2018/07/24 のログ
ご案内:「学生通り」に一色 菫恋さんが現れました。
一色 菫恋 >  
「…はぁー……」

じーわじわじわじわ…
夏の日差しの下、蝉の鳴き声に混ざって少女の小さな溜息

飲食店の並び、木陰になるベンチに腰掛けて
ぼんやりと、学園のほうを眺めていた

一色 菫恋 >  
夏期講習…というよりも、補講
少女はあまり勉強は得意ではなく、さぼりがち
宿題などもほとんどやらないといった体たらく

本来なら夏休み中の補講なんかも行かないところなのだが…

夏休み、ということで
普段住んでいる女子寮から他の家族の住んでいる実家へと帰っていたのだ
里帰り、というほどの距離でもなく
むしろ少女はしょっちゅう帰っていたのだが…

家族が補講のことを知ってしまった
ちゃんと行きなさい、と窘められて今に至るのである

一色 菫恋 >  
「…行きたくなあい」

包み隠さぬ本音が漏れた

しかし家に帰れば、何でもう帰ってきてるの?ということになる
でも、外にこのままいるのは…暑い
せめて冷房のきいたところにいきたい

カフェテリア…は、一人で入ったことがないからこわい
飲食店も、然り

学校のロビーは涼しい…
結局学校に行くのが最善策…

う~~~~ん、と考えているような考えていないような表情をしながら、時間は少しずつ流れていって

一色 菫恋 >  
「‥…ん」

ぶるぶる
ポケットの中で何かが震動している
まあ震動するものなんて、電話しかないんだけど

『ちゃんと学校いった?』

確認すれば、そんなメッセージ

「……するどい」

兄姉には少女の行動パターンなどまるっと把握されているのだった

「…がっこ、行こ……」

それでようやく、ベンチからゆっくりと腰をあげるのでした

ご案内:「学生通り」から一色 菫恋さんが去りました。
ご案内:「学生通り」に追影切人さんが現れました。
追影切人 > 「……蒸し暑いってのクソが」

つい、そんな悪態を零してしまうくらいに最近の猛暑続きはしんどい。
学生通りの一角。両腰に刀を携えた着崩した学ランに片目に眼帯をした少年がボヤきつつ歩く。
見た目が如何にもチンピラというかコワモテであり、今の呟きも剣呑な空気が混じっている。

そのせいか、道行く学生達も『あ、コイツは関わらない方がいいヤツだ』とばかりに道を空けたり、すれ違う時も視線を合わせないようにしている有様。
…まぁ、元・二級学生で悪名高い少年なので、その見た目や空気は平和なこの辺りではかなり異質だろう。

ご案内:「学生通り」に追影切人さんが現れました。
追影切人 > 「…しっかしまぁ…。」

何となく隻眼で周囲の往来を見遣る。何処にでもあるありきたりな学生達の姿。
まさか、数年前までは”首輪付き”とはいえ自分がこちら側に属する事になるとは思ってもみなかったものだが。

(…とはいえ、どうにもガラじゃねぇっつぅか何つぅか…平和も度を過ぎると苦痛なんだがなぁ)

まぁ、こちら側も裏では色々とあるのやもしれないが、男にはそんなのどうでもいい事だ。
取り敢えず、このイラつきを通り越して草臥れてくるくらいの猛暑を何とかして欲しい。

追影切人 > 「……あちぃ、さっさと家に戻るか」

幸い、今の塒は学生街のマンションである。そのまま、気だるそうな足取りで通りを一人歩いていくのだった。

ちなみに、家路の間も露骨に避けられていたりしたのは言うまでも無い。

ご案内:「学生通り」から追影切人さんが去りました。