2015/06/27 のログ
■片翼・茜 > 「大したことじゃないが、どういたしまして。」頬を指で釣り上げて笑う。
「ああ、そうだ、君が恐るべきは審査の際の検査じゃないんだ。地図を貸してくれるか、パンフレットと一緒に渡されたはずだ。」と地図を受け取るために手を出す。相手が渡してくれれば、それにかばんに差してあるボールペンで、歓楽街の東側のエリアを囲む。
「このエリアは落第街と言って、その名の通り学園からドロップアウトした落第生や、不法入島者が暮らす一種のスラムだ。学園側が存在を認められていないため公式の地図には載っていない。ここで事件が起きても闇に消える可能性が非常に高い、決して近寄らないように。」苦々しい顔で、注意する。何故ここに暮らす住人を認めないのか、何故存在を認めないことで新入生が迷い込む危険をわざわざ生むのか、そこがわからず、学園への不信感が自然と顔に出てしまう。
■アルフェッカ > 「落第街――。」
手渡した地図に書かれた、ボールペンの丸を見て呟く。
この公園であの殺し合いを見た事もあって、パンフレットに書かれている事が全てではないという事は理解していたつもりだったが、その予想以上に、陰は大きいようだった。
「…分かりました。気を付けます。」
表情を引きしめ、注意への礼を述べる。
苦々しげな茜の表情と雰囲気に、彼女も「落第街」…あるいは、それに関わる何事かに良くない感情を持っているのか、と感じる。
■片翼・茜 > 表情に出ていたことに気付き、頭をふって、顔を戻す。
「ああ、気をつけてくれ。私の連絡先も渡しておこう、君が一般島民として登録するつもりでも、困ったことや聞きたいことがあったら気兼ねなく連絡してくれ。」と名刺を差し出す、そこには名前と電話番号、住所とメールアドレスといった情報がひと通り書かれている。
そして三本目の缶コーヒーを開けて一気に飲み干した。「カハァー。」顎をだらりと落として、コーヒーの匂いの息を吐く。
■アルフェッカ > 「――何から何まで、ありがとうございます。お陰で、これからこの都市でどう過ごすかが決められそうです。」
名刺を受けとり、改めて一礼する。
茜が教えてくれた情報のお陰で、どう動くかが決められそうだった。
もしも彼女が通りかからなければ、今でも身の振り方を決められずに悩んでいた事だろう。
(――それにしても、よく飲むなぁ。コーヒー、好きなのかな?)
お金があれば、一本でも奢れるのに。
顎を落して息を吐く茜を見ながらそう考える。
■片翼・茜 > 「どういたしまして。突然飛ばされて来て大変だろうが、頑張ってくれ。」ニッ、と指で頬を釣り上げて笑った。
二本目と三本目の空き缶を、ゴミ箱に投げる。三本目が外れた。
立ち上がろうとして、ふと気になった。
「あー…君、泊まるところはあるか?」まさか野宿はしてないよな、と不安になった。
■アルフェッカ > ぎくり。
痛い所を突かれた。
「――実は、怪しまれて警察…ここでは、風紀委員ですね、そのお世話になるのは、検査とかされそうなので避けたくて…。」
隠してもしょうがない。素直に、未開拓地帯の森の中や山近く等で野宿していた事を白状する。
「――此処に来て、最初に会った子に仮泊まりが出来そうな場所も教えて貰ってたんですが、万が一、という事もあって。」
公園や女子寮の事を聞いた旨も、素直に話す。
■片翼・茜 > 聞いておいて良かった。「カハァー。マジかよ……。」ため息のように息を吐きながら、外れた缶を拾ってゴミ箱に投げ込む。
「あー……未開拓地域は危険だぞ。悪人は少ないかもしれないが、野生動物がいるし、学園の管理下ではないから、何かあっても助けに行けないんだ。」さて、どうしたものか。
歓楽街のホテルを紹介するか、しかしこの時間は列車も動いていない、歩いて行かせるのは危険だろう。
「君さえ良ければ私の部屋に泊まるか?それで明日からはホテルを紹介するからそっちに泊まってくれ、料金は私にツケてもらうから。」
■アルフェッカ > 「あ、それも大丈夫です。野生生物が危険な場所での野宿とかも、随分と体験しましたから。」
