2016/05/23 のログ
ご案内:「学生通り」に真乃 真さんが現れました。
真乃 真 > 平和である。

少なくとも今真乃真が今見えるこの範囲の中には凄く困ってる人などいなさそうに見える。
友人と話しながら帰る人。商店で買ったものを食べながら歩いている人。他にも色々。
少々、困りごとがある人はいるだろうけど。今すぐ解決しなければヤバイ!という雰囲気の人はいない。

…いないと思う。いや、どうだろうもしかしたらいるかもしれない。

真乃 真 > 男は右手に持った串に刺さった肉を持ち。首にはやけに長いタオルが巻かれている。

「平和だなあ。」

そんなことを言いながら串の一口齧る。
手に持たれた肉の味付けは甘めというか極甘いもので
新感覚の肉スイーツとして最近流行ってるとか流行って無いとか…。

「うーん、何か飲み物を買っとけば良かったな…。」

ある異世界ではポピュラーだという奇妙な食べ物の味を感じながら
飲み物が売っている場所を探す。

真乃 真 > くるりと辺りを見回すと自販機の下に手を伸ばす一人の男子生徒の姿があった。
ああ、あれは何か飲み物を買おうとしてお金を自販機の下に落としたのに違いない!

「どうしたんだい!?そこの君!さては何か飲み物を買おうとしてお金を自販機の下に落としたんだね!」

ダッシュで近づいて無駄にカッコいいポーズを決めながら断定する。

『えっあっはい。』

勢いに押され気味な男子生徒。その顔には戸惑いが浮かんでいる。

「それなら僕に任せるがいい!なんせ僕は困ってる人を放っておけない性質でね!!」

そう言うと真は自分の首に巻いていたタオルを大げさな動きで右手に持ち替えた。

ご案内:「学生通り」に古志野 緋色さんが現れました。
古志野 緋色 > 「何だあれ?」

やたらと勢いのある男子生徒と
その勢いに気圧されている様子の男子生徒を見かけ首をかしげる
事件の匂いは薄いが、一応遠目にうかがう
一応非番で買い物帰りではあるが、武器も持っている
いざという時は棍棒を振りまわす用意も出来ているのだ

真乃 真 > 一度、しゃがむといつの間にか自販機の下に入っていたタオルをゆっくりと引き抜く。
そう!この瞬間真乃真は自らの異能を発動していたのだ!!
瞬間的に自らと自らに触れている物のポーズを変える異能!その名も瞬間姿勢変化〖シャッターチャンス〗!!
それによりタオルのポーズを変える事により奥に届かせたのである!

そんな一回も自分から名乗ったことの無い異能名を心の中で叫びながら出てきたタオルを振るう。
何枚かの小銭が地面に落ちて高い音があたりに響いた。

「さあ、どれが君の落としたお金なんだい!?」

呆然としている男子生徒にそう問いかけた。

古志野 緋色 > 「……ハーヴ○スト」

愛読している漫画に、似たようなシーンがあった
あの場合は小人のような幽○紋(スタ○ド)が運んでいたが

「重○ー?いやいや」

つい先日第四部を読み返したばかりである
やはり億○の親父のくだりはグッと来たし
兄貴の最期は泣いた

真乃 真 > 『えっ、これです。』

100円硬貨を一枚拾うと真の方に軽く頭を下げて男子生徒は去っていった。
これ以上関わると悪目立ちすると思ったのだろう。

「ああ、もう落とすんじゃないぞ!」

そう言いながら手を振るってタオルも強く一度振る。
スパンと良い音が響いてゴミや埃は殆んど落ちた汚れに強いって便利!

「さてあとはこのお金を風紀委員に届けるだけだな!」

拾得物の管理は風紀委員の仕事である。
近くに風紀委員が丁度いたりしないものかと辺りを見渡すとこちらを見てる
風紀委員の制服を着た男が目に入った。

「おーい、そこの人ちょっといいかな?」

ためらわずに声をかける。

古志野 緋色 > 「だが断る・・・ああいやいやいや、何でも無い、何か用か?」

急に話しかけられて、少し動転している
頭の中は例の漫画について色々考えていたらしい
今度は五部を読みたい
ロクに名所も知らないがイタリアに行きたいのはだいたいあの漫画のせいだ

