2015/10/30 のログ
ご案内:「商店街」にギルゲイオスさんが現れました。
■ギルゲイオス > さて……
(夕暮れ迫る、商店街、その入り口にて)
いい加減と祭りの流れに身を任せ、屋台で腹を満たすのは財布に優しくない。
と判断してまともな買い出しをしに来た訳、であるが。
(無駄に説明的なセリフを口にしながら、腰に手を当てて首をかしげる魔王様)
いやぶっちゃけ、ここも他所と余りそう変わらんと言うか。
屋台やら何やらが妙に多くなっておるな、普段と比べて。
(小さくと、喉元で唸る。
商店街も勿論学生街の一部な訳で、当然と言えば、当然な状況であった)
■ギルゲイオス > 何時もお世話になっているスーパーは、まだここから暫くと歩かねばならない。
つまり、ここから先、屋台から立ち上る香という名の誘惑に逆らいながら、そこまで行かねばならない。
という事である。
(無駄過ぎる程のシリアスな表情を浮かべると、ポケットから財布を取り出し。
その中身を一瞥すると)
誘惑に逆らいながら、そこまで行かねばならない!
(大事な事なので二度言った。
なるべく財布の中身はスルーしたい魔王様)
■ギルゲイオス > だがもし、だがもしここで、可愛らしい少女に上目遣いでおねだりされたとしよう。
(双眸を閉じて、暫しと考える)
……………
(謎の間)
よし、行くのである。
(3秒位で負ける姿が浮かんだが、右上45度程度の位置へと投げ捨てて。
気を新たにつよく持ち直せば、一歩と踏み出す。
少女どころか、知人関係が出てきたら大体そうなるんじゃねーの?という気もするが、それも投げ捨てておく)
ご案内:「商店街」にダナエさんが現れました。
■ダナエ > 商店街に並ぶ屋台の一つ、農作物を扱う店。
客層は主婦が中心らしいその店の前で、
異形の重騎士がリンゴの詰め放題に挑戦している。
アパートの隣の部屋に住むおばあちゃん大家さん、
大橋マツエがこの出店で手伝いをしているので、
応援ついでに立ち寄ったところ。
道の向こうから見慣れた長身が歩いてくるのに気づき、
『いらっしゃいいらっしゃい、
農業区直送の新鮮な野菜だよぅ』
『朝もぎ野菜に、新米もあるよー』
「……ニンジンやリンゴの詰め放題もあるぞ」
客なのに店員らの呼び込みに混じり、
ビニール袋片手にしれっと声をかけてみる。
可愛らしくもなければ上目遣いでもない。
一応中身は少女ではあるが。
果たして足を止めてもらえるだろうか。
■ギルゲイオス > (すたすたすたと、まぁそんな音はしないのだけど。
屋台から立ち並ぶ匂いを必死に我慢して振り切って、進みゆく先そこはスーパー、なのだが)
…………目立つなーおい、である。
(突っ込みを入れる為に、迂闊にも足を止めてしまう魔王様。
とりあえず、知り合いの女性の中で、上目遣いというモノが中々想像できない人物の一人、というのは間違いないとは思う所。
一息とついた後、スルーし損ねた現実をスルーしながら、再びと歩き出そうとするのだけれど)
で、結局何をしておるのだ、お主は。
(結局スルーし損ねたようで、しれっと向けられた売り込みに振り向いて)
バイトであるか? まぁ今の時期なら堅実な所ではあるとは思うのだが。
ふむ……よろしい。
買い物をしても良いが、まずは我に上目遣いでおねだりをしてみるがいいっ!!
(びしっと人差し指をつきつけると、謎の無茶ぶりである)
■ダナエ > 「フフフ……」
突っ込みを受け、少しでも魔王様を驚かせられた、
と判断し満足げに笑う。
「アルバイトではない、今日は客だ。
そちらの女性、大橋マツエ殿が私の大家でな。
マツエ殿がこの店の手伝いをしているので、
激励に来がてらこうしてリンゴの
詰め放題をしているところだ」
奥のニンジン詰め放題のコーナーにいる高齢の女性が、
朗らかに微笑んで魔王様に軽く頭を下げる。
「おお、買い物をしていってくれるか、ありがた……
く、ないぞ。
上目遣いでおねだり!?
なんだその訳のわからん条件は!
