2017/03/09 のログ
ご案内:「学生通り」にニコラスさんが現れました。
ニコラス >  
(三月は暦の上では春とは言えど、まだまだ寒い。
 こちらでは結構目立つ外套から、最近買ったモッズコートを羽織って通りを歩く。)

ホワイトデーのお返しなぁ……。

(コンビニで買ったチキンを頬張りながら頭を掻いて。
 クラスメイトの女子から貰ったバレンタインデーの義理チョコお返しの内容など、思いつかない。
 ましてや自身が生まれた世界ではそんな文化は無かったのだから尚更の事。
 チョコをくれた女子はマシュマロとかクッキーとかで良いと言ってくれている。
 が、その通りのもので済ませてしまえる訳ではない。
 つまりはお人好しなのだ。
 あまり高いものを返しても逆に申し訳なく思わせてしまうだろうし、いくら寒いとは言えマフラーや手袋は少し時期が遅い。
 やはりハンカチ辺りが無難だろうか、なんて考えながらチキンを齧る。)

ご案内:「学生通り」にクロノさんが現れました。
クロノ > (遠く南の地方では既に春の便りもちらほら…なのだろうけど。この辺りはまだ冬の名残の夜風が春と冬の間を行ったり来たり。)

……。

(学校の備品である養護教諭兼医師兼公務補の、男の子の形をしたロボットが1台、ジーガシャ、ジーガシャ、と個性的な駆動音を伴いながら街をのんびり歩く。片手に下げた買い物袋からぴょんとはみ出すのは、緑に白の、機体と同じカラーリングの薬味野菜。)

ニコラス >  
(何かめぼしいものはないかとうろついていれば、視界に何かが飛び込んできた。
 脚が二本あり、腕が二本あり、それらが胴体についていて、頭には目が二つ、耳が二つ、口と鼻が一つずつ。
 それだけ見ればおかしいところなど何も無い。
 大抵の人間はそう言う風に出来ているのだから。)

――ん?

(違うのは材質と細かな形状。
 明らかに人ではない硬質な質感と、関節部から除くケーブルやシリンダー。
 流石に三ヶ月ほど暮らしていればアレが機械と呼ばれているものだと言うのは分かる。
 だが自律して動く機械を見るのは初めてだった。
 思わず目で追う。)

クロノ > … ♪~

(電話の保留音みたいな電子音チックな鼻歌を歌いつつ、ジーガシャ、ジーガシャ、とのんびり歩行中だったロボ。ふと視界の隅に認識した長身の人影、数秒遅れて立ち止まり、振り返って相手と視線を交えること数秒。立ち止まったままおでこのインジケータランプをチカチカと点滅させて、データをロードしているのかどこかと通信しているのか。)

…やぁ。ニコラス? …ふふふ、ここでは初めまして、だね。
(金属の手をジジジ、と小さく振りつつ、にこ、と笑みを浮かべて歩み寄るロボ。)

ニコラス >  
え?
あ、は、初めまして……。

(ぼけっと眺めていたら挨拶された。
 しかも名前まで呼ばれた。
 ここでは?
 元の世界で会ったことあったっけ?
 いやあっちの科学技術はこっちほどじゃなかったはずだ。
 少なくとも自立した人型の機械を作れるなんて聞いた事が無い。
 そんな事を考えつつとりあえず挨拶を返して。)

――え、と。
どこかで、会った?

(そんなわけは無いと思う。
 そもそも一度見れば覚えているはずだ。
 頭の上に疑問符を大量に浮かべつつ、尋ねてみる。)

クロノ > …ん、…ぁ、そっか。
(相手との会話の度にチカチカと点滅するおでこのインジケータ、人間との会話と異なり、返事が気持ちワンテンポ遅れる男の子ロボ。)

…僕はA1101S 製造番号8928327…クロノ。学校では保健室に居ることが多い養護教諭だよ。…放課後は公務捕として設備の補修とかしてる。…学校ではニコラスのこと見かけたことあったけど、こうして話すのは初めてだね。
(見かけた、と言ってもずいぶん距離のある場所からちらっと、程度。それでも目立つ相手の容姿は、こうして間近で見ればまさにデータベースの写真画像そのものに鮮明に一致。)

ニコラス >  
(こちらの言葉に対し、あちらの返答はやや遅れ気味である。
 喋るたびに光る額の発光体を見るに、恐らくその都度色々検索しているのだろう。)


???
えー、と。
つまり、先生。

(記号の羅列が意味するところは正直何がなんだかわからない。
 製造番号と言うからには同じ型のものもあるのだろうか、なんてぼんやり考えて。
 分かる単語だけ拾った結果、どうやら保健の先生らしい。)

保健室はあんまつかわねーからなぁ。
ちょっとの怪我ぐらいなら自分で手当てしちゃうし。

(頭をぼりぼりと掻きながら。
 これでも旅慣れしているのだ。
 多少の怪我の手当ては自分で出来てしまうから、保健室に行った事はなかった。)

クロノ > …ぅん、そぅ。保健室の先生。…医師でもあるから診察もお薬の処方もするけどね。
(ついでに毎日のお仕事その2として、放課後は学校の設備補修もするお医者さん。そんな大雑把な紹介をしつつ、相手の返事を聞いてふむふむ、と何やら納得。)

…ふふふ…すごいなぁ。ほんとサバイバル得意なんだね。
(まさに学校のデータベースに記載のある通り、と1人(?)こくこく頷きつつ。)

…ニコラスは、今日は…じゃあ、装備の調達?
(サバイバルというよりは人もたくさん行き交って、賑やかな街の一角。冒険者にとっては旅の宿屋の街…みたいな感じ?と、男の子ロボの例え話は古典的RPG風。)

ニコラス >  
じゃあ風邪引いた時とかはお世話んなるかも。

(流石に風邪はどうしようもない。
 寝ていれば治る、と言うものばかりでも無いだろうし。)

いや、まぁ。
元んトコじゃ旅してたし、元は猟師だから。

(一応ある程度の装備があれば青垣山で半月ほどサバイバルは出来ると思う。
 こちらとあちらは微妙に植生が違うので、流石にそれ以上となると自信は無いが。
 こっちの暮らしが春だったならもう少し山を歩けたのだけれど、と。)

――や、今日はホワイトデーのお返し選び。
初めてだから、よくわかんなくて。

(チキンの残りを口に詰め込んで、ゴミはポケットに押し込む。
 この季節では山にも入れないし、装備も減りようがない。
 調達せずとも手入れだけで充分だ。)