2016/05/29 のログ
ご案内:「商店街」にけてるさんが現れました。
■けてる > 少女一人、容姿は褐色、琥珀のようで
髪は白く、流れる銀糸のようで
瞳は翠、翡翠のように揺れて
声は甘く、幼いようで
そして告げる声は老獪に、似つかわしくなく、そう。
「ううう、また、無駄に爆死したのじゃあ」
覗いていた携帯の、ガチャだった
■けてる > やっぱりダメだっよなあ、と思いながら。
喪服に似た黒い和服に、革らしい無骨なブーツを鳴らし。
「ほんとにこれ6%もあるのかのう、むう」
どうやら百回も回したようだ、確率統計的に出ていてもおかしくはないようだが、と、ふらふらと歩き初めて
■けてる > とりあえず気晴らしでもしよう、と自販機に近づいて、ジュースを買う、どうやら古めかしく当たりつきだ。
電子音が響く、どうやらもう一本らしい……
「な、何でこんなとこで運つかっとるんじゃああああ」
嘆く、無理も無い、そう思うだろうなこの状況
ご案内:「商店街」に古志野 緋色さんが現れました。
ご案内:「商店街」に霜月零さんが現れました。
■古志野 緋色 > 「……?」
何やら自販機の前で絶望している幼女がいる
風紀委員の身回りの途中、何やら妙な物を発見してしまった
先日迷子に話しかけて泣かせてしまったが
さて今回はどうした物か……
と、良く見れば頭に角が生えていた
どうやら人外の類らしい、ならば見た目も実年齢ほどではないだろう
■霜月零 > 「(……あ、当たり引いてやがる。運いいなー、あいつ)」
ぶーらぶーら。
今日の夕食の材料でも買い込むか、と思って出てきたら、ちょっと珍しい光景を目にする。
実はあんまり運に恵まれない零としてはちょっと羨ましい事なのだが……。
「(なのに、なんであんなに嘆いてんだ?)」
なんであんなにショッキングな雰囲気を出しているんだろう、と首をかしげる。
ガチャの大爆死など知る由もなかった。
■けてる > 「お、おおうすまん……」
慌てて取り繕う、取り敢えずもう一本を押して選ぶ、どうやらみっともないところを見られてしまったようで。
「え、えと、なんでもないぞ?」
何でもなくはないのだが、はぁ、とため息
■霜月零 > 「あー……なんか嫌な事でもあったのか?」
見かねて、声をかける。
ここまで露骨に落ち込んでいる相手を放っておくのもあまり気分のいいものではない。
霜月零は退魔師であり、その元世界は人魔神全てが一緒に暮らす世界。
よって、異種族にも特に抵抗はないのであった。
■古志野 緋色 > 「そうか、なら良かった」
そう言って彼も自動販売機でジュースを買った
怖そうな見かけの癖に、買ったのはオレンジジュースと何とも可愛らしい物であった
■けてる > 「まあ、ちょっと運の使いドコロ、がのう」
まあそりゃそうだ、これは流石に酷い、と自分でも思うが人に見せる醜態ではなかったので二人に答え、声をかけた少年に、当たったもう一本のジュースを渡し
「おすそ分け、じゃ……そっちはもう、買ってしもうたか、うむ」
緋色の方を見て答え、ベンチに腰掛けて、ふう、と、どこか落ち着いた素振りが見えた
■霜月零 > 「んあ?悪いな」
素直に受け取る。そう言えば、ここ最近オレンジジュースを飲んでなかった気がする。たまにはいいかもしれない。
「運なぁ……こればっかりは、欲しい時に無くて、いらん時にあるとかよくあるもんなあ」
例えば、一世一代の大博打で大外ししたくせに、町内会のくじ引きで一等当てたり。
そう言う運がいいのか悪いのか分からない事態と言うのは、ままあるものである。うん、本当に。
■古志野 緋色 > 「角……って事は鬼か何かか…」
けてるの頭に生えた角をみて、ふとつぶやく
「運、ね……うん」
あまり運の無い男が、ここに一人いた
■けてる > 「よいよい、若者が遠慮するでない」
ころころと笑いながら、零に微笑む、幼いようでいて、それでいて包容力を感じる笑みで応える。
「うむ、年かさ重ねようとも、人でなくても、運ばっかりはどうにもならんのう……」
角を撫でながら、思うわけで
こう、出るタイミングがせめてこう、自分でどーにかなったらのう、と思いながら……自分はペットボトルのお茶をこくこく、と細い喉を動かしながら、和服なのでちょっと艶めかしい。
■古志野 緋色 > 「俺は元々、運はあまり無いからなぁ……」
遠い目をして空を見つめる緋色
どこか哀愁漂う背中である
「運だけで人生がどうこうなる訳じゃないんだろうが……
やっぱり欲しいな、運」
■霜月零 > 「それはなぁー……ほんっとなぁ、昔1000歳越えた吸血鬼のおっさんが、おみくじで大凶引いて落ち込んでんの見た時は、ある意味運って平等だよなぁって思ったもんだ」
