2015/10/31 のログ
■ダナエ > SかM、どちらかと言えば騎士もSである不思議。
魔王様に驚かされた被害者の会は、
今のところ会員一名のようだ。
「何故!!!!私の悲鳴を見込む!!!!」
一瞬白目になりながら叫ぶ。
「ううむ……悪意はないのだな。
いつか勇気と友愛に満ちた比類無き重騎士、
と紹介せざるを得ないような騎士になってやる」
唸るように。ほぼ独り言。
思ったよりはいい意味の?紹介だったようで、
少し照れる。
「おおおお……何という巧みなカウンター!!」
気の毒返しがグサリと胸に刺さる。
「そうだな……お互いに水に流そう……」
「王の威厳が必要なときは言ってくれ。
臣下のふりくらいならできるぞ」
ハッハッハ、と笑いながら。
確かに魔王様の臣下のフリをしても違和感はなさげ。
「おお、知り合いだったか。
射的の勝負でミドーに勝ってな、
賞品を交換してその飴を…………何ッ!?」
不味い、ではなく辛い。しかも相当辛そうだ。
「どっ、どういうことだ、苺味ではないのか!?!?」
気の利く大家さんが紙コップに水を汲んでくれたので、
魔王様にそれを差し出す。
「だ、大丈夫か!?」
■ギルゲイオス > (えっ?
というリアクションはまぁ置いといて)
いやほら、良いリアクションするからなんか楽しいし?
(割とロクでもない上に、至極率直な意見を特に悪びれず言う魔王様)
悪意はない、害意もない。
が、こうやって紹介した方が面白いだろうな、と思っていたのは間違いないのである。
(相変わらず悪びれず、しれっとそんな事を言って。
ダナエを困らせるのが軽くライフワークになりつつある)
ふふん、我を言い負かすには、恐らくまだ100年程早いのである。
はっはっはっはー―はぁ……
(実年齢的な意味で。
ふふんと 鼻を鳴らした後に。
お互いの気の毒さ加減にため息が出る)
ん~、なんだろうな。
臣下のフリをしつつ、王の威厳を地に落としまくろうするるお主の姿が、割とリアルに脳裏に浮かぶのだが、これは我の被害妄想の類であろうかな?
(首をぐいっと横に傾げる。
コレ幸いと、仕返しにきそう感である)
知り合い、と言うほどでもないな。
試に講義を受けてはみたのだが、どうも腑に落ちない点があって取り止めにした、位の関係性であるよ。
(片目を閉じれば、思い出しては語るクチ。
はっきりいって、アッチはこちらを知らなくても不思議はない)
(と、いう訳で)
ぐぇはっ、ごふっ!
な、なんなのだ、この飴は!
こんな味のイチゴ味があってたまるか、どう考えても唐辛子味、げふぁっ!!
(涙の浮かんだ目じりを指で拭うと、咳き込みながら荒い呼吸を繰り返し)
お、おのれ御堂……許すまじ……
(本人の伺い知れぬ所で恨みを発生させつつ、受け取った水をぐいーっと口に運び、洗い流すように流し込む)
■ダナエ > えっ、という疑念などすっ飛ばす強気な顔。S。
「りっ、りあくしょん……!?
あれか、動揺だな?
動揺するのが悪いのだな!?」
よーしやったるわと平静な顔。能面のような無表情。
が、そんな表情は長くは保たず。
「面白さのために他者の自尊心を踏みにじる心、
人はそれを悪意と呼ぶ!!!!」
どんなライフワークだ!!とでも言いたげに、
ビシッと人差し指を魔王様の顔の真ん前に突きつける。
「おお、なるほど。その発想はなかった」
陛下を貶める臣下の話に、ポンと手を打つ。
「うむ、被害妄想だな」
場合によってはその手も有りだな、と
いいアイデアを提供してもらってニコニコする。
腹黒。
「なるほど、講義で……」
そう言えば教師だったな、と思い出しながら。
魔王様が受けているのだから面白い講義なのだろう、
と考えている。
水を飲む魔王様を複雑な表情で見守る。
「……もう一杯いるか?」
などと聞いてみる。
「うむ、あの赤教師……とんだ食わせ者だったな!