応えながら、ステルスを起動する。光学迷彩によって、その姿が一瞬揺らめきながら、周囲の風景に同化して消える。
「これに、各種センサーを組み合わせているので、野生生物相手なら何とか凌げるんです。…人間相手は、自信ないですが。」
困ったように笑いながら、光学迷彩を解除し、姿を現す。
「部屋、ですか。」
迷彩とセンサー起動の併せ技も、消耗が無い訳ではない。精神衛生的にも、横になれる場所で休めるなら休みたいし、折角の好意を無下にするのも気がひける。
「――もし迷惑でないなら、お願いしてもいいですか?」
■片翼・茜 > 「ふーむ、大した技術だな。しかし……君の能力や技術を軽く言うつもりは無いが、あそこの獣は、異世界からの転移してきた連中も居て時折とんでもないのが出るんだ。今後は注意してくれ。」心配そうに言う。予測不能、それが未開拓地域の唯一のルールだ。そこで寝泊まりするにはかなりの危険が伴う。特に一人で野宿する場合。
「ああ、まぁあまりいい部屋ではないが野宿よりはマシだろう。もう少し公園を見まわったら帰るから、付き合ってくれ。」四本目の缶を開ける。
■アルフェッカ > 「…そうか、そう言えば。」
茜に言われ、ようやく思い至る。
あの荒野に残っていた、多数の世界間転移の痕跡と思しい反応。
あの荒野に、何の拍子で突然新しい「何か」が出現するか、予測もつかないのだ。
(注意しなきゃ、ね。色々。)
未開拓地域への危険度を上方修正する。
あそこに行く時は、警戒状態で活動した方がよさそうだ。
「はい! では、お世話になります!」
■片翼・茜 > 「じゃあ行こうか。」とベルトにさしていた懐中電灯をつけて足元を照らしながら。
「夕飯はとったか?まだなら途中で買ってから行こう、部屋には調味料とコーヒーぐらいしか食べ物はないんだ。」と話しながら、公園の通路の奥へと歩み去っていく
■アルフェッカ > ぽすりとハンチング帽を被ると、歩き出した茜の後にアルフェッカも続く。
「夕食…というか、ご飯食べるのがここに来て初めてです…。食事はエネルギー還元されますけど、それが無いと機能が止まる程でもないですから。食べるのは、好きなんですけどね。本当に、何から何まで、お世話になります~…。」
礼を重ねながら、茜の後に続いてアルフェッカも公園の奥へと歩き去る。
ご案内:「常世公園」から片翼・茜さんが去りました。
ご案内:「常世公園」からアルフェッカさんが去りました。
ご案内:「常世公園」にシィレさんが現れました。
■シィレ > 夜も更け、先客も去り、静けさを取り戻した公園。
その一角にある池から、全長15cmほどのちいさなヒトガタが姿を現した。
上半身を人間の、下半身を魚の其と言っていい姿をした……所謂人魚は、周囲をキョロキョロと伺うと、ゆっくりと池の縁にある平たい石に身体を預けた。
「……~…」
何やら最近騒がしい気がするこの公園だが、今は落ち着いた空気を満喫することにする。
■シィレ > 「~~~……っん……」
しばらく、まだひんやりとした夜の空気に身体を預けていたが、ひとつ伸びをすると、今一度周囲の様子を伺う。
相変わらず公園内に人の気配はなく、静寂が包んでいた。
「……♪」
そして少しの後。
公園内を、小さく、しかし清らかに流れるような歌声が包み込んだ……。
「……。……~~♪」
■シィレ > 「……は、ふ」
そしてまたしばらくの後、満足した様子で石畳に腰を下ろし直す。
何も起きない静寂な夜。たまにはこういう夜も心地よいものだ。
「……。あ、ふ」
こうしてしばらくのんびりと夜の静けさを満喫していた人魚だったが、ひとつ気の抜けた欠伸をした後、ちゃぽん、と池の中に戻っていくのだった……。
ご案内:「常世公園」からシィレさんが去りました。
ご案内:「常世公園」に遠峯生有子さんが現れました。
■遠峯生有子 > 午後の公園は何もなければ適度に気怠く、
適度に穏やかだ。
遠くからは音楽系部活動のものと思われる楽器の音が、
風に乗って届き――中間考査の目前だというのに熱心な生徒がいたものである
近くにはパターンを設定された噴水の音が、
