2016/02/27 のログ
ご案内:「商店街」にシェリルさんが現れました。
■シェリル > (夕食前とあって、買い物に行きかう人々で騒がしい夕方の商店街。
そのメインストリートに、一人の半機人少女が)
ここが…商店街…。
(ノイズの乗った声でつぶやく。
この星にきて間もないため、商店街も初めての様子。
ゆっくりと歩きつつ、物珍しそうにあちこち見まわして)
■シェリル > (その中に一軒の八百屋を見つけ、立ち止まる。
目に留まったのは、オレンジ)
…これ、ください。
(代金を渡してオレンジを一つ受け取ると、近くのベンチに腰掛け)
…この星の、食べ物??
(まじまじと見つめながら呟いた)
■シェリル > (そのままかぶりつこうとするも、皮をむいていないので食べられるはずもなく)
持って帰って寮で何とかしよう…。
(そして再び立ち上がると、また歩き始め)
■シェリル > (しばらく歩いて次に目に留まったのは、機械類の古びた小さな店である)
あ、そういえば油きらしそうだったんだ!
(膝に差す潤滑油がなくなりそうだったことを思い出し、店内へ)
■シェリル > (しばらくして戻ってきて、その右手にはビニール袋を提げている)
さて、用事も済ませたし…そろそろ帰ろうかな。
(帰り道の方に少し進んだが、何か違和感を覚えて立ち止まり)
……あれ、どっちから来たんだっけ?
っていうか…ここどこ…??
(完全に迷子である)
ご案内:「商店街」にセシルさんが現れました。
■セシル > 図書館で本を返した後勉強をし。
その帰りに気晴らしと社会見学を兼ねて街をぶらついた、帰り路。
何やら、見慣れない姿の少女が不安げに立ち往生している。
「どうかしたのか?」
真摯な表情で少女に声をかけたその人物は、中性的な容姿の持ち主だ。
その声は女性のみによる音楽劇の、男役のそれに近い。
詳細な解析が可能なら、「意識して作っている」胸声であるのが分かるだろう。
■シェリル > 地図も持ってきてないし…どうしよ
(頭を掻き、ただ突っ立っている。
と、そこに男性とも女性ともつかない容姿の人物が)
ふぇ!?
(いきなり声を掛けられて驚きつつ、そちらに目を合わせ。
自分よりかなり高身長なため、シェリルには男性に見えているようだ)
えーと…その、ここ…どこですか?
(そう答えた声には、奇妙なノイズが乗っている)
■セシル > 声のノイズには、反応しない…もとい、機械に無知なセシルには、それが「ノイズ」だということが分からないのだ。
相手が驚くのを見て、苦笑し。
「…いや、すまんな。立ち往生していたように見えたので、つい気になってしまった。
………ここ、か?少し待て」
そう言うと、コートの胸ポケットから折り畳まれた地図を出して、広げる。
「そこに衣料品店があるから…私達が今いるのは地図のここだな」
視線で衣料品店を示してから、地図上で2人の現在地を指差してシェリルに示す。
この人物、男性にしては、随分と腰が細いようだが、胸があるようには見えない。
■シェリル > 《すごい痩せてる、この人…》
(そんなことを考えつつ地図を広げる相手を見。
地図で示されれば、なんとなくの現在地を把握して、それに重ねて尋ねる)
えっと…じゃあ、学園ってあっちですか?
(地図と照らし合わせて、正しいと思しき方角を指さし)
■セシル > 大体正しい方角を相手が指差すので、
「そうだな…道としては、ここの大きな道へ出て、それから…右の方に行けば学園地区に着く」
と、頷いた。
公共交通機関についてはセシルが無知であるので、特に話をしない。
地図には駅とかバス停とかばっちり図示されているので、ツッコミは入れようと思えばいれられるはずだ。
「…しかし、今から学園か…これから授業なのか?」
時間帯からして不思議だと思ったセシルは、軽く首をひねりながらそうシェリルに尋ねた。
■シェリル > 大きな道から、右…
わかりました、ありがとです!
