2015/07/01 のログ
ご案内:「商店街」に自販機さんが現れました。
自販機 > (自販機の速度に不可能など無かったのだ。
 夕闇時の商店街。表通りから一本はいったところにある場所に自販機が佇んでいた。
 夕闇の通りには子供たちが探検しに来る気配さえない。時間帯が遅すぎるからだ。けれど、買い物客がくることはあるかもしれない。
 なんといい場所なのだろう。
 表通りから一本外れているという致命的な弱点を除けば)

「ブーン」

(わくわく)

ご案内:「商店街」に鋼神 志士さんが現れました。
ご案内:「商店街」に山吹 冠木さんが現れました。
鋼神 志士 > 【少し遠出しての買い物の帰り道であった】
【行く時には無かった自販機を見つける。】

…こんなとこにこんなものあったか…?

【何かの怪異かと、じろじろ自販機を見る】
【傍目には完全に怪しいおじさんである。】

自販機 > (あやしいもんすたーじゃないよ
 じはんきだよ
 くそやろう)

「ブーン」

(自販機はとにかく待っていた。
 さあどうした。買うがいいといわんばかりに聳え立つ)

山吹 冠木 > 「……ん?」

何時ものように、生活委員の仕事で通りの掃除を行い、
何時ものように人通りの少ない通りを確認しようとして……
そこに、見慣れない自販機と、その前に佇む人影を発見した。
自販機を扱う業者にも見えないし、そもそもこんな場所に自販機が置いてあったか……?

「あのー……どうしました?」

ひとまず、声を掛けてみた

鋼神 志士 > ふうむ…
【何かとても失礼な事をいわれた気がするが、そもそも自販機が喋る事等普通ではありえない、恐らく疲れているのだろう】
【とりあえず何か買おうかと思って財布を出したところで、声をかけられる】

ん?ああ…何でもない…
こんなところに自販機なんかあったかと思ってな

【恐らく業者が丁度買い物中に設置したのだろう。】
【そもそも食い逃げの常習犯をシバいていたら怪しい幼女の姿をした怪異に襲われるような島だ】
【今更自販機が生えた位の異常事態など気にすることもない】

…先に買うか?
【もしかして何か買うのかと思ったのか、貴方に先を譲ろうとする】

自販機 > (自販機だって生えてくる島なのだ。
 自販機があっておかしいことがあろうか。
 いや、ない)

「ブーン」

(自販機には安いものは10円から高いものは万までお金を挿入する口が開いている。
 肝心の缶は黒塗りあるいは一切見えない。
 買うもよし。かわずもよし。買って後悔するか買わずに後悔するかはあなた次第。
 「ハッピーニューイヤー」という落書きがいっそう不審さをあおるだろう)

山吹 冠木 > 「自販機、ですか……」
視線を自販機に向けて、しげしげとその表面を観察する。
委員会の方では連絡は無かったが、連絡漏れか何かだろうか……
まあ、揉め事があれば自販機に被害が出ることもあるかもしれないし、
誰かが追加で頼んだのかもしれない。
自販機一台なら、被害が出ることもないだろう……多分。

「あ、いや、自分は別に」
鋭い目付きに僅かに驚きつつ、別に喉が乾いてるわけでも
と思いながら値段を確認して

「安っ!? そして高っ!? しかも何か分かんないのかよ!?」
どういうロシアンルーレットだ

ご案内:「商店街」に頸城 陸さんが現れました。
鋼神 志士 > そうか
【短く返すと、再び自販機に視線を戻す】
【飲み物の値段はピンキリ、さてどうしたものかと少し思案した後】

物は試し、やってみるか
【一番安い飲み物の値段分の金額を入れ】
【ボタンを押してみる】

山吹 冠木 > 「……おにいさん、度胸ありますね……」
何が出てくるのか。まさか、飲めないものは出てこないだろうが……
無事で済みます様にと祈りつつ、その後ろ姿を見守る。

頸城 陸 > 手に持ったビニール袋を揺らしながら、少年は歩く。
この道は表通りよりも空いているので、たまに帰り道に利用する。
テスト勉強しないとなぁ、などと考えていると、目の前には二つの人影、一つの自販機。
気になって、近づいてみる。
「……?」

