2015/08/13 のログ
平岡ユキヱ > 「齧るなぁー!? こう! こうですよ!?」
こうするんだよぉ! とジェスチャー交じりに慌ただしく正しい飲み方を教える。
なお左手は腰に添えて飲む銭湯上がりスタイルの模様。

「おっけーおっけー! おりこーさんです!
 …。はー…まあ何がどうしてこうなったのやら…」
少し考えてから、まあいいやと口を紡ぐ。
自分よりもずっと幼くなってしまったような先輩の仕草に微笑みながら。
よっこら正一とベンチから立ち上がり。
「…」
誰かの視線を感じ、周囲を剣呑な視線で見渡す。
複数の人影。風紀の者にはこの情報、洩れるだろうかと舌打ちする。

「…。じゃー、まあ帰りますか? 寮の方がクーラー効いてて涼しいんですよー?」
表情を切り替え。明るく笑って倉光を誘う。
何もかもが始まったばかりなのだ。今後どうなるかなど、誰にもわからないだろう。

倉光はたた > 「こう……ッ!」
なんとか見よう見まねで正しいペットボトルとのつきあいかたを覚えた。
銭湯上がりスタイルまで素直にコピーしてしまった。ごくごく。

舌打ちの意味がわからず、きょとんと首をかしげるはたた。

死んだはずの人間が再び歩き出すことは、この世界では起こりえないことではない。
しかしその可能性に考えがたどり着くにはもう少し時間が必要かもしれない。
倉光はたたの風貌は死んで歩き出す以前と以後で大きく変わってしまったために、
遠目に判別するのは少し難しい……が、気付けないこともないだろう。
実際のところは、わからない。

相貌にはすでに何の感情も浮かんでいない。
歩き出してから自己防衛に精一杯だったはたたは、恐怖や警戒以外の
感情を知ることがなかった……。

「…………」
ユキヱが寮へと誘うなら、
おとなしく仔のカルガモのようにひたひたと裸足でついていくことだろう――。

平岡ユキヱ > 「あ…裸足…。寮で靴かサンダル渡すから適当に履いてくださいね?
 今は…とりあえず、ダメなときは担いでいきます!」
 
あっ、と今更ながら気が付いたのか、ぼろぼろになっている相手の素足を見て申し訳なく思う。
思うに、乙女の足は大地ではなく殿方を踏むためにあるものだ。

「ま、ともかく帰りましょうか」
あー、あついあついとウダウダいいながら、蘇り容疑者と共に寮に帰る盆の時期、であったとか。

ご案内:「常世公園」から平岡ユキヱさんが去りました。
ご案内:「常世公園」から倉光はたたさんが去りました。