2016/05/27 のログ
ご案内:「学生通り」にシスター・アリミアさんが現れました。
■シスター・アリミア > (学生街の道の端。地面に段ボールを敷いてその上に座るアリミア。
横の地面には『シスターあります』と書かれた段ボールが立てられており、その近くに
上の部分の開いた空き缶が置いてある。その中には片手で数えられるほどの硬貨が入っている。)
今日もあんまりですねー。
(空き缶をぐるりと揺らせばカランカランと虚しい音が鳴る。)
ご案内:「学生通り」に金良 楽さんが現れました。
■金良 楽 > 「おや?」
割と久しぶり学生街へ来てみれば、修道服らしき衣装に身を包んだ女性
シスターであろうか
弾き語りで小銭を稼ごうと思ったが、先客がいるのでは仕方がない
と、彼の相棒であるトラ猫のピートが彼女に近づき
缶の中を覗いてスンスンと匂いを嗅いだ
■シスター・アリミア > (この前よりは人通りが多い、きっとここがこの街の中心なのだろう。
珍しそうに遠巻きに眺めて通り過ぎる人、忙しそうに目にも入れずに通りすぎる人。
様々な通りすぎていく人がいる。)
うーん、これは間違えだったでしょうか?
自分の世界では結構評判良かったのですが。
(異能で生やした猫耳を触りながら呟く。)
うん、猫さんには人気出るみたいですねー。
(缶のそばに寄って来た猫を撫でようと手を伸ばす。
彼女は動物が好きだ。可愛いのもカッコいいのも両方。)
■金良 楽 > シスター(?)に撫でられると、ピートはゴロゴロとのどを鳴らした
「シスター……あります?」
いまいちよくわからない文句が書いてある段ボールをまじまじと見つめ
思わず、声に出して読み上げてしまった。
どういう意味だろうか
■シスター・アリミア > はあ、可愛いですねー。わたくしも今度は猫に生まれたいですねー
(なでなで。)
ああ、お客さんですねー。ようこそお越しくださいましたー。
はい、シスターありますよー。今日はいかがいたしますかー?
(『がんばりなよ』と言いながら空き缶に小銭を入れられるのを除けば初めてのお客さんである。)
■金良 楽 > 「えっと……俺は何をすればいいのかな?懺悔?」
まさか目の前の女性を買うと言う訳でもないだろう
とはいえ「シスターあります」という文言から想像できるような内容は少ない
とりあえず思いついた事を聞いてみた
ちなみにピートはいつの間にか楽のとなりに座っている
■シスター・アリミア > ええとー…もしかしてご存じない?
(元の世界だけでやっている職業なのかもしれない。)
懺悔したいことがあるなら聞きますよー?
他にも、恋愛相談とかー怪我の治療とかー何でもどうぞー。
(結構アバウトな仕事らしい。)
あ、毒とか呪いとかはわたくしにはとけないので、それだけは
ごめんなさいー。
■金良 楽 > 「あーすいません、ご存じなかったです」
ガリガリと後頭部を掻きながらそう言うと、小さく「なるほど」と呟いた
「んー、でも特にないかなぁ……
特に悩みも無く、呑気に毎日暮らしているからね」
明日は明日の風が吹くを座右の銘とする楽観主義者の楽なら頷ける
■シスター・アリミア > やっぱり、そうなんですねー。
うーんもしかしたらこの世界の他の皆さんもごぞんじないのかしらー?
(そうだとすれば、今まで全然お客が来なかったのも頷ける。)
それは素敵な事です。ほら、神様も言ってましたよー。
『人生短いんだから楽しまなきゃ損じゃん!』って。
(手の指を組んで目をつぶって祈るようにしながら神様の言葉を告げる。)
■金良 楽 > 「だいぶフランクな神様だねぇ……」
良く見てみれば修道服に見えるが、至る所にファスナーが付いている
もしかしたら似て異なるものであり、他宗教なのかもしれない
「あと、少なくとも俺の中ではシスターの仕事にはそう言う物は無かったと思うよ?
まぁどんな仕事をしているのかは分らないけどね」
神の存在は一応信じてはいるが、特定の宗教を信仰している訳ではない
■シスター・アリミア > あら、そうなんですか?
それは、困ってしまいますね。これからどうやって生きていったら…。
(特に困っている様子はなく空き缶を再びカラカラ回して音を出す。
中身はとても少ない。)
そういえば、私の国では困ったシスターを助けると良いことがあると伝えられています。
(座った状態から上目づかいに目の前の相手の顔を見る。)
宝くじがあたった人もいますし。モテモテになった人もいるそうです。
どうですか?…助けたくなってきませんか?