普通に買うという選択肢はないのか!?」
動揺。
現時点ではむしろ、下から睨みつけている。
■ギルゲイオス > なんだか凄く満足げであるな。
まだまだ修行が足りぬ、と言わざるを得ないがその話はまた別として。
(何に満足しているのかイマイチ分かりきっていない魔王様であはあったが、なんかそれっぽく雰囲気けだして言ってみる)
あぁ、なるほど。
そのついでに我の姿が見えたから、一つ買っていけ、という事で声をかけた、という訳であるか。
(なんとなく状況を理解すると、紹介された淑女に対して、反射的に会釈を返し)
いやぁ、気が強くて猪突猛進で、アレと思いこんだら言う事を聞かず、意地を張りまくったあげくに墓穴を振るタイプの騎士ではあるが。
悪いヤツではないので、今後ともよろしくとお願いするのである。
(はっはっは、なんて笑い声を含めながら、ちらっと一瞬ダナエの方を見た)
いやぁ、あんまりそういう事する姿が思い浮かばないし。
恩人の手伝いの為、となれば多少の無茶も通るかな、と思ったのでな。
(悪い笑みを浮かべる魔王様。
身長の差があるため、此方が見下ろして其方が見上げる、というポジショニングは何時もの通りだとは思われるのだが)
うん、我でも良く分からない条件だとは思うが。
強いて言えば、面白そうだから、といった所であるな。
という訳で、普通に買うと言う選択肢はないっ!
はい、では上目遣いで可愛らしくおねだり、どうぞである。
(騎士殿を弄り、凄く楽しげな魔王様、地味に要求が一つ増える。
さぁはやく!と言わんばかりに赤い瞳を向ける)
■ダナエ > 「む……。では次はもっと派手に行こう。
度肝を抜いてやる」
修行が足りんと言われ、
ちょっと悔しげに次はさらに驚かせる宣言。
「そうそう、そういうことだ」
状況を理解してもらい微笑みを浮かべたのも束の間、
「なっ……なんだその無礼千万な紹介は!
悪いところだらけではないか、訂正しろ!」
ちょっと笑ってる大家さんと魔王様を交互に見ながら、
訂正を求める。
「ちなみにマツエ殿、こちらはギルゲイオス殿──
魔族の王という立場でありながらこの世界では
臣下はゼロ。金もないので、
アルバイトに励んだりしている気の毒な人物だ」
こちらも負けじと大家さんに魔王様を紹介。
服に魔王って書いてあるものね、との大家の言葉に
鬼の首を取ったかのように、
「そう、そうなのだ!!
こちらにおわすは魔王と書かれた服を着る魔王殿!!
はっはっは、なんとひょうきんな陛下であろう!!」
魔王の文字を指差し、わざとらしく笑う。
「そんな屈辱的な懇願ができるものか!!
騎士を愚弄する気か!?」
とは言え大家さんのために買っていって欲しい
気持ちはあるので、少し考え。
「…………よし。
もしここで買い物をしてくれるなら、
このイチゴ味のキャンディをやろう。それでどうだ?」
懐から美味しそうなイチゴ味のキャンディ、
に見える激辛キャンディを取り出し、交渉する。
■ギルゲイオス > なるほど、愉しみにしておくのである。
もっとも、次に度肝を抜かれるのはお主かも知れぬがな。
最近、悲鳴も聞いておらんからな。
(ふふふっと、口の端を上げる笑み)
いやほら、割と真実だし訂正するところは特に無いと、思うのである。
ただまぁ、お主の猪突猛進な所も、負けず嫌いな所も、我としては案外と嫌いではないのであるが。
(馬の耳に念仏レベルで相手の抗議を受け流した後に、うんうんと一人頷いて)
ちょまっ、前半部の説明は確かに真実だがっ!
気の毒な人というのやめろ、気の毒な人というのは。
なんだか凄く我が残念そうなヤツになってしまうではないかっ!!
(そこだけはどうも気に入らなかったらしい。
訂正を求めるが如く食いつく)
はっはっは、此方の世界で魔王とは恐ろしいモノの代表、の様に捉えられているらしいのでな。
コレ位率直に自己主張した方が、親しみも湧くのではないかな?
