2018/10/09 のログ
ご案内:「商店街」に白鈴秋さんが現れました。
■白鈴秋 > 夕方ごろ、何時ものような格好ではなく薄い青の作業着のような服装を着ている。
商店街のとある店の外。工具を片手にガチャガチャと機械を弄っている。傍では店員がおろそろとした様子で立っていた。
見る人が見れば彼が弄っているのは電力ではなく魔力で動く冷暖房のようなものとわかるだろう。
「……ああ、魔力のパイプが傷ついてるのか。それなら」
ブツブツとつぶやいた後に工具から淡く光るテープを取り出しそのパイプに巻きつけていく。
それに文字を刻んだ。ルーン文字で修復を意味する文字だ。そしてさっきまで外した道具を今度は逆の手順でそれぞれのパーツをはめ直していく。
元通りに戻れば工具を仕舞い立ち上がった。
「パイプに傷がついてそこから魔力が漏れ出してただけです。一応応急処置はしましたから。近いうちに専門の業者に連絡することをお勧めしておきます。それでは失礼しますね」
お礼を言う店員に少しだけ頭を下げると工具を持って歩き出す。
腰からメモを取り出して、確認する。
「後は……ああ、もう今日は終わりか。意外と少なかったな」
必要の無くなったメモをポケットに押し込むと軽く首を回す。その顔には少し疲れも見えた。
■白鈴秋 > 「最近多いな。夏に暑いからよくつかって壊れるのはわかるが……まぁ収入が増えるからありがたいといえばありがたいんだが」
彼がバイト代わりとして行っているのは自身のスキルを利用した仕事。魔法の道具の修理及び点検や居所箇所の発見だ。その分専門の業者に比べるとかなり安い。故に仕事がこの時期入りやすいのだが……多かった。
少し疲れた顔で町を歩く。眉間に寄った皺などで学生のはずなのに学生服よりタバコの方が似合いそうな表情となっているが。むしろそういう臭いは嫌いな性質だ。
今から帰って作る気力も時間も無く、どこかに寄って食事をしようと周囲を軽く見回しながら歩いている。
「こういうときに限って良い店ってみつからねぇんだよな」
いつも気にしないで歩いているときには良い店を見つけるのにこういうときに限って目に着くのは無駄に高級なお店や学生というよりは主婦層の好みそうな店だ。
携帯を取り出すとこの辺にありそうな店を探す。所詮歩きスマホ状態だが、周辺程度は感知できる程度の技術はある……はずだ。
■白鈴秋 > 「……この店で良いか」
帰り道に丁度手ごろな店を見つけ、そこへの行きかたを暗記する。そしてスマホを閉じた。
なんとかぶつかる事は無かった。だが決して良い行いではない。
「さってと、とりあえず早いところいかねぇと。店が混んでたら余計に面倒だ」
疲れた体に鞭打ち歩き出す。
結局混む前に入れたか否かは彼しかしらないのであった。
ご案内:「商店街」から白鈴秋さんが去りました。