2016/12/24 のログ
ご案内:「学生通り」に真乃 真さんが現れました。
ご案内:「学生通り」に龍宮 銀さんが現れました。
■真乃 真 > 学生街に立つ大きなクリスマスツリー。待ち合わせの目印としてはこれ以上の場所は無いだろう。
そこにいたのは一人の男。
首に異様に白く長いタオルと赤いチェックのマフラーを同時に巻いた男である。
普段、長いものを巻きなれていることもあるのだろう。そこまで不自然な感じはしない。
むしろ、赤と白が合わさって何となくクリスマスを感じるカラーリングですらある。
…男はどうにも落ち着きのない様子であった。
普段から落ち着きがないので普段通りと言えば普段通りなのだろうけど!
それでも、これからの出来事への緊張からかやっぱり普段より落ち着きがない様子であった。
「もう、少し!もう少し温かい恰好でくれば良かった!寒い!」
…ただ、寒いだけなのかもしれない。
■龍宮 銀 >
(小走りでクリスマスツリーへと向かう。
オフの日であろうとも風紀委員の制服を脱ぐ事は無く、しかし上から羽織っているネイビーのコートのお陰かそこまで目立つ事は無い。
ツリーで誰かを待っている人は多いが、遠くからでも白いタオルは目立つ。
やや速度を上げ、彼の隣へと。)
お待たせしました。
――なんでマフラーと一緒にタオル巻いてるんですか。
(とりあえず気になったことを聞いてみる。
走ってきたとは言え息は乱していない。
風紀委員たる者、この程度の運動は軽いものだ。
それでもやはり体温は上がるし、気温も低い。
頬はやや赤くなっている。
それだけが理由では無いけれど。)
■真乃 真 > 「いいや、全然待ってないよ!ああ、全然さ!あと1時間は平気で待っていられたね!!」
2時間目からは落ち込みながら待っているだろうし、それ以上に遅れるなら迎えに行った事だろう。
待つぐらいなら迎えに行くほうがいい!
「いや、使っていいって言ってたから遠慮なく使わせて貰ってるのさ!!
この季節にはやっぱりマフラーはいるね!凄く温かい日々を過ごさせてもらったよ!」
そう、このタオルには保温機能とか一切ない!
冬は冷たいし、夏は熱い。汗は拭けないし、水は弾かない!
故に、マフラーを首に巻いて外からタオルを巻くのはかなり有効であるのだった!
…でも、やっぱり、タオルじゃないなこれ。
「いやあ!助かったよありがとう!返すよマフラー!
それにしても…凄い走って来たんだね。大分暑そう感じだ、顔もちょと赤くなってるし。」
…相当走ってきたのだろう顔が赤くなるほどに!
今マフラーを返すのは間違いだったかもしれない。
■龍宮 銀 >
一時間も遅れるなら連絡しますよ。
(そう言ってくれるのは頼もしいが、流石にそれほど待たせては申し訳ない。
困ったように笑いながらそう言って。)
いえそうではなく。
……そんなに気に入ったのなら、プレゼントしますよそれ。
(使うのは一切構わないのだが、なんでタオルを上から巻くのだろうか。
とは言えそれを言ったところで返ってくる答えはなんとなく予想が付く。
なのでその問答は早々に諦めて、マフラーの行方についての会話に切り替えた。
少なくとも今寒そうにしている先輩からマフラーを剥ぎ取るなんてことは出来ない。)
そ、そんなに走ってきたわけじゃないですけど……。
(思わず顔を抑える。
手袋の類はしていないので、手のちべたさが言い感じに気持ち良い。)
■真乃 真 > 「それもそうだな!」
もしこの子が何も言わずに約束に一時間遅れるようならば何かあったに違いない!
それこそ、迎えに行かねばならない!
「いやいや、流石にそれは悪い!
じゃあ、帰る時まで帰る時まで借りておくよ!」
流石にそれは悪い。
確かにとても温かいけれどこれを巻いていると普段よりも無茶が出来ないのだ。
いや、普段から無茶している訳ではないんだけれども…。
「そうかい?じゃあ、寒いからかな?今日は特に寒いからね!
よし、じゃあとりあえず、まずは買い物だ!建物に入ろう!」
そう、今日は寒い。いや、今日も寒い。
あんまり、寒いところで話をするのも良くない!
