2016/06/26 のログ
ご案内:「学生通り」に八雲咲雪さんが現れました。
八雲咲雪 > ソフトクリームを片手に学生どおりを歩く。
ソフトクリームの味はバニラ&落花生。
なんでも本州のほうのごく一部で流行っている味らしい。
試しに買ってみたが、なるほどこれは美味しい。
落花生の匂いが鼻を通り、よほどすきでもない限り最初はきつい。
が、食べてみるとなんというか、不思議といけるのだ。

白と薄茶色がまざったソフトクリームをぺろぺろしながら歩く。

八雲咲雪 > もうそろそろ夏も本番か。
この島はもう梅雨入りしたのかは不明だが、雨の降る回数が増えている気がする。
今日は久しぶりの晴れで、咲雪も久しぶりにお出かけをしている。

(そろそろ夏大会も近いしいろいろやらないと……)

空を見れば快晴。
空を飛ぶにはもってこいの日だが、今日だけはオフだ。

八雲咲雪 > 落花生臭いソフトクリームを舐めながら電気屋の前を通る。
ふと、置かれているテレビのニュースが目に入ってくる。

内容は起こった犯罪の内容や、天気。
そして――

(あ、去年の……)

珍しく、それともローカルチャンネルでも映しているのかはしらないが、【エアースイム】のニュースが流れていた。

八雲咲雪 > 自由に空を飛びまわる男性女性の姿。
映し出されているのはスカイファイトとよばれる、1対1で競技者同士がドッグファイトを行なう種目の一つ。
大学生ぐらいの男と、社会人と思しき男が空中で飛び回り、相手にぶつかりにいったりと派手な動きが映し出されている。

しばらくそのテレビの映像をみていれば、中学生ぐらいの女の子が映し出される。

(……うわぁ)

なんてひどい動きだろう。
そんな感想を抱きながら、じっとテレビを見ている。

八雲咲雪 > 対峙している男性は少女より少し年上。
高校生ぐらいだろうか。
筋肉はしっかりとついており、しかし無駄に主張するような筋肉はついていないように見える。。

少女はそれが得意なのか、速さをもって強烈な一撃を男性に当てようとする。
しかし男性のほうは少し体をずらしたり、自由落下するように落ちて攻撃を避け、すれ違いざまに少女へ反撃をいれている。

力量の差か。
ポイントは2-10と、圧倒的な差で少女が敗北していた。

八雲咲雪 > ふぅ、とため息をしてテレビから目をそらし、適当な壁によりかかる。
若干溶けはじめているソフトクリームをみて、大きく口を開けて食べてしまう。

去年はひどかった。
全国大会には出れたものの、種目がスカイファイトだったために一回戦落ちしてしまい、ベスト10にも残れなかった。

(スカイファイトに当たるとどうしようもないし。
今年はどうなるだろ……。
周回制に当たればベスト4までいけるはず……。
最悪、バルーンファイトならなんとかいけるかも……)

うんうんと唸りつつ、次の大会への目標を考えていた。

八雲咲雪 > 「……うん」

軽く頷くと、前を見て歩き出す。
今年は、今年こそは。

「全国優勝」

ぐっと手を握り、気合をいれ。
そして走り出す。
今日はオフにしようと考えていたが、やめた。
天気がいいのだ、飛ぼう。
飛んで、自分の知らない先を、目指そう。

ご案内:「学生通り」から八雲咲雪さんが去りました。