大きく上がったり鎮まったりを繰り返す。
■遠峯生有子 > この島のあちこちで、あまり穏やかでない“事件”が連日のように
起こっているらしいという話は、
さすがに平和と楽観を絵に描いたような生有子にも伝わっては来ていたが、
(友人には逆に心配された。)
この場所のこの時間を過ごしてみれば、
そんなの他愛のない…噂話の果ての果てにいる尾鰭と背鰭だけでできた怪魚ではないかと思える。
■遠峯生有子 > この場所も、そういった事件の現場だったという話も聞いたが。
「そんな感じには見えないけど…。」
もちろん、生有子は別に勘のいいほうではないと自分では思っていたし、
幽霊だの何だのに出会ったこともこの島に来るまではなかった。
(この島には同級生としてそういう存在がいるらしく、
噂には聞いたことがあるが、本人に確かめるのは失礼な気がしたので直接知っているわけではない。)
そういうわけで、見る目を持った人間であれば“そんな感じ”に見えるなんてことが
あるのかもしれないとは思うものの。
――鳩がいる。
■遠峯生有子 > どこか別の緑地から渡って来たのかもしれない。
あるいは、もともとここにいて、単に生き残っていた固体なのか。
鳩以外にも何種類かの、鳥がブロックで舗装された広場だの、水辺だので
地を歩くなり羽ばたくなりしていた。
「うふふ。」
その様子を見て微笑むと、
手提げ鞄の中から口の開いたぷりっつの袋を取り出す。
がさがさと、袋ごと中身を潰す音に、近くにいた鳩が驚いたように飛び立った。
■遠峯生有子 > 「え、逃げなくてもいいよう。」
唇を少し尖らせて、それが自分からは少し離れた花壇の脇に降り立つのを見る。
「ちょっと飛ぶとこ観察しに来ただけだから。」
というのは自分でもわかっている言い訳で、
このところの試験勉強で煮詰まる日々の息抜きに来ている。
粉々の焼き菓子が入った袋から、中身を少量手の平に受けると、
「ごはんだよーっ。」
言ってあたりにばら撒いた。
羽音が立った。
■遠峯生有子 > あっという間に鳥の群れに囲まれる。
「ええ、ちょっと現金すぎじゃないかなー。」
楽しそうにくすくす笑う。
しかし中には目ざとい個体がいて、
このうっかりものの足元に迫ってきたり、
その手をめがけて舞い降りるものが。
生有子は慌てて場所を変える羽目になり、
「きゃー、ちょっと待って、待ってっていうかやめて。
それ反則。
駄目だってば、ちゃんと残りもあげるってば。」
…たいへん楽しそうである。
■遠峯生有子 > 「もう!食いしん坊さんだなあ、ほら、おかわりだよーっ。」
移動した先から、
第二段を群れのまばらなあたりに投下。
舞い降りる鳥と、それに驚いて飛び上がるものと、
騒然となったあたりは正直少々埃っぽい。そして臭い。
軽く咳き込みながらも、それすら楽しいお年頃の少女は、
再度その場から逃げて比較的平穏な噴水の縁石に腰を下ろし、
落ち着いた鳥たちが一心に崩れた菓子を啄ばむのを
足をぶらぶらさせながら眺めた。
■遠峯生有子 > 「いいなあ。こういう景色。」
両手を組んで前方へ伸ばし、ストレッチのようなことをしながら呟く。
急に何羽もに飛んでこられるとやはりさすがに恐怖を感じるが、
生き物が餌を食べているところはいつ見てもかわいいと
生有子は満足だった。
■遠峯生有子 > やがて、
「喉渇いたなー。」
振り向いて、自動販売機を確認する。
立ち上がると近くまで来ていた取りが慌てて羽ばたいたが
「何もしないよう。
ごはんあげるんだよー。」
笑って、手元に残っていた菓子の袋をその場で逆さに振ると、
再度巻き起こった大量の羽撃きの音を後に残し、
出口付近に設置されたそれへと足を向けた。
■遠峯生有子 > いつものように、迷いに迷って、紅茶を購入。
取り出し口に手を入れて、缶を手にしたところで、
頭上のパネルが無機質にピコピコ鳴った。
「うそ!あたった。
どうしようーどうしようー。
そんな急にもう一本って言われても思いつかないよ。」
ピコピコ音は急かすように次第に速度を増す。
この音が終るとあたりの権利がなくなるらしい。