零の実家、の程近くにある田舎町には、様々な事情が巡り巡って、地域貢献に生き甲斐を見出すようになった吸血鬼がいる。
かつては暴君であったという彼も、今では地元の人気者。そして、そんな彼は落ち着いており威厳もあるのだが……。
『大凶、とは……儂の今までの振る舞いのツケかのぅ……』
などとガチ凹みしていた時は、こう、かける言葉が見つからなかったものである。
……などと言いつつ、少し目を逸らす。
恋人がいるとは言え、健全な青少年。艶めかしい姿振る舞いは目に毒なのである。
■けてる > 「ま、無いものをねだってもしょうがないがのう……こればっかりは、まさしく運だしの」
頬を叩く、気分の切り替えのつもりらしい
よし、と切り替わったらしい。
「ん、儂はけてる、天庭、けてる、じゃ……なんかの縁だしの、ふたりは誰ぞや?」
にこっと笑みをうかべる、ひまわりのように。
■古志野 緋色 > 「ん?ああ、俺は古志野…古いに“こころざし”に野原の野
下の名前は緋色だ、よろしく頼む」
自己紹介をされたならば、こちらもせねばなるまい
決まり文句となりつつある自己紹介をしつつ、二人に向き直った
■霜月零 > 「ま、こういうのは開き直るしかねーわな」
実際、無い物ねだりでしかないのだ。延々と嘆いていても仕方ないであろう。
「ん?ああ、俺は零(れい)。霜月零だ。二年だな」
名乗られれば、自身も名乗りを返す。
けてる、とは少し変わった名前だなあ……と感じつつ、敢えて口にはしない。
口にしては、侮辱になることもあるからだ。
■けてる > 「……ふむふむ、緋色、に、零か、良い名じゃ、うむ」
うんうん頷く、孫を見るおばあちゃんのように、優しい目をしている。
「そゆことじゃ、開き直りが大事じゃの、変な名前じゃろ、しかたないんじゃ、本名は名乗れんからの」
故に、偽名じゃ、と告げて、ちょっと困ったように笑みを浮かべて
■古志野 緋色 > 「そりゃどうも……昔はシャレで『ヒーローだ!』なんて名乗ったりもしていたけどな
今はそんな柄じゃない」
偽名、と聞いてすこし困った顔をしたが、すぐに気を取り直したようだ
人それぞれ事情と言う物がある
あまり見こまない方がいいだろう
「けてる、に零か……俺も人の事言えないが、珍しい名前だな」
■霜月零 > 「ああ、なんか制約があるタイプなんだな」
偽名だ、と言われると、ふんふんと頷く。
その手の制約がかかっている種族と言うのはちょくちょく存在する。
神であったり、鬼であったり……種族的にそう言う制約がかかっている場合もあれば、呪詛警戒で本名を名乗らないしきたりになっている種族もいる。
どういう系列なのかは本当に千差万別なので、あんまり考えても仕方がない。
「俺の『零』は、親曰く意味があるらしいが……ま、あんまり見る名前じゃねーよな」
緋色も大概だとは思うけどな?と笑いつつそう答える。
零。れい。ぜろ。
この世のゼロ地点、根源に接続する異能を持つ、先天的根源接続者。
それが霜月零である。
異能の内容が内容のため、名前の由来に関しては敢えて伏せる。あまり突っ込まれることもないだろうし、突っ込まれれば適当にぼかすつもりだ。
……その異能を、半分も使いこなせていないのが現状ではあるのだが。
■古志野 緋色 > 「何でも、父さんの家は代々、色が名前に入っているんだとさ
俺の父さんが青一で青、爺さんが銀蔵で銀、叔母がそのまま緑ってわけさ」
先祖代々……と言う程仰々しい物ではないにしろ
脈々と受け継がれて来た物である
彼自身も、少し変わったこの名前を割と気に入っていた
「変わってるけど、カッコいいだろ?」
少し子供っぽく、ニッと笑った
■けてる > 「そゆことじゃ、名は体を表す、儂もふたりも、ハズべきことがない、そういう名じゃ……んむ」
二人に笑顔を見せて、よし、と二人に一枚ずつの【カード】を渡す。
緋色のものは、【赫き狼】と絵柄が描かれて居るカード。
零のものは、【零氷霧盾】と描かれており
「ふたりの役にたつものじゃ、貰っておくと良い、縁じゃからの」
■霜月零 > 「成程、イカしてるな」
に、と同じく笑う。
霜月の家は、大体雨冠の漢字を使う場合が多いらしいが……妹の芙蓉しかり、例外はある。
一族に通る命名基準、というのは、なんだかんだで少し格好良さを感じてしまうものであった。
「おん、カード……?【零氷霧盾】……なんだこりゃ?」
カードゲームのカードだろうか。その手のゲームを最近触っていないので、どういうものなのか今一ピンと来ない。
それとも、呪符系のものだろうか……?