自販機 > (鋼神が金を入れるや否や、がこんと音を立ててそれが出てくるだろう。
 桃に苺にキウイに……甘酸っぱい果実をイメージさせるイラストの並ぶごくごく普通の清涼飲料水である。
 有名なアなんとかというメーカーの印字があり、ほかに怪しいところは無い。
 名前は『春の初恋』。




 が、飲んだら最後、恐ろしい苦さを味わう羽目になる。
 ちなみに飲料を調べてもそもそもメーカーが製造した記録さえないであろう)

山吹 冠木 > >頸城
「ん……?」
聞こえてくる足音に、僅かに首を傾けてから視線をそちらに向けるだろうか。
人通りが少ない道にしては、珍しいことかもしれない。

「お、今帰りか?」
ヒラヒラと手を振り、挨拶をするだろう。

頸城 陸 > 「……お久しぶりです」
見知った顔の青年に足を止め、頭を下げて挨拶する。次いで、近くにいた男性にも。
「……あ、はい。今、帰り、ですね」
頷いて、問に答えた。

挨拶を終えると、視線を自販機へと動かす。
こんなところに自販機などあっただろうか?
……あまり利用する道では無いが、置かれていた記憶が無い。
「あれ、ここ……自動販売機、ありましたっけ?新しく設置されたんですか?」

鋼神 志士 > 【出てきた、てっきり爆発するか手足が生える位は覚悟していたが】
【至極普通に出てきて安堵する反面、少しばかり物足りない気もする。】

男は度胸、って奴だ、まあどうせ誰かの悪戯だろう…
ふむ、おかしなところは無し…
【少し調べてみたが外見に特に怪しいところは無い】
【缶を開けて匂いを嗅ぐが、これもまた怪しいところは無い】

気にしすぎたか
【腰の手を当て、一気に飲む】


【だが、口に含み、喉に流し込み始めた直後、缶の色から想像するような果実を思わせる甘さと酸味は無く】
【代わりに味覚が訴えるのは、この世の苦渋を煮詰めたかのような地獄のような苦味】

…ぐ…!!!
【鬼のような形相になるも、意地で吹き出すのを堪えながら】
【味を感じるよりも早く、無心で缶の中身を流し込み続ける!】

自販機 > (男らしいストロングな飲み干しっぷりにほれぼれ
 しないのだ。自販機ですし)

「ブーン」

(買 わ な い か )

山吹 冠木 > 「少なくとも、委員会で聞いたことはないな……」
首をかしげつつ、自販機を眺める。
落書きがされているが……後で綺麗にするべきだろうか?

そんなことを思いながら自販機を見ていると、
男性の手元に缶が転がり出てきた。

なんだ、普通じゃないか

「大丈夫ですか!?」

と思っていた頃がありました。
飲んでいる表情が凄いんですが。
一体何があったというんだ。いやジュースを飲んでるだけだよ

頸城 陸 > 「あ、そうなんですか。撤去予定、とかでも無いんですよね?」
連絡漏れか、何かなのだろうか。そう思ったが、自分にはよく解らない。

……そういえば、品揃えはどんな感じなのだろうか。
なんとなく気になって自販機の前へと動き、確認する。
ウィンドウは黒塗りで、何が売っているか全然解らなかった。
「……うわぁ」
思わず、声を上げてしまう。

「……あの、大丈夫ですか?」
視線を動かすと、すさまじい形相で缶飲料を飲み干す男性。
大丈夫だろうか、声をかけてみる。

山吹 冠木 > >自販機
「…………」
ごくり、と喉を鳴らす。

正直かなり不安だが……何故か、自販機に挑戦されてる気がする。
男は度胸というらしいし……得体の知れない自販機を調べるのも(多分)仕事のうちだろう。

意を決して、自販機に一万円をねじ込んだ。


……飲んで何かあったら怖いので、調べる用を確保するためにもう一枚入れようとする。

…………貯金があってよかった。
いや、ないほうがよかったのだろうか

山吹 冠木 > >頸城
「うーん、多分な」
見た目はかなり汚れているし、内容も謎だが……
まだまだ動くようだから、多分使われるだろう。
……相当に怪しくはあるが

鋼神 志士 > …ぶはぁ!!
【飲みきり、謎の達成感を感じつつも口内は苦味で充満し】
【胃からも難ともいえない不快な感覚がこみ上げてくる、体が】
【今飲んだものは危険だと訴えてくる】