「もうなんでもいいよっ」
ガコンっと2本目の鈍い音が鳴る。
出てきたのは珈琲であった。
「びっくりしたー。」とりあえず取り出して、鞄にしまったが珈琲など飲むことがない。
■遠峯生有子 > 「さてと、どうしようかな。」
噴水を振り向くと、相変わらず多数の鳥が地を埋めている。
「私も何か食べよう。」
そう呟くと、そのまま公園から出て行った。
ご案内:「常世公園」から遠峯生有子さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に空子さんが現れました。
■空子 > 「………ふぅ。」
とすん、とベンチに座る人影。
その姿は薄暗い公園の明かり程度でははっきり見えず、ぼやけているような印象を受ける。
ぷしっ、とジュースの缶を開ける音が響く。
「……甘っ。」
これは失敗だ、今度からは買わないようにしよう。空子はそう思った。
ご案内:「常世公園」に清水 宗司さんが現れました。
■空子 > 公園からは、月が綺麗に見える。
商売が終わった後に、このベンチで少し休んでから寮に帰るのが日課のようなものである。
今夜も空子は、星と月が踊る夜空を眺めながら、人心地ついていた。
「………。」
周りが明るければ、その端正な顔付きが何かのために不満そうに歪んでいるのもハッキリ見れたのだろうが。
■空子 > 「……アカン、アカンな。こんな顔じゃ帰れへんわ。」
ふるふると頭を振る。
寮の人々は親切だ。氷架は可愛いし、静佳とは気が合う。
新しく入ってきた芙蓉という子とも、打ち解けるのに時間はかからないだろう。
だが、何かが引っかかっているのだ。
走るレールの途中に、まるで気にならないような紙が挟まっているかのような……
『分からなくても問題はない』ようなことが、確かにある。
「……いー…。」
そんな違和感を振り切って、笑顔の練習を始めた。誰も居ないと思っているのか、変顔である。
■清水 宗司 > そんな空子に近づいてくる人影が一つ。
箒、トング、ゴミ袋を手に持ち、いかにも掃除をしていました、といった感じである。
「……その、なにか悩み事ですか?」
ちょうど笑顔の練習を目撃してしまったため
少し気まずい感じで声をかける
■空子 > 「いー……あっ。」
ドが付くほど恥ずかしい顔を見せてしまい、一瞬動きが固まる。
が、少しの間の後立ち直ったのか、咳払いをした後いつもの顔に戻った。
「いやいや、そんな事はあらへんよ。ご心配どーも。
そんなアンタは公園の掃除かいな?清掃員さん?」
さっきの醜態を振り切るようにフレンドリーに声を返す。
■清水 宗司 > 「なんというか、その……すみません……」
思わず一言、バツが悪そうに謝罪の言葉を挟む。
「あー……いえ、俺がやってる清掃はただの趣味です。清掃員なんて立派な者じゃ……」
弱弱しい、自信のないような声でそう返した
■空子 > 「んー?いやいや、あれはウチの不注意やし謝るようなことじゃあらへんよ?
むしろ変な顔見せてもーて、こっちが謝らなアカンわ。」
あっはっは、とジョークを飛ばして軽やかに笑う。
そして手に持ったジュースの残りを口の中に流し込んだ。
「趣味なら尚更偉いやないの。何でそんな自信無いみたいに言うとるん?
もっと胸張ってもええのに。」
首を傾げながら、その姿を見ている。
■清水 宗司 > 「へ、変な顔だなんて……そんなことはない、と思いますけど……」
ジョークに対して少し困ったようにフォローを入れる。
まあ、いわゆるお世辞の類であるのだが。言わずにはいられないようだ。
「……そうですかね。
俺、自信がなくて……だから、こうやって色んなところ、掃除したりしてるんですけど……」
この先を言うか、言うまいか。迷っている様子で口を紡ぐ。
■空子 > 「あははは、そらーおおきに。お世辞でも嬉しいで、そういうの♪」
少し上機嫌そうにからからと笑う。
その姿を見ていると、先ほどの不機嫌そうな顔はどこへやら、といったところだ。
「ん、偉いと思うでウチは。もっと褒められてもええ事やと思う。
人の為になることが出来るって素敵やない?
