2016/05/22 のログ
四季夢子 > 「……あー急に暑くなったものねー……今日も御日様が眩しいったらないし。
御陰で水辺が恋しく……いやその掛け声はちょっと。」

実際問題本当にアブダクションされるかはアリスさん次第なのだけど、
なんのかんので信頼はしている。だから言葉は笑いに添って、
笑いは私達にも添って緩やかなに空へと至る。

周囲の通行人はまばらであったけれど、私達を一瞥するだに留めたので、
存外空を飛ぶ能力を持つ人は多いのかしら?と与太な思考が浮かびもした。

「うわっうわぁ~……なんか、なんかすっごい気持ち悪い感じ!
これぞ異能っていうか……でもいいなあ、空が飛べるって。
私なんか透明になるだけよ透明に。地味にも程があるったら。」

重力の軛より放たれてふわふわと緩慢な移動をし始めると、
対照的に私の口数は増えるのだけど、これは不安を誤魔化す為のもの。
じっと黙っていられないというか、きっと屋根上に到着するまであーでもないこーでもないと飛行の感想を述べるのでした。

アリス > 「そうそう、暑いとちょっと着ている枚数を減らしたく……。
あ、だから噴水であんなポーズをしていたんですね。」

掛け声については笑い合って、流しながらもふわふわと空へと飛んでいく。
ちょっぴり空が眩しいけれど、お仕事してたのもあってそれも慣れている。
眩しくて目に手を翳さないかだけ不安だったけれどそこは大丈夫そうで一安心。

「あー、これは魔法ですよー。でも気持ち悪いのはいけないよーな。
浮遊感がダメな感じですかー?
透明、いいじゃないですか、色々やれそうですよ、こっそりと。」

地味なのは否定しないけれど、透明って本当に色々出来そうで楽しそう。
だから羨ましさもあり、色々にはちょっと実感も籠っていました。
そんなこんなで感想を聞きながら鼻高々になってきた頃、屋根の上に到着。屋根の瓦の上10cm位を飛んでみます。

四季夢子 > 「あ~……ポーズはちょっとまた別というか……なんだかやる気が無くって五月病かなあって思ってたのよ。
でも単に杞憂だったみたい。御腹はちゃんと減るし、こうして新しい事を体験すれば心は湧き立つし……。」

空を飛んでみたいと思っていた事が実際に叶った事は喜ばしく、気持ちが悪いの主旨も慣れていないからのこと。
お尻が割と痛いけれど、私はアリスさんに平気へっちゃらと軽口を返すのだった。

「魔法かあ……う"ーん、そっち方面の才能……っていうの?そういうのもさっぱりなのよね。
透明になれると言っても息を止めている間だけだし、色々やれると言っても精々誰かを驚かすくらいよ?
後はー……かくれんぼが強いとか、誰かから逃げる時に便利とか……嗅覚鋭い獣人さんとかだとキワドイんだけどね。」

羨ましそうにされるとその実ちょっと、嬉しかったりする。
誰かに認めて貰えるなんて、早々ないんだもの。語調が跳ねるようにだってなるわ?

「そういえば貴方ってこうやってお空も飛べるのだし、島の地理には明るいのかしら?
もし明るいなら美味しいお店とかそーゆーのにも詳しかったりする?」

屋根瓦の上に恐る恐ると足をつけ、日光を十分に吸い込んで熱いくらいの所に腰を下ろして傍らを見上げる。

アリス > 「五月病……?
やる気がでないだけなら、上手く行く事を想像してみるといいと思いますよー」

危なそうな状態じゃなかったけれど、一応アドバイス。
肯定的な思考って大事な気がするし、空を飛べたことで良くなったなら良かったと微笑んで。

「私の魔法、特殊な感じなので才能がない方ができる可能性もあるかも知れないです。何せ生まれた場所で周囲の物をちょっと見回したらなんとなく使えたので。
んー、息を止めている間だと、使いどころが難しいですね。
それでもちょっとカメラのある場所にこっそり入ったり、先生達の内緒話を聞けたりー。あ、嗅覚はちょっと怖いかなー」

