2015/07/17 のログ
リーセ・グリエ > 「いませんね……
 ここにもいませんか……」

がさがさと草むらや茂み中心に探すが、
当然の如く見つかるはずも無い。

「ううむ、
 出歯亀くらい許されると思ったのですが」

ぐぬぬ、と唸るような声を出し始めた

リーセ・グリエ > 「仕方ありませんね。」

諦めて自販機でコーヒー買って、
ベンチに座ってゆったりと飲み始める。

いないとわかったら、
冷めてしまったのだ。
仕方ない。

リーセ・グリエ > 「苦い、苦いですね――」

ああ、この苦さ。
でもこの苦さですら、
今私が噛み締めている苦さの比ではないのだと、
思わず拳を握り締めて――

缶を潰そうとするけど凹みすらしやしない。

ご案内:「常世公園」に倉来 灯さんが現れました。
倉来 灯 > ジョギングのルートに公園を設定している。
なぜか?単純に走りやすいからである。
人の気配は少ないし、水道とかで水分補給できるし。

体力つくりの為に、そんな地道なトレーニングを日々行っていたのだが。
「パントマイムの練習……?」

きっと違う。

リーセ・グリエ > ゆらり。と視線が走ってくる人間の方へと。

ふむ。
と思わず顎に手をあてて考える。

「残念ながらパントマイムは出来なくもないですが、
 そこまで上手ではありませんね。」

素材は悪くはない。
だが、まだ発展途上か。
チィ、と内心舌をうつ。

倉来 灯 > 「芸人の方かと思ったんだけどなぁ」
外れちゃったと照れ笑い。
夜中に執事服着て公園とかギャラリーは集まりそうにないのは確かではあるのだが。

ちょうどいいから休憩しようと思い。
飲み水用の水道蛇口に向かう。
水を出せば、口を開いて喉を潤す。
暑い夜と火照った体にとっては、多少温くても水は美味しいものだ。
多少零してしまうのはご愛嬌。

ちなみに体力つくりを始めてから、色々と減ってきたと喜びと悲しみが同時に起こっている。

リーセ・グリエ > 「残念ながら執事ですよ。」

等とにっこり笑って。

「まぁ、今は、公安の方で仕事をしてるんですがね。
 雑用関係ですが。
 それにしても――」

ふーむ。なるほど。
素朴な魅力というのも悪くは無い。
等と内心で思いつつ、
極めて平成に。冷静に。

「スポーツ関係でもなさっておいでですか?」

などと聞いてみるだろう。

倉来 灯 > 「……公安のい……ゲッフン。 執事さん?」
何か言いかけた。

頭から信じているわけでもないが、警戒の度合いが内心で少し下がったのだろうか、質問に対しては普通に返答がある。
「いえ、音楽関係を始めたばかりで。体力勝負なところもあるんで、運動部の人に練習教えてもらったりしてるんですよ」

思い出したように顔は出しているようだ。
ちょっとした差し入れと一緒に。

リーセ・グリエ > 「別に公安の犬と言ってもかまいませんよ。
 ワンワンとでもいいましょうか?
 ワンワン、なんて。
 まぁ、執事さんの方が嬉しいですけどね。
 本職はそちらなので。」

公安に所属してるには様々な理由があるがゆえであって、
本職は魔王様の執事である事に変わりは無い。

「ま、いずれにせよ、
 何か困った事があればどうぞ。
 女性の頼みごとであれば基本的に受ける姿勢ですので。
 私は。」

真っ直ぐみながら微笑む。
真面目にしてれば、それなりに見れるが、
内心が全く駄目であるのは内緒だが。

「それにしても、音楽関係ですか。
 なるほど、体力が無かったら楽器の演奏に差し支えますからね。
 力がなくても体力はつけれる。
 うんうん。良い心がけです。
 どんな曲でどんな楽器を?」

いやー女の子との会話はいいですねー
というのを押し隠し、首をかしげて問い続ける

倉来 灯 > おどけた犬の真似でくすりと笑う。
ああ愉快な人だなぁと印象付けられた。
「すいません、執事さん。
 ステージ上でのキャラクターを模索中で……」
気に障っていたら大変なので、一応謝罪は入れておこう。

まっすぐに見られると少しだけ頬を赤らめた。
内心はともかく、長身痩躯で見目は悪くないのだろうし。
「あっはい、頼らせてもらいます!

 で、えーとその軽音楽でドラムを。
 まだまだヘタなんでもっと練習しないといけないんですけどね」

止まると暑さが増したのか、ジャージの上を脱いで腰に巻いた。
シャツは汗でびっしょりである。

リーセ・グリエ > 「ああ、ステージ上でのキャラですか。
 そうですね。
 まずはどんな曲をやるかといった辺りから考えてはどうでしょう?」

なんて人差し指を立てて提案する。

「ポップな曲なら明るいキャラ、
 メタルな曲なら攻撃性、
 曲によって求められるキャラクター性は変わると思いますよ。
 まぁ、私はそこまで音楽に詳しくないので、
 このキャラクター性についても私の考えにおけるものですけどね。」

そしてどうでしょう?とでもいうかのように、
肩をすくめて両手を広げ、
頬を赤らめたのを見て、目を逸らさないようにしようと心得る。
まぁ、確かに見目は悪くないだろう。
しかるべき服を着飾って黙って座っていれば令嬢といった風情だ。

「しかし、またドラムとは力強いものを演奏するのですね。
 私には――とてもとても扱えないので凄いと思います。
 練習頑張って下さい。
 しかし、ドラムってやってて何が一番難しいのでしょうかね?」

はい、とタオルを差し出すだろう。
この夏場だ、常に簡単な夏の必需品は持ち合わせている。

倉来 灯 > 「ロック……かなぁ?
 他のメンバーが華もってる人ばっかりだから、埋もれない為に何か個性が……。
 悪魔的な何かとか、一人でやっても浮いちゃうし」
まじめに思案する普通の子の悩み。
「その前にちゃんと演奏できるように練習しろってレベルなんですけどね」
ずっと見つめられると恥ずかしくなったのか笑って視線を逸らした。

「まぁ、その……バンドの他のポジションと比べたら人気なかったですし」
恥ずかしさの照れ笑いから、苦笑にシフト。
「最初は顧問から足りないからやってくれって。
 今は楽しいんですけど」
ありがとうございます、とタオルを受け取って汗を拭く。
「リズムを正確に刻み続けるのが大変で……。
 ドラムが狂うと全体のリズムが狂っちゃうんです。
 メトロノームに合わせてるのに、メトロノームが早かったり遅かったりみたいな?