……あ、今度ウチらの部屋も掃除してもらおかな?なーんて。」
ぽいっ、と宗司の持つ缶用のゴミ袋に、ジュースの缶を放り投げた。
■清水 宗司 > 「そうですか……それならよかったです。」
笑顔につられて、自然と口角が上がる。
「……はい、とても素敵なことだと思います。
俺も、そういうことができる人間になりたいって、そう思います。
……あはは、それはちょっと不味いかもしれませんね……おっとっと」
放り投げられた缶を、ゴミ袋でナイスキャッチ。
■空子 > 「ふふ……あ、そういえば名前聞いてへんかったな。
ウチは空子。小栗山空子や。よろしゅうな。」
ぺこりと頭を下げた。ついでに懐から名刺も取り出してきた。
「ま、ウチには無理やけどなぁ~……。誰にでも手を差し伸べるんは他の偉い人に任せよか。
商人ってのは、結局そういうもんとは程遠いしな。
……ちょっと本気だったんやけどな。おー、ナイスキャッチ。」
ぱちぱちと軽く拍手をしてみた。まるで大道芸人のような扱いである。
ご案内:「常世公園」に葵 桃花さんが現れました。
■葵 桃花 > 「ぶ~~~んっ ももかいちば~~ん」
といいながら駆けてくる少女だが・・・今日は一番でなく先客の二人がいる様で 意気揚々と話す声が途中で小さくなっている。
「何かパチパチしている? イイ事あったのかなぁ?」
(拍手している女性を見て面白い見つけたかのように近寄り、パチパチパチパチっと無邪気におなじくはくしゅをしている。 よくわからないけどイイ事したお兄ちゃんなんだろうなぁ)
■清水 宗司 > 「あ、これはどうも……
俺は清水 宗司です。こちらこそよろしくお願いしますね、空子さん」
名刺を受け取ってから、こちらも軽く礼を返す。
「そうですね……手の届く範囲で、出来ることをやっていこうと思います。
……あはは、本気だったんですね。」
苦笑いを受かべながらも少し照れくさそうに頭を掻く
■空子 > 「その名刺にある通り、商店を経営しとってな。って言っても、リヤカーの移動販売程度やけど。
機会があったら何か買いに来てな。」
名刺には、『小栗山商店』という文字と電話番号が書かれている。
「なかなか寮に帰れへんから、そういうことが出来る人がいればお願いしたいと思ってたんや。
ルームメイトに全部任せっぱなしってのも悪いしな。
……ん?どうしたんお嬢ちゃん。」
桃花の方へ体を向けて、目線の高さでパチパチしてみる。
■葵 桃花 > 「何やっているのかなぁ」ジィっと見上げる少女
どう見ても小学校の帰りでランドセルを背負いつつ、ランドセルからは笛みたいなのも見え隠れしている。
「何か楽しそうだから着たの~ 公園は何時もの遊び場なの」
目線を合わせてくれたお姉ちゃんににぱっと満面の笑みを浮かべつつ
「こっちのお兄ちゃん凄い事したの?」
(キャッチの場は視ていなかったようだった)
■空子 > 「あらーそうかそうか、いつもここで遊んどんのか。
じゃあお邪魔してもうたかな?」
ランドセルを観察したりして、こんな時間に遊んで親御さんは心配せんやろか、など考えている。
「こっちのおにーちゃんな、ゴミ拾いしとるんやって。偉いやろ。
そんでな、おねーちゃんが空き缶ポイッと投げたら、袋でうまいこと捕まえよんねん。」
もう一回見せてやりたいところではあるのだが、もう手元に捨てられるようなゴミはない。
かと言って、わざわざ袋の中から空き缶を漁ってもう一度投げる、というのもアホくさいのでやめておいた。
■清水 宗司 > 「なるほど……それでは何か必要になった時には立ち寄ってみます。」
名刺に書かれた文字をしばらく見てから、ポケットにしまった。
「そういうことでしたか……俺でよければお手伝いします。……ちゃんとルームメイトの人に説明してくれるならですけど……
あれ、いつの間に……」
桃花に気が付き、そちらに目を向けた
■葵 桃花 > 「わぁ~ こっちのお兄ちゃん、すご~い!!えらいえらい~~ お兄ちゃん正義のヒーローなんだね!! 桃花も手伝う!! ゴミポイ捨て悪い事だもん(ジャンプジャンプ」
「ごみさんどこどこ~ (きょろきょろ) お兄ちゃんにキャッチして貰うの」
■清水 宗司 > 「あはは、正義のヒーロー、ですか……」
そんな立派なものじゃないんだけどな、と思いつつも熱心にゴミを探している桃花を見守っている。
正義、という言葉にかつて浜辺で共に清掃活動を行った青年を思い出しながら。
■空子 > 「ん、ご贔屓に。掃除用品でも取り揃えとこか?」
ふふー、と扇子を広げている。『御取寄』と書かれていた。
「んー、いつの間に来てたんやろなぁ。こんな遅くまで遊んで大丈夫なんやろか。
あーほらほら、はしゃぎ過ぎると転んでまうよ?」
まるで保育園の先生のような状態になってしまっている。
生来の母性本能というやつだろうか。
■葵 桃花 > そっか~ おやつ食べて捨てれば、ゴミになるの!!
(名案とばかり両手を小さくたたき)
ランドセルの中から『美味い棒(チーズ味)』を取りだしポリポリと食べる……そして無意識にゴミ箱に捨てた
「わぁ~いごm・・・あれ!? 落ちてない」
(が~んとした表情でしょんぼりしている)
「ヒーローのお兄ちゃん りっぱじゃないの?? 立派じゃないヒーローっているの!?」
■葵 桃花 > 「桃花はシャイでいないもん!!! 何時も通りなんだよ(ぴょんぴょんと)」
(センスを見てなにがかいてあるんだろう。全く読めない字ばかりだった)
■空子 > 「元気な子やなぁ、全く……。」
そんな元気な姿を見て、扇子で体に風を送りつつ。
「……ウチはどうだったんやろ。」
ぽそりと、誰に言うでもなく呟いた。
■葵 桃花 > 「元気いっぱいなの!! 桃花は元気一杯で先生からも褒められているもん」
vサインで二人を見上げていた!!
