2015/10/22 のログ
ご案内:「学生通り」に片翼・茜さんが現れました。
片翼・茜 > 常世祭、それは常世学園の学園祭だが、常世島が常世学園を中心とした存在であることもあって、島を挙げての一大イベントとなっている。
その規模は学園祭というには壮大すぎるほどだ。
しかし、壮大ではあるが学園祭だ、つまり主役は生徒たちであり、教師は裏方で彼らを助けなければならない。

授業は休止しているが、茜の仕事量はむしろ増えていた。それも肉体労働が主だ。
顧問をしている部活が使う商品や展示品の搬入、不足品の買い出し、揉め事の仲裁etcetc.

今も消毒用アルコールが無くなりそうだということで愛用の自転車(名を銀剣号という)に乗ってドラッグストアに走ってきたところである。

片翼・茜 > 朝からひっきりなしに学生からのヘルプ要請が入っていたが、それも落ち着いたようだ。
ベンチに座って、一息つく。ショルダーバッグから水筒を取り出して、蓋に注いで飲んだ。
「カハァー……疲れた……。」死体の体が疲労を感じることはないが、精神はそうではない。
腕時計を見ると、まだ一時過ぎだった。まだまだ今日は終わらない。そして祭は二週間以上続く。へばっては居られなかった。

片翼・茜 > 首と肩を回しながら、バッグから携帯端末を取り出す。
覗き見防止フィルターを起動させてから、経理システムを開いた。

表示されるのはここ数日の売上の推移、何が、どれぐらい、どの時間帯に売れているのか。
グラフを気だるげな目で見ながら、改善点を探す。
しかしそれを直接指摘するわけにもいかない、主役はあくまで生徒なのだ、だからヒント程度に抑えるようにしなければ。
スーツのポケットからメモ帳を取り出して、ボールペンで書きつける。

片翼・茜 > データをまとめていると、端末に着信、生徒からだ。休憩は終わりらしい。
「はい、片翼。どうした?」メモ帳とペンをポケットにしまいながら立ち上がる。
「わかった。安心しろ、すぐ向かう。」通話を終えると同時に銀剣号にまたがり、学生通りを駆け抜けていった。

ご案内:「学生通り」から片翼・茜さんが去りました。