2017/05/31 のログ
ご案内:「商店街」に藤巳 陽菜さんが現れました。
■藤巳 陽菜 > 放課後、商店街を歩いていると。
『ラミア種向けテールソックス。今売れてます!!』
そんな文言の広告が目に入った。
テールソックス…。
(何かしらこれ?)
かなり限定的な層に向けて作られたその商品。
ツルツルとした摩擦の多くない感触、頑丈そうでかつ伸縮性に富んだ材質。
…恐らく蛇の身体に履くのだろう…だけど何のために?
この身体になって日が浅い陽菜にはいまいち理解できなかった…。
■藤巳 陽菜 > (まあ…買わなくてもいいかな?)
結構な値段がする…。
蛇の下半身を持っている人なんて多くないのだから高くなるのは分かるけど…。
それにしても、靴下?という消耗品に対して気軽に出せる値段ではなかった。
それを戻して去ろうとすると奥から店員が笑顔で声をかけてきた。
…店員が言うにはどうやらこれはこの店の社運を賭けた新商品らしい。
「で、これは何の為に履くんですか?
靴も履かないのに?」
…店員は足の引き締め効果とか保湿効果とか防御力+6とか
そんな風な事を伝えてくるけども特に必要を感じない。
「えっと…わかりました。
それじゃあ私はこれで…いや、本当にいらないんで…。」
帰ろうとすると店員は必至で引き留めてくる。
ここで売らないとずっと売れないと思ったのだろう。
「…いらないって言ってるじゃない。」
それでも店員の熱意は失われない。