旨そうに見えて実は辛い飴などというものを、
騙して渡してくるとは……何という悪人!」
グッと握り拳を作り、
怒りの矛先が教師へ向かったことに内心安堵。
■ギルゲイオス > (それが本当にS顔なのかは兎も角として。
むしろ涙目にしてやりたい、という魔王様のささやかな願望も置いておく)
そうやって、喜び勇んで無表情作っちゃう所とかも中々我としては楽しいので問題はないのである。
(ダナエに逃げ道は特に存在しなかった模様。
口の端上げてなんだか楽しげに眺めております、作り能面を)
そんな自尊心を踏みにじるだなんて。
我とダナエの仲ではないか、はっはっはっは。
(どんな仲だ、という突っ込みは受け付けないオーラを漂わせながら。
笑い声で誤魔化しにかかりつつ)
――はべしっ!
(突かれてのけ反る魔王様)
あ、これ言わん方が良かったヤツや、である。
(思わず半眼になって、喉元で唸り)
まー……万が一その作戦に出た場合、呪いやら何やら、お主にとっても損になることを主人の立場からぶちまけてやるので覚悟しておくがよい。
(転んでも、ただでは起きぬ。
くっくっくっく、と対抗心を燃やしてみせた)
と、とりあえずよろしくと頼むのである。
(コップを返却しながら、舌を出して大気で冷やし。
徐々にと呼吸を落ち着かせてゆく)
まったくだな、うむ。
我らを欺いた償いを、させねばならぬ!
(似たような握りこぶしを作り、相手に同調した、後)
まぁ、それは別として。
飴が本当に不味かった訳、だが?
(すっと、追い詰めるような視線を向けた、後)
という訳、で、である。
猫耳装備で上目遣いで可愛らしく語尾に「にゃん」とつけておねだりしてもらおうか!!
(更に要求が増える、雪だるま式である)
■ダナエ > 邪悪と見せかけていい人、でもやっぱりちょっと
邪悪な?魔王様。
人間(魔族だけど)というものは複雑ですね。
何を言っても上手く返されそうな流れの悪さを自覚。
「………………」
ガッチャン、と無言で面甲を下ろす。
こんな時に便利。
「どういう仲だ!!」
例え受け付けてもらえずとも、
突っ込みを入れずにはいられない。
「うむむ、どうも貴公は私を舐めているな?
今に見ておけよ、いつか目にもの見せてくれる……!」
メラメラ。
逃げる際のチンピラみたいな台詞。
呪いの話をぶちまけられるのは面白くない。
「ふぬぬぬ、それは困る、困るが…………
まあ、状況次第だな」
メリットとデメリット、その天秤によると。
「その日を楽しみにしております、陛下」
ニヤリと笑って一礼。
この場に気の利く大家さんがいなければ、
水の魔法でばしゃーんになっていたところ。
よかった。
「水ならタダだ、たくさん飲むといい」
惨めったらしいことを言いながら大家さんに
お代わりをもらい、魔王様に差し出す。
「まったくだ。
今度会ったら相応の代償を支払ってもらわなくては!」
こくこくと頷いていたが、
視線が自分に注がれていることに気づいて苦い顔。
「覚えていたか…………。
っ、いやいや、何か増えているぞ!?」
猫耳とは何だと思いながら。
「………………不味くはなかったはずだぞ。
飴は辛かった、のだろう?
不味いと辛いは、別物だ。
よって先ほどの話は無効だな。
……さて、リンゴを詰めるとしよう。
ギル殿もどうだ、何なら奢るぞ?」
魔王様の方を見ずに、
いそいそと手に持ったままだったビニール袋に
リンゴをドサドサと詰め始める。
【詰め放題の追加リンゴ個数→
ダイス目の合計が21以上になると袋が裂ける】 [2d6→1+3=4]
■ギルゲイオス > 強いて言うならば、……どういう仲なのだろうか。
互いに罵り合う仲?
(首をかしげて口に出す
悪友、的な?)
あぁ、後は、呪いをどうにかする為に力を貸している仲?