(本人が歩いてきたので、交通機関を利用するという考えはないようだ。
授業かと尋ねられれば首を横に振り)
授業はさっき終わって、買い物もしたんでこれから寮に帰ろうと思って。
そしたら迷っちゃったんです…。
■セシル > 「いや、このくらい大したことは無い。
婦女子を助けるのも剣士の務めだし…不慣れな環境に不安になる気持ちは、私も分かるからな」
礼を言われれば、否定するかのように軽く手をひらひらさせて、それから柔らかい笑みを浮かべる。
…それも、口の端を横に引っ張る感じの、男性的な笑顔だったりするので紛らわしいことこの上ない。
「ふむ、貴殿も寮生だったのか…
道に不慣れということは、「こちら」に来て日が浅いのか?」
「も」。このなりでセシルは女子寮住まいである。
あまりこちらで見ない姿、道に不慣れな様子から、自分と同じ異邦人の類と見て、悪意も何も無いような顔で、そう尋ねた。
■シェリル > …ってことは、貴方も寮生なんですね。
(それでも男子なら寮で会うことはないのだろう、と勝手な思い込みで結論付けている。
日が浅いのかと尋ねられれば、頷いて答える)
ええ、それもつい昨日来たばっかりで。
この星は環境が違いすぎて、慣れるまでに時間かかりそうです…
(さらっと自分が異星人であることを明かした。
特異な外見はそれによるものでもある)
■セシル > 「ああ…私もこちらでは不慣れなことばかりな上、自活出来るほどの生活能力が無いからな。
そういうことをほとんど覚えず、剣術ばかりやってきてしまったから」
寮生であることを肯定し、その(少し恥ずかしい)理由もさらっと説明する。
優しげな苦笑い混じりに。
「そうか…私の方が一月ほど先輩、というわけだな。
まあ、お互い頑張ろう。
………星?………ああ、そうか、「星」も種類によっては生命が住めるのだったな…」
シェリルが本当にきたばかりだと知れば、優しく笑って(例によって、あまり女性的ではない笑顔の作り方だ)励ましてみる………が、相手から出てきた「この星」という言葉に、その整った顔の眉間に皺を寄せて、一生懸命、理解しようとしているように。
鼻筋の通った顔立ちだが、眉間に皺がよると、更に彫りが深く見えるような気がする。
…シェリルの会話相手は、科学的な知識に乏しいのかもしれない。
■シェリル > でも、それだけ没頭できることがあるのならそれで十分だと思いますよ。
そういう私もお料理は全然ダメだし…
(そういうと、こちらも苦笑する)
ええ、星です。夜空の。
生き物のいる星はたくさんありますよ。
ただ結構遠いから、ここからは見えないですけど…。
(理解に苦労している様子の相手に、何とかかんとか補足してみる)
■セシル > 「…そうだな、幸せなことだ」
「没頭出来ることがあるなら十分」という言葉に、そう返して柔らかく笑む。
「確か…「恒星」でない星には、条件次第で生き物が暮らせる…のだったな?
私の元いた世界では、そんな話はまるで知られていなかったんだ。
…たくさん、か…まるで想像のつかん世界だ」
理科の天体にまつわる分野は、得意ではないが化学ほど壊滅的ではない。
自信なさげに、確認を取るように言葉を紡いだ。
それから、自分の思いも寄らぬ宇宙の広大さを示すシェリルの言葉に、ふっと、力の抜けた笑みを零す。
■シェリル > そうです、恒星の周りの「惑星」ですね。
そこで条件が合えば…。
(確認をとるような口調に、頷いて返した)
ええ、たくさん、です。違う星に来たのはここで3か所目ですけど…、それでも宇宙のほんの一部ですから。
(全部が全部住みやすいとは限らないけど、なんて付け足しつつ。
やがて、立ち話のうちに少し薄暗くなっているのに気付く)
…ぁ、用事とかなかったですか?
足止めしちゃって…
■セシル > 「…良かった。
こちらでの授業に馴染むための準備が、理科だけ遅れてしまっているんだ。
先ほど言ったような世界から来たからな、私は」
目の前の少女に頷いてもらって、安堵に表情を和らげる。
「ここで三カ所目、か………貴殿は、随分と多様な世界を見てきたのだな。
…しかし、住みにくい星にも生命が息づく、か………いやはや、本当に世界の広いことだ」
くく、といった感じで、楽しげに喉で笑う。少しハスキーな感じがするだろうか。
…と、薄暗くなってきた周囲の様子と…気遣ってくれる相手の様子を見て。
「いや…私も帰るところだったんだ。
折角だし、一緒に帰ろうか?不慣れであれば、暗くなってしまっては余計に危険だからな」
「送ろうか」ではなく、「一緒に帰ろうか」。
間違いなく、セシルはそうシェリルに問うた。
■シェリル > 住みにくい…とはいっても、その星の生き物にとってはそれが普通なんでしょうけどね…。
この星も、所が変われば「住みにくい」って思われてるかもしれないですし。
(「一緒に」帰ろうかと誘われれば、遠慮する様子はなく頷き)
ああ、それなら是非…。
一人で下手に動いてまた迷子になっても困りますから、助かります。
(と答えつつ、「男子寮って別じゃなかったっけ」という引っ掛かりが頭に残った)
■セシル > 「確かにな。水の豊かさなど、いかにも生命の源という風情だが…逆に、水が苦手な生き物などもいるかもしれん。
………魔物の類以外では、想像がつかんがな」
そう言って、軽く笑う。
声の出し方、表情の作り方、共に男性的な笑い方だ。
「流石に、寮への道くらいならもう忘れんからな。
それでは、行こうか」
そう言って、シェリルを先導するように歩き始める。
女子寮に着いたところで、セシルも「女子」寮住まいであることを知ったシェリルはどう反応するのだろう。
セシルの方は、もはや驚かれることにも慣れきってしまっているのであった。
■シェリル > 魔物…確かに、そのくらいしかいなさそうですね。
(フフッと声を漏らして笑い)
…私も、次から迷子にならないように道覚えなきゃっ
(先導されつつ、周りにある建物や風景を記憶しようとしている。
さすがに2度も迷子になるのはプライドが許さないようである。方向音痴のくせに)
【-やがて、女子寮に着いただろうか-】
今日はありがとでした!