■龍宮 銀 >
そうですね、帰る時なら先輩もコート着てるでしょうし。
(今日の目的はそれだ。
と言うか今の先輩の姿は見ているこっちが寒くなるほどだ。
とは言え自身もタイツを履いているとは言えスカート姿なので寒い見た目ではあるのだが。)
そ、そうですね、寒いからです。
――あ、買い物はこっちです。
前先輩に似合いそうなコートを見かけまして。
(そう言って歩き出す。
ちょっとだけ歩き、振り返って早く、と先輩を呼ぶ。
先輩も歩き出せば、そのまま目的地まで歩き出そう。
幸いそれほど遠くは無い。)
■真乃 真 > 「そう!コート!凄い楽しみにしてるからね!
楽しみすぎて制服の上に何か着てくるのもやめたくらいさ!」
去年も実は買おうとしていたが思ったよりも高くて諦めっぱなしだったのだ!
実際、コート無しでも冬は乗り切れた。
去年は何とか乗り切れたけれどやっぱり冬はコートが欲しい!
「本当かい!?どうしよう!凄いワクワクしてきたよ!」
人に服を選んでもらうなんてそんな機会殆んどない!
ああ、もちろん家族は除く!
「楽しみだなあ!」
そう言って後輩の後ろから付いていく。
本当に結構近い距離にその場所はあった。
店の中に入れば当たり前に暖房が効いていて一気に温かい。
ああ、生き返る!
■龍宮 銀 >
いやそれは着てくださいよ。
(それで風邪を引かれたりしたらどうすれば良いのか。
じとっとした目で見上げて。)
あんまり期待され過ぎるとハードルが上がるんですが……。
(私服なんて数えるほどしか持っていないし、そもそも制服が普段着のようなものだ。
オシャレとは言い難いので、果たして本当に似合うかどうか不安である。)
――一応いくつか候補は選んだんですけど。
(店に入ってコート売り場へ。
あらかじめ選んでいたコートはどれも残っていて。
一つは黒のピーコート。
ミドル丈のダブルボタン、自身の着ているものと似たようなデザインだ。
もう一つはオリーブ色のミリタリージャケット。
ジップアップでファー付きフードが暖かそうなもの。
それらを両手に持ち、どちらが良いかを尋ねてみる。)
■真乃 真 > 「いや、帰る時に持って歩くのが面倒だからね!」
コートはその場で来て帰る気満々であった。
「大丈夫さ!龍宮さんが選んだのなら大丈夫だ!」
全く根拠もないし。そもそも、私服も見たことが無いけども!
そう言う風に力強く断言する。
「なるほど!よし、こっちだ!こっちがいいな!」
少女が手に持った瞬間に黒のピーコートを選んだ。
いや、このフードのふわっとした感じも捨てがたかったがタオルを巻く時少し気になる気がするのだ!
いや、気がするだけだけど!実際分からないけど!
「すいません、店員さん!これ試着しても良いですか!」
快くOKをもらうと早速、着替える!
そう、真の異能を使えば服の着替えも一瞬だ!!
「どうかな?似合うかな!?似合うだろう!ああ、似合っているだろうとも!」
無駄にカッコいいポーズを取りながらそう尋ね…ない!
途中から完璧に自画自賛である!鏡もみてないのに!
■龍宮 銀 >
――や、まぁ。
それは嬉しいんですけれど。
(照れる。
自分が選んだものをすぐ着るつもりだったところとか、自分の事を信用しきってくれるところとか。
なんだか恥ずかしくなって、顔を赤くしながら視線をうろつかせる。)
そっちですか。
実は最初に目に付いたのそっちなんです。
(言いながら選ばれなかった方を戻す。
ミリタリージャケットの方は保険と言うか、お気に召さなかった時のためのようなものだ。
視線を先輩に戻せば、既にコートに袖を通していた。
早い。)
ああ、やっぱり似合ってますね。
――ちなみに他に赤とか白とかあるんですがどうしましょう。
(カッコイイポーズはいらないような気がするけれど、とにかく似合っている。
先輩が着ているものと同じサイズで色違いのものを手に取りながら更に尋ねていこう。)
■真乃 真 > 「ね!これいいよね!
ああ、これを最初に選ぶなんてやっぱり間違いなかったな!」
やっぱり、大丈夫だった!
もし、もう1枚の方がおススメだったとか言われてたらあれだ!
普段タオル巻いてなかったからもう1枚の方選んでたかもしれないし!
どっちにしろ大丈夫だった!