■金良 楽 > 「まぁ、情けは人の為ならず……なんていうけど、俺もお金は無いよ?」
小さな財布を取り出して中を覗けば、千円札が一枚
あとは小銭ばかりである
「おにぎりならあるけど……」
日雇いのバイトで働いた店の店主から気に入られて貰った物
何が入っているかは食べてのお楽しみ……らしい
「食べます?」
■シスター・アリミア > あら、私とお揃いなんですねー。
(くすくすと口元を押さえて笑う。笑ってる場合じゃない。)
おにぎり…。食べます。
(金良の手に握られていたおにぎりを躊躇いなく受け取ると。
その包装を爪で切り開き。迷いなく口に運んだ。)
■金良 楽 > おにぎりの中身はから揚げであった
「根なし草なもんで、お金はあんまりないんです」
アハハ、とあまり悩んではさそうな声である
「美味しいですか?」
見ればピートがうらやましげな顔でアミリアを見つめている
■シスター・アリミア > お金は生きるのに必要な分だけあればいいのです。
神様も言ってました『金使わんとひたすら貯めるやつってむかつくよな!』と。
(再び祈りの姿勢をとって神の言葉を告げる。)
はい、(モグモグ)このとりの(モグ)揚げ物がとてもいいですね。
(よほどの空腹だったのか一口ずつ味わうように食べる。)
こ、これはわたくしのですよ!どうしてもというのなら…
わたくしからこの人に頼んであげてもいいですけど…。
(こちらを見てくるピートにそう話しかけた。
自分の分を上げるつもりはないらしい。)
■金良 楽 > 「君のとこの神様って、だいぶフレンドリーだね……」
少し苦笑しながら答えた
「もう一つあるから大丈夫だよ、ピート」
がさごそともう一つのおにぎりを取り出した
■シスター・アリミア > えっええ。フ、フレンドリーなんですよー。
(実際はどうなのかはこのシスターのみが知る事である。)
あら、もうひとつ…わたくし、聞いたことがあるんですけどー。
(少し何かを考えて話し始める。)
猫などの動物に揚げ物などを食べさせると体に良くないらしいですよー。
だからそのおにぎりの中身はわたくしが食べてしまった方がこの子の為だと思うのです。
(口元から垂れてきたよだれを拭ってからそんなことを言う。
凄く厚かましい、シスターだった。)
■金良 楽 > 「お米の部分あげるから大丈夫だよ?」
軽くちぎってピートに食べさせてやっている
ピートはちびちびと食べている、旨そうだ
「割と押しの強いシスターさんだね……」
彼の中でのシスター感と大幅に異なるので戸惑っているのだ
ちなみに彼も彼でおにぎりを食べている
■シスター・アリミア > あー…。ゴホっ、それなら大丈夫ですね。
(泣きそうな顔で手を伸ばしたが咳払いしてすぐに座りなおした。)
押しが強くなければ生きていけませんからねー。
シスターは競争が激しいですから。
(今までの生活を思い出すようにして話す。
異世界のシスターである。この世界のシスターとは違っていても仕方がないだろう。)
■金良 楽 > 「シスターの競争?」
少なくとも彼の知るシスターは競争と言う言葉とはあまりなじみの無い職業だ
「どういった競争をするんですか?」
ちなみにこの間ピートは、勝手気ままに食後の昼寝を始めていた
■シスター・アリミア > そのままシェア争いですよ。
どこのシスターを使うかの競争に決まっています。
(様々な場所で今みたいに座って客に対して様々なことを提供する。
そうなれば当然、人気不人気も出てくる。)
この街には他のシスターがいないからただ座ってるだけでも行けると思ったんですけどねー。
そもそも、求められてないならどうしようもないですもんね。
■金良 楽 > 「……どうだろう?場所を変えてみるって言うのは?」
おにぎりを食べながら、一つ提案をしてみる
「一応、宗教施設が立ち並ぶ所もあるから、そう言う所でやってみるっていうのは」
あちらこちらを回っている楽は、何度か立ち寄った事もある
教会や寺院の中を覗いてみたり、時には泊めてもらった事も
根なし草の風来坊には有難い話だ
■シスター・アリミア > なるほどーその発想はなかったです。
ありがとうございます。
(宗教施設群。ここは敵が多いと警戒していましたが宗教施設があるということは
需要があるという事である。)
じゃあ、今から行きましょうー。
(立ち上がってお尻を払うと少ない荷物を手に持って
ニコニコと笑いながら空き缶を親切な男子生徒の方に突き出した。)
■金良 楽 > 「……これは?」
突き出された空き缶を覗きながら、一応質問をする
なんとなく答えは分るが、一応だ
■シスター・アリミア > シスター代ですよー?
今回はシスターさんとのお話し代と席代を本来は請求するんですけどー。
お客さんはとっても優しいからサービスでお話代だけになります。
(そろばんを取り出して動かし始める。路上で立ちっぱなしの相手に本来なら席代も要求してくるとか悪徳も良いところだった。)
あと、その子。ピートちゃんがとっても可愛いので値段もサービスしちゃいますよー。
(寝ているピートの頭をなでなで。)
で色々込み込みで100円になりまーす。
(ニコニコしながらそろばんを見せる。元の価格が安いのか、引き算の額が凄いのか。
とてもリーズナブル値段だった。)
■金良 楽 > 「……」
何か言いたげな顔をしたが、何を言っても無駄だろうな
と判断し、財布から50円玉を二枚取り出して缶に入れた
ピートはそんな主人を見て、なんとなく呆れた顔で「にゃあ」
とだけ鳴いた