 あ、タオル洗って返しますね」

リーセ・グリエ > 「いやいや、
 キャラクター作りというのは実に大切なものですよ。
 迷い、というのは実に厄介なものです、
 迷うからこそ人は成長できるのですが、
 迷っていては――100パーセントを何かにつぎ込めません。
 まぁ、個性なんて考えないというのも一つの手ではないでしょうか。
 個性なんて関係ない、私は私。
 そんな気持ちをぶつけてみては?
 個性が無くても自分という個性を表現し、ぶつける。
 最高にロックとはそういう事だと思いますよ。」

まぁ、ロックについての知識はさほどもっていないのですが、
などと内心呟きつつ、
真剣な顔で告げるだろう。

「人気のないポジション、
 だけど最高に輝いてクールなポジションだと思いますよ。
 全体のリズムが狂うのがその証拠といいますか。
 そうですね。
 リズムを正確に刻み続けるのが大変だというのであれば。
 リズムだけに集中するといい。
 音楽ではなく、リズムだけに。
 ワンツーワンツーと。
 常に日常から意識してみるのもありかもしれませんね。
 いや、懐かしいものです。
 私も苦労しましたね。
 頭の上に本をおいて、
 リズムに合わせてダンスをする練習。」

懐かしむように遠くをみる振りをして、
汗をふく様子をみている。駄目だこの執事。

「あ、そのままで結構ですよ。
 執事ですからね。洗うのも仕事のうちですから。」

……何か返すのは危険な気がするかもしれない。

倉来 灯 > 「地味なんですよね、アタイ」
星型のヘアピンが唯一と言っていいお洒落である。
ジャージも実用性重視しているおそろしく地味なデザイン。
シャツに至っては安物の白Tシャツである。
「もうちょっと、こう……なんとかしたいなって」
割と当人としては真剣な10代の悩み。
「でも……私は、私……」
真剣な表情で告げられたので、何か感じる事があった様子。
チョロイ。

「時計とか見ながらとか、ただ叩くだけならまだマシなんですけどね……。
 あれもこれもと叩くのがもうなんか頭いっぱいになっちゃって」
あはははと照れ笑い。
「執事さん、そんな練習とかしてたんですか?」
すごいと目を丸くする。

「いや、でも水とかならまだしも汗とかですし。
 タオル一個くらいならアタイでもそんなに手間じゃないですし」
危険には気がつかない。
気がつかないのだ。

リーセ・グリエ > 「そうですねぇ。
 ――ふぅむ――
 お化粧をして、
 舞台衣装をきちんと調えれば、
 大丈夫じゃないですか?
 舞台上では華やかで、
 舞台下では地味。
 いいじゃないですか、そのギャップ。
 まぁ、それでも何とかしたいなら……
 コーディネートしてみましょうか?」

なんて微笑みながら、
内心が押せ…ッおせっ……ッといっている。

「そう、貴女は貴女ですとも。
 そして時計見ながらなら、
 もういっそ、時計だけ見てリズムを刻んでは?
 考えるな感じろとかいうじゃないですか。
 ええ、していました、していましたとも。
 主に恥をかかせぬようダンスが出来て、
 教えれるくらいでなければとても一流の執事足りえませんから。」

とちょっと得意げに。
執事としての誇りは高い。

「いえ、気になさらず。
 ――私はレディが満足してくれれば、
 それが最高の報酬なのですよ。」

そしてくんかくんかしたいですとは、
口が裂けても今はいわない。

倉来 灯 > 「え、コーディネートとかできるんですか?」
微笑みにコロッと騙される。
実に嬉しそうである。

「リズムだけ、覚えこむのが先かなぁ」
手探りで色々と練習中なのでそれも手段かもしれないと、思う。
うん、今度やってみよう。
「へー、執事さんって凄いんですね」
他意のない素直な言葉。
君はこの台詞を脳内で桃色に染めてもいいし、染めなくてもいい。

「ここで返したら、また逢えないかもしれないじゃないですか。
 公安のお仕事とか忙しいんでしょう?」

リーセ・グリエ > 「まぁ、主の着替えとおめかしも執事の仕事ですからね。
 そうですねぇ。」

といって立ち上がって近づこうとするだろう。
警戒してもいいし、しないのであれば、そっと顔を近づけて、「少々身体をおさわりしてもよろしいですか?」等と聞くだろう。

「一つ一つクリアしていく事が近道ですよ。
 リズム覚えて余裕でてきたら別のものに手を伸ばす。
 千里の道も一歩から、頑張って下さいね。
 ええ、執事たるもの、
 全て一流たるのが当然……
 とはいえ、荒事だけは私は駄目ですけどね。」

残念、脳内は常に桃色であった。
だが、凄いと言われて
これでまたもててしまいますねと考えている事だろう。
そして――

「成程、確かに。
 口実にはなりますね。
 それでは――連絡先をお教えしましょうか?」

倉来 灯 > 「執事さんって色んなお仕事されてるんですねぇ」
そこまで警戒しているわけではないので、あっさりと近づけるし聞ける。
というか顔を近づけられるとまた少し赤面する。
「あっはい」

「ひとつひとつ……はい、参考にします!」
コツコツとやってはいたものの、それが正解かどうか。
本当に上達しているのかという実感がなかったため無意識化でアップアップだった様子。
人生の先輩(に見える)人に言ってもらえて少しホッとした感じ。
「荒事なんて、ない方がいいんです。当事者は誰も得しないんですきっと」
荒事のデメリット以上のメリットがあれば迷わず手を出す輩がいるのを少女は知らない。