「おうちに、何があったのかなぁ??」
ウチというがおうちの事だと思ったようだ
■清水 宗司 > 小さな少女がポイ捨てを行わずに、ちゃんとゴミ箱に捨てているのにホッとしたようで。それからしょんぼりしている桃花に声をかける。
「そう落ち込まないで、ほら、あんなところにもゴミがありますよ?」
少し遠いところのごみを指さし
ヒーローという柄ではないが、子供の夢を壊すのは良くないなと思い、この女の子の前ではヒーローであろうと思った。
「……立派じゃないヒーローなんて、いませんよ。ヒーローはみんな立派なものです。」
■空子 > 「……あぁ、いや。……まぁ、それでも間違ってへんか。
まぁでも、お嬢ちゃんにはあんまり関係ないことやからな。」
ふふふ、と少し乾き気味に笑いつつ、元気に跳ねまわる桃花を微笑ましげに見つめている。
時折、空に浮かぶ月を見上げている。
「ヒーローにしちゃ、ちょっと活動が地味やけどな?
それでも立派なことには変わりあらへんけど。」
少しからかうように笑って、桃花の相手をする宗司の姿を見ている。
■葵 桃花 > 「どこどこ!?! あっち??」
わぁ~~~ たったったたた~~~っとその指差した方向に駆けて行く。 ランドレスがパカパカと揺れ動いて時折教科書が落ちる(閉め忘れたようだった)
「だよねぇ~ 桃花もヒーローだから分かるの!! 皆を助けるんだよ~~ 」(と駆けている時に何度かジャンプをして盛大に中身がこぼれる)
がしゃっぁん
「音はするが、ゴミ拾いに気になりすぎてランドセルの中身がこぼれた事に気が付いていない」
■葵 桃花 > (どこだろうごみ~ お兄ちゃんとっても目がイイの きょろきょろ)
うぅ~んっ あったっ !! ゴミ見つけた!!(両手で煙草の箱とかを持ちあげた)
■清水 宗司 > 「ああ……教科書が……」
慌てたようにランドセルから零れ落ちた教科書を拾いに行く
■空子 > 「おーいお嬢ちゃん、ランドセル開いたまんま……あーあーあー。」
盛大にカバンの中身をぶちまけた姿を見て、
見ていられなくなったのかランドセルの中身を拾い集め始めた。
「んもー、教科書がゴミになってどうすんねん。
ほらほら、入れて入れて。汚れてまうよ?」
ひょいひょいと教科書を拾っていく。
ときおり、教科書に付いた土や砂をはたき落としたりしながら。
■葵 桃花 > (振り返ると、何かを拾っている二人を見る)
「 あれ!? また新しいゴミがあったみたいなの!? あれ桃花が走った時にはなかったの!?」
(見覚えのあるモノを拾っている二人を見ると、何が落ちているか気が付く)
「あぁぁぁぁ~~~~~っ も、桃花のほん!!? あれ~ なんでなんで!? 桃花 ちゃんとちゃっくしていたのに!?」
ランドセルをおろしちゃんとしまっているよねとばかり見ているがチャックは外れていて磁石だけでくっついているだけだ
「あれ!? 出た時には締めたのに?!あれぇ」
(不思議な顔をしながら拾ったゴミを持ちながらとことこと戻ってくる)
■葵 桃花 > 「お兄ちゃんお姉ちゃんありがとうなの~ 桃花のお勉強の本いつの間にか落ちていたの」
不思議なの(首を傾げつつ)
(近づいた後背中を向けて入れてとお願いする)
■空子 > 「そそっかしい子やなぁ……。」
ほれほれ、と拾い集めた教科書をランドセルの中に入れていく。
ところどころ砂や土で汚れたり、折れてしまったりしているが。
「今度からは気を付けへんとアカンよ?今日は雨降ってないからいいものの、
雨の後だったりしたら泥だらけで使い物にならなくなってまうよ。」
■清水 宗司 > 「あはは……今度からはちゃんと締めたか確認しないとダメですよ?」
