2016/12/25 のログ
真乃 真 > 「ハッハッハッハッハ!そんなに引っ張らなくても歩くさ!」

そんな事を言って笑いながらも凄い引っ張られっぷりだ
そのまま引っ張られて休憩スペースまで来た。

「うーん、確かに龍宮さん物欲なさそうなイメージがあるからな…。」

完璧にイメージの話である。
部屋とかもにもあんまり物がなさそう!

「どうしようか?でも、返さないと僕の気が収まらないしな…。
 僕が選んだらどうしてもカッコよさ重視になってしまうしな…。」

機能性とか値段とか人からどう見られるかとか考えずに買うだろう。
多分凄まじく目立つに違いない!当たりの視線独り占めだ!
でも、おそらくそれは嫌なのだろう…。

「ああ、決まってないなら何も無理に今決めることは無いよ!
 又、明日でも明後日でも1か月後でも!1年後でも!決まった時に言ってくれれば良いよ!
 慌ててて欲しくないものを買うよりこれだっ!て思うものを買った方がいいだろう!!
 慌てなくても僕は逃げないぜ!!」

自然なレベルの無駄にカッコいいポーズをして見せる。
人に見られても微笑ましい視線が飛んでこないレベルの自然さだ!!

龍宮 銀 >  
(引っ張っている間ずっとうつむいていた。
 顔も真っ赤だったし。)

物欲が無い、って言うわけじゃないんですけど……。

(それでも確かに部屋に余計な物は無い。
 殺風景と言うわけではないが、同じような年頃の女の子に比べるとすっきりしているとは思う。)

でも、先輩には色々貰ってるんです。
だからそれがお返しのつもりと言うか……。

(なんなら今日のデートがお返しでも良かった。
 正直先輩とデートするための方便半分と言うところもあったし。)

――先輩のそう言うところが、本当に卑怯です。

(うつむいてぽつりと零したあと、)

分かりました、じゃあずっと保留にしておきます。
そうすれば先輩はずっと私に貸しがあることになりますからね。

(顔を上げてにっこりと笑う。
 その意地悪そうな笑顔は、常世祭の間に彼が何度も見た笑顔に似ているだろう。)

真乃 真 > 「そんな事は無いと思うけどな…。
 寧ろ、僕はマフラーを貸してもらったりしてるし!
 プラスマイナスゼロだよ!」

特に何もあげられた覚えはない。
まだ、助ける事が出来たとも思っていない。

「っ…!あ、ああ!…ってずっと…ずっとかい!?
 まあいいさ!でも、早めに借りは返させた方が良いぜ!
 なんせ、僕に貸しを作ってもあんまり得はないからね!
 そんなもの無かったとしても助けるし!!」

なんせ、貸しがあろうとなかろうと全く同じように助けるからだ!
変わるのは真の中のモヤモヤ感くらいである!!

それにしてもやはり姉妹だよく似ている。
その笑顔を見た瞬間、背中バシバシされるのかと思ってびくっとしたぐらいには似ている。
背中をバシバシと上機嫌に叩かれた事を思い出した!
デートの約束したあとぐらいの日には何故か特に強く叩かれた気がする!
…それはともかく、やっぱり似ている。

龍宮 銀 >  
前にも言ったじゃないですか。
先輩がどう思ってても、私にとってはヒーローなんです。

(そうだ、ヒーローなのだ。
 そもそもこんなコート一枚で返しきれる恩じゃない。
 だったらせめて、先輩の心に借りがあると言うモヤモヤを残したって良いじゃないか。
 そう言うように笑ってみせる。)

はい、ずっとです。
先輩が泣いて返させてくださいってお願いしても、返させてあげませんから。
――先輩?

(意地悪そうな笑顔は引っ込めて、楽しそうに笑う。
 が、先輩が一瞬驚いたような顔をしたので不思議に思ってその顔を覗き込んだ。
 ちなみに、笑顔の似ている誰かは上機嫌で背中をバシバシ叩いた後、「泣かせたら殺す」と大変ドスの聞いた声でぼそりと呟いた事を、自身は知らない。)

真乃 真 > ヒーロー。
何でもかんでも救ってみせて。最後は皆笑えて終わりのハッピーエンド。
そんな、テレビに出てくるような存在。
フィクションにしかでてこないようなモノ。
それが、真にとってのヒーローだ。
自分がそれを名乗るのは自分がそれを背負うのは余りにも力が足りない。
きっと、そこには届かない。手の届くところのものですら助けられず落っことしそうになる真には届かない存在だ。

「僕は何にもしていないさ!
 そして僕にとって人を助けるって言うのは別に貸しとかじゃあない!当たり前の事さ!
 これから先も誰かが僕の手が届く所で困っていたら当たり前のように助けるさ!助けるとも!」

そう、真は何もしていない。偶々そこにいただけだ。
それは、彼女の努力で作られた場所にその時に居合わせたから入り込んだだけだ。
真はヒーローではない。

それでも、強くそう言って自信ありげに笑って見せる。

「それは辛いな!そんな状況に陥ることが辛い!」

どんな状況だろう。
多分、あと1日で死ぬとか言われたらそんな感じになる気がする!

