2015/08/19 のログ
ご案内:「常世公園」にサキュリスさんが現れました。
■サキュリス >
「はー、やれやれ…一日中聞いて回って収穫ナシ。さすがにつかれたわねー」
昼にアオイと別れて以来、そこらの住人にさりげなく自分の封印の解除の手がかりについて聞いてみたものの特に収穫はなかった
「ま、すぐに見つかるとは思ってないしね。ゆっくりやりましょー」
うーん、とベンチで背伸び(と羽根伸び)をする。今夜はもう情報収集はなしだ、とか思っているだろう
■サキュリス >
「まったく厄介なもんつけてくれたわねぇ…さっさといい感じの聖職者ちゃん見つけないと。死ぬことはまだないけど…」
すりすりと自分のむき出しのお腹を撫でながら
「…こういうとこじゃ、夜でも賑やかそうだけど、そうでもないのかしら?」
などとぶつぶつベンチで独り言を続けている
■サキュリス > 「ま、こんな姿見せて近寄ってくる物好きもいないか。一応ここ、ニンゲンが主みたいだしねぇ」
ふむ、と入ってきた時に買っていたコーヒーを一口
「こっちから話しかけるしかない、か。アオイみたいな子ばっかりだったら楽なんだけどねー」
昼に会った騙しやすそうな女の子を思い出し、くすくす、と
■サキュリス >
「しかし、仕方ないとはいえなーんにもできないのは暇ね。
手がかり探しとへーこーして何か暇つぶし見つけようかしら…」
飲み終わった缶をくるくると弄び
「時間はたっぷりあるしね。それも悪くないでしょ…問題は本命が見つかるかどうか、か…」
ひょい、と高く放り投げて受け止めたり。段々と曲芸めいてくる
■サキュリス >
「あー、そだった。一応生徒だから単位?もとってかないとね、目立たないように
協会とかに見つかったらめんどくさいしー」
缶を5個ほどの輪切りにひきちぎり、別れたそれらでジャグリングを始める
鋭利、というよりはギザギザな切り口だが手を切ることもなくそれらを続けていく
「…しかし暇ねー…」
■サキュリス >
「…さて、ここにも誰もいないみたいだし、別のとこいこーっと。夜は長いしネ」
ぐしゃあと、缶のなれの果てをつぶし、纏めてゴミ箱へ
「……時々視線を感じたけれど、気のせいか」
呟いてから、公園を後にする
ゴミ箱の中の奇妙な空き缶に清掃者が首をかしげるのは後のおはなし
ご案内:「常世公園」からサキュリスさんが去りました。
ご案内:「常世公園」に上那賀 千絵さんが現れました。
■上那賀 千絵 > 静まり返った夜の公園、
時刻は深夜で人影すら見えない。
寮に戻ってもよかったのだが、
余り人気の多いところが得意ではないらしく。
寮が静かになるまでの時間つぶし。
聳え立つ1本の木を背にもたれて目を閉じ、
落ち着いた呼吸をする。
「・・・」
声を発する必要性がない為か独り言すら呟かない。
夜でも外は多少は暑いものだな、
なんて思いながら小さく一息ついた。
■上那賀 千絵 > やはり私は孤独を愛しているのだろうか?
何所と無く居心地がいいこの現状に満足してしまっている自分がいる。
然し何故だろうか、ここであったあの日からこの状況がよかった筈なのに若干の物足りなさを感じる。
自分に起きてる心境の変化に気づくことすらできない事に情けなさすら覚える・・・。
「・・・もう二度と、そう、思っていた筈なのにな・・・。」
瞼をゆるりと開き首を左右に小さく振る、
今言ったことをまるで強引に否定するように。
気にもたれたまま腕を組み再び瞼を閉じる。
先程同様小さく一息零して、顔の向きは斜め下の方向、
まるで眠っているかと勘違いしてしまうほど静かに・・・。
■上那賀 千絵 > 時刻は深夜を過ぎた頃、
もう寮内も静まり返っただろうか?
