2017/07/12 のログ
ご案内:「学生通り」に暁 名無さんが現れました。
暁 名無 > 「あ   つ   い」

何だこの暑さ。
一歩歩く毎に額から汗が噴き出してきやがる。
確か俺の記憶が正しければ、まだ梅雨明けはしていない筈だ。

だというのに、このピーカン照りと気温の高さはどうだ。
梅雨ってのは、もっと、こう、じめじめ鬱々とした期間だと思っていたんだが?

「あっつぅい……」

額の汗を拭いつつ、俺は学生通りを歩く。
たまにはぶらっと買い物でも、なんて軽い気持ちでクーラー完備の保健室改め夏季研究室(仮)を出て来たのが間違いだった。

暁 名無 > 自分の身体が溶けてるような錯覚に陥りそうな程、全身から汗が出る。
正直なところ、寒いのはある程度は平気だが、暑いのとなると少しどころじゃ無く苦手だ。
学生のころから苦手だったのだが、大人になってもついぞ直らなかった。

「よ、よし。あそこのベンチで一休みしてこ……」

ていうかもう保健室戻りたい。
街路樹の根元に据えられたベンチに這う様にやってくると、半ば倒れるように座り込んだ。
木陰でマシになったとはいえ、暑さはまだまだいぶし銀のレスラーみたいにボディにじわじわダメージを与えてくる。

暁 名無 > ただベンチに座っているだけなのに、何だかスリップダメージが入っていく感じがする。
歩いているときも、立っているだけでも、突き詰めれば外に居るだけでダメージを受けている。
ぼんやりとそんな事を考えながら、俺はよろよろとベンチから腰を上げた。

「これは……早いとこ屋内へ避難するのが一番だ……。」

買物。そもそも何を買うのかすら定めていなかったけれど。
何を買うのでも良いから、どこか店の中に入るべきだと頭が警鐘を鳴らしている。
こないだ熱中症で倒れたばかりで、また倒れられない。

「うぅ、とりあえず……学校戻ってから飲むもの買うか……」

じりじりと体力ゲージを減らしつつ、俺は這う這うの体で最寄りのコンビニに逃げ込んだのだった。


そして1時間後には保健室に逃げ帰り、天気予報の最高気温予報はしっかりと確認する習慣を身に着けようと決心する俺が居た。

ご案内:「学生通り」から暁 名無さんが去りました。