2017/03/16 のログ
七海 > 店先に置かれた店舗案内を見つめ始めてからどれほどか。
忘れないようにと先に卵を籠の中へ入れてしまう。

「 ……問題は焼き方だよねえ。 」

この世界を訪れてから、当たり前のように身の回りにある発展機器。
道具自体には意外と早く慣れる事はできたが、可能性が広がり過ぎて迷うのだ。
後で考えることにし、いざ店舗の中へ進もうとした矢先――

日用品店の出入り口の付近に、製菓コーナーがあるのを発見し瞬いた。
ホイップクリームや可愛らしい包装紙。調理機器をじい…と見つめていたが、

親子連れの子供と目が合うと、気まずげに笑顔を浮かべ場所を譲る。

「 邪魔になったかな。 」

七海 > 会釈をし店先を離れてからは、穏やかな店員の手引きで店の奥へと。
砂糖を諦めたぶん小麦粉は少し良いものを。外はパリパリ、中はふんわりもちもちに。

パンの材料は無事に揃え終わる頃までに焼き方を決め、
余りそうなチョコレートを一つ口の中へと。

「 お邪魔しました。またね。」

次の店舗へ向かうため、また商店街を歩き始めるのだった。

ご案内:「商店街」から七海さんが去りました。