2015/12/25 のログ
真乃 真 > 通りすがる子供にまじまじと見られたり。(手を振って返した。)
通りすがる通行人に写真を取られたり。(ピースして返した。)

とにかく、鳥だ鳥を食べよう。

それにしても何で鳥なんだろうか?チキンを食べながら考える。
来年が鳥のように飛翔する一年でありますようにとかそんな感じの願いを込めてるんだろうか?
何か違う気がする、鶏飛べないし。
まだ通行人に写真を撮られるけど気にせずチキンを食べる。。

真乃 真 > ケーキはまだ分かりやすいなー。
誕生日にはケーキを食べる。ああ自然だ、とても自然だ。
そうするとチキンも好物だから出してるのかもしれない。
ああ、納得できる理由だ。

ツリーの飾りが目に入る。
そういえばここの飾りははいつものクリスマスで見慣れたものだが異邦人街のツリーは凄い。
異世界の文化の影響かも知れない、見たことのない形の金色や銀色の装飾。
何かの植物の実を模した飾り。彼らなりのめでたいものをツリーに吊るした結果だろうが
金色の骸骨なんかも下がっていて何を祝うのかもわからない怪しげな儀式みたいにも見える。
しかし、真はその雑多な感じも好きだった。文化が混ざってる感じがする。

真乃 真 > 「おっと?」

ツリーの飾りの一つが地面に落ちていることに気が付いた。
サンタクロースのシルエットの飾り。
何故かこの人はうっかりしてそうなイメージがある。
歌かな?歌の印象かな?
それを片手で拾い上げてツリーに掛けようとして
よく考えたらこのツリー、イルミネーションのせいであんまり飾り目立たないな。
そう考えてとりあえず一番目立つ場所にかけておく。
ここならイルミネーションの光に負けずに目立てるだろう。

飾るために作られたのだ少しでも目立てる方がこの装飾も嬉しいだろう。

真乃 真 > 空を見る。

もちろん、空飛ぶそりは影も形もは見えない。
雲も少なく雪が降る気配もない、かといって星すらもイルミネーションの光に掻き消されている。
ふと、何かを思いついたかのようにポケットを探ると短い杖をとりだした。
まるで安っぽいクリスマスの飾りのような金色の杖。

それを天に掲げると雪が降り始めた。

本物の雪ではないただの偽物の映像に過ぎない。
触れても冷たくないし、地面に積もることもない。
それでも商店街の一角はごく短い時間だけ確かにホワイトクリスマスだった。

ご案内:「商店街」から真乃 真さんが去りました。
ご案内:「商店街」に藤林シンドリーさんが現れました。
藤林シンドリー > (明るく騒がしい街の中を、少年が一人、カップルの群れを肩で掻き分けるようにつかつかと歩いている。)

「…ちっ。」

(無意識に舌打ちが漏れる。すれ違った一組のカップルに動揺した視線を向けられたことに気付きながらも、後ろめたく感じる様子はなく。)

「…さっさと買い物を終わらせよう。息が詰まる。」

(出来るだけ周りの人間と目を合わせないように、一段と足を速めた。)

藤林シンドリー > 「…最悪だ。」

(食料品店の前で足を止めると、その場に立ち竦む。ウィンドウから中を覗いただけで、パッケージドされた類いの惣菜が殆ど売り切れていることが分かる。イヴの騒ぎが終わり、クリスマスの夜は皆手抜き料理でもしていると言うのだろうか。)

「くそ…そろそろ閉店してしまう。この辺りで唯一遅くまで開いている店だと言うのに。かと言って店をこれから探すのも…。」

(途方に暮れるとは正にこのこと。たまたま体調を崩していたとはいえ、最低限の食事すら買いそびれて立ち竦む孤独な自分の姿はあまりに無様に感じた。)

「…考えろ。何か策を。僕なら出来る筈だ…。」

(カップルが行き交う商店街、一人少年は顎に手を当てて考え込む。)

藤林シンドリー > 「食堂の食事でもいいが…あまり好みではないな。しかし…取り敢えずは今夜の食事か…。」

(ぶつぶつと呟きながら再び歩き始める。自然と足は男子寮へ向いているようだ。)

「僕としたことが完全なミスだ。偏頭痛さえ起こらなければ今日は…くそ。」

(そう言って片手で無意識に額に触れる。冷える体を感じながら、咳を一回、二回。歩みが少し鈍くなっていることには気が付いていないようだ。)

「…明日また考えるか。やることがあったのに、計画が台無しだ。」

藤林シンドリー > (突如、歩みを止めると、裏路地の入り口の壁にもたれ掛かる。呼吸は些かさっきよりも荒い。)

「これは不味いな。24時間…薬局…風邪薬…。」

(この寒空の下だと言うのに、発汗もあるように見えるだろう。)

「携帯電話…やはり持っておくべきか。」

(しばしの間、目を閉じることに決めた。何歩か路地の奥へと歩みを進めると、壁に背をつけて座り込んだ。)

「どうせカップルばかりだ。僕のことなどきにしないだろうな。」

藤林シンドリー > (どれくらい目を瞑っていただろう。路地を吹き抜けた冷たい風に体が震える。)

「…うっかり寝るところだった。仕方ない、食堂でなんとかしてみるか…。」

(くしゃみを一つ。重い腰を上げると、さっきまでの勢いとはうって変わって猫背のまま歩き出す。)

(ふと気が付くと、向かいから一人の女子学生が歩いてくるのが見える。相手もこちらに気が付くと、顔を赤くしながら駆け寄ってきた。)

「…一週間ぶりか。名前は…すまない。忘れてしまった。」

(いいの、と女子学生は首を振る。目の前の少年の容態に気が付くと、心配そうな顔で手を繋ぐ。そして、私の部屋に来る?というような提案。)

「そうしてもらうとありがたいんだがな…。うつっても後悔するなよ。それと…先週みたいなサービスは出来ない。そもそも約束は一晩限りだった筈だが…今回は特別だ。厄介にならせてくれ。」

(世話が出来ることが嬉しいのだろうか、表情が明るくなる女子学生に腕を引かれながら、商店街を抜けていく。少なくとも食事の心配はなくなった、と安堵の溜め息をつきながら。)

ご案内:「商店街」から藤林シンドリーさんが去りました。