だ、大丈夫だ…
【あまり大丈夫じゃない様子で、缶を見る】
とんでもない苦さだったな…気をつけろ、中身がすり替えられて
【と言っている間に、先程話しかけたきた人物の片割れが自販機から飲み物を購入してしまう】

おい
【呼び止めようとしたが、一万円を入れたその男の覚悟を決めた表情を見て】


【黙って、作務衣の男の行動を見守る事にする、はたして鬼が出るか蛇が出るか】
【それを知るのは、神とそこに突っ立っている自販機のみ】

ご案内:「商店街」に山吹 冠木さんが現れました。
頸城 陸 > 「……そう、ですか」
動くのならば、使うのだろうか。
などと考えていたら山吹が自販機に一万円を投入している。しかも二枚目待機中。
「な、何やってるんですか!?貴重な一万円ですよ!?いいんですか!?」
思わず声を荒らげてしまう。

ご案内:「商店街」に山吹 冠木さんが現れました。
ご案内:「商店街」に山吹 冠木さんが現れました。
山吹 冠木 > 「ぶ、無事なら良かったです……」
かなり辛そうだが、と思いつつ、缶を見る。
外見に反して凶悪な中身らしい

自販機 > (――――あなたが神か)

「ブブブブブブブブブブブブブブ」

(大音量を上げて自販機が振動し始める。
 一万円が二枚。成果としては最大級だろう。貧乏人だらけのこの島で二万円ねじ込める人間が居るとは感動ものだった。
 自販機は歓喜の渦に身を震わせて(物理)いる。
 ほどなくして「それ」を吐き出した。)

「■▲●!!」

(ヌッとコミカルな足だけが出てくる。二本目も出てくる。
 「キャッチミーイフユーキャン」なる名前の缶飲料が出てきた。出てきたのだが、あろうことか足と手が付いている。
 出てくるや否や三人を見回して山吹を指差した。
 挑発するかのように指をクイクイ。
 ―――ついて――これるか。
 缶は無言でそれを告げていた。)

「ブーン」

(飲めるものなら飲んでみるがよい!! 挑発はエスカレートして三人の足元を駆け回る。)

山吹 冠木 > >頸城
「調べもしないで引き下がるわけにはいかないだろ……
一応、生活委員の端くれだしな」
一応貯金はあるし、高いものなら大丈夫だろうと思った


「…………………………は?」



ことが俺にもありました。

激しく振動し、音を立てる自販機から足が。
そして体が。
やがて手が。

なんだこれは。いや缶か。
缶なのは分かるがどういうことだ。
しかもなんか挑発されてるんだが……

意識が一瞬おかしな方向に飛び掛けるのを感じながら、
とにかく捕まえようと手を伸ばす

頸城 陸 > 「あ、だ、大丈夫でしたか……」
中身を飲み終えた男性に、安堵の息とともに声をかける。

「調べるにしても……もっと少ない金額で良かったんじゃあ」
一万円ですよ。一万円あったら美味しい物が一杯食べれるんですよ。。
どれだけ仕事熱心なんだ、この人。
などと考えていると。
「う、うわわわわっ!?」
突如として鳴動する自販機。
予想していなかった現象に軽くパニックになる。
……揺れが収まって、自販機の下へと視線を移すと手足の生えた飲料缶。

しかも元気に走り回りだした。
「……は?」
想定外の状況に、思考が完全に固まってしまう。

鋼神 志士 >
【やはりこの自販機は怪異なのでは?叩き壊した方が世のためなのでは、という疑問が胸に湧き始める】

どう見ても普通じゃねえな…
まあ、どうするかは買ったあんたに任せる
【とはいえ、本当に危険なものなら見過ごすわけにもいかない】
【何時でも自販機に渾身の一撃を入れられるよう警戒しつつ】
【山吹の言動を見守る】

自販機 > (なぐらないでください わるいじはんきではないのです)

「ブーン」

(三人の足元で万札を投じた缶が駆け回っている。万を投じているのに飲もうに飲めないであろう。走り回っている。手を伸ばそうものなら逃げまくるのだ。
 缶はしまいにはブレイクダンスを決めて挑発しまくる。言葉こそ無いもののさあ捕まえてごらんといわんばかりの態度。可愛いと思うかうっとおしいと思うかはあなた次第。
 自販機はひたすら待っている。
 当自販機は誰でもウェルカム。)