コレに関しては我のギブ、の方が多いが。
まぁ半趣味であるし、構わぬと言えば構わぬ話だが。
(自分で言っておきながら、表現するとなるとぱっと綺麗な言葉が思い浮かばない)
互いの傷を抉り合う事のなりそうなので、個人的には来なくても良いとは思うがな。
ま、お主がどうしても我の臣下になりたいと言うのであれば、考えておいてやっても良いのである。
(目が笑わない笑みで、なんとなく牽制しあう)
(水の魔法駄目絶対。
往々にしてロクな目にあわないようだ)
なんかすっごい切ないセリフを聞いた気がするのであるな……
(チビチビと頂きつつ、とはいえ金無し同士なので強くも言えず)
お主が了承しない限り、ドンドンと要求が増えてゆく仕組みである。
…………おのれ、先に我の詭弁を糾弾しておきながら、舌の根も乾かぬうちに詭弁を口にするとは。
本当に元の世界で騎士だったのか、疑わしく思うのは我だけであろうか、いやちがう。
(反語。
自分の事は棚に上げつつ、ため息を一つ。
何時か泣かすと心に決めながら、小銭を店主に渡して)
なら、リンゴ三つで今日の事は水に流してやる、のである。
(三つ指立てた後に、此方も袋へと林檎を詰めてゆく) [2d6→2+6=8]同文
■ダナエ > 「ふむ。友人。悪友。正義と悪」
最後がなんか少し違う。
「……むう。
確かに呪いに関しては貴公には恩ばかりだ。
私も魔王殿の力になれれば良いのだが……
……あっ!」
何かを思い出して。
「そうだ、この間焼き芋屋の前で包帯ぐるぐる巻きの
便利屋に会ってな。
ロストサインの情報を少しだけ、入手したのだ」
もう知っているかもしれないが、
魔王様にロストサインのメンバーの名を告げる。
「メンバーの名を教えてくれた便利屋は、
ヒシナカ・カツロという男だ。
金を払えば、もっと情報がもらえるようだぞ」
これで少し恩を返せた、と鼻息荒い。
臣下になりたいならなってもいいよと仰る魔王様に、
ぎろりと鋭い視線を送る。
「なぜ上からだ……!」
それはきっと、王様だから。
「……水は、体にいいのだぞ…………」
目を伏せて言う。
「だが私が騎士でないと言うなら、
魔王殿も王でないということになるぞ?
何せ証人などいない世界なのだからな」
異邦人のかなしみ。ため息。
良かった魔王様がリンゴに気を取られてくれた、
詰め放題の途中で本当に良かった!!!!と
内心ガッツポーズをしながら。
「……魔王殿は猫が好きなのだな。私は犬が好きだ」
窮地を脱し、途端に機嫌のいい声で雑談。現金。
「良かろう、リンゴ三つだな。
……リンゴは秋が旬だそうだな」
ツヤツヤのリンゴにじゅるりと。
ビニール袋にはまだまだ余裕がある。
またドサドサと豪快にビニール袋にリンゴを投入。
【詰め放題のリンゴ個数→
合計21以上になると袋が裂ける。現在4個】 [2d6→2+4=6]
■ギルゲイオス > とりあえず、最後のは違うと思うのである。
少しではなく、だいぶ。
どちらがどちら、と聞いたらお主は自分を『正義』にするのだろうがな。
もっとも、我が正義かと言えば、それも違うのだが。
(袋にぎゅむぎゅむと、リンゴを押し込む魔王様)
焼き芋屋の前で包帯グルグル巻きの便利屋て。
恐らくは過不足の無い表現なのであろうが、想像するに随分とシュールと言うか、何と言うべきか。
(場所と便利屋の姿が絶望的にかみ合わない。
何やらと、難しい顔をした後に)
主要メンバーに関しては、大体と名は調べてはいるが。
ふむ、まぁ粗方間違いはないと言う確証にはなりそう、であるか。
ヒシナガ・カツロ、ねぇ。
とりあず、金を払う前に、本人に会って信用できるかの確認が先、か。
(片目を薄くと閉じると、顎を撫でて思案気に)
む、何であるか?
(妙に鋭い視線に、瞬き数度と)
いや今臣下と陛下って話してたし。
というか、我は王であるし。
王であるし!
王であるし!!
(大事な事なので三回言いました
ビニール袋にリンゴ詰めてるけどな!)