学生街の明かりも殆どが消灯し真っ暗となる。
暗闇に慣れた眼でうっすらと見える周囲の状況、
やはり人気は無く今なら丁度いい頃合だろう。
「・・・」
しぃん・・・、と金属のこすれる音。
自らの腰に携えていた刀をゆっくりと言葉なく引き抜く、
仄かに蒼く光るその刀身、暗闇を一点だけ淡く照らして
その様子を水色の双眸で見つめる。
「・・・」
大切なその刀、
時間があるときはこうして眺めることが多い、
苦楽をともにしてきたからだろうか色々と思い返される。
今は殆ど使う事はなくなったが・・・。
ご案内:「常世公園」にクレアルトさんが現れました。
■クレアルト > 「いい天気よねえ、今日は暑さもそう酷く無いし、風が気持ちよくって。」
『みゃあ』
「あら、貴方もやっぱりそう思う?そうよね、毛皮着ているんですものねえ……』
『みゃあ』
「でもその分冬は暖かそうだもの。私は生憎と毛皮がないから、お洋服を誂えないといけないわ」
幾許か暑さも揺るいだ昼過ぎの公園。その中に在る東屋での一人と一匹の会話。
一人のほうは銀色の長杖と、タイヤキが一杯に詰まった紙袋を携え
一匹のほうは牛柄にも似た白黒模様の子猫。
会話が成立している……と言うよりは子猫の方が声に反応して鳴き声を上げているだけで
一人の方ことクレアルトもまた、特別に動物の声が判る――訳では無かったから結局の所独り言。
それでもお互いに気にした所が無いのか、ベンチの上で一人と一匹は長閑にゆらゆらとしていた。
■クレアルト > 「それにしても貴方は一人なのねえ」
『みゃおん』
「あら私も一人よ~。この間此処にきてねえ……あ、でも元々一人だったからいいんだけどね……」
『みゃん』
紙袋からタイヤキを一つ取り出し、齧り付きながら器用に続く不可思議な会話。
空いた手で子猫の顎下を撫でると、ごろごろと甘えるように擦り付かれて
クレアルトの表情が幾許か綻ぶ。
……この子、連れ帰ってしまってもいいのかもしれない。
そう思ったその時、茂みの中から一匹の白黒模様の猫が現れた。
『にゃんっ』
声を契機に子猫は身を翻して現れた猫の元。
先程クレアルトの手先に擦り付いていたのと同じように甘えて
二匹揃って何処かへと去っていった。
「あら~……なぁんだ。一人じゃなかったのねえ」
安堵の溜息かそれとも嘆息か。或いは二つが入り混ぜて見送ってタイヤキをまた齧る。
ご案内:「常世公園」に昼奈さんが現れました。
■昼奈 > シャー、っと乾いた車輪が滑る音が響く。打ち捨ててあったスケートボードに片足を乗せながら、公園を滑る赤毛の少女。
ちっちゃいツインテールが風でひらひらと揺れながら、日焼けをした元気な手足を惜しげも無く晒す。
「よ、っと……ッ!」
地面をとん、っと強く蹴れば、板の上に乗っかって………バランスを一気に崩す。
え、テクニック? 無いよんなもん。
「あわ、わわ、ひゃぁああっ!!」
ずどーん、っと。まっすぐに柵に激突する少女。恐怖心のストッパーは今日も元気に故障中。
い、つつつ、と起き上がって眼に入るのは、ベンチに座る女性の金色の髪と、たい焼きの匂い。
目の前にいきなりやってきて柵に突っ込むのだから、3Dアクションゲームくらい衝撃だろう。
「………よ。元気してた?」
片手を上げて、へへー、っと笑顔。
■クレアルト > 「でも私はいいけど、一人じゃない人が私みたいに此処に来てしまったなら、それはきっと大変かもしれないわ。」
タイヤキを頬張りながら腕を組み、首を左右にゆらゆらさせる様子はとても「物思いに耽る」とは言えなかったが
当の本人は至って真面目にゆらゆらと思考を揺らし
「あいた」
ご、と柱に側頭部をぶつけて蹲る。同時に派手な激突音が響き
