2016/11/25 のログ
真乃 真 > 「そう君だ!この街の事かい?この街は商店街だね!暮らしで必要なものは大体ここで揃うよ!
 …あーいや、そういう話じゃないみたいだ。」

背負った弓から正直、普通に観光に来ただけの一般人ではないと思っていたが…。
なるほど、やっぱり異邦人か!

「なるほど、なるほど…大体わかった!
 君はあれだ!何というか…そう!別の世界からここに来たんだよ!
 つまり、ここは君が住んでいたのとは全く違う世界、常世島と言うところさ!」 

恐らくゲートに巻き込まれてこちらに飛ばされてきてしまったのだろう。
しかも、化学とかが発展していない感じの世界から。

「ほら、何か無かったかい?光るものに巻き込まれたとか?
 そういうのに巻きこまれたら何か移動するらしい!」

こちらに来る前にもしかしたら光の門とか何らの現象を見ているかもしれない。
…いや、たまたま寝てるときに飛ばされたとかだったら見てないかもしれないけれども!!

ニコラス >  
商店街。

(商店街。
 見回す。
 自分の知っている商店街とは、どうも様子が違う。
 店だと言う事はわかるのだが、屋外から見える店内の様子は違う世界のようで。)

――は?
別の?世界?
あんた何言って――。

(訳がわからない。
 確かに違う世界のようだと思ったけれど、そんな事があるわけが――
 そこまで考えたところで、彼の言葉。
 馬車に乗っていた時に、なにやらものすごい揺れを感じた事を思い出した。)

――――まて、え?
違う世界?
冗談だろ、だって――

(にわかには信じられない。
 違う世界だなんて。
 しかし白い光を放つランプに、夜になろうというのに明るい街中、着ている物の違い。
 それら全てが違う世界と説明されたらしっくり着てしまう。
 頭がくらくらして、一歩よろめく。)

真乃 真 > 「落ち着こう!まずは落ち着こう!
 君がいたところは知らないけれど、電気も知らないくらいなんだ。
 全てが全然違うのが分かるだろう!」

そう、違うのだ。きっと元の世界とは何もかもが違う。
異邦人の中には空気の味が違うとか、星の並びが違うとか、空の色が違うなんて言う人もいる。
下手をすれば物理法則すら異なるぐらいに違う。

「大丈夫かい?まずはあれだ、受け入れることが大事だ!
 ここが別の世界っていう事を受け入れるのが大事だ!
 …どうすのかはそれから考えよう。だから一回落ち着こう。」

戸惑うだろう、理解できないだろう。
きっと真がこの島に来た時の数百倍いや、遥かに超えるぐらいの衝撃だろう。
でも、受け入れられなくても受けれられても事実は変わらない。
彼はこの世界に来たのである。

ニコラス >  
――落ち着いてる、あぁ落ち着いてるさ。

(混乱はしているが、取り乱しはしていないはずだ。
 あまりの事に少しショックを受けただけだ。
 だらか大丈夫と、自分に言い聞かせて。)

――――オーケー、ここは異世界、そう言うことだな。
元々旅してたんだ、異国となんら変わんねえ。
そうだ、旅と一緒だ。

(ぶつぶつと自分に言い聞かせる。
 落ち着いた、大丈夫だ。)

……そうだ、これからどうするかだ。
とりあえず宿探して――そうか、金。
ここの通貨ってどうなってるんだ?
最悪銀貨を銀として売って――ああ、銀、ってこの世界にもあるのか。
クソ、どうすりゃいいんだ。

(考えれば考えるほど新たな問題点が見えてくる。
 落ち着いてなど居られるわけがない。)

真乃 真 > 「そうか、旅をしていたのか。
 それで、そんないかにも旅っぽい恰好なんだな…。」

服装も丈夫さと動きやすさを兼ね備えている。
背中に背負った旅荷物も結構長い旅を考えてのものだろう。

「おっと、それなら問題ないさ!!
 君みたいにこの世界に来る人は多いからね!
 そういう風な人を助ける制度は結構整っているのさ!
 昔と比べるとかなりスタートしやすいって聞いたよ!!」

心配を払うような明るい声でそんな事をいう。
そう、この世界に来る異邦人の数は多い。
その多くはこの島に来る。そりゃあ制度は整いますとも!

「そしてそう言う制度のあれは僕に任せるがいいよ!
 生活委員と交渉してしばらくの間の住む場所ぐらいは確保できるようにしてあげよう!
 困った人を助ける為に色々と調べたからね!!」

無駄にカッコいいポーズで力強く宣言する。
…どうやら住む場所の心配は必要ないらしい。

「お金は…まあ、仕事して稼げばいいかな。
 幸い今の時期はどこも人手不足だからね!簡単に見つかると思うよ!」

ニコラス >  
まぁ、な。
元々狩りやって暮らしてたんだけど。

(その辺は説明すると長くなる。
 それはまた別の機会として、今は当面の暮らしの事だ。
 そしてそれは支援制度があるらしい。)

セイカツ、イイン?
なんだそりゃ。
――ああいや、そこまでは頼れねえよ。
自分でやるから案内か場所だけ教えてくれ。

(旅先で現地の人を頼るとえらい目に合うことがある。
 彼がそうとは思えないが、そのぐらいは慎重になるべきだろう。)

そうなのか?
――なんか、祭りでもやってるみたいな雰囲気ではあるけど。

(そうして周囲を見渡せば、「常世祭」の文字が書かれた旗や看板が目立つ。
 そういえば、文字が読めるのはどういうことだろう。
 まさか使われている言葉が同じ、と言うわけもあるまい。
 首を捻る。)

真乃 真 > 「分かった任せるといい!僕に道案内をさせて道に迷ったものはいないからね!!
 …というわけで案内するよ!させてもらうよ!」

ここからだと電車に乗らなければかなりの距離がある。
…そんなところまで説明だけでたどり着けるとは到底思えない。

「そう!今は年に一度の常世祭だよ!
 なんの祭りかは詳しく知らないけど!一番賑やかな時期だね!
 ああ、賑やかで忙しい!!」

そんな常世祭が終わればすぐに飾りはクリスマス一色に染まるのだから忙しない。

「後は、案内しながら話そうか!!
 何か聞きたいことがあったら何でも聞くといい!!」

 そんな事を言いながら駅の方へと歩き始める。
 生活委員の受け付けは何時までだったっけと少し不安になることが頭をよぎるがまあ何とかなるだろう!

ご案内:「商店街【常世祭期間中】」から真乃 真さんが去りました。
ニコラス >  
お、おう。
じゃあ、頼むわ。

(なんだかテンションがすごい。
 案内してくれると言うのなら付いていくことにしよう。
 彼からはお人好しの臭いを感じる。)

常世祭。
あぁ、常世島っつってたもんな。
――忙しいなら、教えてくれるだけで良いぞ。

(よくわからないが彼は忙しいらしい。
 ならば無理に案内してくれなくても良いのだが、どうやら忙しいと言いながらも案内してくれるらしい。
 よくわからない少年だ。)

えっと、じゃあ言葉の事とか――

(気になって仕方が無かった何故か通じる言葉の事とか、そのほか色々気になることを尋ねながら歩いていこう。
 電車には驚きつつも便利なものだと感心したり、生活委員の受付が終わっていたり、色々トラブルはあったけれど――)

ご案内:「商店街【常世祭期間中】」からニコラスさんが去りました。