それを言っちゃぁおしめぇよ、という奴であるな。
(スイと視線が横に逸れる)
……ちなみにお主、元の世界でもそう言う感じだったのであるか
(悲しみを背負いながら、試に聞いてみた)
いや、忘れておらぬからな。
忘れておらぬからな!
忘れておらぬからな!!
(大事な事なので以下略)
上目遣いでおねだりは、そうであるな。
札が完成した時に、要求するとしよう。
(これならば避けられまい、という状況に期待する魔王様)
ネコは、まぁ好きだな。犬も好きであるが。
ふむ……猫耳より犬耳の方が良さげか。
(無駄に神妙な顔で、考えを改めてゆく。
主に悪い方向に)
もう良い時期、と言った所だな。
我の世界にも似たような果物はあったし、味も慣れておるから良いのだが。
……流石に、買う前に食うでないぞ。
(釘を差し込みながら、ぐいぐいと詰め込んでいく) [2d6→2+3=5]同文
■ギルゲイオス > ふむ、ぼちぼちと厳しめな雰囲気であるな。
これ破れたらアウト、とかそんなヤツだったりするのであるかな?
(なんとなく、ビニール袋も一杯になりつつある。
合計13)同文
■ダナエ > 「そうか?
正義の魔王。正義の騎士。
どちらがしっくりくるかと言えば、後者だが」
鎧の中で小首を傾げながら。
シュールと言われれば確かにそうだと少し笑い、
「ヒシナカは焼き芋屋の常連のようだったぞ」
要らん情報を乗っける。
「信頼か……。
包帯ゆえに表情は読めん男だったが、
話した感じは悪人とは思わなかったな、私は。
万一悪人だったら、教えてくれ」
思い出しながら。
三回も言われて圧にたじろぐ。
「む……。
正直に言おう、貴公はいい意味で、
王という感じがしないのだ。
いい意味でだぞ、いい意味で」
こちらも三回フォローしつつ、
故郷の王と比べて非常に親しみやすいと告げる。
視線を逸らされ、フ、と笑ってもっともだと頷く。
「そう言う感じというのが、
どういう感じかよく分からんが。
まあ色々あって世の中への恨みは
多少……いやかなり……強まってはいるが、
それ以外はこのままだと思うぞ」
考えながら答えて、
「そういう貴公はどうなのだ、
威厳に満ち溢れていたり、
気まぐれで臣下を振り回したりしていたのか?」
好奇心。
また三回言われたものの、これは聞こえないフリ、
と思ったら札の完成を盾に取られた。
思わず魔王様(策士)をガン見。
「そっ、その時にはこの店はもうないと思うのだが。
ない野菜を買うようになど、懇願はできん」
おねだり=野菜買って!は無理だと主張。
「先ほどから何なのだ、
その猫耳だの犬耳だの言うのは。
動物の耳が懇願と何の関係がある?」
困惑し、訝しむ表情。
「そ、そこまで卑しくはないぞ!
【暴食】さえいなければ……!」
手の甲で垂れそうになったヨダレを押しとどめる。
「島に何軒かあるカナヤとかいうレストランの……
いや、ニルカヤだったか?
