2017/01/25 のログ
ご案内:「学生通り」に朝日希さんが現れました。
朝日希 > 「今日はどうしようかなーっ!」

放課後の学生通りをぶらぶらしている私。
帰宅中の生徒が道沿いの出店やカフェで思い思いの時間を過ごしているのが目に入る。
ああ今日も平和だなあ。この後特に用事はないしどこかでお茶していこうかな。
──でも、かなしいかな私は一人。

「ぐぬぬー……」

別に一人が嫌なわけじゃないけど、ふと見渡せばところどころカップル連れの人たちがいるわけですよ。
いるわけですよ!! う、羨ましい……。

朝日希 >  
「ま、別にいいんだけどねえ」

それはそれ、これはこれ。カップルが居ても居なくてもお茶をする。
するのです!と私自分に言い聞かせるように気合を入れて手近なカフェへ。

カランコロンと響くドアベルの澄んだ音色を店内に響かせる私。
ちょっとうるさかったかな?と感じてしまうくらい静かな店内だけど
決して嫌な静けさではなくて落ち着いた大人な雰囲気が漂っていた。
入ってすぐ目に付いたのはカウンターに設置された巨大な水槽。その中を何種類もの熱帯魚が泳いでいた。

「あ、ココアでお願いします」

水槽見たさにカウンター席に座りつつ、注文の品が来るまでぼーっと熱帯魚を眺める。

朝日希 > 彩り鮮やかな熱帯魚が水槽の中で舞う。
赤色、黄色、青色に無色透明の子と様々な種類の熱帯魚が一つの群れとなっていた。

「すごい……熱帯魚って確か複数飼育ってかなり難しいんじゃなかったっけ」

──とかなんとかお父さんが言ってた気がする。
頬杖ついて水槽をぼんやり眺めているとおまちかねのココアが運ばれてきた!
うきうきとしながら一口──ああ、ほっとする。
ココア好きなんだよね、ほんのり甘くて香りがよくて。
冬の寒さで冷えた体にココアの熱がじんわりと染み渡るよう。

朝日希 >  
こうやってぼんやり時間を過ごすのも悪くないなあって思いながら外を見たら日は沈んでいて。
やばい! すっかり長居しちゃった!
すっかり冷めてしまったココアをぐぐーっと飲み干して帰り支度する私。

「ごちそうさまでした!」

店員さんに一声かけて店を後にした私に冷たい風が襲い掛かってきた。

「(さ、さむっ! でも、良いお店だったなあ……)」

穴場を見つけたと喜びつつ寒さにぶるっと体を震えさせながら足早に寮に向かうのであった。

ご案内:「学生通り」から朝日希さんが去りました。