2016/08/04 のログ
ご案内:「学生通り」に佐伯貴子さんが現れました。
佐伯貴子 > (夏季休暇中のため人通りの少ない大通り。
 しかも昼過ぎである。
 とはいえこの島のメインストリートであることに変わりはない。
 飲食店に入っていく学生も少なくない。
 風紀委員としては平穏を平穏に保つのがつとめ。
 強い日差しの中適当にウインドウショッピングしている)

ご案内:「学生通り」にメグミさんが現れました。
メグミ > 「……あら、佐伯さん。」

 向かい側からやってくる人の姿。
 外套こそ羽織っているものの、内から覗く装いは確かに風紀委員のそれだ。
 人である少女メグミは佐伯貴子に近づけば、おっとりとした調子で声を掛けた。
 

佐伯貴子 > メグミじゃないか。
随分と久しぶりだが…なんとなく風の噂に聞く所によれば、
神秘対策課とかに入ったそうじゃないか。

(軽く手を上げて挨拶すると、
 近くのフレッシュジュースショップを指差す。
 飲み物でも飲みながら、
 と言いたいが伝わるだろうか)

メグミ > 「ええ。厳密には再配属、ですね。
 病み上がりの故に組織編成には悩んだらしく。
 あとダブりました。」

 頷いて肯定。
 しれっと留年の旨を告げつつ、促された方向へと足を運ぶ。

「私は非番ですけれど、佐伯さんは?」
 

佐伯貴子 > ふうん、再配属ねえ…
ダブったって…

(ちょっとびっくりした。
 病み上がりということは単に出席していなかったのだろう。
 成績が悪いようには見えない。
 主に朝が書き入れ時であろう店の前に来る)

フレッシュバナナ一つください。

私は、まあ、警邏中さ。
犯罪はどこにでも起きるからな。

(戦闘向きではない佐伯貴子は安全な地区の治安維持にまわされたのである。
 自分から積極的に動いたのだが)

メグミ >  
「ええ。お察しの通りです。
 あ、私はオレンジマンゴーでお願いします。」

 成績は良いものの、前期の単位を軒並み破棄してしまっている故に不十分。
 ……とは言え後期ではそこそこ挽回している。故にある程度の本人の意向もあるのだろう。
 困った風に笑ってみせながらもきっちり注文を通す。

「全くです。
 ……仕方のないことでもありますし、その為の私たちでもありますけれど。」

 ちう、と。
  ストローの先端にそっと口を付けて、フレッシュジュースを控えめに啜る。
 

佐伯貴子 > それはなんというか残念だな。
飛び級制度もあるし今年頑張ればいいんじゃないかな。

(入学時期が一定で無いように、
 進級時期もまたしかりである。
 個人的には早く挽回して欲しいイメージがあった。
 バナナジュースを飲みながら思う)

大変容以前では地球人同士で戦争をしていたという。
多種多様な存在のサラダボウルでこうして呑気をしていられるのは、
ある意味奇跡かもしれないな。

(肩をすくめてみせる。
 影の部分が他に集まっているからここは平和なのか。
 それとも治安維持活動の賜物なのか。
 研究者ではないのでわからない)

メグミ >  
「ええ。とは言え受講するならば単位を取るだけのものにもしたくありませんが――」

 受けるからには真面目に臨むし、楽かどうかでは選択したくもない。
 故にその旨だけを提示して、平和と聞けば――。

「……さて、しかしそれはどうでしょう。"戦争する相手が変わった"だけの話かもしれません。
 誰も彼もがそれどころではないからこそ――そんなご時世故に、表ざたになっていないだけかもしれません。」

 柔らかい物腰を顰め、ある種の容赦のない鋭さを軽く乗せて疑問を呈する。
 一概には言えぬものだ。

「なーんて、ちょっと脅かしただけですよ。
 平和なのは良い事です。――ん、美味しいですね。」

 争いの歴史。それは人だけに限った話ではない。
 神話伝承を紐解けば、そのような伝承を読み解く事が出来る。
 例えそれの正体が何であれ、人が争うものは人だけに限らない。

 今だからこそ現実として当たり前の話ではあるし、メグミは異世界人故に知らぬものも劣るものはある。
 それでも共通する項もあるし、神話伝承を通じてそれなりに理解している。つもりだ。
 

