2016/06/07 のログ
ご案内:「商店街」に佐伯貴子さんが現れました。
佐伯貴子 > (放課後の商店街は買い物客でごった返している。
 なんでもあって価格もお求めやすいスーパーがあれば便利なのだが、
 これはあちらの店が安い、
 あれはこちらの店が安い、と、
 結局は多数の店を回らねばならないのである)

あとは何を買うんだっけ…

佐伯貴子 > (食料品などは買い溜めているため、
 それが尽きそうになったらまた買い込まねばならない。
 定期的に訪れる試練である。
 左手のエコバッグは、
 食品と日用品でパンパンに膨れていた)

少し休もう…

(トラックを改造したケバブ屋でケバブを買い、
 その店のベンチに腰を下ろす)

ご案内:「商店街」に雨宮 雫さんが現れました。
雨宮 雫 > ケバブ屋に訪れる手ぶらの少年生徒A。

背伸びしながらメニューを指差し、

「コレー肉多めに野菜多めでー かな、かな。」

店員の じゃあ素直に2個買えよ と言うツッコミにも負けず、オーダーを通すのであった。

金を先払いして、出来上がるのを待つ……間に、グルグル回る肉を見ていた。

この回る肉っていいよね、なんか。
目がキラキラしてしまう位にいいよね。

佐伯貴子 > おい雨宮。
ここはラーメン屋じゃないんだぞ。

(ヨーグルトソースのケバブをかじりながら、
 少年?生徒Aに声をかける。
 目が輝いているが、そんなに珍しいだろうか。
 もしかして、その焼いた肉塊を全部食べたいとか?
 多少危ないやつだが、
 人並み程度に食欲はあるのかもしれない)

雨宮 雫 > 「んー……?
  なんだ、佐伯じゃないかな、かな。最近、よく会うのだね?」

知ってる声からのツッコミに、ベンチの方を向いた。
そういえば全然見てなかったらしい。

「ちょっとお腹すいてるから仕方ないのだね、だね。
 このグルグル肉が悪いのだね、いいニオイもするのだね、だね。」

笑いながらの自己弁護。
店員から分厚くなったケバブを受け取ると、するすると、佐伯の方へ足を進める。

「何その大荷物、どっかに篭るのかな?
 あ、隣いいかな、かな。」

佐伯貴子 > やあ。
私は現代日本語の講義でクラスメイトと毎日のように会っているぞ。
珍しいことではないだろう。

(それとこれとは話が違う)

それは同意する。
焼いた肉というのは、少しあれだよな。
卑怯だよな…

女子寮の部屋の冷蔵庫は高性能でな。
長期保存が可能だからこまめな買い物を怠ってしまう。
私のベンチじゃないからいいんじゃないか。

(人懐っこさとは違う、
 なにか危険な雰囲気があるとも思っていたが、
 会って話すと別に怪しいところもない普通の学生。
 保健課でどんなことをしているのかまでは分からない)

雨宮 雫 > 「そんな授業取ってたんだ、佐伯。
 何その普通の学生っぽい授業は……面白いのかな、かな。」

隣に座ってOKらしい。
やだ って言われたら泣きながら帰っただろうな。

ケバブを食べながらベンチに座ってー、大荷物を適当に眺める。
これ全部食料なのか?買い過ぎじゃね?と思うが、口はケバブをモグモグしているのである。

「んぐー   ごく。
 この量なら宅配とか使えばいいんじゃないかな、かな。
 ボク、帰ったら焼肉にしようかな……ケバブ足りない。

 ところで佐伯、佐伯ー。
 最近、保険課で緊急呼び出しとかないのだけど、島って平和なのかな、かな。」

へらーと笑いながら問う顔に、邪気はない。
軽い、世間話程度の話題振り、である。きっと。

佐伯貴子 > これでも大学受験を目指しているんだぞ。
面白くなくても普通の講義くらい取る。

(咀嚼と咀嚼の間に言葉を紡ぐ)

安く仕入れに商店街に来たのに、
配達料がかかってしまうだろうが!

(佐伯貴子は金にうるさい)

この辺は平和だろ。
平和じゃないところはいつも何か起きてる。
それはこの2年少しの間、変わっていないと思う。

(別に嘘をつく理由はない。
 隠す理由もない。
 面白い情報を持っているわけでも、ない)

雨宮 雫 > 「そういえばそんなこと聞いたような……でも、現代日本語とか何を教わるのかボクには分からないかな、かな。
 もぐ、もぐ。」

あの時、攫ったままだったら。
受験などと言っていられない状態になっていただろうに。

などということはおくびにも出さず、ケバブを食べ終わって包み紙を丸める。

「何その節約魂、佐伯、お金ないのかな、かな。
 …………んー、じゃあ見えてないだけかなー。

 平和過ぎると何かこう、面白おかしい話の1個2個探してしまうのだけども。
 佐伯のところってそーいうの集まるんじゃないのかな、かな。」

ほんとに何か持ってないのかなー?と、佐伯の顔を見つめる。

しかしながら、もう一回攫うチャンスか隙がないかを探していることも事実であった。
確か、妙な指輪をしてたハズ……失くしてしまえばいいものを。

佐伯貴子 > なんか、最近の小説とかエッセイとかを読んで、
この文章の意図することを答えよとか。
面白くはない。

(少しずつ食べているので、
 まだ食べ終わらない)

別に貧乏なわけじゃない。
無駄遣いが嫌いなだけだ。

(しょっちゅうスイーツを食べ歩いているので、
 それはそれこれはこれ、というやつだった)

悪趣味な。
我々の仕事が無いってことはいいことだろ。
強いて言えば落第街が騒がしいらしい。
いつものことだが面白いか?

