2018/09/20 のログ
ご案内:「商店街」に白鈴秋さんが現れました。
白鈴秋 > 「……おう、もうはぐれるんじゃねぇぞ」

 軽く手を振る。ありがとー! と声を出しながら幼い少年が彼に手を振っていた。
 学校帰りの帰り道。ついでに夕食の準備でもと商店街に寄ったところ迷子の少年に出会ってしまい。母親を探し出したのが今。
 結局夕飯の準備を買うどころかいつもならもう家に着き料理を始めている時間になっていた。
 もう夜に差し掛かった夕暮れ。母親と手をつないだ少年は見えなくなるまで自分に手を振る。無視するわけにもいかず、結局見えなくなるまでみおくり。ため息をひとつ。

「さっさと材料だけ買って帰るか」

 頭を少しだけ掻き、歩き始める。時間も時間だ、簡単に作って終わらせるつもりだが。メニューなど無い。とにかく安く売っている店を探し商店街をテクテクと。

白鈴秋 > 「……魚か」

 通りかかったのは魚屋の前。今日はこの魚が脂が乗っていてねぇとか話しかけてくるが。

「これで良い」

 え、これ? とおっちゃんが聞き返し包み始める。紹介されたマグロなど一人で食べてどうしようというのか。
 更に言えば値段は3倍以上違いがある。どうせ塩で焼いて米と食うだけだ。安い魚で十分。

「ありがとう」

 お金を払って歩きだす。
 メインは買った。だから後は

「……野菜か」

 野菜の安い店を求めて歩き始める。
 途中で肉屋から声をかけられるが聞こえないふりで通り過ぎる。あの手は返事をすれば文字通り死ぬまで離してくれない。

白鈴秋 >  到着、してからメニューをすぐに考え。

「キャベツとトマト。後はいい」

 おすすめだとかを言われる前に言ってしまい購入。
 もうひとつはサラダ。納豆と魚の塩焼きとサラダ。簡単にできて十分なご飯だ。
 買い物を終えて歩き始める。もう辺りは暗くなり始めている。

「早いうちに帰るか。さっさと飯くいてぇし」

 腹が減ったわけではなく、単純に夜の探索に出る可能性もあるためだ。
 少しだけ足を速め帰路に着いた。

ご案内:「商店街」から白鈴秋さんが去りました。