2017/11/19 のログ
ご案内:「商店街」に暁 名無さんが現れました。
暁 名無 > 「ほぉ、驚きのお値段。」

長閑な日曜の午後。
少しばかり風が冷たいながらも、日差しは暖かで家に居るのが勿体無い気がして買い出しも兼ねての散歩である。
現在常世祭真っ最中ということで、あちこちで記念セールが開催されていた。
通い慣れた商店街も催し事があるだけでだいぶ違って見えるもんだ。

「お、キノコ安いじゃん。鍋にでもするかなー」

八百屋の軒先に並んだ特売品を眺めながら、考える姿は傍目から見れば主婦だろう。

暁 名無 > 「鍋にするんならキノコだけじゃ駄目だよなぁ。」

白菜とネギ、後は豆腐だろうか。
碌に料理なんてしてなかった所為か、鍋の具材ですら確信を持てない。
やっぱり料理を覚えた方が良いんだろうな……昔はそれなりに出来てた気がするんだけども。

「いつまでも藤巳に弁当作って貰うわけにもいかねえし……
 それ以前に昼飯以外もちゃんとしたもん食わねえとな。」

ただ、台所に立つ時間の余裕があるかとなると、ちょっと疑わしいのも事実だったりする。

ご案内:「商店街」にHMT-15さんが現れました。
ご案内:「商店街」からHMT-15さんが去りました。
暁 名無 > ふと機械音のような物が聞こえ、知り合いの保健医かと顔を向ける。
しかし人違いならぬ機械違いだったようで、俺は小さく肩を竦めると再び野菜の山に向き直った。

ふむ、キノコを多めに入れるとして白菜とネギ、それと豆腐。
あとは出汁が取れる何かが必要だろうか。
今度生徒にオススメのレシピでも訊いてみたら良いのかもしれない。

「おばちゃーん、その選り取り見取りキノコの詰め合わせとネギと白菜ちょーだい。」

一通り八百屋での買い物を済ませると、そのまま魚屋、肉屋とはしごしていく。
たっぷり30分も過ぎた頃には、結構な重さのビニル袋を二つぶら下げて、俺は帰路に着いたのだった。

──なお、分量は一切考慮されず作られた鍋は、3人前でもちろん一晩じゃ食いきれなかったという。

ご案内:「商店街」から暁 名無さんが去りました。