2018/01/14 のログ
ご案内:「学生通り」にジャムさんが現れました。
■ジャム > 学生通りに夜が来る。部活に勤しんだガチムチ系男子学生や、これからどこかへ遊びに行こうかとショートブーツを鳴らす女子生徒。二階の屋根ほどの背丈の異邦人から人の腰ほどまでの大きさの魔導ロボットまで。行き交う人に全く統一感がなくて、それゆえに活気の溢れる通り。
「おつかれさまでしたーっ!……っとー。
んんー……っ。今日もよく働いたよー。
帰りにどっか寄っていこっかな」
そんな通りに面するカフェから1人のケモミミが出て来る。
バイト仲間らしい人影にぺこりと頭を下げれば大きく伸び。尻尾ごとぐーっとよく伸びて。
カフェでのバイトを終えての帰宅前にどこか寄り道しようかと、学生通りをのんびりと歩きながら周囲の店を見回している。
ご案内:「学生通り」に真乃 真さんが現れました。
■真乃 真 > 人の溢れる学生街を一人の男が歩いていく。
白くて長いタオルを風も無いのに靡かせて無駄に堂々とした歩みである!
「…おおっと!ごめんよ!」
そんな無駄に堂々とした歩き方だから色んな人とぶつかりそうになっては
無駄にスタイリッシュに道を譲っていく。
そして、今ぶつかりそうになっているのはケモミミの小柄な少女。
恐らく周りの店を見てるのだろうこちらには気がついていないのかもしれない。
先ほどまでと同じようにやけに周囲の目を惹く避け方で右に避ける!!右に!
■ジャム > お菓子が買えるコンビニもいいなあ、見るだけでも楽しい服屋さんもいいなあ。ああ、雑貨屋さんの軒先で可愛いリュックがある……等などと、まだ入学して間もないケモミミ異邦人は物珍しさが抜け切らない。となると、やっぱり前方不注意はままらない。
黒いラインが入った白く長いタオルを身に着けた、長身の細マッチョさんが華麗に人波を避けていくのに。そこへまっすぐ直球ど真ん中ストレートによそ見のままつっこみかけ……。
「わっ……!……っとと、ごめんなさい。
ってあれー。真乃先輩だぁ!こんばんはー!」
すっとスキのないステップでひらりと彼がその長身を反転させたおかげで、どうにか衝突は免れて。間近に迫った人影にあわてて前を向きながら立ちすくみ。そのまま頭を下げた。
けれど、ぶつかりかけた相手が見知った顔だと知ったとたん。ぱあっと明るくなる顔色で笑顔を浮かべて。
彼には入学したての頃、生活になじめずに困っていた頃によく助けてもらったのだ。それ以来すっかり懐いている。
■真乃 真 > 「おっと!ごめんよ!って誰かとも思えばジャムちゃんじゃあないか!
こんばんは!!」
避けた姿勢から反転!そこから無駄にカッコイイポーズで挨拶を返す!
いつものように指の先までピシリと決まっている!
「久しぶりだね!バイト終わったところかい?それとも何か買い物?
大丈夫?もうお金の種類とか自販機の使い方とかで困ってない?」
心配そうに尋ねる。出会った頃はともかく今は流石に大丈夫だと思うのだが…
それでも先輩は心配なのだ!
■ジャム > 「今日もポーズがかっこいいね!真乃先輩!
さっすが僕のヒーロー!」
無駄にかっこいいポーズにぱちぱち睫毛を弾ませたら、彼のポーズを真似て挨拶返しの返しをする!ぴしっ!
ちなみに、彼には色々とお世話になっているので勝手にヒーロー呼ばわりをしているのだった。ポーズもマネマネしてみるが、指の先までは完コピできずにプルプルしてる。本家にはかなわないのである。
「うんひさしぶりー!
バイト終わって家に戻るとこだよー。……あはは!うん、もうすっかり慣れたよ。今じゃバイト先でお客さんにお釣り返せるようになったんだー。先輩のおかげ!
真乃先輩はー、風紀委員のお手伝いかな?それともどこか行くとこだった?」
心配そうな目線には笑顔で大丈夫と答える。ゆるゆる、尻尾をご機嫌そうに揺らしながら近況を伝えて。
彼は何をしていたところだろう、と小首を傾げてみせ。
■真乃 真 > 「はっはっはー!ありがとう!うん!ジャムちゃんのポーズも中々のものだよ!
…でもやっぱりその呼び方は照れるな!!」
真はヒーローではない。ヒーローと名乗るには幾らも足りない。
ヒーローと呼ばれるにも足りていないと思う。
「なあに、それはジャムちゃん自信の努力の成果だよ!!
誇ってもいいよ!!」
実際、真はそこまで大した事はしていない。
一緒にお金を数えたり見たりしたぐらいだ!!
「ああ!僕は今から買い物さ!
今日はポイント8倍だからね!!」
そう言いながらカッコよくまるで手品のように光沢のあるカードを取り出す!
それは学生街にある大型スーパーのポイントカード!!ランクはなんとSSR!!