真乃 真 > 「はい、これ落とし物。」

そういってさっき自販機の下から出てきたお金をまとめて渡す。
真が食べていた串肉の二本分くらいの値段にはなりそうな額である。

「いやー丁度、ここに風紀委員の人がいてよかったよ!
 ここからだと一番近い分署行くのに戻らないとならないからね!」

あと、直接行くと拾い主が手続きをしなければならないというシステムがある。
しかし、そこら辺を歩いている風紀に渡せばその風紀の仕事になるのだ。

古志野 緋色 > 「今日、非番なんだけどな……」

まいったな、と呟いて空いてる左手で後頭部を掻いた
とは言え仕事は仕事
きっちりとこなさなくてはいけない

「お金か・・・確か50円だか100円くらいなら、別に届けなくてもいいらしいけどな」

真乃 真 > 「非番だからとかそう言う考えは良くないぜ、風紀委員!
 風紀委員に入った以上は他の生徒から見れば非番でも仕事でも一緒だからね!」

無駄にカッコいいポーズをつけながら言う。

「えーと、これぐらいかな?」

割と量が多いお金を手渡す。漫画の単行本で言えば二冊。
週刊誌でいえば3、4冊くらいのお金である。

「もっとも、落とし主は来ないだろうけどね!」

古志野 緋色 > 「だろうな、小銭を落としていちいち届け出を出すような奴ぁいないさ……ま、一応預かっておくがな」

左手で受け取り、そのままポケットに移す

「しかしモノ好きと言うか律儀と言うか、変わった奴だな」

小銭くらいなら猫ババするような人間も少なくは無い
彼自身も100円程度ならたまに猫ババしている
それでいいのか風紀委員……

真乃 真 > 「よく言われるよ。ああ、良く言われる。」

変人、偽善者、大分聞きなれた言葉である。

「でも、僕はそうしたいからそうしてるだけだからね!
 そう言われても仕方ないとは思うよ。」

風紀を守る風紀委員でも、治安を守る公安委員でも、生活を守る生活委員でもない真乃真が
そうするのはただの自己満足ある。そうとしか言えない。

古志野 緋色 > 「まぁ、自分のやりたいようにやるのも大事な事だしな
 迷惑かけている訳じゃないからいいのか」

じゃらじゃらとポケットを鳴らしながら歩く風紀委員

「そういや昔妙な風紀委員がいたなんて噂があったな」

なんでもバンドのような理由で風紀委員を止めたと言う

真乃 真 > 「そうだよね、人を困らせるのは駄目だよね。流石にそういう人は助けきれないよ。」

迷惑ではないかもしれないがさっきの人の反応を見れば避けられるのはあるかもしれない。

「妙な風紀委員?風紀委員なんて半分がが真面目で四分の一がテキトーで残りが妙な奴で出来ている委員会だろう?
 そりゃあ、妙な風紀委員の一人や二人…。」

見てきたように話す。
少なくとも真のいた時代はそうであった。

「今でもいるだろ?」

古志野 緋色 > 「まぁ、確かに変わり者は多いな…」

自分の周りにも思い当たる節は多い
とはいえやる時はやってくれる奴だ

「まぁ、あれで仕事はちゃんとしているからな、大目に見てくれ」

一応、自分たちの組織に誇りは感じているらしい

真乃 真 > 「本当に僕が一年の時にいた指導の先輩は凄かったよ!あれは本当にやばかった!」

同期の間で未だに語り草になっている。真が一年の時に四年生だった『甘い地獄』の
二つ名を持つあの先輩。かの違法部活との闘争にも最前線で加わったという…。

「もちろん、風紀委員が仕事しているのは知ってるとも!
 この学生街がこんなに平和なのも半分くらいは風紀委員のお陰といっても過言ではないね!」

学生街の残り半分は優しさとか…で出来ています。

古志野 緋色 > 「俺の指導の先輩も中々に凄い人だったな……
 洋画好きの友人が『女ハートマン軍曹』って言っていたが
 確かにアレは軍曹って言いたくなるような人だった」

何とも厳しい先輩であった、思わず心の中で『アイアイ、真ム!』と叫ぶほどには

「……って僕が?」

どうやら目の前の変り者も、風紀委員をやっていたらしい

真乃 真 > 「そうなんだ、毎年厳しいのは変わらないんだね。」

今年は凄い二年生が新人の指導やっていると聞いた。

「うん、僕が風紀に入った頃。ああ、僕も去年の二学期はじめくらいまでは風紀委員だったんだよ。」

事もなげに言う。
風紀委員にいたこと自体は特に隠していることでもない。

古志野 緋色 > 「へぇ、でも何で辞めたんだ?」

目の前の男は変り者だが
風紀委員の仕事に関してはむしろ喜んでやっていそうな気もする

「そういうの、嫌いじゃなさそうに見えるが」

率先して人助けをできる人間は、意外と少ない

真乃 真 > 「困ってる分ってかってても助けられない人がいるだろう?
 風紀委員だと色々見える分そういうのが多くてね。」

風紀委員なら確かに広い範囲にまで目が届く。
困ってる人をすぐに簡単に見つけられる。
だが、その手を伸ばして届くかどうかは別である。

「それに風紀委員では助けられない人もいるだろう?
そうやって手が届かない部分の人を上手いこと助けたいんだ!」

これはある先生の受け売りなのだが。
真の理想に近いものである。

「そして何より!始末書を書かなくてすむ!」

これは冗談のように言う。

古志野 緋色 > 「まぁな、この立場だからこそやりづらい仕事もあるな」

何かと“ウラ”を感じる事も時折あるこの仕事
ヘンな事は出来ないのが事情だ

「始末書か、たくさん書かされていそうだな」

最後の冗談には、苦笑しながら返した