2016/12/11 のログ
ご案内:「学生通り【常世祭期間中】」に真乃 真さんが現れました。
■真乃 真 > 常世祭も終盤も終盤!
終わりを明日に控えて初めの頃と比べればかなり人も減ってきたように感じる。
島外の客の多くは既に帰って街の装飾はクリスマスを意識したものが増えてきた。
だが、だが!祭りは終わっていない!
焼きそばとチャーハンを作る男が二人。
頭にタオルを巻いた男が二人、そのうち一人のタオルは異様に長い!
そう、真乃真ともうひとりは…
「ヤス君!焼きそば上がったぜ!」
『ヘイ!真の兄貴!焼きそばでお待ちのお客様ぁ!!』
「だから、何で兄貴って呼ぶのさ!!」
そう、ヤスと呼ばれたこの男である。
■真乃 真 > この男と真が知り合ったのは少し前の事。
真と相方がこの屋台で客を捌いていたところ息を切らせて走って来たのが彼だった。
彼は相方に『鋼の姐さん!コレコレこういうわけでして!』の説明の後
残って屋台をまわしてろって言われていたのが最初であった。
始めのうちは威嚇されていたが最近は何故か兄貴とまで呼ばれるまでになっていた。
「…いやあ!一区切りついたね!」
来る人が減ったとはいえラッシュはとても忙しい。
逆に昼近くのラッシュを乗り越えれば暫くは落ち着く。
『そうっすね!あっ真の兄貴休憩してくださいよ!』
「だから何で兄貴と…いや、ありがとう休憩させてもらうよ!」
焼きそばとチャーハンを半分ずつ容器に盛ると飲食用にテーブルと椅子が置かれたスペースに座る。
そこから出店を眺めてみても並ぶ客の姿は見えない。周囲の出店もいくらかは既に店を畳んでいる。
終わりを感じるその光景をみれば寂しいような感じが湧いてくる。
「今年の常世祭ももう終わるんだな…。」
島に来て三回目の常世祭。
それがもう明日には終わるのだ。
■真乃 真 > 人を助けたり、全力で警備に奔走した一昨年。
人を助けたり展示物として過ごした去年。
そして、今年は人を助けたり屋台で働いたりした。
「今年も常世祭楽しかったな!」
去年もそうであったのだが今年も最大級に楽しめた!!
屋台を長時間こなしながら人助けも全力でやるのは少し疲れたが!
全く問題はない!体は少しくらい疲れても!全然全く問題ない!
「くしゅん!さては、誰かが僕の噂をしてるな!!」
多分、この寒さがくしゃみ原因ではあるけれども!
ご案内:「学生通り【常世祭期間中】」に龍宮 銀さんが現れました。
■龍宮 銀 >
――ホントにいた。
(風紀委員の仕事の帰り、とある屋台に寄ってみた。
常世祭中ずっと街のあちらこちらを駆け回っているらしい先輩が、どうやら一つの屋台を手伝っているとか何とか聞いたからだ。
人の良い先輩の事なので事実だろうと思っていたのだが、改めて居るのを見るとやはり意外そうな顔になってしまう。)
それは噂じゃなくて寒いからだと思いますよ。
(その先輩に声――と言うかツッコミを入れる。
呆れたような、仕方ないなと言う様な、曖昧な笑顔。)
■真乃 真 > 「まあ、確かに!それもあるかもしれないな!
でもあれだよ!ただ、寒くてくしゃみするよりはいい感じの噂をされてた方が良いじゃないか!」
ただ、寒いからくしゃみをするよりは誰かに褒められてると考える方がいくらかお得だ!!
「やあ、龍宮さん!仕事中かい?まあ、少し休んで焼きそばでも食べなよ!奢るよ!」
そう言いながら立ち上がり屋台の方へと行こうとする。
椅子に座っているのも辛かった!体温が!体温が奪われて行く!
「今のタイミングならまだ僕が作った奴も残ってるかな?いや、出来立てが良いかな!?うん!」
■龍宮 銀 >
悪い感じの噂かもしれないじゃないですか。
(ポジティブな考え方はやはりと言うか、らしい。
くすりと可笑しそうに笑う。)
いえ、終わったところです。
焼きそば?
いただきますけど、ちゃんとお金払いますよ。
(答えて、付いて行く。
ポケットから財布を出し、ふと彼の様子を眺めて。)
――先輩。
ちょっと、いいですか?
(呼び止めて、自分の首からマフラーを外す。)
■真乃 真 > 「…えっ。い、いや、きっといい感じの噂だよ!