「そしたら、また相談とか乗ってくれるんでしょ?」
悪戯めいて笑った。

リーセ・グリエ > 「――」

顔をみて、身体を軽く触る。
特に抵抗しないのなら、
お尻を一瞬WASHIDUKAMIするかもしれないが、
些細なことである。

「成程。安産型。
 となると――ふむ。
 ちょっと可愛らしい感じにしあげれば、
 そこそこ映えそうですね。
 恥ずかしくないのであれば、
 ゴスロリ衣装に、軽いメイクをすれば、
 見違えるんじゃないでしょうかね?
 今度やってみます?」

なんて真顔でいうだろう。
役得役得。

「はっはっは、素直でまぶしいですね。
 ええ、そのまま成長してください。
 ただ、荒事に対する回避策の一つくらいは用意するのですよ。
 いざと言う時の備えは大切ですから。」

なんて笑って――

「勿論、女の子の悩みの相談はいつでも受け付けます。」

とドきっぱりと答えるだろう。

倉来 灯 > 「ひゃあ!?」
WASSYOI
些細なことである。偶然だろうと判断して恥ずかしいけどスルーする事にした。
顔は少し赤い。

「ゴスロリ衣装……ポケットとか仕込みやすいから色々と便利ではあるよね……なるほど」
真剣に聞いている。
「メイク道具は、一応あるんですけどお願いできますか?」
すべてが我流なので経験値がそもそも足りていないのだ。

「そもそも危ない場所に行かない とか」
護身完成。
「防犯ブザー……じゃだめですよねぇ」
さわった時にポケットにあるのを見つけていてもいいし、見つけていなくてもいい。

「だから、連絡先は聞いちゃいます。
 次の機会に、洗ったタオル返しますね」
他意はない。
他意はない。

リーセ・グリエ > 「もちろん、
 メイクや衣装はこちらで用意させていただきますよ。
 指南はしますし、
 買い取りたいとかあれば、
 格安でお届けさせていただきましょう。
 無料というのも気が引けるでしょう?」

そう、写真と引き換えである。
さておき、うん。尻の形が実にいいと、
ご満悦である。

「ま、ブザーは良い手ですね。
 後はなるべく人気の多い場所に、
 でしょうか。
 危険な場所に近づかない、
 人の助けが呼べるように。
 これだけ揃えば――まぁ、大体はなんとかなるでしょう。」

ぶっちゃけこれでどうにかならない時点で普通はつんでますねと、
心の中で呟きつつ。
ブザー触らなくてYOKATTA!!!!

「では、こちらが連絡先です。
 ええ、返しに来るのを衣装とメイク道具そろえてお待ちしてますね。」

微笑みながら名刺を。

公安委員会第五特別教室所属・リーセ・グリエ。
肩書きと名前に、
連絡先と住所が書かれているだろう。

倉来 灯 > 「ええ、確かに……無料はちょっと」
ただ財布にも余裕があまりないのは黙っておこう。
バイトに費やす時間が多く作れないのが少々つらい。
写真に撮られるとか露ほどにもイメージしていない。
色々と危ういのである。

「運動とかは、人気が多いと大変ですけどね」
笑いながら。
日も落ちて気温が下がってから運動しはじめると、どうしてもこういう公園などになってしまうし。

名刺を受け取り、名前と肩書きを口に出す。
「リーセさんですね、覚えました。
 2年、倉来 灯 です。女子寮に住んでますのでアタイに用事がある時は言伝してもらうか携帯に電話ください」
同性の気安さもあるのだろうが、あっさりと携帯番号を教えようとする。

リーセ・グリエ > 「ふふ。では、まぁ、
 細かい事は当日にしたほうがよろしいですね。
 運動ばかりは仕方ありませんが、
 そうですね。
 この辺りの地形を把握していれば大丈夫かと。
 地理に詳しいのは立派な力ですから。」

ええ、と力強く頷き、
携帯番号GET KTKRと素直に教えてもらうだろう。

「倉来 灯――ふむ。灯殿ですね。
 ええ、覚えました。
 何かあれば連絡いたしましょう。」

まぁ、こやつのたくらんで居る事というか目的は個人的なものの範疇から基本的に超えることはないので、
ある意味安心ではある。

倉来 灯 > 「あはは、この辺りの地理は詳しいですよ。
 2年目ですからね!」

腰の辺りを軽く叩いて空からボールペンを取り出した(ように見える)
本当はジャージの袖に仕込んであっただけの手品である。
「アタイばっかり用事かけちゃうかもですけど」
少しだけ申し訳なさそうにしながらも、紙を出して番号とアドレスを書いていく。

「それじゃあ、アタイはそろそろ帰りますね。
 これ以上遅くなったら、眠る前にお夜食食べちゃいそうで」

リーセ・グリエ > 「詳しいようで何よりです、
 まぁ、用事かけられてこその私ですからご安心を。
 ええ。夜食は危険ですからね。
 では、お疲れ様でした。
 ――また何れ。」

にっこり笑って優雅に一礼をして見送るだろう。

「――見事な手品でした」

と一声添えて。

倉来 灯 > 「これくらいしか取柄がないんですよー」
笑いながら手を振って走っていく。

うっかり出入り口にある小さな柵に躓きそうになりながら そのまま走って帰っていった。

ご案内:「常世公園」から倉来 灯さんが去りました。
リーセ・グリエ > 「……ふぅ。」

大きくため息をついて。

「危ない所でしたね。
 あの子が完全にお洒落してたら、
 理性が完全にHOUKAIするところでした。
 まぁ、お陰で役得させてもらったからいいのですが。
 さて。」