「別の色か…一応試してみよう!」
そう言って、服を受け取ると来ていたコートがハンガーに掛かっていたものと入れ替わる!
まるで、手品のような光景だが種も仕掛けも全部、異能!こういう時はとても便利な異能である!
赤、凄く目立つ!白いタオルと合わさってクリスマスのような色合いだ!悪くない!
白、凄く白い!ポーズを取った時に少しタオルが映えない!ポーズに工夫が必要!でも悪くない!
「うーん、迷うね…。…よし!黒にしよう!
やっぱり、赤だと風紀の時の服とどういしても被っちゃうしなあ!
白は汚れたりしたら目立ちそうだ!!」
迷ってから決断までが異様に早かった。
多分初めから黒に決めていたのだろう。
ほら、なんか黒ってカッコいいイメージあるし!
■龍宮 銀 >
気に入ってもらえたら私も嬉しいです。
(自分が選んだものをそこまで気に入ってもらえたのならやはり嬉しい。
笑顔を浮かべつつ、ほっとしたような表情も混ぜて。)
どうぞどうぞ、しっかり選んでください。
(次から次へと衣装が変わる先輩を見ていると出来の言いCGアニメを見ているような気がしてくる。
なんだか楽しい。
一瞬でポーズが変わるのは見ていて面白いなと思えるようになってきた。)
悩んでないですよねそれ最初から決めてましたよね。
――じゃあ、これ支払い済ませちゃいますね。
(ツッコミを入れるもその顔は楽しそうに笑っている。
店員さんを呼んでタグを外してもらい、会計をしにレジまで移動。
一緒に来なくてもすぐに済んで戻ってくるはずだ。)
■真乃 真 > 「ああ、気に入った!これなら温かそうだし!ずっと着ていられるな!」
制服だけを着ているよりはずっと温かい。
これなら暖房のない外にでても余裕だ!3時間までなら余裕で待てる!
「いや、僕も悩もうとしたよ!ああ、一瞬は悩もうとしたね!」
やっぱり悩んでいなかった。
基本的に真乃真は悩まない男である。
殆んど、何に対しても考えずに動く直感タイプだ!
「ああ、ありがとう!」
そう言ってレジに見送れば一人、鏡の前に立ち無駄にカッコいいポーズを取ったりしてみる。
うん、動きやすい!今まで通りにポーズもとれる!かなりいいクリスマスプレゼントだ!
「さて!次は僕がお返しする番か!!」
■龍宮 銀 >
ピーコートって元は海軍さんが着てたらしいですからね。
(寒い海上の船外に長く立っていても寒くないように作られたものだ。
暖かくないわけが無い。)
――じゃあ、そう言うことにしておきます。
(くすりと笑う。
会計を済ませて戻ってくれば、先輩はいつものようにポーズを取っている。
ドギャァンとかドォンとか言う言葉が見えるようなタイプではないポーズだった。)
先輩、人に見られてますから。
(恥ずかしそうにコートの裾を引っ張る。
通りがかる人の微笑ましい視線がやけに恥ずかしい。)
■真乃 真 > 「へー!それは温かいわけだよ!
そう言われてみれば何となく海っぽい感じもする!」
気のせいだ。間違いなく気のせいだ!
きっと、空軍って言ったら空っぽい感じがするっていってたに違いない!
「おっと!本当だ!」
見ていた人へとポーズを向ける。
ポーズを向けられた人は一瞬困惑してから又、微笑ましい視線を向ける。
…決まった!
「…よし!じゃあ、次は龍宮さんの番だ!
こんなに良いものを贈ってくれたんだ!君が考えてるくらいのお礼じゃあ済まないぜ!!」
そう、欲しいものをくれと言われたのだ!
こんなに良いものを贈ってもらった以上想定を超えるものを贈らねばならない!
「さて、どこに売ってるんだい!?」
■龍宮 銀 >
(適当に言っているんだろうなぁ、なんて思いながらもそれは口にはせず、曖昧に笑う。
しかし周囲の人にポーズを向け始めたなら、そんな悠長に構えていられない。)
もう、先輩!
(顔を真っ赤にして裾を引っ張るように移動。
途中すれ違った見物人に対しては、すみませんと頭を下げつつ、休憩スペースまで引っ張っていこう。)
――とは言っても欲しいものって特に思いつかないんですよね。
財布かブーツは欲しいなとは思ってるんですけど。
(それも特にこれと言ったものを見つけていない。
どうしましょう、と先輩の顔を見上げながら首を傾げる。)