うん!悪い噂とかはうまい具合に受けながしてるからね!
そうすればきっと悪い噂でのくしゃみはでない!
ああ、出ない!出ないとも!
「そうか、終わったのか寒い中お疲れ様!遠慮しなくてもいいのに!
まあ、龍宮さんがいいならいいけどさ!ヤス君!焼きそばひとつね!!肉とか大目に!全体的に大目にしてあげて!」
店の店員に声をかければ呼び止める声に振り返る。
「うん?どうしたんだい?…肉嫌いとか?」
■龍宮 銀 >
相変わらずポジティブですね。
悪い噂は無いとは言わないんですか?
(笑いながらちょっと悪戯っぽいことを言ってみる。
それでもきっとこの人は、そんな噂は気にしないんだろうな、と思いながら。)
今日は書類整理でしたから、むしろあったかかったです。
こういうのはちゃんとお金を払わないと。
労働に対価は必要です。
(ヘイ兄貴!なんて威勢の言いヤス君を見る。
なんというかこういう屋台で真面目に働くようなタイプには見えないのだけれど、きっと色々あるのだろう。
奢りは断るが、オマケまで断る理由は無い。
あまり片っ端から断っても先輩の面子に関わることは理解している。)
いえ、寒そうなので――はい、どうぞ。
(立ち止まった先輩に近付いて、マフラーを首に巻く。
身長差があるので、近めの距離で背伸びしないと届かなかったけれど。)
■真乃 真 > 「ああ、無いとは言わないさ!でも、そういうの気にしてたら動けなくなるからね!
だから普段はあまり気にしない方がいいのさ!!」
それに、別段悪い噂が流れるようなこともしていない!
考え直してみても、そんな悪いことはした覚えがない!
「僕は書類整理とかは好きじゃなかったな。苦手では無かったけどね!
やっぱり真面目だな!君は!」
こんな時に先輩風を吹かせて奢ったりしたかったがまあ、いいだろう。
「…あ、ありがとう。いやあ!いつものタオルより大分温かいな!」
距離がそこまで近づけば流石に少し恥ずかしい!
すこし、マフラーとは別に少し熱くなりそうだった。
今は頭に巻いてるこのタオル!実はこれは全然温かくない!
そう、冬は金属のように冷たいのだ。
「…龍宮さんは平気なのかい?君が寒いだろう?」
首元に温かさを感じながらそう尋ねる。
それにしても、マフラー一つで大分違う…温い。
■龍宮 銀 >
ふふ、やっぱり先輩は先輩ですね。
(安心した。
この先輩はやっぱり自身の知っている先輩だった。
「昔から」良く知っている先輩だった。)
私は結構好きですよ。
でも嫌いだとしても仕事ですから。
仕事はちゃんとやらなきゃダメです。
(それでお金を貰っているのだから。)
どういたしまして。
私は大丈夫ですよ、まだコートありますから。
(笑いながら少し離れて、着ているコートの裾を摘まんでお辞儀。
マフラーが無くてもコートがしっかり守ってくれている。)
――それと、ですね。
あの、もし暇だったらで構わないんですけれど……。
あ、寒いですよね。
中、入ってください。
(なにやら言い辛そうに言葉を続ける。
しかしここは寒いだろう。
とりあえず屋台の中に入ってもらおうと先輩を押していこうと。)
■真乃 真 > 「ああ、ちゃんとやってたよ!
でも、それはそれとして好きじゃなかった!!」
真は意外と組織とかのルールは守ろうとするタイプではあった!
…そうでなければ、きっと今でも風紀委員を続けていただろう。
「そうかい?寒くなったらすぐに言いなよ!」
そんな事を言いながら押し込まれて行く。
「うーん、何かあるのかい?僕は一応休憩ちゅ『真の兄さん!今日は俺がやっとくのであがってください!
鋼の姐さんにも伝えときます!!』ああ、うん暇になった!何があるんだい?僕に出来る事なら何でも手伝うよ!」
なんか、ヤス君が凄いアイコンタクトをおくってくるがどういう意図なのか分からない。
助けてやれってことだろうか?ことだろうな!!