リーセ・グリエ > 「この満足が消えぬうちに帰るとしましょうか」

ふ、ふふふ、と笑いながら、
闇に溶けるように転移して消えるだろう

ご案内:「常世公園」からリーセ・グリエさんが去りました。
ご案内:「常世公園」にリチャード・ピックマンさんが現れました。
リチャード・ピックマン > 「んーー。」背骨をボキボキと鳴らしながら、女は伸びをした。
女の身長は2m以上、その髪は多種多様なコードの束であり、レンズの片方が赤、片方が青のゴーグルをかけている。
リチャード・ピックマン、IDにはそう書いてあるし、正規の島民としてデータベースには記載してある。その経歴に怪しい点はない。
だがそれは全て嘘。彼女は"食屍鬼"と呼ばれるハッカーであり、不法入島者だ。
持っているIDも、不幸な死者から奪いとったもので、データベースの内容も秘密裏に改ざんしたものだ。
だからリチャードという名前は偽名であった。彼女の本名を知る者はこの島には居ない。

最近あまりにも日に当たっていないので、なんとなく外を散歩に来たのだ。
ハッキングの方も情報が集まるのを待つ段階にあるので、別に家に篭もる必要もないし、その気になれば無線LANの電波を使ってハッキングも出来る。
適当にぶらついて、目についたベンチに座る。ひょろ長い、青白い足を伸ばす。長いのでかなり邪魔だが、気にする風もない。

リチャード・ピックマン > ベンチの背もたれを使って、頭が上下逆転するまで脊骨を反らす。またバキバキと脊骨が鳴った。
「あ゛ーーーー効く効くぅーーー。」

体を戻して、指や手首、足首の関節をグリグリと回した。
人体というものは全く非効率的だ。ちょっと30時間ぐらいウェブに没入しただけで体中がガチガチに固まるし、日光にも当たらないと体調を崩す。飯も食わなければ餓死するし、頻繁に排泄行為を行う必要がある。
俺が人体のデザインをするならもっと効率的にする。とリチャードは常々思っていた。

リチャード・ピックマン > 喉の渇きを覚えて気だるそうに立ち上がる。水分なんか空気中から摂取できればいいのに、あと根っこもあれば楽だ、養分も土から吸い取れる。

自販機を見つけてそちらに歩く、短パンの右ポケットから小銭を取り出そうとして、入っていなかった。
「あーーーん?」左ポケットにも手を突っ込む、ない、尻ポケットも同様だ。
そういえばここ数日履きっぱなしの短パンを洗濯したことを思い出した、あっちに突っ込んだままらしい。

リチャード・ピックマン > 「……チッ」舌打ちをして、頭から生えたコードの内一本を手に取る。
ゴーグルの機能で視野を広げて、顔を動かさずに360度を見渡す。
誰もこっちを見ていない、よし。

素早くケーブルを自販機に差し込んで即座にハッキング。この間わずか2秒。
ハッキングの痕跡も完璧に消去してからコードを引き抜く、自分でも惚れ惚れする手際だ。
自販機はまるで硬貨を投入されたかのようにボタンが光っている。今なら何でも買い放題だ。

とりあえず適当に目についた、オレンジデリシャスティーとやらのボタンを2回押した、取り出し口から缶を2つ取り出す。

ベンチへ戻るために背を向けると同時に、自販機は思い出したようにボタン点灯をやめ、いつもの仕事に戻った。

リチャード・ピックマン > カシュッ、とプルタブを使って缶を開ける。他で見たことない品だが、ここ限定のものだろうか。
リチャードは冒険が好きだった、新しいことに挑戦しない人生に意味は無いと考えている。だから自販機では知らないジュースを優先的に買うようにしている。

缶を傾け、中身を一口飲む。
うわ、不味ッ!不味いこれ不味い!味の八方塞がりや!
香味料丸出しのオレンジの味が来て、直後紅茶の渋みが襲ってくる。とんでもない味だよ。
飲み込みたくないけどこれを口の中に収めておけるほど俺は我慢強くない!
「あ、がぁぁ。ぐおっ……!」日光を食らって崩れ行くゾンビみたいな声を出しながらなんとか飲み込む。

リチャード・ピックマン > 後味も最悪であった。いつまでも渋みが口の中に残っている。誰か助けてくれ。

冒険には失敗が付き物だ。だが美味しかった時持ち帰って家で飲むつもりで2本取ったのは要らなかった。
どうすんだよこれ。絶望的な顔で開封された悪魔と未開封の悪魔を見やる。

ご案内:「常世公園」にシェムハザさんが現れました。
シェムハザ > 【特に普段なにかすることがあるわけでもない
ので、適当にその辺をほっつき歩く。
正確に言えば新作のコンビニスイーツを探索に行く途中

………………公園に機械の気配!

ぴくーんと耳が反応する
見れば、サイバーがサイバーでサイバーしている、そしてサイバーしている

ヤバい、イカス。

だが、とりあえずあれは自分のものでもない
のでとりあえず、逸る心を抑えて平静を装いつつ公園に踏み込んだ】

……あら、ずいぶんと変わった格好ね?
そんなので不審者扱いされないって言うのはこの辺ならではなのかしら

【……抑えろ、抑えろ自分
その辺は猫属性の設定なので、うずうずする心を隠すとたちまちツンデレになる】

リチャード・ピックマン > 「あぁん?」いきなりのご挨拶に眉間にシワを寄せ、チンピラめいた返答を返す。

「俺は善良な一般市民だよ、このカッコは趣味だ、ほっとけ。」しっしっと手で追い払う。

手元のジュースの対処を考えていてそれどころではないのだ、捨てるのももったいない、全て飲むのは人生に全ての希望がなくなった時にするべきだろう。

シェムハザ > へえ?
……また面白い趣味をお持ちのようで

コレ、触ってもいいんですか?