教科書についた土や砂を落としてから丁寧に揃えて背負っているランドセルに入れる。
「よし……それでは、やってみますか?」
ゴミ袋の口を開いて、ゴミをキャッチする姿勢を整える。
■葵 桃花 > 「わぁ~い ありがとうね~~ 桃花ちゃんと学校出た時チェックしたのになぁ??? 」
美味い棒を取りだした時にチャックし忘れていたのには気が付いていない
「雨の時は、お友達も雨の仲遊びたくないっていうから、帰るの!! 」
(教科書には偉人にはラクガキが色々と漢字にはふりがなとかいろいろと書かれている。)
「よぉ~~~し、 投げるんだよ」( と煙草の箱をえぇ~い とゴミ箱の方に投げようとしたが、中々変な方に飛んでいく)
■空子 > 「……落書きばっかりやなぁ。ウチが言えたことでもないけど。」
コイツの教科書には落書きはないが、そもそもめったに開かないためご察しください。
「………。」
ふい、と見えないように扇子を軽く振った。
瞬間、夏の夜には似つかわしくない少し強い風が、空になったタバコの箱を押し流し、宗司の方向へ運ぶ。
空子の異能として認定されている能力……『風を操る能力』の行使である。
■清水 宗司 > 「あ……」
変な方法に飛んでいく煙草の箱を目で追う。
異能を使い、風を起こそうとしたが、宗司が異能を行使するまでもなく煙草の箱は宗司の方向へと向かっていく。
「おっと、っと……よし」
不思議に思いながらも、風のアシストを受けて無事に煙草の箱をキャッチ、小さくガッツポーズをした。
■空子 > 「おー、相変わらずのナイスキャッチ。上手いもんやな。」
パチパチと変わらず拍手をした。
その姿には、ほんのり自慢げなオーラが漂っている気がしないでもない。
いや、漂っている。ドヤ顔している。
■葵 桃花 > 「へへへ~~ これのえうまくかけているでしょ~」
と今日あった音楽の偉人の顔写真を見せつける
「凄くかみがいっぱいあって書き放題なの」
羊っぽい顔をつけて髪が胴体になっているようだ。
かわいいでしょ~ とそう答える
「美味く飛んで言ったの!! やった~~ 桃花も美味く投げれたの!!」
嬉しそうにジャンプをしようとしたが、後ろのチャックが気になってとまり、身体を傾けて開いていないのを確認ちゃんと閉まっているのとホッとした表情をみせる
■葵 桃花 > 「あっ、そうなの~ 桃花だけじゃなくてお兄ちゃんも凄いの!!! ナイスキャッチなのキャッチなの!!」
パチパチとすごい勢いで拍手する
■空子 > 「可愛いけど、勉強もきちんとせんとアカンよー?
……でも確かに上手く描けとるな。」
普通にちょっとだけ感心しつつ。
「なー、おにーちゃんすごいやろ。よかったなーキャッチしてもらえてなー。
……そういや、お嬢ちゃんって名前なんて言うん?」
パチパチと手を打ち鳴らす様子を微笑ましい目で見守りながら、ふと浮かんだ疑問をぶつけた。
■清水 宗司 > (さっき俺、異能使いましたかね……?)
首を傾げながら桃花と空子を見る。
目に飛び込んでくる空子のドヤ顔。
またまた不思議そうに首を傾げる。
「ありがとうございます……ちょっと、照れますね……」
あはは、と笑いながら照れくさそうに
■葵 桃花 > 「お勉強しているよ~~ お勉強いっぱいして桃花、パパとママにほめて貰うの」
にぱっと満面な笑みを浮かべて、
「こっちのひつじさんがおんなのこでこっちのひつじさんの男の子ととっても仲が良いんだよ」
「ほんとうにうまいの~ ももかびっくりしたんだよ」
えっと桃花の名前!? うん。 桃花 葵桃花っていうんだよ。2年生なの(小学校のだ)」
■空子 > (ドヤァァァ)
正直言ってちょっとだけウザい。
「こういう時は堂々としとくのがええんやで、ヒーローさん?