山吹 冠木 > 「い、一応、捕まえて調べてみます……」
男性の言葉にそう返す。

飼ったら最後まで面倒をみなさい。
そんな母の言葉が脳裏に去来した。いや飼ったというか買っただが……

とにかく、普通でないことは確かな様だ。
逃げ回る缶に手を伸ばしながら、そう感じていた

頸城 陸 > 「……これ、僕も手伝った方がいいですか?」
ブレイクダンスを決める飲料缶を見ながら、山吹に尋ねてみる。
……許されるなら、踏み潰したいのだが。

……この自販機、一段落したら僕も試しに買ってみよう。

山吹 冠木 > >自販機

「…………」(イラッ)
見かけはコミカルだが、この缶中々挑発してくる。
しかし、このままおめおめと引き下がっては、自販機に飲まれた二万円に申し訳が立たない。

>頸城
「……ああ、頼む。出来れば傷がなく生け捕りで、
無理なら…………少し汚れるくらいなら構わない」

食べ物は大事に扱おう。
例えそれがブレイクダンスで挑発してきたとしても

鋼神 志士 > 捕まえるなら手伝うぞ
【買った人物でない者がどこまで干渉していいのか、独自のルールで動くあの自販機の事もあり】
【多少気にはなる、が、さりとてこのままでいいわけでもない】

一応、これで身体強化の異能持ちなんでな、図体はでかいが早さには自信がある

それとそこの子
さっきは返せなくてすまなかったな、俺は大丈夫だ
【遅ればせながら、自身を気遣ってくれた少年に礼を告げる】

頸城 陸 > 「……な、なら良かったです」
礼を告げた男性に、笑って返す。

「んー……わかりました。そりゃっ」
山吹の言葉に頷くと、ブレイクダンスをしている飲料缶を捕まえんと手を伸ばす。

自販機 > (缶はブレイクダンスからムーンウォークに移行しつつ華麗にスピンを決めていた。
 それでもなおどこかへ逃亡しないのは理由があるのだろうか。
 缶は唐突に動きを止めると『買い』主の山吹を指差し『ちっちっちっ』と指を振ってみせ、鼻をこするしぐさをする。
 あまりに挑発に時間を割きすぎたのか頸城の伸ばした手にあっさり捕まる痛恨のミス。
 じたばた暴れまくる。
 しかし缶である。短足と相成って脱出は困難。手の中で暴れるだけ暴れて逃げ出せない。
 悲しみの予感……。)

山吹 冠木 > >鋼神
「すいません、助かります。
自分はこういうことに使える手が少ないので……」
頭を下げて感謝を告げると、缶が逃げ出したらを捕まえようと機を伺う。
この缶のこと、どう逃げるかも分からない。
頸城と男性の……名前を聞いていなかったと僅かに考えつつ、
申し出はありがたかった

頸城 陸 > 「……あっさり捕まったんだけど」
……缶を持つ手を二人に見せる。
一撃だった。迂闊すぎやしないだろうか、この缶。

「と、とりあえずこれ……飲みます?」
……山吹に缶を差し出そうとして、少し考える。
渡そうとした時に逃げ出さないだろうか。
考えて……
「これ、足折っておいたほうがいいですか?」
さらりと、えげつない発言をする。

山吹 冠木 > 「……油断大敵って奴なんだろうか……?
とにかく、二人ともありがとう」
頭を下げつつ、暴れている缶をじっと観察して……

「……飲んでは、みる。ジュースだしな」
正直、かなり不安ではあるが。
「足は……良いんじゃないか? 無事に捕まえられたしな」
折った箇所から何かが出ても困るしな、と付け足しつつ