「…ううん、なんでもないよ。
 さあ、それじゃあそろそろご飯に行こうか!この辺りは何がおいしいんだろう!?
 お腹も空いたし!丁度いい時間だ!!」

龍宮 銀 >  
その当たり前の事を当たり前に出来るから。
だから先輩は私にとってヒーローなんです。

(テレビに出てくるヒーローだって、一人も残さず助けられるわけじゃない。
 やったことがたまたま全部うまくいっただけ七日も知れない。
 それでも、助けられた人にとっては、その存在は間違いなくヒーローなのだから。
 だから先輩はヒーローなのだ。
 誰が違うと言っても、例え彼自身が違うと言ったって。
 先輩は私のヒーローであり続ける。)

そんな状況になったら、私を助けた事を後悔すると良いですよ。

(楽しそうに笑う。
 先輩がヒーローなら、自身はきっとヒーローに助けられた魔王の手先なのかもしれない。
 そうじゃなきゃ、こんな考えはしないはずだから。
 ヒーローと元・悪の手先が仲良さそうに話している様子を想像してちょっと微笑ましくなった。)

――。
そうですね、私もお腹空きました。
近くに美味しいイタリアンのお店あるんですよ。

(なんとなく。
 本当に漠然と、なんとなくだけれど。
 違うのだろうな、と思うようになった。
 けれど、それを口にしたら先輩がいなくなってしまう気がして。
 あえて口には出さず。)

真乃 真 > 「…そこまで、言われたら照れるな!!」

彼女たちは真をヒーローと呼ぶ。
違うと言って否定してもヒーローと。
それは確かに嬉しい。たとえどういう意図でも憧れたものと同じように見られるのは嬉しい。
だけど、そう言われる度に自分はそこまで大したものじゃない。そんな思いが込み上げてくる。
…でもそれはそれとして照れる!

「残念だったね!僕はそんな後悔するぐらいならどんな手段を使ってでも借りを返させてもらう!
 人を助けたことに後悔するなんてそもそもありえないことだけどさ!」

例え助けたのが悪の手先でそれが人々に害をなしたとしてもその前に他の人を助ければ良い。
自分に害をなそうとしたとしてもまあ、何とかする!
助けられなかったことに後悔しても助けたことに後悔するなんてありえないのだ!

「本当かい!?イタリアンか!じゃあ、もしかしたら僕も知ってる店かもしれない!
 急がないとそろそろ混むんじゃないかな?」

そう言って一人で駆けだそうとするが振り向いて

「さあ、早く行こう!あそこは待つと長いんだ!」

手を伸ばす。
手を繋いで行けば多い人混みの中を駆けて行ってもはぐれる事は無いだろう。

龍宮 銀 >  
さっき恥ずかしい思いをさせられたからお返しですよ。

(ふい、とそっぽを向いて見せて。
 する方よりされた方が思いが大きいと言う。
 それが善意でも悪意でも、本当の事だと思う。
 こうして自分と相手の受け止め方に差があるのだから。)

む。
じゃあ勝負しましょう。
私が先輩に借りを返させるのが先か、先輩が泣いて謝るのが先か。
負けた方がいいところのディナーを奢ると言う事で。

(そんな提案をしてみる。
 どちらにしろ借りは返すことになるのだけど、それはそれで良いだろう。
 ――無理矢理変な靴とか鞄とか買ってこられるよりは。
 そんな事は無いだろうけれど。)

結構有名ですからね。
――あ、予約してありますから!

(走り出そうとした先輩を追いかけるためにこちらも一歩踏み出し、)

――、……慌てなくてもご飯は逃げませんよ。

(笑ってその手を握る。
 きっとそれでも走るのかもしれない。
 置いていかれないように、彼の後をついていこう。)

ご案内:「学生通り」から龍宮 銀さんが去りました。
真乃 真 > 「あれで、恥ずかしがってたら僕と出歩く度に恥ずかしいだろうさ!」

あれでも、まだ大人しい方である。
相手も自分も…。

「ああ、いいだろう!
 勝負というなら!全力で借りを返させてもらおう!」

ディナーを奢る分には別にいいが勝負というには負けるわけにはいかない!
そう、プライドの問題である!!

「さ、流石は龍宮さん!まあ、でもお腹空いたからやっぱり急ぐよ!」

その言葉を聞いてそのまま転びそうになるが異能で耐えた!
やっぱり便利な異能だ!!
予約しているにしても膳は急げ!慌てず一緒に走って行こう!

ご案内:「学生通り」から真乃 真さんが去りました。