……まあそんな名のレストラン、の。
リンゴジュースは旨かったぞ」
ビニール袋は半分くらいリンゴで埋まっている。
赤く熟したものを選び、袋へ。
ちなみにこの詰め放題、参加料が非常に格安な分、
袋を破いたら残念賞の1個のみであるらしい。
わりとシビア。
【詰め放題のリンゴ個数→
合計21以上になると袋が裂ける。現在10個】
■ダナエ > [2d6→2+3=5]
■ギルゲイオス > 同文
■ギルゲイオス > (何かミスったが、まぁそっとしておくとして)
■ギルゲイオス > 王というのは、単純に正義だの悪だのでは割り切れない部分も多いのでな。
もっとも、此方の世界での話になるが。
ここしばらくでは魔王を主人公にしたり、正義側にするのが小地味に流行っておるらしいぞ。
あと、悪の騎士、というのもソレはソレで良く有る気がするのである。
(ぐいぐいと詰め込んで、袋を引き伸ばし。
何処からか仕入れたのか、サブカル的知識)
どんな情報……あぁいやまぁ、焼き芋屋に行けば遭遇できる可能性が高い、と取れば有用っちゃ有用であるがな。
(すこしと考えた後に、ちょっと唸ってから意味を見言い出す)
お主の評を信じない、という訳でもないのだが。
どちらにせよ、一度会ってみなければ、という感じであるからな。
万が一悪人でも、そうそう尻尾を出す、とは思えぬが。
その時は、の。
(頭を傾けた後、一息とついて。
またリンゴ詰めに没頭してゆく)
三回言うのであるか。
ふむ、まぁアレだ。
我は異世界の魔王であり、此方の世界の魔王ではないのでな。
元の世界であればまた印象が変わるかもしれぬなーー変わらぬかも知れぬが……
(親しみやすい王、というのは元々の世界でもまーわりと有った話でもあり。
若年の部類、というのも大きな理由の一つ、ではあるのだけれど。
なんとも後付のセリフの歯切れが悪かったのは、言う間もなく)
どんな感じ、と聞かれれば。
気が強くて猪突猛進で、アレと思いこんだら言う事を聞かず、意地を張りまくったあげくに墓穴を振るタイプ、かという話であるが
(先の紹介を、さらっとリピート)
まー、必要相応には、威厳は出しておったと思うがな。
無論、その状況や、環境を合わせて、という話もであるがな。
謁見やら、演説やらな。
もっとも、無駄に振りまくのも別に好みという訳ではない故に、すれ違ったメイドに気軽に挨拶したりとか、勉強抜け出して城下町に出てみたりとか、新年かくし芸大会で臣下に褒美を出してみたりとか。
そういう事はあるにはあったがな。
(思い出しつつぽつぽつと語る口調と、詰め込む手の動き。
一旦呼吸を挟むと空を見上げてから、振り返るように唸る)
(ふはははは、なんて笑ったかは定かではないのだが)
別に野菜を買って、とおねだりする必要はないのだよ。
ただ、単純に『お札をください』みたいな感じでおねだりすればよいのである、上目遣いで。
(にやっと、分かりやすく魔王様の口端が上がった)
ん、いやほら、ああいうの。
(丁度時期はハロウィンの頃合い。
お互いとそういう祭りに詳しくはないであろうが、ざっくりとは知ってる魔王様。
猫耳カチューシャつけて呼び込みする店員を、ちょいと指さす)
……ためしに他のヤツが出てきたらどうなるのか、非常に興味はるのである。
(狙いの呪いを呼び出す札、なんてのも面白いかと邪悪な構想が過る)
ニルヤカナヤであるな、ニルヤカナヤ。
我も正直、今でも少し言いにくいがな。
ふむ……そろそろ限界と言えば限界、ではあるが。
リンゴパイと林檎ジュースと林檎シャーペットを作るには、まだもう少しと欲しい所。
ここは敢えて、攻める!!
(ぎゅーっと、最後のと言わんばかりに詰め始めた) [2d6→4+5=9]
■ギルゲイオス > あ
(あ。
最後の一個を詰めた辺りで、袋は破れて散った模様。
残念、魔王のたたかいは終わってしまった。
合計22)
■ダナエ > 「魔王が正義で、悪の騎士だと!?
騎士制度の腐敗を皮肉るものなのだろうか。
そうでないなら、世も末だな…………」
遠い目。
「そうだな。
一度会ったのだから確率は低くはあるまい」
頷く。
「ああ、己の目で確認するのは当然だ。
……だがロストサインの『門』が見つかっても、
それが帰還への希望にはならないというような
ことも言っていたな……」
真意はわからない。
「臣下にかしずかれるギル殿を見るだけでも、
大分印象が変わるだろうな」
なんかゴツくてちょっとグロい臣下を想像しながら。
「あとは……晩餐会や舞踏会はあったのか?」
「それは!今この世界でも!私の実像ではない!!」
そんなの私じゃないし!と真っ向否定。
ふんふんとほのぼのエピソードを聞いていたが、
「しっ、新年かくし芸大会というのは、一体……!?」
何だか愉快そうな、でも新年早々ハードルの高そうな。
「………………そうまでしては、要らん!」
ぷいとそっぽを向く。
喉から手が出るほど欲しいが、プライド大事。
「そこまで上目遣いにこだわる訳は何だ?