■ジャム > 「そっかなー?えへへーありがと!」
自分にとってのヒーローに向けて、中々のものと褒めてらえるだけで嬉しそうにふるふるケモミミ震わせて。
「色々がんばったもんねー。
今じゃちゃんとお札も数えられるよー。こんな感じ!」
お金に関しては見ててもらえるだけで、右も左もわからない頃の自分にとって有り難いものだった。なにせ、最初は自販機の中に入ってるジュースを力づくで取り出そうとしてたのだから。小指と薬指の間に紙幣をはさむ仕草をしながら。言われたように誇らしげな表情。
「ポイント8……8倍!?
んっわ……!まぶっ、まぶしっ……!!
そっ……それはもしかして伝説のSSRランクポイントカードッ……!」
きょとんとしていた表情が、8倍という倍率に大きく目を丸めた驚いた表情にかわっていく。いつとりだしたのかわからないほどなめらかな手つきで示されたカードの光沢の輝きに思わず目を細めて。SSレアの等級の前に今度はその瞳が憧れにきらきら輝き出す。
「僕、バイト帰りにどこか寄り道しようと思ってたとこなんだー。だから、真乃先輩についてっていい?」
そのまま相手のお買い物についていっちゃおうと許可求め。
■真乃 真 > 「おっ!かなり様になってるね!!
これならコーヒー一杯に一万円出されても安心だね!!」
見える!数えられてるエア紙幣が見える!
成長した弟子を見る師匠のような心境でウンウンと頷きながらその様子を見る。
…本当に立派になったなあ。
「そう!これが僕の4年間の学園生活の成果とも言えるべきSSRランク!!
流石にこの上のLR(レジェンドレア)に達する事は出来なかったけど…!!」
貯めたポイントの量に応じてランクが上がるポイントカードのシステム!!
ランクによって様々な特典がある!!
…ちなみに貯めたポイントで買い物もできるがランクが下がるのであまり使われないぞ!!
「いいよ!!
…って言っても面白い事は何もないと思うぜ!!
それでもいいなら行こう!!」
二つ返事で快諾してスーパーへ向かって歩き始めた。
■ジャム > 「うぅぅ……。うらやましいなぁ……。SSR……!
僕が4年生になったら手に入るかなあ……。
というか!LRなんてランクあったんだ……。知らなかった……。
人間社会って奥が深いよー。スーパーの買い物で地位が決まるなんて……!」
貯めたポイント次第で偉い人になる、と間違っちゃいないがどこか間違っているよな認識。改めて異世界の成り上がり方を知って、またひとつ賢くなるケモミミであった。深く深くしたり顔で1人唸る。
LRともなると、お刺身を買うともうひとパックお刺身がついてきたりするんだろうかと顎に手をあてる。
「うわーぃ!
なんとなく、少し帰り道を真乃先輩とぶらぶらしたくって。あと、何買うのかなって思ったからさー。
じゃあじゃあ、いこういこう!」
二つ返事に喜びの声。尻尾もくねくねと踊った。
そのまま彼の横に並んでスーパーへと。
■真乃 真 > 「ふふふ!賢く買い物していればきっとなれるさSSRに!
今日みたいにポイントが増える日を狙うとかね!!」
ドヤ顔で買い物について語る。
だが、真もこのポイント制度に踊らされている愚かな民衆の一人なのだ!!
とてもドヤ顔できるような立場ではない。
「…さて、どこから攻めていくべきか!?」
辿りついた、スーパーマーケット、ポイントにつられてきたのだろうかいつもより人が多い!
さてカートにカゴを二つ乗せて買いこむ気満々である。
「うん!まずは晩御飯の材料だ!!
…ちなみに今日は焼きそばだ!!」
そう言いながら向かうのは青果コーナー。
なんせ入口から近い!
■ジャム > 「なるほどー……!ポイントがいっぱいになる日とか全然調べてなかった……!
今度から8倍デーの時に色々買いだめしてしておこう」
生活にどうにか馴染めたとはいえ、彼ほど知り尽くしてはいないため。脳内に「買い物はポイントが増える日にすること」と書いて付箋紙で張っておく。
ドヤ顔には不思議な説得力があったのだ。
ポイント制度で楽しく踊れるのなら、踊らされているとしてもいいじゃないか。とかいうお気楽思考である。
「えっ……!スーパーって攻めるとこなの!?先輩?
昔の人みたいに、外側のお堀を落としてから本丸を攻めなきゃ……!」
彼の表現を真に受けたらしく、驚いた声音で彼をまじまじと見上げ。歴史の授業で習った、とても現代的とは言えない戦国時代の落城シーンを脳裏に描き。このスーパーのどこかお堀に該当するのだろうと真剣な顔つきになる。
「ひゅー!
このカゴって車輪がついてて移動がらくらくー!
へぇぇー、焼きそばなんだ?
先輩ってお料理ちゃんと作れる人なんだねー」
カゴ二つになぜかケモミミ異邦人までもカートに掴まって片足をのっける。よくショッピングモールとかで子供がやってるやつ。使い方を間違えつつも、青果コーナーへといざ出陣!