佐伯貴子 > 真面目なのも困りものだな。

(苦笑する。単位だけ稼ぐ方法はいくらでもある。
 普通はそれをやらないし、やっても意味があまりない。
 佐伯貴子のように進学希望ならなおさらであった)

私達がこうして駄弁っている間にも、
どこかの誰かは何かと戦争しているかもしれない、か。

もしそれが本当だとしても、私が関わる問題では無いかな。

(うまい、等と言いながらそう返す。
 常世学園の風紀委員会というのは、
 常世島でのトラブルをルールに則って処理するだけの仕事であり、
 軍隊でもなければ傭兵でもない。
 佐伯貴子のような一般委員にとっては、
 自分や知人友人に被害がなければそれは何も起きていないと同じなのだ)

メグミ >   
「ふふ。でも、あんまり真面目でもありませんよ。」

 冗談めかすような、懐っこさの混じった苦笑を返す。
 くすくすと笑ってから一旦ジュースを啜る。
 先程とは少々異なり、片手でグラスを持つような楽な調子だ。

「ええ、まぁ。
 だからと言って憤慨したり、動じた所で詮無き事もあります。
 私たちは出来る事と、したいことをやりましょう。」


「て、重い話になっちゃいましたね……。」

 ……僅かに視線を逸らす辺り、バツが悪そうだ。
 

佐伯貴子 > (ジュースは左手で持って飲んでいる。
 利き手はできるだけ空けておきたいという癖であり、
 特に警戒しているということはない)

そうだな。
私たちは政治家や学者やジャーナリストじゃない。
言うなれば公務員…なのかな。
義務を果たした上で大いに遊ぼうじゃないか。

(表情に特に重い影は差していない。
 この島に来てから何度も考えた問題であるから、
 そんな話題も出るだろう、程度だ)

気にしなくていい。
君は非番なのにここにいるってことは、
集中講義でも受けに来たのか、帰りなのか。

(散歩かも知れないが聞いてみる)

メグミ >  
「ふふ、そうしましょう。

 ――ん。ええ、単なる用事のついでです。
 仕事道具の取り付けに少々お出かけしてまして。」

 "その帰り道です。"
 笑みをたたえてみせれば、ふんわりとした調子で答えた。
 
 

佐伯貴子 > ふうん…
仕事道具というと、私にはてんでわからなさそうだな。
私なんかマジックアイテムをいかに安く買うかで悩むんだぞ。
メグミにはきっとわからない世界なのだろう…

(遠い目をした。
 知識が違えば見える世界も違う。
 当然なのだが、なんだか無駄遣いしているような気がして、
 たまに黄昏れる)

メグミ > 「ふふふ。そうかもしれません。
 それがお洋服か水着でしたら、佐伯さんの世界、気持ちも分かるかもしれないです。」
 
 冗句を告げつつ残りのフレッシュジュースを飲み干す。
 粒粒の氷も溶け切り少々水っぽくなっていた。

「――神秘対策課はとても人が少ないですから。
 効率良く成果を上げる為の道具は割と賄ってくれまして。」

 人手が足りない。
 端的にそう告げる。神秘――霊や神、化け物などの人から外れた存在。
 それらが見えるだけの知識がなければそうそう回される事のない課だからこそ人手が足りない。
 
 故に見えるもの違う。

「当然、有用性は示さないといけませんが……」

佐伯貴子 > 服とか水着は、人間の形をした種族につきまとう宿命みたいなものだからな…

(こちらもジュースを飲みきり、
 店に設置されたゴミ箱に投げ入れる。
 この手のシュートはいつもやっているので上手く入った)

人員が少ないからといって簡単に増やせる部署じゃないからな…
有用性が示せるように頑張ってくれというしか無い。
祈れば幸運が訪れるなら祈ってもおく。

さて、あまり長話をしていると、
仕事なのか休憩なのかわからなくなってしまう。
私はもう行く、またな、メグミ。

(他人の力になれないことには慣れている。
 だからといって力になるのを諦めているわけではない。
 ともあれ、手を振って歩き出すのであった)

ご案内:「学生通り」から佐伯貴子さんが去りました。
メグミ >  
「ええ。良いことが有った暁にはアイスクリームでもご馳走しますよ。」

 ――相も変わらず柔らかい物腰で見送り、席を立つ。
 つめたい飲物で程よく涼んだし、友人との会話も楽しんだ。

「さて、と。私も行きますか。」
 

ご案内:「学生通り」からメグミさんが去りました。