【くすくすとからかうような態度で、むしろ寄って行く
どうしようもなく興味があるのだ
寄らない手はない

寄らない手はないが、欲望は抑えるべきだ
此処は外だ。】

リチャード・ピックマン > 「よくない、触るな。端子触ったら殺すからな。」触ろうと手を伸ばすなら、コードが意志をもったようにひとりでに避けていくだろう。人工筋肉でコードを覆っており、ある程度自由に動かせるのだ。

なんでか知らんがやけに寄ってくる。自分の外見が奇妙なのは理解している、それでも寄ってくる奴は大体何か目的があるやつだ。
「おい、俺になんか用があるのか?俺は今それなりに忙しいんだ。」
何か嫌な予感がする、まるごとサイバネに置換した銀色の右腕が、かすかな音を立てて戦闘準備状態に入る。

シェムハザ > あ……コレ動くんだ?
なるほど、どこかにぶつけたりしないで済むし振り回さないで済むと

【……まずい、うずうずする
こういうギミックには弱いのだ

触りたい、超触りたい

だがあくまでもあまり気のないふりをしなければ
(ダメな発想)】

……忙しいという割には、だいぶくつろぎのようですけど?
その右腕もまたご立派なようで

【モーター音! このご時世に!
何この人やばい
しっぽが揺れてしまう……!】

リチャード・ピックマン > 「俺は今な、このクソ不味い2本のジュースをどうするのかって考えのに忙しいんだ。」片手で2本のオレンジデリシャスティーを持って、相手に見せる。

「これさえ片付きゃ今は暇だよ、だがこの悪魔どもがどうにかなるまで俺に安息の時は訪れん。」ちゃぷちゃぷと缶を揺らす。捨てるのは敗北したようで嫌なのだ。子どもじみた拘り。

「それともお前さんが2本とも飲んでくれるのか?したら話ぐらい付き合ってやるよ。」まぁ無理だろうな、と鼻で笑う。

シェムハザ > ……む。

【甘いものはとりあえず好きだ
が、コレがうまいかどうかはわからない

だが挑戦することに価値がある
正しくは、挑戦することには何の価値もないが、挑戦した先のごほうびに価値がある】

分かりました……受けて立ちましょう

【そもそも飲めないなら捨てればいいのにと思わなくはなかった】

リチャード・ピックマン > 「おう、やるか。言っとくが吐かないで飲み込めよ。あと相当キツいからなこれ、覚悟しておけ。」まさか受けるとは思わなかった、というか俺と話したいのかコイツ。
とりあえず空いてる方を渡そうとする。もし未開封を渡してギブアップされたら開放された悪魔が2体になって状況が悪化する。

相手がオレンジデリシャスティーとかかれたジュースを飲むならば、まず香味料丸出しの薬臭いオレンジ味が舌を蹂躙し、遅れて安っぽい紅茶の渋みが襲い掛かってくることだろう、そして例え飲み込んだとしても渋みと唾液があふれるぐらいの酸っぱさが口の中に居座り続け、壊滅的な後味を保証する。

シェムハザ > なんだかこう……だいぶ不安になるような言い方ですね?
まあいいですけど

【飲む

……あー

安っぽい人工的な甘み
で、安っぽい渋み
そして酸味料とビタミンC

正直自分で買おうとは思わない
が、飲めないというレベルではない

……今まで数あるハズレを引いてきているのだ
それに比べればどうということはない

きゅうり味や小豆味、しそ味も案外行けますよ?】

……まあ、まずいですが飲めないというほどでは
メロンジュースでメロン食べた後の残った果汁の味で炭酸もないとか
スイカ味と言いつつスイカの皮っぽいとかそういうのよりかは
単に普通にまずいまま消えていく感じに思うわね

【ひやしあめやアップルウーロンに比べればまだ常識的に普通にまずいというか
なんだかんだで新しい商品を試してしまうので、この手の失敗には事欠かなかったし
まずいと言われていても一度は飲んでしまう民であった

アンドロイドのスリーパーのくせにそういうところは割と趣味人であった】

リチャード・ピックマン > 「マジかよ、ゴクゴクいけんの?」わりと信じられないものを見せられた。一口飲むのがやっとだった俺は、負けたのか……。相当キツいとか言ったのが恥ずかしい。

「いやちょっとまてよ、ゴクゴクいくと成分が変化して不味いけど飲めるレベルになるのか?」そうだそのはずだ、俺だって今まで冒険してきて不味いものには慣れている。そもそも滅多に外に出ないから冒険の回数もたかが知れているがそれはそれだ。
こんな突如現れた猫耳に負けてたまるか。

未開封の方を開けて、一気に飲む。
味を感じる前に一口目を飲み込み、二口目が口の中に入ると同時に味覚からの情報を脳が処理して……。
駄目でした。


即座に中断、口の中一杯の激不味ジュースに苦しむ。ここに居ないレフェリーにギブアップを示すためにベンチをタップし続ける。
俺はこのまま死ぬのかもしれない、それぐらい不味い。
なんでこれをゴクゴク行けるんだあいつ、おかしいだろ……。
「お、ご、ぐおぉぉぉぉぉぉ。」聖剣で腹をえぐられた魔王みたいな声を出しながら、喉の奥へとジュースを押し込んでいく。
なんとか飲み込めた。
「無理、無理だこれ。俺には無理……。」敗北感に打ちのめされながら、うわ言のように呟く。

シェムハザ > ……ま、たぶんまずいもの経験が足りないんじゃないかしらね?
【アメリカン紅茶はコレが普通である、珍しいことではないのだ】

紅茶のフレーバー系はこういうタイプのハズレ多いし、結構キツ目な味のもあるから
まー、普通のハズレといえばフツーね?
自分で買おうとは思わないけど

……ということで隣よろしいでしょーか?