でもやっぱり羨ましい、色々な人の秘密とか見れそう、と目きらきらさせて。

「割と明るいですよ?
特に宅配便なのでお店はお客様が多いですし。
何系のお店を探してま…、あまり注文して食べてなかったです。」

お店情報なら、と手を打ち。
しかしてお店の場所は解っても外食はあまりしてなかった、と降りた事を確認して足を下ろし。首はがくりと項垂れて。

四季夢子 > 「プラス思考って奴ね。弱気は禁物――って何よ、そんなにお目目キラキラさせちゃって……
息を止めている間だけ、で確かに使い所は難しいのだけど、でも面白いもので私が手にした物も一緒に透明になったりするのよ、これ。
私より大きかったり重かったりは無理だけど……例えば貴方の服とか?」

微笑みに三日月のように口端を歪めた笑い顔を向ける。勿論無論に実際やったりはしないけれど、
手はわきわきとわざとらしく動かして、ちょっと脅かすような感じ。

「でもそれこそ透明になる魔法とかありそうなのにね。貴方の言葉からすると、貴方はそーゆーの使えないっぽいけれど……でも魔法、使えたら素敵ね。
空を飛んだり、魔法を使ったり、憧れないと言えば嘘にもなっちゃうわ。」

お互いにお互いを羨ましがるのは早い話が隣家の芝を見るようなものなのかも。
私は彼女の地理に明るい事にも青々とした芝を視るように感心し、項垂れるなら励ますように肩に手を置いた。肩ぽん。

「ああいやいやそんな深刻な事じゃあないから。やっぱり好奇心って大事だからそーゆー探究心も大事っていうかね。
好きな食べ物で言うとあんまり肩を張らない系かしら。甘味なら和菓子のほう。案外こーゆーのって落第街とかに知られざる美味しい処が!
とかありそうな気もするのよねー。」

アリス > 「そうそう、弱気な顔はそれはそれで可愛く見えるのですけれど、弱気になりすぎて病気になったら大変ですし。
う、だって色々面白そうで…服?待って今つけてないですよっ!?」

え、できるの?と自分の服をちら見して、大きめの声で突っ込みと、それから慌ててお口チャック。

「あー、異世界の魔法ならあるのかもしれないです。
授業で習うよりも適正にあった魔法があれば出来るのかも……」

お互い憧れる事があるって事ですよね、と笑顔を肩ポンして貰ってから浮かべて。

「あー、おいしい処探し!
和菓子とかさっくり行ける所ですね、ふむふむ、それなら、
あ、でも落第街は危なすぎてやめた方がー。せめてボディガードが必要ですよ?」

透明だけじゃ無理無理、と手と首を振って。

「異邦人街は良さそうだと思います。それぞれの郷土料理店とかがあるから、掘り出し物も多そうな店構えが多かったですねー」

四季夢子 > 「やらないやらない。試したのなんて朝宮先生くらいだし。」

出来るの?と言いたげな顔に手を振ってあっけらをしてみせた。
つまる所ナイフとかも透明化出来るのだけど、生憎と平和主義なので此方の有用性は試した事はない。

「異世界の魔法かあ……うーん、そういう授業を採ってみるのも手かも……どうも異世界の色々って
ちょっと苦手っていうか――あ、異邦人街が穴場なの?ん~……でもちょっとあそこ怖くない?
ほら、角生えた人とか獣人とか、目玉に触手が生えたような人(?)とか居るっていうし……。」

歓楽街までなら行った事はあるのだけど、落第街はどうもやっぱり危ないらしい。
伊達に学園側から暗黙のタブー扱いされているだけはあるのか~と空を仰ぎ視て、異邦人街については言い澱む。
あまりに姿かたちが違うものは、やっぱりまだ、こわい。

「でもまあ、折角だし聞いておこうかな?異邦人街のお店も、落第街のお店もさ。
知って損する訳でも無しに、何時か役にも立つかもしれないし。」

だから、次に出た言葉は作り笑いが追従するような世間話めいたものだったのかも。
知識に嘘はないけれど、言葉にはちょっとだけ方便が混じる。
だから後が悪くってついつい「お礼にお昼は御馳走してあげるから」なんて尾ひれもついちゃった。

アリス > 「やったんですか!反応、反応はどうでしたか!写真とかないですか!」

ぐぐっと食いついた。
あの朝宮せんせーである。いい反応があったに違いない。
ナイフとかどうでもいいです。それが知りたかった!