そもそもギル殿は長身、
普段から自然とそうなっていると思うが」
そういう普通の上目遣いじゃないのだ。多分。
「あああ、なるほど。確かに猫の耳……だろうか。
あれがその儀式的な懇願の、必需品なのか?」
指差された猫耳店員さんに目を凝らす。
騎士にはけったいなティアラにしか見えない。
切れそうになるのを深呼吸で押しとどめるのは、
もちろん呪い逸らしの礼のため。
「…………それは、興味に留めておいてもらおう。
厄介な亡者もいるのだぞ!」
もの凄い恨めしく凶悪な顔と声で。
【暴食】はうっとりしていることだろう。
「パイか、パイもいいな。
外はパリパリ、中はトロトロ……」
攻めた魔王様。弾けるビニール袋。
「ああ!」
リンゴが転がればそれを拾うだろう。
負けず嫌いの騎士とすれば、
先攻であるため無理をする必要もなくなり。
守りの一択──あっさり場を降りる。
「これで頼む」
15個のリンゴが入った袋を、店員に差し出す。
「私の勝ちのようだな。約束通り、三個はやるぞ」
魔王様にドヤ顔で。 [2d6→5+6=11]
■ダナエ > 謎の11個。処理に困る
■ギルゲイオス > 単純に、良く有る構図を逆転させてみよう、という感じだと思うのであるがな。
(身もふたもないが、遠からず、ではないだろうか。
腐敗云々は――まぁネタになることは割と多そうではあるが)
ま、そうであろうな。
『門』そのものが見つかったとしても、我々の世界につながるとも限らない訳であるし。
門を技術的に解明して、繋がるモノを再現する、となっても直ぐん出来るようになる訳じゃない、であるからな。
(破れてペラペラになった袋を返却すれば、腕を組んで)
そうであろうな、環境というモノはかなり大切であるからな。
(ふふんと、また若干威張ったように胸を張り。
確かにゴツイのやらグロいのやら、触手の弓兵なんてのも居たが。
人間的感性から見て割と普通な姿の魔族も居ると言っておきたい、いや聞かれてないが)
まぁそういうのも有ったな。
そう頻繁とやる訳でもないが、他国からの賓客やら、祭りごとの一環としてやら。
一応、こう見えてもダンスやらテーブルマナーの類は、しっかりと身に着けておるぞ?
ま最も、コチラ世界やお主の世界とソレが同じ、とは限らぬがな
(ちょいとばかりと竦める肩の仕草)
えー?
(なんて凄く疑わしく思っている声をあげつつ、大きく頭を横に傾けて相手を凝視した)
余興というかなんというか。参加は自由なのだがな。
6代程前の魔王が始めたのだけれど、参加賞やら優勝賞金やら出るモノで、それなりには好評であるよ、うむ。
(とはいえ、城内での事である。
参加するからには、ハードルは高いと言わざるを得ない)
まぁそう言うとは思ったがな。
別に金を請求される訳でもなく、そう言えば済むだけの話。
欲しいモノは欲しいと、素直になればいいのである。
(悪魔のささやき、ならぬ、魔王のささやき)
そう言うのではないのだ、そういうのでは。
口で正確に表現するのは、難しいのであるがな。
うむ、何、一言で表現するなら、可愛げ?
(まるで普段は可愛げの欠片もないような言い方である。
あながち間違いでもないような気はしなくもなない)
必需品、という訳では決してないのだが。
強いて言えば、アレを付ける事によってお主が羞恥心を感じると我的に楽しいな、と。
(とりあえず、酷い理由だった)
怠惰は、割と無害だったのだがな。
憤怒とか明らかに面倒なうえに、色欲とかどうやって対処すればいいんだって話でもあるのだが。
(とはいえ、直接話す事で得られるものもある訳で。
なんとも神妙な表情が浮かぶ)
……が、残念ながら、今回は創れそうもないな。
(びにーるぶくろは ばらばらに なった。
チェーンソーなんて必要なかったんや)
そしてお主はあっさりと止めるのだな。
くっ、こういう時は妙に手堅い……
(うめき声をあげつつ、両手をパンパンと叩き)
最初の契約通りであるし、その三つは有り難くと遠慮なく頂くことにするが――そのドヤ顔がひじょーにいらだつのであるなー!