【勝ち誇ったドヤ顔で微笑む猫耳悪魔だった】

リチャード・ピックマン > 「くそっ……。」自分が言い出したことだ、一応約束は2本とも飲んだらだったので2本目も渡そうとする。

「好きにしろよ畜生、まさかこの俺が……。」敗戦のショックからまだ免れていない。全てのきっかけになったジュースの缶と相手を恨めしそうに見る。こうも容易く悪魔をねじ伏せたならば、こう呼ぶしか無いだろう、猫耳魔王と。

「それで、俺と何が話したいんだよ。大して話題なんかねぇぞ。」今度はふてくされたように正面を見て相手と目を合わせようとはしない。

シェムハザ > あは、拗ねちゃって……可愛い。
【隣に座りつつ、バツが悪そうな様子を目を細めて嬉しそうに見物すながら2本目を空ける】

いえ……その格好が珍しいし面白いな、と思ったもので
だってそれ、一般用じゃないんでしょう?
どれもコレもカスタマイズしてあるし?

【くすくすと面白そうに眺める
いやコレは垂涎モノである、見ているだけで美しいし楽しい】

リチャード・ピックマン > 「ふんっ、大人をからかうな、ったく。」大人、とはいうがとっている態度は全く体が非常に大きいだけの子供である。不機嫌そうに鼻を鳴らす。

相手がコードが飾りではないと見ると、一気に上機嫌になって、相手に向き直る。「ああそうだよ、それがわかるってこたぁ。お前さん技術屋か?
まだ若そうなのに大したもんだな、コイツらの良さがわかるなんてよ。」
愛おしそうにコードの束をかきあげた。カツ、カツとコード同士がぶつかり合って音を立てる。

シェムハザ > はい……少々そういったものを嗜んでまして

【少々どころか専門であり、エキスパートである
自身もそうであることは知らないが、それを抜きにしても機械フェチなので興味は尽きない】

だってこれ、ケイナルのローノイズケーブルみたいですけど、こんなの見たことないですし
4芯です? それとも8芯? 金ケーブルだったりします? それとも銀とかPCTC?
シールド付きでこの柔らかさでしょう……?

【あからさまに電子工作オタクの会話である
ケーブルが特注品かどうか訪ねたり、メーカー名に興味を示したり、材質や構造が気になったり

こうなるともう、止まらない】

リチャード・ピックマン > 「素体はケイナルだけど違うんだなぁー、銀ケーブルでそっちは4芯、8芯はこっち。ムナール社が潰れた時に倉庫に残ってたのが売りに出てたから買い占めてさ、コネクタ周りはそっちに交換したってわけ。だから速度がやべーぜ?
シールドはショゴステックの人工筋繊維で編んだ奴な、高かったけど柔軟性と耐久性は抜群だもんな。
それよりこっち見てくれよ、ウェイトリーファミリー社のアカシック9500!高かったぜこいつは!この全てを見通すスケルトン仕様のコードはやべぇよなぁ~。」楽しそうに会話に興じる、ウェブ上ではこういうたぐいの自慢話は眉唾もの扱いなので、自慢出来る相手に飢えていたのだ。

シェムハザ > ああ、あそこ金の厚さ違いますもんね。

おおお、ウェイトリーの9500スケルトン実物はじめて見ました
見えるところに使う用途がないからあの値段だと手がでないんですよね……

【ヤバすげえ! まずい涎でそう
すごく刺激される、抱かれても良いレベルだコレ

シェムハザはどうしようもなく機械に欲情するため、これだけいいものを見せられたらたまったものではない
触りたいが駄目だ触ったら止まらなくなると思って触れられない
失神しそうだ】

リチャード・ピックマン > 「あっ、そうだそうだ、ちょっと待ってな。」コードの束の中心部から、シリコン状のカバーに覆われた一際太いコードをつかみ出す。
「これ、ほらイス=ポリプスピーシーズのソフトカバードコード!やっと本物見つけたんだよ、触ってみればわかるぜ、肌触りが違う。」
と満面の笑顔で相手に太く柔らかなコードを触らせようとする。

シェムハザ > う…………わ…………

【まずい、本気で
こんなの見せられただけで紅潮してしまう

少女は高圧的でわがままだが、性癖には逆らえない

恐る恐る触れる……
この感触、手触り、異能で良さが分かってしまうだけに、それだけで痺れが走ったように震えてしまう
研究室やテストルームで人形たちを嬲ってる時とコレじゃ変わらない

どうしてもうっとりとしてしまう……止められない
きっと今、すごく女の顔をしているだろう……】

リチャード・ピックマン > 「おうおう、いい顔するなぁ。おい。」ニヤニヤしながら、ヘブン状態でコードを撫で擦る相手を見やる。確信した、こいつは根っからの重篤マニアだ。
「俺に近づいてきたのもコード目当てなんだろう?言っちまいなよ、したらもっと触らせてやるぜ?」
ほれほれ、と最新型のコードを摘んで見せながら、自白を促す。別に聞き出したところでどうということもない、反応が面白そうだからやっているだけだ。

シェムハザ > …………あ!?
っあ……ぅ…………なんでもない

【しどろもどろ
真っ赤で目を伏せる

ペースを握って攻める分には強いが、いじられると弱いのだ
やや高圧的で主導権を握りたがるのが、わがままで好き勝手に振る舞いたがる分、欲望に弱いのだ】

………………う!?
そ、そんなわけ………………ないわ

【指先が触れただけであんなに痺れたのだ、抱いたりしたらたぶん立てなくなる
……つまりそんなものが転がっているのに抗えるわけがないが、こっちも必死だ

そもそも、真っ赤になって目を逸らしながら耳をたれさせしっぽを所在なく揺らしながら言いよどむ時点で終わっているのだが】

リチャード・ピックマン > 「う~~ん?本当にそうかなぁ?嘘をつくような悪い子には、それなりの対応が必要だなぁ~。」今度はこっちの番だ、ジュースの負けを取替えさせてもらうとしよう。
まるでメデューサの髪のようにコードがワキワキと首をもたげ、蠢く。
「それ!」と相手の両手を掴もうとする。そう出来たなら、顔や首にコードを這い回らせようとするだろう。