■龍宮 銀 >
知ってますよ、先輩根は真面目ですから。
(そんな話を聞いたことがある。
いや、知っているのだったか。
どっちだったっけ。
どっちでもいいか。
そう考えながらも、まるで昔から知っているかのように。)
はい、その時は言います。
そ、そうですよね、お仕事――
(そうだ、先輩は仕事中なのだ。
しゅんとしてうつむきかけたが、ヤス君のナイスフォローに顔を上げる。
先輩からは見えないように親指を立てておいた。
ハガネの姐さん、と言うのはきっとこの屋台の責任者か誰かだろう。)
えっと、真先輩。
その……。
(フォローは貰ったがどうしたものか。
よくよく考えたらそんな事はしたことがない。
視線を足元に落として、両手でコートのボタンを弄り回していたが、)
――二十四日って、空いて、ますか……?
(消え入りそうな声を搾り出す。
顔を赤くして、先輩の顔をちらりと見上げるように。)
■真乃 真 > 「うん、ゆっくりでいいよ。僕は逃げないからゆっくりでいい…。」
鋼の姐さんという言葉には反応が無かった。
その事に対して、少し悲しくなるが表情には出さずに
言葉を促す。
「24日?うーん、特に予定は入って…入ってないよ!」
去年は街でサンタの格好してケーキを売るバイトをしていたが今年は特に予定はない!!
「何?分かった!パーティーでもするのかい!?皆でクリスマスパーティー!!
いやあ!楽しみだ…あ痛っ!何か後ろから鉄板の隅で黒くなってた何かが飛んできた!?」
そして、凄い顔で睨んでくるヤス君。初日と同じくらいの剣幕だ!!
めっちゃキレてる!めっちゃキレてる!何か間違ったのだろうか…。
「…パーティーだよね?もしかして…その…パーティーじゃ無かったりするのかい?」
■龍宮 銀 >
(パーティと言う言葉にちょっと表情が曇る。
そして焦げた食材を飛ばしたヤス君に、視線で「いいぞもっとやれ」と伝えておこう。)
――まことせんぱい、いいですか。
クリスマスに。
女の子から。
予定が空いているかどうか聞かれて。
どうしてそんな発想になるんですか。
(そうして今度はまっすぐ先輩の目を見て言う。
目はじと目で、言葉にはほんのチョッピリの怒りを混ぜておく。)
私はですね、その――でーとの、お誘いを、してる……んです、よ……?
(でもすぐにそんな色は失せてしまった。
さっきよりももうちょっと赤い顔を横へ向けながら、視線は先輩と地面を行ったりきたり。)
■真乃 真 > 何か予定を聞かれる時は大抵助けて欲しい日についてだった。
この日に何かをするから手伝ってほしいとか、何かを代わりにやってほしいだとか。
男女、問わずいつでもだ。
「いや、その慣れてないからね…大体は僕の予定聞かれる時って
助けて欲しい日が合うかどうかだったから…。」
きっと、多くの人は真を助けてくれる人。助けてくれた人。それか、学校の先輩。と
としか見ていないだろう。
だから、そんな風に言われたのは今までに無かった。
「で、でーと!えっ!僕と!?」
照れてしまうのはこちらも同じだ。
彼は確かに良い人として見られることはあったが
だけども、こんなふうにデートに誘われた事なんて一度もない!
これからもないものだろうと思っていた!まさかこんなことがあるなんて!
そんな浮かれた頭を冷やす一つの考え…
いや、違うな。
これは、違う。きっと混ざっているのもだ。きっと、その想いは混じりあっているものだ。
彼女のそばにいた誰かに向けられたものと偶々近くにいた僕に対する想いが混ざったもの。
「何ていうか…こういう風に誘われた事が無いから…どうすればいいか
いや、当然受けるんだけど!」
ああ、純粋に真に向けられた想いでないとしてもそれを真は受けなければならない。
真が余計な事を言わなければそもそもそれが混ざる事にはならなかったのだから。
「えーと、その、よろしくお願いします…。」
それは、それとしてとても照れる。
■龍宮 銀 >
助けて欲しいんだったらもっと簡単に言えます。
(不満そうな顔で下から見上げる。
人の気持ちを読むことはあまり得意ではなさそうな先輩だけれど、ここまでにぶちんだとは思わなかった。)
は、はい。
でーとです。
(でーとと先輩の口から聞いたら緊張の度合いが増した。
断られたらどうしようとか。
そう言うのに興味が無かったらどうしようとか。
いきなりデートして欲しいとか言って引かれたらどうしようとか。
色々な考えが頭の中をめぐって、スカートの裾をコートごとぎゅっと握った。)
――そ、そうですよね。
急ですよね。
すみません、先輩ともうあと二年しか居られないからつい――えっ。
(今受けるって聞こえた。
受ける?