「宝探しや宝くじみたいな物もありますけどねー。
適正のある魔法を探すのって。
こう言う魔法が使いたい!って妄想や理想を書き出して、それにはこう言う理論で魔法が使える!みたいなのも付けたしてみれば近い物を探せるかも。
んー、外見はともかく中身はそこまで怖くはないですし、目玉の人は夢子ちゃんや私位の女の子には優しいらしいですよー?」

ベ●ードっぽい風評をお知らせしながらも落第街の方が中身も怖いですよと身振り手振りで説明して。

「んー、落第街の方は余り教えたくないです。せめて自分を守る為に使える切り札が必要です。」

お礼があっても夢子ちゃんに落第街はダメ、とNGマーク。
異邦人街のお店のうちお酒が無いお菓子のお店と、お肉料理のお店と、ピザに近い料理とパスタに近い料理のお店を教えた後、落第街のお店について更に聞かれそうなら、
薄い本展開になるです、と携帯取り出して自作の薄い本の画像を見せて説得に当たります。

四季夢子 > 「顔を真っ赤にして驚いて~……その後に怒られたわね。」

先程を月とするなら今の食い付き度合いはスッポンか。
それくらいの勢いでアリスさんに詰め寄られて危うく瓦屋根から滑り落ちそうになるのを堪える。
その後に努めて平素に結果を告げて、写真についてはあるわけないでしょと彼女にでこぴんをしてやった。

「お目当てのお店を見つける魔法。とかあれば良いんだけどね。
それを習得するまでに"お目当ての魔法を見つける魔法"が欲しくなる辺り何がなんだか……
今度本当に探してみようかな。」

異邦人街イチオシらしいお店を教えられ、一応素早くメモ帳に書き記すも、その折に視界に飛び込む画像の群に言葉を失う。
その……ちょっと、凄かった。色々。

「……え、ちょ……うわあ。貴方が書いたの?これ。ていうかさっき言ってた学祭の本云々ってまさかこーゆーのを……?」

風紀に怒られやしないだろうか、これ。と怪訝そうになり、思わず我が身を抱くようにするのは……そりゃあ画像のような目に遇うのは御免だからだ。
顔が真っ赤になっているのは太陽に照らされて体温が上がっている所為、きっとそう。

「……よ、よし、とりあえずお昼いきま――」

誤魔化すように立ち上がって、勢い良く滑ってまたもやの滑落の危機。
どうにかこうにか賑やかしく危機を脱した後は、これまた賑やかしくお昼を頂くのでした。

アリス > 「あ~……目に浮かびます。」

色々と弄った経験が、その説明だけで容易に光景を想像出来る物に。
怒り方もこんな事しちゃだめですよ、めっ。って感じだと思う。
そんな妄想に浸りかけていたらでこぴんで現実に戻ってきました。

「そして”お目当ての魔法を見つける魔法”を探している間に適正のある魔法を流してしまうまでオチがありそうです。
でも書き出してみてイメージするのは魔法には大事らしいのでやってみるといいですよー。」

そして、例の画像を見せまして。
大きく頷きます。

「年齢制限ブースで。他の催し(常世マーケット)で販売経験もあったので、何とか通りました。」

えへん、と自慢げに胸を張りかけて、そうじゃないこれは注意喚起、と首を振り。
わかって貰えた様で良かったとほっと一息。

「うん、いきましょーっ!?」
危ないっ、と流石に手を伸ばして最悪デッキブラシを浮かせて片手でぶら下がる飛び方と言う危うい状態も覚悟した物の何とか危機を脱し、お昼を楽しく頂くのでした。
それと、普通のも描いてますよ、と少年誌レベルの本の画像もフォロー用に見せようとしたとか。

ご案内:「商店街」からアリスさんが去りました。
ご案内:「商店街」から四季夢子さんが去りました。