シェムハザ > わ……うわ…………ぁ…………ッ
ち、ちが…………私は……そんなんじゃ

【否定すればもっとしてもらえるだろうか
そんなことを思いながらケーブルに巻かれる

こんな上質のケーブルで抱かれてしまったら耐えらんない
熱い吐息を漏らしながら、上気してリチャードに倒れこむ

もう座ることすら無理だ】

……はぁ……はぁ…………

【もっとしてくれないだろうか
それとも否定してしまったらしてもらえないのだろうか
まさかコレほどまでとは思ってなかった

猫は汗ばんだまま、とろんとした目で見上げることしか出来ない】

リチャード・ピックマン > 「まだ言うか?ええ?もう座ってもられねぇじゃねぇか。」倒れこむシェムハザを抱きとめる。その間もコードは肌を愛撫する、抱きとめたことで、短めのケーブルも加わってその数は増えるばかり。

「じゃあこれで正直になれるかなぁ?」サイバネ置換した右腕を目の前で揺らす。「こいつはなぁ、色々と便利な機能をつけてんだ、見たいか?ええ?正直に言ったら見せてやるよ。『私はコードの束に興奮して、見知らぬ人間に声をかけるようなはしたない女です。』ってな。」征服感に酔いしれながら、右手の内蔵機関がかすかなモーター音を立てる。

シェムハザ > ッわ…………ぁ……!♪

【右腕を見せられれば、目が歓喜の色に染まる
もう言っても言わなくても同レベルで堕ちているが、言ったほうが余計に堕ちるのが目に見えてわかる

どうしようもなく言い訳が聞かないのに、肯定しないことで余計興奮してるのだ、この猫は
重篤で変態なメカフェチ極まりない】

あ……あ…………
違う、違うの…………私はそんなはしたないんじゃなくて……
コードの束なんかに欲情して見知らぬ人間に声をかけるぐらいじゃ足りなくて
ケーブルに抱かれたり巻かれたりその右手に擦り寄りたいだなんて思ってないから……ぁ

【涙混じりに、哀れなほど弄ばれる猫
もう肯定してるんだか認めないんだかもわからない答えを返し
しっぽまでケーブルに絡め、その感触に溺れている
さっきまでは自制していたが、こんな風にされてはいいように操られるだけだった】

リチャード・ピックマン > 「ほう、ほう、ほう。そっかそっか、俺の見込み違いだったか、残念だ。じゃあ、これを見ても全然興奮しないよなぁ?」右腕の上半分を開いて、内部構造を見せる、中心に通るのは周囲に磁石が並べられたレール、そのまま手のひらの中心を通って外に通じるようになっている。レールには大型硬貨玉の棒金がまるごとセットされている。

「わかるか?俺が頭の中でちょいとトリガーを引けば、磁力で加速されたコインがぶっ散らばりながら飛んでくんだ。どうだ?見たいか?撃ってもいいぜ?だが、さっきの台詞聞きてぇなぁ。どうだ?ん?」
猫耳の穴や、襟からケーブルが入り込み、きわどいところを撫でる。陥落するのを心待ちにしながら、また焦らす。

シェムハザ > あ……あ……ぁ…………!!♪

【そんなもの見せられたらダメに決まっている
ここまでされたらもう、むしろ支配されたくて仕方ない
特別製の内部の機構なんか見せられたらどうしたってぞくそくする

そしてどうあがいても耐えられなくなった】

…………ッ、
はい………………わたし……は……
はしたない…………どうしようもなくメカフェチで
機械に欲情するような変態で重篤症状で、ケーブルを触っただけでぞくぞくしたり
内部構造を見ただけで体が熱くなるような…………ダメな猫です…………

【誰もそこまで要求していないのだが、さっきからもう、とっくに堕ちているので
むしろ言うとなれば全部言ってしまっていた】

リチャード・ピックマン > 「おうおう、良いねぇ。他人を屈服させるってのはリアルでも楽しいぜ。じゃあご褒美だ子猫ちゃん、最大パワーで撃ってやるよ。」
開いたパーツを閉じ、手近な木に、右腕を向ける。
「充填するぞ、よっく聞いとけよ。」ヒィィィィィン、とモーター音が高く、大きくなっていく。それに伴って右腕についた小さいランプがひとつ、またひとつと点灯していき、全て点灯した。

「10からいくぜ、10…9…8…0」わざわざカウントしておきながら、不意打ちで発射。あまりの速度に先端がプラズマ化したコインの嵐が罪のない木に襲いかかる。
発射の煙が晴れると、木の幹がズタズタに切り裂かれていた。コインは深く中まで食い込み、外からは見えない。
「どーよ?」満足気に、相手を見やる。

シェムハザ > ………………っ!!!♪

【見てしまったがゆえに中でどういう状態か想像できてしまう
もともとレールガンは原理自体は難しいものではないが、それを正確に短距離で撃つとなるとまた別だ
その辺りの機微が分かってしまうので、余計、背筋に電気が走るように痺れてしまう
ああ……あの構造綺麗…………】

さいこう……♪

【ダメ、私が。
こんなにされたら動けない
耳までいじられるなんて思わなかった】

リチャード・ピックマン > 熱を開放するため、右手の外装パーツが展開され、中の赤熱した金属から蒸気があがる。
「まだまだ続けたいが、悪いな。もう品切れだ。」最後に頭をぐしぐしと撫でようとする。それが終わればケーブルも引っ込める。今日のところはこれでおしまい。

「俺の得意分野はウェブでな、サイバネはおまけみたいなもんなんだ。」ハッカー、とは明確に言わないが、それを匂わせる。
「そいつでお前さんを喜ばせるとなるとLAN直結ぐらいになっちまうからな、流石にそいつを会ったばかりの人間とやるのはな。お前さんにコネクタもなさそうだ。」脳に直結するコネクタを持つ人間同士でのみ出来る、それは精神を混ぜ合う背徳的な行為だ、肌を重ねる以上の快楽を約束すると言われているが、アイデンティティの喪失などの危険もある。
大体首筋にインプラントすることが多いため、ケーブルで触れても見つからなかったので、改造はしていないと判断した。