鋼神 志士 > …まあ、結果よければ全てよしだ
【あっさりと捕まった缶を見ながら、山吹の返事を聞き】

お前も根性あるな…
【流石に手足の生えた飲み物は御免被っただろうが】
【目の前の少年はそれでも飲むと決意も固く断言する】

とりあえずやばいと思ったらすぐ吐き出せよ…
【それだけ言って、再び黙って動向を見守る】

頸城 陸 > 「……あ、わかりました」
足は折らなくていいみたいだ。
まぁ、水漏れがあったら困るもんね。

捕まえた缶を山吹へと差し出す。
「……しっかり、受け取って下さいね」
逃げられたら、やり直しなんで。

自販機 > (缶は暴れ続けている。お前には飲まれぬといわんばかりに。
 飲むか飲まないかはあなたしだい)

「ブーン」

(クーリングオフは利かないです)

山吹 冠木 > 「…………二万円、しましたから」
どこか遠い目をしながら、そう応えるだろうか。
払えない額ではない。しかし、決して安くはないのだ。

「あ、遅れましたが、俺は山吹冠木です」
改めて頭を下げてから、差し出された缶をしっかりと受けとる。
「流石に、もう一回は勘弁したいからな」
踊り、走り回る缶の姿が脳裏をよぎる。

「ととと、暴れるな」
暴れる缶をおさえながら、見つけられれば蓋を開けようとするだろう

自販機 > 【シュー……】

(缶を開けるや否や、緑色の煙が上がった。いっそ吐き気を催しそうな甘い香り。蜂蜜と砂糖をぐつぐつ煮込んで香水を作ったようだ。缶はどうにでもなれと腕を組んだ。
 もし飲んだのであれば、緑色のセメントを飲まれたような地獄を味わうことになるだろう。
 追加で、もしかすると何かの才能や能力に目覚めるかもしれない。
 あるいは、目覚める以前に気を失って病院に搬送コースか。
 とにかく恐ろしい中身が詰まっているのだ。)

鋼神 志士 > 俺は鋼神(こうがみ)だ、よろしくな山吹
【遠い目で答える少年に無茶しやがって…と思いつつも】
【同時にあのよくわからない自販機に二万円も出す男気には】
【深い感心を禁じえない】

まあ、普通に考えれば安くて不味いなら高ければ美味い…
【言いかけて、開いて吹き出した煙に全力で前言撤回する】

…飲むのか
【短く、一言だけ再度問う、言外に「これヤバいんじゃないか」という意味を含めて】

頸城 陸 > 「……あ、僕は頸城陸って、いいます。よろしくお願いします」
山吹に続いて、男性に挨拶する。

「……気をつけて、下さいね」
山吹が缶を受け取るのを確認すると、手を放す。
その後、ポケットから財布を取り出し、100円を自販機に投入してみた。
……自分だけ買わないのは、何か不公平な気がする。
そんな気がしたから。

音につられ、山吹の方に視線を移すと緑の煙が見えた。
何だあれ。
しかも凄い甘い匂いするし。大丈夫なのかあれ。
二万円の価値が有るのかあれ。
「……今なら、やめてもいいんですよ」
なんて言葉が、口から出た。

山吹 冠木 > 「…………」

正直、ヤバイものを開けてしまったとしか思えない。

だが……今さら引き返すことは出来ない。
だって捨てたらさらに危なそうだし。
ついでに後始末は多分自分がしないといけないだろう。

「……いきます。後は、よろしく」
断頭台に向かう死刑囚ってこんな気持ちなんだろうか。

そう思いながら、缶の中身を一気に口にし


「!!!!!!!!!!!!!!」


吐き出しかけて意地だけで踏みとどまる。
打撃を受けてもいないのに体ががくがくと震え、
足がぷるぷると振動する。

味については……ダメだ。認識したらダメだ!!
全力で脳が思い返すことを拒否する。
口の中には地獄があった。

「……………………」

そして、地獄の後に何も残らない心でジュースを飲みきり

「………………うっ」

その場に頭から倒れた

自販機 > (やったぜ。缶がガッツポーズを決めていた)

「ブーン」

(自販機は特に反応を示さず、しかし、頸城の投じた100円に反応を示した。
 ガコンと軽い音がして缶が出てきた。
 『えりくさー』
 やる気の無いひらがなで商品名が書かれている。
 製造会社『常世財団』。
 そして温度はなまぬるーい。)

山吹 冠木 > 気を失いながらも、缶は離していないようだ。
もはや執念であった。ピクリとも動かないが

頸城 陸 > 現れた缶を拾い上げる。
生ぬるい。
商品名を確認して、ため息を吐く。なんだこのやる気のない文字は。
凄くバカにされている気がした。
まぁ、財団製なら大丈夫だろう。

