2015/06/03 のログ
ご案内:「商店街」に苗羽 寧々さんが現れました。
■苗羽 寧々 > (放課後。貧乏学生がよくお世話になるスーパー、生鮮食品売り場の一角。難しい表情をした少女が一人)
……………………
(目の前には山盛りのもやし。貧乏のお供もやし。なんか野菜摂ってる気になれるし実際安いもやし)
(安いので頻繁に食卓に上るのである。何度も。そう何度も。何度も飽きるほど飽きようが飽きても)
またもやしかぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~
(内心がめっちゃ声に出た)
■苗羽 寧々 > (視線を脇に投げる。ずっと向うに赤々と陳列される神々。もとい肉。いやさお肉様たち)
(だがフラッシュバックするお財布の中身が決してそれらを直視させない)
成長期だぞ私よ……もやしでは腹も胸も膨らまぬ……
(成長期の食欲は強い。食欲だけはスーパーヘビー級の趣がある。悶々と格闘を続ける。ちらりと遠くの肉を見る)
神……
ご案内:「商店街」に楓森焔さんが現れました。
■楓森焔 > 「夕飯はどうしたもんかなあ。華々しい第一歩、精のつくものが食べたい」
ロープをくくりつけたタイヤを店先に置くと、ガラゴロと喧しい足音を立てながらスーパーへ踏み入る少女が一人。……鉄下駄である。前時代的な服装に身を包んだ少女が、スーパーのカゴを片手に生鮮食品売り場へ向かう
■苗羽 寧々 > (ついお肉を見てしまったし財布の中身さんの視界ジャミング効果が薄れてきている。もっと現実を見なければならない)
(というわけでもやしじゃなくても安い野菜を探そう)
じゃがいも……
(おじゃが様はいつでも味方であって私を裏切らない。正義。炭水化物はカロリーにして正義)
にんじん……
(やや高額であるが緑黄色野菜は欲しい。成長期だし。ビタミン。)
たまねぎ……
(規格外のやつがやや良心的なお値段。お料理の名脇役として活躍が期待される)
ぶたにく……
(一連のあれそれでカレー回路に電気が走り今まさにインディアだし、売り場でぶつぶつ地味にうるさいしすごく遠目に肉を見ているのがありていに言って不審だしあやしい)
■楓森焔 > 「……お、なんだありゃ。新手の念仏かなにかか?」
自分のことを明らかに棚に上げた素振りでガラガラと近づいていく。見れば、同じ学園の生徒な気がする。ふむ、と鼻を鳴らすと意気揚々と声をかけた。
「よー、ご同輩! なんだか辛気臭い顔でもしてるじゃねえか。カレーに親でも殺されたのか!」
■苗羽 寧々 > (親は実際殺されたけどカレーにではないのでよかった。よくはない)
……はっ
(お父さんお母さん寧々は貧しいけれど元気です。それはそれとして声をかけられ我に返る。ぱちぱちとまばたき、声の主を見てばつが悪そうにあわっとしながら)
いや、その、これは違うの。その、めくるめくスパイスの地平が見えたっていうか、生きるのは大変だなあっていうか、もやしはもう嫌だなあっていうか、そんな感じ……
(説明する間に遠い目になる。なんか雰囲気が伝わればいいと思う)
■楓森焔 > 「なるほど、そりゃ世知辛い話だな。腹が減っちゃあ戦は出来ぬとは昔の人も言ったもんだ」
腕を組んで神妙に頷くと、
「俺も今日の夕飯を見繕ってるんだ。もやしがいやだってんなら、そっちはカレーかい?」
と、先ほどまで彼女が見つめていたであろう品々に軽く視線を向けて