(イラッ、としつつも、素直に受け取って。
二個は両方のポケットに突っ込み、一個は手に持つ)
さて、そう言えば我は買い出しの途中であったな。
予想外に時間がかかった故、半分忘れかけておったが。
正直な所、腹の空き具合にはかなわんな。
(ぺたぺたと、お腹の辺りを撫でて)
と言う訳で、我は買い物に行くのである。
札が完成した時は、連絡を入れるのでな。
おねだりのセリフをきっちりと考えておくがよい!!
(はっはっは、なんて笑いつつ。
軽やかなステップで身を翻せば、馴染みのスーパーへとやや速足で向かって行くのであった)
ご案内:「商店街」からギルゲイオスさんが去りました。
■ダナエ > 「そんな……よくある構図だからと逆にしては
正義を尊ぶ心を伝えられまい。
目新しければそれでよいのか?」
クソ真面目に嘆く。
「うむ。私もそう思うのだが……」
思うのだが、気になる。
あの言い方、『門』が役に立たないと予測している
というよりは、まるでそうであると『知っている』
ような。
「フフン、
私も上級民の嗜みは一通りクリアしているぞ。
騎士の称号を得る時に散々訓練したのだ」
えへんと胸を張る。
ちなみに社交ダンスは、男役のステップしか踊れない。
「賞金が出るのか、それは熱くなるな」
隠していた芸を披露する、というコンセプトそのものが
いまいち理解できていないが、賞金に食いつく。
悪魔の、魔王の囁き。
「ぐぐぐ、屈しはせん、屈しはせんぞ……!!」
両手で兜の上から耳に蓋。
「可愛げ」
言われたことを繰り返し、ぽかんとしている。
「なぜ騎士に可愛げが必要になるのか分からんが、
それなら簡単なことだ。
兜に花でも飾ればいいだろう。肩に小鳥も乗せよう」
晴れやかな顔をしているが、なんか違う。
そもそも、フジツボの付いた鎧に花や小鳥を
添えたところで、可愛げが出るかどうか。
「なぜ!!!!
私に羞恥心を与える必要があるのか!!!!」
とても真っ当な意見。
「【怠惰】は放っておいても支障はさほどない。
【憤怒】はな、波はあるが意外と話せるぞ。
……哀れな子だ」
騎士が一番共感し、救ってやりたいとさえ思う亡者。
【色欲】については思い出すのもうんざりな顔。
ドヤ顔で覗き込むように、さらに挑発しつつ、
「ふっふっふ、勝てる勝負をみすみす逃すか。
一つ、二つ、三つ。……うむ、約束は果たしたぞ」
一つずつ魔王様にリンゴを手渡し、満足げにニコニコ。
「そうだったか、呼び止めて長々と悪かったな。
気をつけて行かれよ」
平和的に魔王様を見送り、かけて、
「私はそんなこと!!承諾!!していないからな!!
聞こえているかー!?」
魔王様の背中に大声で叫ぶ。
札の完成が楽しみなような、怖いような。
その後は大家さんと少し話をしてから、
リンゴの入ったビニール袋を手に帰っていく──
ご案内:「商店街」からダナエさんが去りました。
ご案内:「商店街」にヨキさんが現れました。
■ヨキ > 「ええい、打ち止め……!打ち止めと言っておろうが!」
(長い商店街の中ほどに設けられた、小さな公園。
そのベンチのひとつに腰掛けたヨキと、彼の足元に群がる子どもたち。
朝っぱらから威勢のよい『トリックオアトリート』だの『ハッピーハロウィン』といった声に叩き起こされ、
その都度菓子を手渡して至った夕刻である。
大人のハロウィンはこれからだが、子どものハロウィンはそろそろ仕舞いといった頃合。
用意した菓子が底を突いたために、これにてお開きと声を上げたのだ。
――だったが、一日遊んで未だパワーのあり余る子どもたちは、せんせー遊んで遊んでと一向に離れようとしない。
年の頃は、幼稚園児から小学生ほど。みなヨキが工作や絵を教えている顔触れだった)
「判った、トリートしていい。悪戯していいからそろそろ許せ。ヨキのごはんが買えなくなってしまう」
(そういう訳で、ひときわ背の高いヨキに子どもたちが鈴なりに群がっているのである。
腕に首に肩に背中に、抱きついてはけたけたと笑い声を上げている)
「これッ……!誰だ!この、顔のところ!異能を使うでない!