ああウケると言ったのか。
それもそうだ、きっと自分は先輩からはただの後輩か妹ぐらいにしか見られていないしこんな幼女体型の堅物風紀委員からデートして欲しいなんて言われたらそりゃあウケるに決まっている誰だってそう思う私だってそう思うデートなんて言わなきゃよかったさよなら私の初恋――)
――えっ。
(とかなんとか考えていたら、お願いしますと言われた。
先輩から何かをお願いされた。
何をだ。
そんなの決まってる。
デートだ。
流石にそのぐらいはわかる。
つまり、自身が先輩をデートに誘って、先輩はそれを了承してくれたという事だ。
ああ、ウケるじゃなかったのか。
そこまで考えたら、急に涙があふれてきた。
棒立ちで先輩の顔を見上げたまま、ぽかんと口を開けてぼろぼろと涙を零している。)
■真乃 真 > 「確かに急だけど…それは良いと思う!どんなことでも判断は早くするのが吉だ!
善は急げというだろう!」
いつからだろう?
いつから好かれていたのだろう?
やっぱり、あの病院の時だろうか?あのあたりだろうか?
「正直びっくりしたけどさ!でも、可愛い後輩にデートに誘われたら正直
その…正直、凄く嬉しい。ああ、嬉しいとも!」
この後輩はいい子だと思う。
真面目なところには好感を持てるし、先輩である自分に対して臆せず色々指摘できるのも良い。
少し堅すぎるところもある気がするが最近は少し柔らかくなってきた気もする。
「って!!何で泣いてるんだい!?大丈夫かい!?」
ポケットから取り出したハンカチでその涙を拭う。
何か泣かせるような事言っただろうか?
「落ち着こう、龍宮さん!!落ち着いてー!」
パニックになっている様子ではないけれども!
いや、パニックになっているのか!?凄く焦る。
■龍宮 銀 >
――う、え……?
あ、あれ、お、おちついてますよ、だいじょうぶです。
(悲しいわけではない。
むしろ嬉しい。
嬉し涙と言うか、自分でダメだったと決め付けて色々考えていただけに感極まってしまっただけなのだけれど、次々涙が出てくる。
先輩が焦っているので自分でも涙を拭っているのに次から次へと出てくる。
自分で止められるものじゃないから仕方ないのだけれど。
ああ、周りの人の生暖かい視線がちょっとつらい。)
だいじょうぶです、だいじょうぶですから。
――そんな、先輩が思ってるほど可愛い後輩じゃないです。
私……先輩――
(先輩の知らないこともある。
二年間こっそり続けていること。
見つかっても、懲りずに続けていること。
右手で、左手首をぎゅうと掴む。)
――先輩も、カッコイイと思いますよ。
(笑って先輩の顔を見る。
隠せているはずだ。
言えるわけが無い。
言ったらきっと嫌われるから。)
■真乃 真 > 「大丈夫ならいいんだ。良かった。
…いや、大丈夫そうには見えないけど本人がいうなら…。」
ずっと、泣いている。
悲しくて泣いてる訳じゃないみたいだからいいけれど…。
なんかそわそわする。
「そんな事は無いよ!ああ、君は君が思ってる以上に可愛い後輩だ!
真面目で仕事熱心だし!きっちりとしてそうだし!
本人がどう言おうとも可愛い後輩だぜ!」
可愛い後輩ランキング上位から現在単独首位に踊り出た!
まあ、そんなランキングは存在しないのだけれども。
「ありがとう!でも、あれだ僕を褒めるのもいいけど!自分ももっと褒めてやりなよ!
さっきも言ったけど、可愛い後輩だからね!」
無駄にカッコいいポーズをとりながらカッコいいの言葉に応える。
首に巻いているのがマフラーだからか少しポーズのキレが弱い気もする。
■龍宮 銀 >
(大丈夫だ。
まだ付き合うとかそう言う段階じゃない。
デートをするだけなのだから。
まだ、隠せる。)
あ、ありがとう、ございます。
(しかしこの先輩は表現がストレートなのはいいけれど、ちょっと直球過ぎやしないだろうか。
照れるしマサ君や周りの人からの視線がとても生暖かくて困る。
マフラーは先輩に渡しているから顔も隠せない。)
う、――え、と、……じゃあ、その二十四日、でーと、よろしくお願いします。
ど、どこかいきたいところとか、ありますか?
