2017/06/07 のログ
ご案内:「学生通り」に真乃 真さんが現れました。
真乃 真 > 雨が降っている。少し前までは曇っていたのにまた雨が降っている。
そんな雨の降る道を行く男が一人。
ビニール傘をさしているにも関わらずその異様に長いタオルの先を濡らしてしまっている男だ。

「やっぱり、雨は駄目だな!テンションが下がる!!
 いや、雨自体はきらいじゃあないが濡れるからなあ!!」

口ではテンションが下がるという割にその様子は普段と違いが見られない。
いや違う!濡れているタオルが普段より少し元気なさそうに垂れている!

…それぐらいの違いだった!!

真乃 真 > そんな雨の中、狭い軒下に身を寄せた一人の女子生徒の姿があった。
傘はもっていない。おそらく忘れてきたのだろう。
雨が降る道と携帯の画面を見比べながら落ち着かなさそうな様子。

「おっと!さてはそこの君!困っているだろう!?困っているな!!
 事情は分からないが傘が必要なようだ!そうだろう?
 ならば!この傘を使うがいいさ!!」

無駄にカッコいいポーズを取りながらそんな事を言う。
急に見知らぬしてからそんな事を言われた相手の女子生徒はポカンとして…

「…ああ、僕の心配をしているのか!
 だが心配ご無用!僕の予報によればこの後!そう!しばらく後に雨は上がる気がする!!
 僕はそれからゆっくり帰るとするよ!傘も明日返してくれればいい!四年の真乃って人の傘
 って伝えれば誰かは僕のところに持ってきてくれると思うから!!」

やはり、女子生徒の顔から困惑は消えない。
何者なのかこの人は?なぜこんな事を?おそらくそんな事を思っているのだろう。

「…何かは分からないけど時間があるんだろう?
 電車の時間か、何かの約束か、まあどっちでもいいさ!
 大丈夫!ここは僕に任せて君は先に行くんだ!!」

無駄にカッコいいポーズでそんな死亡フラグのようなセリフを吐くと女子生徒はようやく走り出した。

…そうして男は一人軒下に取り残された。

真乃 真 > 「…実際に止むと良いんだけどなあ。」

殆んど当たったことの無い自分の予想を思い出しながら呟く。
予想というか希望というか。

…むしろ雨の勢いが増してきた気がする。

「…それにしてももう6月なのか。
 早いな。今年に入って特に早い気がするな!」

今年に入ってもう半分が過ぎた。
この調子でもう半分が終わってしまえば後にあるのは卒業くらい。

「…卒業か…まだ実感が湧かないな!」

やり残した事が多すぎて終わりが来そうな感じがしない!
いや、まあまだ半年以上は残ってるんだけれど!!

真乃 真 > 「この島を離れるのか…
 あっ想像したらちょっと泣きそうになって来た!」

…来年の今頃にはもうこの島にはいない。
そう、いないのだ。
そんな事を考えていると少し寂しくなってきた!

…雨もまた一段と強くなった気がする。

「…これはもう駄目だな!走って帰るとするか!!」

軒下から飛び出して雨を浴びながら家を目指す!
まあ、少々遠いが問題ない!濡れて風邪をひくことも無い。
そう!真は風邪をひかないのだ!!

ご案内:「学生通り」から真乃 真さんが去りました。