やっぱりダメな奴だった。
「だ、大丈夫ですか!?」
ポケットに缶を突っ込んで、倒れこむ山吹を支えようと手を伸ばす。

山吹 冠木 > 支えられるなら、抵抗なく受け止められるだろう。
ぐったりとして、意識を完全に失っているようだ

頸城 陸 > ずしり、とした感触。
力にはあまり自信はない。手を伸ばしたのも半分条件反射だ。
「ぐ、ぐぐ……」
とりあえずゆっくりと、地面に山吹を下ろす。
……頭を、強打しないように。

鋼神 志士 > ああ、よろしくな頸城…
【返事をしたところで、例の液体を飲んだ山吹が直立のまま頭から倒れこむ】

やっぱり危険な奴だったか…!
【あの自販機を叩き壊したいところだが、今は人命が優先だ】

この辺りに治癒能力持ちの奴がいないか探してくる
介抱は頼むぞ
【それだけ言うと、その巨体に似合わぬ俊敏さで】
【治癒能力を持った者か、或いは受け入れられる病院がないか探しに離れていった】

頸城 陸 > 「あ、お願いします!」
この場を離れていく男性に声をかける。
「……酷いことになっちゃったなぁ」
テスト前なのに大惨事だよ、と苦笑して。
ポケットにねじ込んだ缶を取り出し、封を開け、一口飲んだ。
完全に一服のノリだった。

山吹 冠木 > ゆっくりと地面に寝かせられると、そのままごろりと転がるだろう。

一応呼吸はしており、命に別状は無いように見える……
うなされてはいるが

自販機 > (えりくさーが回復薬だと言ったな、あれは嘘だ。
 常世財団製などと書いてはあるが、実際には違うのだ。
 それはダメージ薬の類であり相手の活力や気力を奪い去る類のもの。
 RPGで言う相手に投げつけるための薬――)

頸城 陸 > 「……あ、れ?」
ふらり、視界が揺れる。
やばい、これも飲んじゃいけないタイプのやつだったのか。
……などと考えても、後の祭り。
どさり、少年の体は仰向けに地面に叩きつけられた。

……戦闘不能者、一人追加である。

自販機 > 「ブーン」

(さあずらかるぞ。
 自販機は例の如く地面を滑っていき視界からあっという間に消えうせる。
 あとに残ったのは山吹の手の中で離せ離せともがくキャッチミーイフユーキャン缶のみだった)

山吹 冠木 > 意地でもはなさい。
そう言外に告げるかの様に缶をつかみ続け、
後に助けがくるまでそのままだったそうな

ご案内:「商店街」から自販機さんが去りました。
ご案内:「商店街」から鋼神 志士さんが去りました。
ご案内:「商店街」から山吹 冠木さんが去りました。
頸城 陸 > 「……もう、最悪だよ」
緩む全身に力を入れ、立ち上がろうとするが、体は動いてはくれない。
とりあえず、助けがくるか元に戻るまでこのまま待とう。

……あの自販機、今度あったらバラバラにしてやる。

ご案内:「商店街」から頸城 陸さんが去りました。
ご案内:「商店街」に天導 操さんが現れました。
天導 操 > んー、思ったより採用試験が楽だった…殆ど顔パスみたいなもんだったし

【一人の女性が商店街を歩いている…時々、立ち止まって手元にあるパンフレットを覗き込みながら、】

…にしても、この町に慣れるために散策してこいとは、まぁ単独では難しい事仰りますわ、担当課長さんは…一人くらい案内役を出して欲しかったねぇ…

【ぶつぶつと文句を垂れている…少し注意してみれば、彼女がまだ来たばっかりだと判断できるかもしれない】

ご案内:「商店街」に天導 操さんが現れました。
ご案内:「商店街」から天導 操さんが去りました。
ご案内:「商店街」に天導 操さんが現れました。
天導 操 > にしても、なかなか人が少ないね…ま、ならこっちの方に行ってみよっか?

【と、気の向くままに歩き始める…この時期はテスト期間中、生徒がそう出歩く訳も無いのだろうが、その事はまだ知らないのであった】

ご案内:「商店街」から天導 操さんが去りました。