シェムハザ > ……んん。
【身を預け、動けるまで回復するのを待ちながらぼーっとする。
頭を撫でられれば嬉しそうにきゅ、としがみつく

直結はしたいが、猫の自分にはかなわない
実際は可能なのだが、それは今の時点ではスリーパーである少女には正体が割れない限りは無理だ
少し寂しそうにしつつ、それでもそのうちもっと関わりを深めてしまうかもしれないなどと思っていた】

……いつか、そういうのもいいかも。

【少し遠い目をしながらつぶやいた】

リチャード・ピックマン > 「おーよしよし、甘えん坊の子猫ちゃんですねー。」しがみつかれれば、顎の下をくすぐったり、またワシワシと髪を崩したり、可愛がる。

「へっへっへ、コネクタは管理が大変だぜ、それに親からもらった体、あんま傷つけるもんじゃねぇよ。俺は傷つけまくってるけどな。」あまり説得力のない言葉で、やめておくよう勧める。

「まぁ、今度手を探しとくよ。俺と直結するために手術までするこったねぇ。そういやぁお互い名前すら聞いてねぇな。俺はリチャード、リチャード・ピックマン。」よろしくな、とゴーグルをずらし、サイバネ置換された両目を見せて、軽く笑う。

シェムハザ > ……誰にでもじゃないのよ?
こんなのははじめてなんだから!

【語調はキツイ割に、まったく抵抗しないどころかむしろ甘えていた

大体、重篤なメカフェチなり研究者相手でないとこうはならない
もともと彼女の素性的にそういった研究者や開発者などに逆らえないようになっている防止措置の一環でもあるのだが
だとしても、ケーブルであんなコトされたのははじめてである】

シェムハザ……シェムでいい
……異能でも繋がれるわ
結線だけが繋がる方法じゃないから、まあそれはその時

【穏やかに目を細めて微笑み返す
確かにこういう手合と探り合ったら気持ちいいんだろうな、と思わなくはない
人形の子たちで遊ぶ時と似た感覚がある
人間でそれを試したことはないから、きっと飛ぶことがあるんだろうと思った】

……じゃ、今日のところは行くわ?
それじゃ

………………また、触らせてね

【動けるようになったので、確かめながら立ち上がると
来た時同様の少しナマイキな態度で去っていった

最後だけ、恥ずかしそうに小声だった、聞こえたんだかどうだか

……枝を残していったので、アクセスしたいならアクセスは出来るだろう】

リチャード・ピックマン > 「そうだな、俺みたいなコードまみれはそうそう居ねぇだろうしな。」それも全部を操作できるようにしてあるとなると、恐らく島の外だって珍しいだろう。
甘えてくる猫を優しく撫でる、髪を手ですき乱れを直す。

「シェムハザ、地上に落ちてきて怪我はしてないか?堕天使さん。あんまり快楽求めて堕落すると帰れなくなるぜぇ。」名前を、恐らく元になったであろう堕天使とからめて、冗談めかして笑う。

「お前さん割りと好みだ、また遊ぼうぜ。じゃあな、シェム。」ゴーグルを戻し、ひらひらと手を振って、見送る。
やれやれ、あんだけ甘えといて、よくまた生意気な態度取れるぜ。
耳もサイバネで強化してある、どんな小声だって耳元で囁かれるように聞き漏らさないのだ。

ご案内:「常世公園」からシェムハザさんが去りました。
ご案内:「常世公園」からリチャード・ピックマンさんが去りました。
ご案内:「常世公園」に葵 桃花さんが現れました。
葵 桃花 > やった~~~!! 夏休みだ!!! (胸に小さな紙をぶら下げ半そで半ズボンで駆けてくる)

「ラジオ体操って難しいんだよなぁ 時々間違えちゃうんだよ」

まだまだ熱くないが、時折セミの声が聞こえている。

「うぅ~ 蝉の声を聞くだけですっごく熱く感じるんだよ……」
(蝉の鳴く方向を恨めしそうに見つめる少女)
「普段なら砂場超楽しんだけど……いまの時期近づくとなんてか熱いんだよなぁ」

砂場の照りかえしなんて言葉は全く知らないが体感的に分かっているようだ。

葵 桃花 > 「いっちばん~ 涼しいのはやっぱりあそこだよなぁ~ 」(てってててっと、池の方に走っていくっ
池だと柵があるが桃花位の体躯なら、軽々とすり抜けれる。)

「いいなぁ~ ボートで漕いでいる人達!! 桃花もお金あったら一杯のってみたいのに~」

(白鳥型のボートを恨めしそうに見つめる少女)
「やっぱりあれいいの ほんとかわいいもの お姫様みたいんだよと」
(ぽっけに入っているのは、母親がねじりこんだハンカチ位だったっ)

葵 桃花 > (池にたどり着いた少女は、靴下を脱ぎ脱ぎと脱いで、足を池につける)

「しまったの、こっそり水着を持っていたら泳げるのに、」
とつぶやく傍らには、『池で泳がない事』と書いてあって、ピカ○ュウらしき物体が溺れている絵がのだが・・・『泳』という感じが読めずにのんきな事を言う

「ピカ○ュウ も一杯泳いでいるのになぁ~」

(ぴちゃぴちゃと水辺に足を使ってチャプチャプと音を鳴らしながらひやひやとしている)

「あ!?……池の中に魚っぽいのがいたの?」
(チャプチャプとやっている音に驚いたであろう魚が近寄ったようで・・・少女の視野に入る)

「お魚さん捕まえたらまま喜ぶかなぁ?!」
褒められる姿を思い浮かべる!! 「桃花あれ取るの!!」

葵 桃花 > 「あれ?・・・・でもどうやったら取れるんだろう!?
うぅ~~んっと、 うぅ~~んと……」
思案気に頭を抱える少女……お魚で思い浮かべるのは、テレビでやっていたイルカのショーや、スーパーの光景

「イルカさんみたいに頭を撫でたら取れるのかなぁ?
でもどうやって撫でるんだろう? すばしっこいんだよ!?」