クレアルトは他人事のように(随分ハデにぶつけたわあ)と思考した。
「あら、こんにちわ。ええ御陰様で随分と楽しんでいるわ………えーと」
そんなものだったから、顔を上げたら顔見知りが突然居た事にも余り驚かず
緩慢な所作で近付いて手を差し出し、そこで首を傾げてしまう。
「……なっちゃん?」
名前は微妙に忘れていたらしい。
■昼奈 > 「……楽しんでるの?」
思わず聞き返してしまう。だって、異世界から一人ぽんと飛ばされてきたら、普通は心細いとか寂しいとか思うもんじゃないだろうか。
それくらいは流石に頭の悪い彼女でもわかる感情だった。自分が感じるかはともかくとして。
「………もっかい言うけど、ヒナね、ヒナ。 別になっちゃんでもヒナ様でもお姉様でも好きに呼んでくれていーけどさ。」
ため息混じりに頭を横に振って、両手を広げた仕草を見せる。
同じような赤色の髪留めを使ってまとめた、ちっちゃな赤毛のツインテールに、明らかに元気印な格好の少女。
「で、………クレアルトさん、でいいっけ、呼び方。 ………そんだけ買ってどうすんの。」
よく食べる方の少女であっても(何人かで食べるんだろうな)と思えるタイヤキ。
思わず眉を顰めて訝しげに見つめてしまうのも、致し方がないことだろう。
■クレアルト > 「ええ、とっても。私は魔法使いだったけれど、こっちは魔法を使わなくても常に魔法と同じか、それ以上に満ちているんですもの。
それに私はずうっと一人で旅をしていたから独りにも慣れているし。」
昼奈を引っ張り起し、判り易いくらいに得意な顔。
「ええ、ヒナちゃんね。だから"なっちゃん"って呼ぼうかと思って……可愛いでしょう?
だから私の事は"レアちゃん"って呼んでくれると嬉しいわあ。」
崩れた相好のままに言葉を散らし、ベンチに座り直した所で視線に気付き
「あ、これ?おやつに買ったのよ~。良かったら食べる?これね、タイヤキと言ってお魚の形をしたケーキの中に、豆のジャムが入ってて面白い味がするのよ。」
言外に「全部自分の分なのよ」と告げ、訝しげな昼奈に向かって一つ取り出し差し向けた。
■昼奈 > 「すげーな……」
思わず呟いてしまう。あちらの世界で魔法使いだった、という言葉は話半分に聞いてはいるものの、荒野でベッドを置いてすやすやと眠っていたことからもわかるように、実際に飛ばされてきたのは事実だろう。
その状況で、特に気にした素振りもなくて「こっちのほうが便利」だと言い切るその精神性に圧倒されるのも、また無理からぬところ。
「………まー、別になっちゃんでもいーけどさ。……って、レアちゃん!? ちゃん付け!?」
思わずツッコミを入れてしまう。
貧相というか少年か分からないくらいの身体つきの自分と比べて、まあどう考えても甘い匂いのしそうな身体つきをした相手。見た目で言えば完全に大人と子供なんだけど。
( 「なっちゃーん」 「レアちゃーん」 )
……無い。 無い気がする。
「タイヤキはそりゃ知ってるけど………あ、でももらう。お腹空いてたんだー……」
へへへ、っと笑って一個受け取れば、ぴょん、っと隣に座ってはむりと口に咥えて。
■クレアルト > 「そう?でも、色々を視れたのは楽しかったと言えば楽しかったかなあ。鬱蒼と生い茂る森の中に在る遺跡とか、海峡に潜む大海竜との遭遇とか
……あ、意外そうな顔をしている。これでも私、すごーい魔法使いだったのよ~?」
驚いたような顔をしている昼奈に両手を広げてがおーとアピールをし、次には傍らにある銀色の長杖を手にする。
視れば全体にある種の法則性を持つ文様が刻み込まれているのが判り、金属であるとも判るがその材質は判然としない。そんな不可思議な杖だ。