■古志野 緋色 > 「カード、ねぇ……」
彼も子供の頃、某カードゲームに熱を上げた物である
「……俺のターン!ドロー!……なんてな」
ふと、あの台詞を呟いてみる
小学生の頃はよくやっていたものだ
■けてる > 「ん、儂はこーいうのが好きでの、こーいうのを使うのじゃ、実際具現するのじゃよ、これは、の」
一枚をめくり、手に取る、絵柄は【鬼丸国綱】
「このように、の」
手に取るのは、少女より大きな刀が握られていて。
■霜月零 > 「へぇ、天下五剣か」
寧ろそっちに反応してしまう。
剣士としてはやはり捨て置けぬ名であるし……実は、自分もそれに関しては似たようなことが出来たりする。
「となるとコイツは……氷の盾でも作り出すのか?」
自分のカードを見せながら問い掛ける。字面的にはそう言う感じだが……?
■古志野 緋色 > 「魔術か何かの類か?」
ほう、と感心したように唸る
「俺の場合は……狼でも召喚するのか?」
真っ赤な毛並みの狼を想像する、案外悪くないかもしれない
■けてる > 「詳しいのう……うむ、皮肉が効いておるの、こう、念じて使えば、こうなる」
す、と手にしたそれを戻れ、と願えばカードに戻って。
「んむ、まあ、使い方は自分で応用することもできるしの、敢えて詳しくは言わぬよ、それは【セカイのカケラ】じゃ、可能性世界の、な」
笑みを浮かべる、それは彼女が、たくさんの世界の終わりを見た、かのようで
「おっと……仕事の時間かの、そろそろ」
■古志野 緋色 > 「可能性世界……ねぇ
パラレルワールドみたいなモンか?」
指でカードを挟み、まじまじと見つめる
「ここで発動させたら……いや、やめておくか」
■霜月零 > 「あ、あー……成程、な」
なんとなく察しが付く。
つまり『あらゆる世界線のどこかでありえるモノ』を封じ込めるモノ、なのだろう。
そう思うと、少し手に持つカードが重く感じた。
「ん、ああ。じゃあな……カード、ありがとな」
仕事の時間だ、と言われれば素直に見送る。
……どんな仕事なのだろう?
■古志野 緋色 > 「仕事、か……
そういや俺も仕事の真っ最中だったな」
一応これでも風紀委員、見回りの最中である
比較的平和なこの地帯でも、事件がない訳でもないのだ
■霜月零 > 「おい、なら行った方がいいんじゃねーのか?」
緋色に問い掛ける。
仕事中だというのなら、ここで油を売っていてはマズいのではなかろうか。
■古志野 緋色 > 「ああ、それもそうだ
ま、ここら辺は割と平和だから、そこまでピリピリしなくてもいいんだけどな」
すっと立ち上がり、缶をゴミ箱に投げ入れる
カードは胸ポケットに仕舞ったようだ
「じゃ、おれはここら辺で……」
■けてる > 「……召喚系は我が殴り倒して言うこと聞かせておるから大丈夫じゃぞ?」
至極物騒な事を言った、その体で?と思わせるが?
「……ん、あまり気に止まずじゃ、儂も軽率に配って居るわけではないし、の」
微笑む、そう、彼女が巡った世界を封じ込めたもの、其のカード一つ一つが世界の欠片であって……
「ん、お硬い仕事じゃ、なんせ研究者じゃからの……じゃあさらばじゃ、零に緋色」
手に握られたカード、書いてあるのは【帰宅(リ・ホーム)】
「では、また今度遊んでくれると嬉しいの、模擬戦でもよいからの」
カードが光り、そのまま、真上へ、ずっと光が伸びていって
ご案内:「商店街」からけてるさんが去りました。
ご案内:「商店街」から古志野 緋色さんが去りました。
■霜月零 > 「おう、分かった。俺も行くかー……」
んー、と伸びをして見送る……のと一緒に、二人に軽く手を振って。
「んじゃ、またな。今日の献立なににすっかなー……」
所帯じみたことを考えながら、その場を後にした。
ご案内:「商店街」から霜月零さんが去りました。