2017/09/07 のログ
ご案内:「学生通り」に暁 名無さんが現れました。
■暁 名無 > 雨上がりの学生通りを、尻尾を揺らしながら歩いて行く。
気分は上々、少し肌寒さを感じそうな天気だけれど毛皮を纏った俺にはあんまり関係無い話である。
足には子供用のゴム長靴。
それでも少しばかりサイズが大きくてとても不恰好に見えるが、ガラスに反射して映る姿は無駄に愛くるしい。
……これで中身が俺じゃなければなあ、と嘆息した回数は両手じゃ足りない程だ。
「さて、買い物に行くのは良いけども。
やっぱり歩いてこにゃい方が良かった……」
歩幅が普段の1/3ほどになっているためか、どうにもあるけどあるけど進んでる気がしない。
かと言って自転車に乗れるわけでもないので、他の交通手段となると限られてくるんだが。
「小銭が持てずとも、磁気カードは持てたにゃ……。」
肩から下げたポーチを一瞥し、まあ細かい反省は帰ったらするかと切り替えて道を歩く。
■暁 名無 > 実のところ、今日の授業もこの姿で行った。
と言っても暁名無本人というわけではなく、あくまで遠隔操作しているという設定で、だ。
獣人系の異邦人も珍しくない所為か、案外生徒からのウケは良かった。特に女生徒からの。
「元に戻るまでこのまま教壇に立ってみるかにゃ……幸い喋れるわけだし。
問題は察しの良い生徒がすぐ気付きそうだって事にゃんだよにゃ……」
かっぽかっぽと長靴を鳴らしながら、俺は思案気に首をひねりつつ歩く。
この姿で授業をするにあたり、面倒があるとすれば板書がし辛いという事。
如何せん黒板の上の方には手が届かない。椅子に乗っても駄目だった。
「しばらくは口頭だけで勘弁して貰うしかにゃいな……。」
その分質疑応答の時間を増やそう。それで何とかしよう。
あるいは映像資料垂れ流しでも良いかもしれない。