一人しがみつくのが強い奴がおるぞ!」
(抱きついた男児の腹に顔を埋められて、モゴモゴと悲鳴を上げる)
■ヨキ > 「ぶはッ……!いくらヨキでも苦しいのはなし……ってほれ!悪童ども!眼鏡を盗ったのはどいつだッ」
(揉みくちゃのどさくさ紛れに今度は眼鏡を盗られた。
残念ながら手元の視力矯正のために掛けているものであるからして、誰に奪われたかは一目瞭然なのであった。
ヨキの後ろを爆笑しながら走り回る、小学校低学年ほどの男児をたちまちとっ捕まえて小脇に抱える)
「ほれ!先生は仕舞いであると言ったぞ!」
(言いながら、抱き竦めた男児をこれでもかと揉みくちゃにし返す。
次はどいつだお前かほら捕まえたと、幼稚園よろしくきゃいきゃいと元気よく騒ぐ声は止まない)
■ヨキ > 「全く……、ヨキは明日から忙しいのだぞ。少しは優しくしておくれ」
(取り返した眼鏡を掛け直す。肩に男児を担ぐように抱いたまま、再びベンチへ腰を下ろした。
せんせー疲れてるのもう遊べないのと集まってくる子どもたち。
だが案の定その声は次第に熱を帯びて、ヨキの両脇でおしくらまんじゅうのようにぎゅうぎゅうと詰めて腰掛ける。
ひときわ幼い女児を大きな膝に載せて支え、ゆったりゆらゆらと揺らしてあやす)
「明日から美術館で、ヨキの作ったものを飾るのだよ。
君らのお兄ちゃんお姉ちゃんの作品だけでなく、ヨキのも見てってくれよ……」
(はあーい、と返事をする子どもたちを両脇に並べて、ぺちゃくちゃとお喋り。
ゲームだの特撮だの漫画だのといった話は、先生が休日だけ付き合ってくれるとっておきの話題だった)
■ヨキ > (産まれて10年ほどしか経たない子どもたちと、人間になって10年を超えたほどのヨキの会話は、
ある意味では話題がよく合致した。
互いにとって、見るものすべてがいまだ何もかもが新鮮さを保っていた。
大人のような顔で子どもの趣味を楽しむヨキは、小学校の先生と見られても差し支えがないほどだった。
『先生のよう』。人の子の親のようだとは、決して見られることがない。
それもまた、ヨキという教師の性質だった。
朝の特撮ヒーロー番組について喋っていたところで、頭上のスピーカーから夕刻のチャイムが鳴り響いた。
これにて今度こそ、本当のお開き。
手に手を取り合って帰ってゆく子どもたちを見送って、ひらひらと手を振る)
ご案内:「商店街」に日下部 理沙さんが現れました。
■日下部 理沙 > 夕刻。西の空が茜色に染まり始めた黄昏時ではあるが、世間はハロウィン。
文化祭の開催期間とも重なり、商店街は正に祭り一色。
夜はこれから、祭りはこれからだという雰囲気であるというのに、新入生、日下部理沙は早々に家路についていた。
今はハロウィンであるため、その大きな羽も仮装呼ばわりされて丁度よくはあるのだが、それでも理沙はこの商店街の公園を抜けて家路についていた。
先日、ビアトリクスと回ったりなんだりでなんだかんだはしゃいだので、単純に気疲れしたのである。
夜ともなれば回る相手もいないし、丁度いいといえば丁度いい。
そんなこんなでチャイムのなるスピーカーを一瞥しながら、公園に足を踏み入れた所。
「あれ……? ヨキ、先生?」
そこにいたのは、理沙よろしく家路を急ぐ子供を見送る見知った顔の異邦人。
美術教師、ヨキであった。