おかげで無事帰ってこれて…
…でも、男子寮って遠いんじゃ…?
(相手が女子だとはいざ知らず、申し訳なさそうな顔をし)
■セシル > 女子寮に着いて、礼の後に相手が申し分けなさそうな顔をするので、
「いや、大丈夫だ。私もここだからな。
………寮生だとは言ったが、男子寮だとは言っていないだろう?」
と、少しだけ楽しそうに笑いながら言った。
積極的に隠しはしないが、「都合が悪くない限りは」自分の性別を強調しないのが、ある意味セシルの性質の悪いところなのであった。
■シェリル > (「男子寮だとは言っていないだろう」
その言葉を一瞬理解できずに固まった後)
…女の人だったんですか!
え、ご、ごめんなさっ、完全に男の人だと思ってました…!
(予想外で軽く混乱しており、謝りつつ声が上ずっている)
■セシル > 「いや、私の方こそ紛らわしくてすまんな。
小さい頃から男の格好をしているのが普通だったし…日常の会話で、わざわざ性別は強調しないだろう?
貴殿が初めてではないし、買い物で確認されることも珍しくないからな。気にしなくていい。…大丈夫だ。」
動揺と混乱で声をうわずらせるシェリルに対して、「落ち着いて」のジェスチャーをしながら、穏やかな口調でフォローする。
実際、下着売り場に入ろうとして止められたり、制服発注の際に学生証の性別欄を何度も確認されたり、事例には事欠かないのだった。
■シェリル > (状況を飲み込み、いくらか落ち着きを取り戻し)
確認されるって…いちいち大変そうですね。
でも…そうですね、それは仕方ないかもしれないです…。
(改めて相手の服装をちらっと見。
自分が間違えたのも、確認されるのも納得がいく気がした)
…でも、それならよかったです。
わざわざ寄り道させちゃったら申し訳ないですし。
■セシル > 「まあ、よく世話になるところには流石に覚えられたからしばらくは大丈夫だろう。
…こちらの女子制服はスカートが短過ぎて着る気になれんし、こちらの服飾文化もまだよく分からんから、服装の選択肢が殆どなくてな。それらの帰結だ。
…そのうち、丁度良い格好が出来るようになればいいのだが」
そう言って軽く笑うセシルだが、やっぱり表情の作り方とか、全体的な振る舞いも何となく男性的である。
おまけに、振る舞いから服装の好みを類推すると「丁度良い格好」もパンツスタイルではないだろうか。
………前途は多難かもしれない。
「婦女子の身の安全からすれば、寄り道など些細な問題だろう。
…まあ、私の場合は寄り道ですらなかったわけだがな」
そう言って、楽しげに笑う。「女性は守護の対象」という態度が、完全に刷り込まれきっていた。…自分も、女性のはずなのだが。
「…さて、そろそろ夕飯時か…食堂のメニューが楽しみだ」
に、とどこか野性味を感じさせる笑みを浮かべる。
それから、シェリルを気にしながらも、女子寮の中に足を進めていった。
■シェリル > なるほど…色々大変なんですね。
でも、今のスタイルでも結構似合ってると思いますけど。
(笑う様子を見ても、パンツスタイルでいいのではないか--そう思えた)
…ああ、もうそんな時間…。
今日は、本当にありがとでした!
(女子寮の中に歩いてゆく相手に改めて礼を言い)
■セシル > 「ありがとう。
幸い、身長も伸びてくれたからな。声も合わせて、映えるようにしたんだ。
威嚇に使えるからな」
「結構似合ってる」と言われて、不敵に笑む。「女らしくない」コンプレックスとはまるで縁がないようだった。
…ところどころ、不可思議な言葉が出てきたようにも思われるが。
「いや、このくらい大したことではないよ。
いつも…とは言えんが、何かあったら頼ってくれていい。出来るだけ力になるぞ。
セシル。セシル・ラフフェザーだ。同じ寮生なら、色々と縁もあるだろう。
…それでは、また」
改めて礼を言われれば、軽く笑ってそう言い、名乗る。
それから、食堂…の前に、まずは荷物を置くために自室へと向かっていったのだった。
ご案内:「商店街」からセシルさんが去りました。
■シェリル > ええ、しっくりきてますよ。
…って、威嚇…??
(何に対して威嚇するのだろう、と思ったが触れないでおいた)
ええ、もし何かあれば…お世話になるかもしれないですね。
私は、Cheryl-044K…シェリルです。これからよろしくです。
…ではでは!
……さて、と…。まずは…
(手を振って見送った後、自分も自室に戻って膝に油を差してから食堂に向かった)
ご案内:「商店街」からシェリルさんが去りました。