2017/10/06 のログ
ご案内:「商店街」に和元月香さんが現れました。
和元月香 > 「ぶぇっきし.....」

やや閑散とした夜の商店街。
しかしながらまだちらほらと人が見られるその場所に、
色気も愛らしさもない、不細工なくしゃみが響いた。

「...んんん」

ずる、と鼻水を啜りながらも商店街をぶらつく月香。
この前出た熱はきちんと引いたが、まだ風邪は完治したとは言い難いのかもしれない。

しかしこの感覚も久々で。
最早楽しんでいる節さえある。

和元月香 > だが長引くとよくないので、薬を買うことにした。
それから体温計と、文房具類の補充。
それから来たる冬のための備えとして、
固く結んでいた財布の紐を解くことを決意する。

「えー...と...。まずは文房具...」

(...どこだっけ?)

文房具屋を訪れるのは初めてかもしれない。
とりあえず、探すことから始めよう。

和元月香 > 「...あったあった、ここだな」

ようやく辿り着き、ダンボール箱が所狭しと積まれたせいで
窮屈な店内へとかるーく入り込む。
シャーペンの替え芯と、無くしてしまった消しゴム。
芯にこだわりは無いので、いつも使っているメーカーのものをさっさと選んでしまった。

(思ったより種類多いな、消しゴム)

ふぅむ、と唸り吟味する。
小さな店の一角を牛耳る消しゴムコーナー。
なんだか、いつものシンプルなデザインを選ぶのが勿体無い気さえしてくる。

和元月香 > 迷った末、月香は特に実用性の無さそうなとある消しゴムを手に取る。
チョコレートの香り付き消しゴムだ。
何かを思い出したらしく、月香は少しだけ目を細めて
のんびりと会計へ向かっていった。

薬局で薬と体温計を買い込めば、そのままスキップを踏みながら
居住している女子寮への帰路へつくだろう。

ご案内:「商店街」から和元月香さんが去りました。