の下のコアラのタトゥーは、露骨な不良というほどではないが品行方正とも見えない。
 彼は歩道の端で何をしているかというと、学生靴の裏を歩道の段差の角に何度もこすりつけているのだ。

「クソォ~~! 犬のフンを踏むなんていつぶりだっつーんだ!
こないだ犬に噛まれてからどうにもこうにも犬運がクソ悪いぜ!!!」

 口からクソクソと吐きながら、靴底から犬の糞をこそぎ落とそうと必死である。

森永こあら > 「……まあ、これくらいでいいとすっか」

しこたま擦りおとした後、去った。

ご案内:「学生通り」から森永こあらさんが去りました。