(刑事課でもない佐伯貴子に情報は回ってこない。
 左手小指には翼のデザインの指輪。
 大抵のチャームはこれで防げるくらい高かった。
 そして、相手は知らぬことであるが、
 体内に3箇所の発信機。
 通信を遮断したとしてもそれまでの心拍数と位置は、
 風紀委員会へ送られる)

雨宮 雫 > 「あれって面倒くさいよねー。
 文章なんか分かればいいし、面白ければいいのにねー。」

おそらく、雫がその従業を取ることはないだろう。
丸めた紙袋を、ゴミ箱にシュートしながら笑っている。

「そんな大荷物抱えて歩くなら、宅配するか……収納術でも学んでみればいいと思うかな、かな。

 うーん、あの区画はいつも騒がしいし、原因次第かな、かな。
 ガチの銃撃戦とか魔術の投げ合いとかなら面白いかも、かも。
 ボクの出番も増えると思うし……
 悪趣味かな、三面記事を楽しむふつーの一般的娯楽だと思うかな、かな。」

客観的に見るとそれは悪趣味だろうけど。
そう言って笑い顔のままの雫は、全く悪いと思っていないようだ。

ほんの僅かに見た小指の指輪はまだ健在。
いっそ切り落とすか?
しかし、場所と用意とかかる手間、やったら捜査の手をどう避けるか?

…………惜しい、あの時、帰さなければ良かった。

佐伯貴子 > 難しい文章でも理解しろってことなんだろう。
私は普通に就職したいから仕方ないのだ。

(やっと食べ終わり、
 ハンカチで口元を拭う)

転移魔法とか使える。
けど、使い過ぎると代償があるから使わない。
こう見えて体は鍛えてるから自力で運ぶさ。

(さらっと、奥の手を晒してしまうのであった)

やはり悪趣味だな。
私は知人や友人の名前が出ないかいつも不安だぞ。
娯楽にするにはこの島は狭すぎる。

(相手が誘拐犯などとは露ほども気づかない。
 あの事件は多くの事件の中に埋もれてしまっている。
 直接的間接的問わず、
 目立った「被害」がなかったため、なおさらである)

雨宮 雫 > 「折角この島に居るのに、普通とか勿体無いのかな、かな。
 佐伯なら面白おかしい就職できそうなのに。」

普通を目指しているから、余計にこう、手が出し辛い。
行動の中に事故を挟み辛い。

「へぇ、そんなできるんだ、転移はいいなあ、カッコイイなあ。
 ボクも憶えたい魔法だね、それは。
 移動とか楽そうだね、だね。」

オマケに転移魔法使いときた。
本当に本当に、不意打ちで意識を刈り取っていくしかなさそうだ。

先に立ち上がると、うーん、と背伸びをして。

「知人友人に何かあったのなら、そしたらボクは、治しにいくから。
 ドコにいても、どんな怪我でも病気でも、ボクが治しにいくから、問題ないかな、かな、ひひっ。

 あ、帰るならその辺まで一緒に行く?
 荷物持つよ?ソレ大変そーだし。」

途中までなら、その大荷物の半分くらいは持ってあげる、半分だけだが。

佐伯貴子 > ……私は普通が好きなんだ。

(この少年に自分の過去を話すつもりは、今はない。
 自由な生活がどれだけ貴重か語る意味もない。
 「他者強化」の能力を持ってすれば、
 やろうと思えばスラムで組織を作ることも出来るだろう。
 しかしそれはしないのだ)

転移魔法は超苦労したんだぞ。
そんなに簡単に使えないしもったいない。
便利かと思ったら案外制約が多かった。

(溜息をつく。
 便利なだけの魔術など、
 たかが2年で身につくものではないのであった)

治らない場合もあるさ、それが怖いんだ。

(会話中ずっと真顔であったが、
 その言葉を口にした時目を鋭く細めた)

あ、まだ帰らないぞ。
じゃがいもとセロリと人参と、マンゴーとバナナと、
ピクルスと何種類かハーブを買わなきゃいけない。

(そう言うと、包み紙を丸めて荷物に混ぜ、
 左手一本でエコバッグを持ち上げる。
 鍛えているのは本当である)

じゃ、またな、雨宮。
次に会うのが保健室でないことを祈るよ。

(右手を振ると、先にスタスタと歩いて行ってしまった)

ご案内:「商店街」から佐伯貴子さんが去りました。
雨宮 雫 > 「そっかー……それじゃあ仕方ないだね、だね。」

何か、普通というものに思い入れでもあるのだろう、というのは伝わってきた。
だからそれ以上は言わなかった。

「どんな転移なのか今度ちょっと見せて欲しいけどかな、かな。
 まぁ、ボクも死んだものは治せないからね、流石に……って。」

買い出す物はまだあったのか。
というか、それだけ入る冷蔵庫って、女子寮すげえな。

「普段何作ってるんだろう、マンゴーとバナナとハーブ?
 トロピカルな何かかな、かな。

 まぁ、それじゃまたねー、佐伯。」

何にせよ、まだ買い物を続けるなら、手を振ってお見送りするだけである。
姿が見えなくなるまで見送る、笑顔。

細めた目は友人を見るものではなく、ガラス向こうの実験対象を見る無感情なソレであったが、気付くものはここには居ない。

  ふぅ  と小さく溜息をつく。

雨宮 雫 > 「しょうがないね、しょうがないね、っと。

 さて、じゃあ、ケバブもう一個頂戴かなーかなーっ」

ブンブンと首を振った後は、保健室で、教室で、その他、色んな場所で知人友人に見せる普通の顔へと戻る。

そのまま、もう一回、トレーラーへと歩いていった。

ご案内:「商店街」から雨宮 雫さんが去りました。