……なんてな。面白かったで、ウチも。」
くつくつと愉快そうに喉を鳴らした。
なんだか子供の頃に戻ったみたいな、そんな気分に浸りながら。
■空子 > 「ほほー、それならええんや。えらいえらい。それなら落書きしてもかまへん。」
本当にそれでいいのか。
「桃花ちゃんか、可愛い名前やん。ウチは空子。
よろしくな、桃花ちゃん。飴ちゃん食べる?」
ポケットから、数粒の飴玉を取り出した。パイナップルや青りんごなんかがあるようだ。
■葵 桃花 > 「えへへへ~ 桃花偉いのほめられちゃった~ でもももか、百点って言うのあまり取れないの(普通位の成績だ」
宗司さんの笑い方よりも屈託のない感じの笑い方をしている。
「うん。 空子姉ちゃんたべる~~ たべる~
うぅ~んリンゴさんもおいしそうだけど、ミカンもおいしそう。れもんはすっぱいからやだし~ パイナップルいいなぁおいしそう~」
どれを取るか悩んで手にとっては返し手にとっては返しとしているが、レモンには手は伸びていない
■清水 宗司 > 「喜んでいただけたなら、俺も嬉しいです」
ふふ、と柔らかな笑みを浮かべながら。
言われた通りに少し誇らしげに。
飴をあげる空子と、飴を吟味している桃花を穏やかな表情で見ている。
■葵 桃花 > 「そっちのお兄ちゃんも一緒に選ぼうよ~ 空子お姉ちゃんの飴一杯あって桃花も凄く迷っちゃうの」
おいでおいでと手招きしている
■空子 > 「それはこれから取れるように頑張ればええねん。
大丈夫や、きちんと勉強してれば絶対取れるんやから。な?」
その眩しい笑顔に癒やされつつ、飴を選ぶ姿を見れば一つ提案。
「それじゃ、これ4つ全部あげるわ。一日一粒ずつ食べればええよ。
……あ、でもレモンは苦手か。じゃあメロンの飴と取り替えてあげよな。
……宗司くん、ほしい?」
レモン飴を宗司に見せてみる。
■葵 桃花 > 「沢山頑張るの!! 桃花ひゃくてん取れるかなぁ お勉強難しいけど頑張るの!!」
たて笛は結構小指が届かないのとかそう言うのを言っている。
「4つもくれるの!?(目をまん丸とひろげて)わぁ~ メロンさんの方が嬉しいの」 どれから今日食べようまた迷っちゃうの(ぅぅ~ん うぅ~~んと手の内に広がる飴玉を見つめつつ)
■空子 > 「ん、よろしい。飴舐めながらお勉強頑張りや。
……ふあぁ、あ。そろそろウチは帰ろかなぁ……。」
ほい、と飴玉を4つ手渡す。メロン、みかん、青りんごにパイナップルである。
「……あ、でも送らんで大丈夫かな……。
宗司くん、押し付けるみたいで申し訳ないんやけど、桃花ちゃん送ってって貰えへんかな?
一人で帰らせるのはさすがに危ないやろ、最近ココらへんもいい噂聞かんし。」
■清水 宗司 > 「あ、そういうことなら……いただいてもいいですか?」
ちょっと遠慮がちに食べても良いかを尋ねる
自分にも小学生なんて時期があったな、なんて懐かしく思いつつ。
■空子 > 「どーぞどーぞ、どうせ売れ残りやしな。」
それを堂々と言うのもどうかと思うが、とりあえず飴を手渡した。
■葵 桃花 > 「桃花のうち近いから大丈夫なんだよ!! 」
そっちのお兄ちゃんそうちゃんっていうんだネ(お兄ちゃんの方を見上げつつ)
宝物を貰ったように嬉しそうだった
■葵 桃花 > 「みかん・・・めろん・・・うぅ~ん なににしよう 悩んじゃう」
■清水 宗司 > 売れ残りだったんだ……と心の中で思いつつ、手渡された飴を口に放り込んだ。
「ん、ちょっとすっぱいですけど、おいしいですね」
「はい、清水 宗司です。よろしくお願いしますね、桃花さん」
飴を舐めながら、自己紹介、ちょっと行儀が悪い
■空子 > 「そら良かった。今度からはレモンだけ特別にキープしといたろか?」
ニヒヒと笑いつつ、再び大きな欠伸を。
「あー、ぁ……あーアカン、本格的に眠い。
ほんじゃな、二人共。また会ったら遊ぼうな。」
手をひらひら振りながら、近くに停車しておいたリヤカーを引いて去っていった。
ご案内:「常世公園」から空子さんが去りました。
■葵 桃花 > 「酸っぱいに美味しいの!? そうちゃんすご~い 桃花酸っぱいの嫌いなの」
「そらちゃん、 宗ちゃんよろしくね」
手を振りつつ ランドセルのままかけて行く
■清水 宗司 > 「あ、お気をつけて、空子さん」
手を振ってリヤカーを引いて去っていく空子を見送った。
「桃花さんにもレモンの美味しさが分かる時がくるかもしれませんね?」
■葵 桃花 > 「えぇ~~絶対にないよ~~ レモンさん美味しくないもん」
(うしろてになってくる~んっ っと一回転してから駆けていく)
ご案内:「常世公園」から葵 桃花さんが去りました。