(いっそ逆に胸を張り、『魔王』の二文字を見せつける)
愚弄している訳ではなく、あえて言うのならば願望である。
例え愚弄しているとしても、騎士ではなく、ダナエを、である。
(まったくフォローにならないセリフを堂々と言いつつ、期待のまなざし、なんてものを向けては見るのだが)
ふむ、キャンディであるか。
まぁそんなモノで魔王が釣れる訳がないと言わざるをえぬが。
ではこうしよう、その飴がちゃんと美味しければ――考えんでもない。
もし不味かった時には、そうだな。
上目遣いで可愛らしく語尾に「にゃん」とつけておねだりしてもらうとしようか。
(なんとなく裏を感じた魔王様。
更に悪い笑みで更に要求を増やせば、左手を相手に差し出す)
■ダナエ > 「ひ、人の悲鳴を欲するとは……
それでは見た目通りの悪の魔王だぞ!」
驚かされた過去の幾つかを思い出して悔しくなり、
ギリギリ奥歯を鳴らす。
嫌いではない=けなしているわけではない、のだろう。
「う、うむ……?
そうか。それならいい……のか?
誉められた気はまるでしないのだが」
何だか丸め込まれた感が。
釈然としない顔で魔王様の顔色を伺う。
「ハハハ、一国の国王陛下がアルバイトだぞ?
これを気の毒と言わずして何と言おう。
私も気の毒な貴公が嫌いではないぞ!」
お返しに。肩ポンしようと手を伸ばす。
いつもの肩ゴッ、ではなく、
リンゴ詰め放題中でガントレットを外していたので
ほんとに肩ポン。
「……親しみはわくかもしれんが、
畏怖は込めてもらえなくなるのではないか?」
魔王様の名乗りを思い出し。
親愛は残っても、畏怖がどこかへ行きそうだと指摘。
「…………っ、詭弁だ!」
論理的に反論しようと口を開くが、
残念ながら思いつかなかったのでその一言のみ。
この魔王様、勘がいいのか運がいいのか。
不味かったら絶望するしかない流れに気圧され、
美味しそうな苺のイラストでも描かれてありそうな
キャンディの包装を裏表と確認する。
イタズラ系なので激辛との文字はどこにもない。
「ま、不味そうに見えたか?
……先日ミドーという教師が、
友情の証にくれたものなのだが。
不味いわけはない、と思うが……」
騎士はこれを苺キャンディと信じ切っている。
それでもそこはかとない不安感。
「…………」
差し出された魔王様の手に、
しばらく間をおいてから迷いを振り切るように
勢いよくバシッとキャンディを置く。
その条件を承諾した、とは言っていないので、
最悪契約は未成立だったと逃げ切ろうと思っている。
騎士にあるまじき姑息さ。
■ギルゲイオス > 流石に、無差別と悲鳴を求めてさまよってる訳でもないのである。
というか、個人的にいま現状で驚かせたいなと思ってるのはダナエ位であるが。
(ふむ、と少しとばかり考えるような仕草で、顎を撫でる。
何故かこの騎士様相手には、妙にとSっけが増える魔王様であった)
(むしろ、嫌いではない、というセリフは割と好意的な意味も含まれていたりするが。
敢えて言いもしないので、置いといて)
うんまぁ、誉めるとは、またニュアンスが違うがな。
それはそれで良いのではないか、と思っているのは確かである。
(うむうむと、頷いては緩くと口元に笑み――勿論邪悪じゃない方の)
くっ……気の毒気の毒何度もいうなである。
ま、呪われたあげくに、金が無くて困窮している騎士殿も気の毒といえばそうであるなら。
今日の所は、水に流しておくとしようか。
(水に流しながらも、張り合っていくスタイル。
はっはっは、と笑い声と共に、手が置かれた肩が上下に揺れていた)
……畏怖に関しては半分位諦めの境地であるが、何かしらで巻き返したいなと思っている所である。
(自覚はあった。
言う顔がものすごく渋いが)
いやほら、お主が我に対して何かしら良い提案をする場合は、割と裏がある場合が多いと思ってな。
ガントレットで肩もみとか……
(微妙な警戒心が植え付けられている。
これに関しては、お互いに、かもしれないのだが)
ミドー……御堂か……あぁ、余り詳しくはないが、何となく胡散臭い感じの。
(具体的に言えば、催眠術師(嘘)、の辺り。
まー流石に、この魔王様が気が付かない訳はない、という感じである)
そこで無言であるか……まぁ良い。
騎士としての誇り、に期待するとしようか。
(また悪い笑みを浮かべると、飴を受け取り。
そして包みを開き。
口へと運んで)
…………
(コロコロ転がして、間)
………………
(不自然な、間)
かっっっっらぁっ!!!
なにこれ辛、げふ、ごふ、ぶへぁ!!!
(悲鳴と共に悶絶して、顔を赤くして天へと吠える)