(ぺこりとお辞儀。
顔が赤いのがもう自分でもわかるくらいに赤い。
冷たい手を当てたらちょうど良かったし顔も隠せるので両手を当てて、行き先の希望などを尋ねてみる。)
■真乃 真 > 可愛い後輩を可愛いという事に対しては何のためらいも覚えない!
そう、事実を言う事に対して一切の照れはない!
「行きたい場所か…うーん?無いな!
そもそもデートって何すればいいんだろう?
高そうなレストランで夜景とか見ればいいのかな?」
デートに対する知識がひどく乏しかった。
テレビとかで見たそのままのイメージである。
「いや、詳しくないんだよ!僕こういうの初めてだから!」
そう実はそもそも友人と言える相手も多くない真にとってデートというのはどうしようもなく未知のもので。
自分には関わりの無いだろうな!と正直思っていた!!
■龍宮 銀 >
無いんですか。
(ムードもへったくれも無い。
思わず真顔になってツッコミを入れてしまった。)
高そうなレストランはこの時期もう予約埋まっちゃってるんじゃないですか?
私は別に先輩とならその辺のファミレスとかでも――あ。
(ふと思いついた顔。)
じゃあ、先輩のコート買いに行きましょう。
お金は私が出します。
先輩も何かくださいね。
(ムードたっぷりのレストランじゃなくて、普通のお買い物デートで充分だ。
雪が降っても今の格好で人助けに奔走していそうだから、暖かいコートをプレゼントしよう。)
■真乃 真 > 「ごめん!ない!正直デートしてる自分がイメージできない!!」
後ろから飛んでくる黒い塊を叩き落としながらそんな事を言う。
既にそれは見切った!!
でも、実際イメージ出来なかった。
「デートってそれでいいのかい?
いや、龍宮さんがいいならいいんだけどね!」
コートを買ってくれるというのはありがたい!
最近寒いし!丁度いい!
「ああ、僕に任せると良い!
割と自分ではそういうのを選ぶのは得意だと思っているからね!!
人からの評価はともかく!何かリクエストとかある!?」
自分では良いと思ったものも割とダサいとかセンスが古いとか言われる傾向があるのだ。
いや、気にしてないけど!いつも制服着てるのはそのセンスを隠すためとかではないけど!
■龍宮 銀 >
――正直なのは先輩の魅力の一つではあると思います。
(はあとため息を吐いて、しかしフォローはしておいた。
表情と口調は詰まらなさそうなそれだが、口の端が緩んでいるのは隠しきれていないし、声もちょっと浮ついていたりする。)
勿論。
買い物してどこかでご飯食べましょう。
高いお店じゃなくても、先輩とならどこでも良いです。
(嬉しそうな顔で頷く。
実際嬉しい。)
あ、それは自分で選びます。
先輩の事は好きですけど、先輩の選ぶものまで好きになれるかと言うとちょっと自信が無いので。
(好きな人とその人のセンスはまた別の問題だ。
右手の手のひらを向けながらきっぱりと拒否。)
――それじゃあ、私そろそろいきます。
詳しい場所とかはまたメールしますね。
(ぺこりとお辞儀をして立ち去ろうとしたが、ヤスさんから「嬢ちゃん、焼きそば!」と声を掛けられて慌てて受け取る。
しっかり代金は払って、もう一度二人にお辞儀。
改めて走っていく。
マフラーはわざと彼の首に残していった。)
ご案内:「学生通り【常世祭期間中】」から龍宮 銀さんが去りました。
■真乃 真 > 「ああ、ありがとう!ははは、胸が痛い!!」
今度からもっとすぐに言えるように勉強とかしておいた方がいいのかもしれない!
なんか、それっぽいところを!!
「そうだな、確かに高いきっちりした感じのところは僕も苦手だからな。」
そんな店に行ってテーブルマナーがうんぬんとか言われたら対応できる自信はない!!
あと、その店の雰囲気を壊さない自信もない!!
「わ、分かった。僕、龍宮さんのそういうところ嫌いじゃないよ…。」
少し傷ついたけれども。
ここは彼女の良いところだと思う。
「ああ、楽しみにしてるよ!」
そう言って見送る。
さてと、少し長くなった休憩を終えて…首に巻かれたタオルを頭に…
「…マフラーだこれ!!急いでいって返さないと!」
『真の兄貴そろそろ仕事に戻ってくれませんかね!!』
「客いないのに!?」
…今日のバイト中普段より首元が暖かかった。
ご案内:「学生通り【常世祭期間中】」から真乃 真さんが去りました。