2016/08/26 のログ
ご案内:「商店街」に音羽九郎さんが現れました。
音羽九郎 > 「こうして夕暮れの中を歩いてると……夏ももう終わりなんやなあって……」

何処にでも居るような男子高校生、一人。
両手には買い物袋をぶら下げて、暮れゆく日を眺めながらのセンチメンタル・ウォーキング。
この島には引っ越してきたばかりでとりあえず食糧と日用品を買い揃えるために商店街へと足を運びに来たのだが……

「思い返せばこの夏も沢山の思い出が……」

音羽九郎 > 「ないよ!!」

魂の叫び。

「ようやく修行修行の毎日から解放されたと思ったら謎の島に行けって言われるし……」

『常世島』って最初聞いたとき、「えっあの丸太で有名な……?」って聞き返しちゃったよ。『それは違う島』って言われたけど。
まあどっちにしても恐ろしいよね。

「だいたい今時の若者に修行しろっていう方がおかしいよ。流行らない。他の修行生も外国人ばっかりだったし……」

手裏剣投げメッチャ上手かったボブ(オクラホマ出身)を思い出す。

音羽九郎 > 「僕の青春は圧倒的に不足している。」

と、まるで小説の一節でも読み上げるように現状を再認識した。
それでどうなるというものでもない。

「水着の女の子と遊びに行くとか、いきなりそういう高い次元は望まないから、まずは犬(忍犬)以外の友達が欲しいよね……」

ていうか急いで作らないと夏休み明けぼっち確定しかねないよね。
死活問題じゃん。この島の右も左もまだよく解らないし。

音羽九郎 > 「会議だ。」

商店街の一角に並んでいるベンチの中で空いてるやつを見つけて、そこに買い物袋をドサッと置いて。
両膝の上で両手を組んで、一人会議開始。
目を伏せてブツブツゆってる様子は『友達作り』という目的から早くも乖離しているよーな気がしないでもないぜ。

「考えてみたらこの商店街も学生商店って言うくらいだから周りほぼ全員学生……?」
「てことは手当たり次第話かけまくればこの僕でもリア忍に……?」
「いやでもそういうのは軽薄なやつだって思われるかな……」

音羽九郎 > 「よし。 やめとこう。」
 (↑ビビリ。)

いやビビッたのではない……
入学したての頃にあっちこっち話しかけまくったものの
次第に交流が薄くなり
校内ですれ違ったときとか挨拶すべきかどうか逆に気まずい
そんな心が痛すぎる展開になることを回避したのだ!

「のだ。」

と、彼は自分に言い聞かせることにした。
ゆっくりとベンチから立ち上がる。

音羽九郎 > 「世の中もっとゲームみたいに単純だったら良いのにさー。戦って倒したら仲間になるとか……」

もちろん、俺が倒される側だけどね。
そんなしょーもないことを考えながら、ぶらぶらと商店街の探索を続行。
地形はしっかり把握しておかないと。

ご案内:「商店街」から音羽九郎さんが去りました。