「これがその遺跡で見つけた杖でね。軽くって便利で重宝しているのよ~……そうそうこの杖はガンちゃんって言ってね……私共々宜しくね?」
ツッコミを押し返すように、また実際に隣の昼奈を肩でぐいと押すようにしながら言葉を重ね
昼奈がタイヤキを手にした事には満足そうに頷いた。
「うんうん、空腹は駄目よ。御腹が空くと動けなくなってしまうから、食べれる時に確り食べておかないといけないわ?」
頷いて、自分もまたタイヤキを手にして暫し長閑なおやつの時間。
「所でなっちゃんは楽しんでいる?」
その折に不意を打つようにしてクレアルトが問う。
単に己が問われたから問われ返しただけで、所謂世間話のつもりらしい。
■昼奈 > 「……すごーい、ねぇ? どんだけ凄いのかはわかんねーけど、今は普通の人なんでしょ?」
がおー、とアピールをする相手を見やって、にしし、っと笑ってやる。銀色のその杖を見ながら、やっぱり不思議な相手だな、と思う。
「……ん、で、ええと、ガンちゃんはどんなすげー杖なのさ。」
ツッコミどころか肩まで押される。圧力が半端ないぞこの人。というかボケてる自覚ねぇ!
頭を抱えて転がりたいところだけどそれを我慢して、タイヤキを頬張る。
「そりゃわかるけど。………レアちゃん、それ全部食べるの?」
一応、一応、確認をしてみる。 多分食べるんだろうなあ、と思いながら確認。
あと、レアちゃん、と呼んでみることにする。………年上っぽい、色香が漂う相手をこの呼び方をするのは少しくすぐったい。
「………!? ……あー、…えーっと、イマイチかな。 私さ、ほら、見た目に割り振りすぎちゃって、ちょーっと頭が悪い、っていうか……。まあ美少女だし、天は二物を与えずっていうか。」
つまるところ、頭が悪いらしい。とほほ、と肩を落として。
「知らないことが多すぎるんだよね、わかんねーことも多いし。手探り、ってやつ?」
■クレアルト > 世間話。四方を山で囲むような物事の幾つかは唯一の抜け道として青空に浮いて消え
浮く事の出来ない幾つかは地に遺されて、寂びて行く。
「あ、失礼しちゃうわあ。今は普通のエルフよ、えーるーふ。エルフってね、結構長生きするんだから凄いのよ~?」
足を取るような笑いを向けられても空転には至らず、クレアルトが居丈高に漂うような言葉を返す。
「えーっとねえ。ガンちゃんは先ずとっても軽くって、それで凄い頑丈なのよ。
これ、多分ガンちゃん自体に"自身を軽くする魔法"がかかっている所為だと思うんだけど……。」
持ってみる?と昼奈に杖を放るように、実に軽い調子で渡して見せる
手に取るならば、質量が確かに存在し、重量感があるにも関わらず手の内では羽の様に軽い。と言う不可思議な感覚を覚えるだろうか。
「む、さてはなっちゃんもタイヤキが好きなのねえ……?んふふふ……仕方ないなあ。」
杖の次はまたタイヤキをどうぞ、と渡し口端が怪しく歪む。
ただそういう顔色は昼奈がしょげるとたちどころに消えてしまうもので
「あら、頭が悪い人は自分で自分をそう言わないものよ。それに、判らない事、知らない事が多いのはきっと素敵で素晴らしいものに違いないんだから。
だからなっちゃんもきっといつか、楽しいって思えること、有ると思うの。」
クレアルトにしては珍しく、間延びしていない言葉がすらりと流れて
「とりあえず私は……今はタイヤキが楽しいかなあ~」
あっというまに塞き止められて、言葉がゆらりと空に消えた。
■昼奈 > 「………えろ……?」
真面目にエルフを知らない彼女。とてもいやっらしい名前の種族になりかける。
胸を張って自分の種族をえへんと褒める姿を見て、苦笑を浮かべて。
「長生きねぇ………じゃー、もしかしてめっちゃ長生きしてるとか?」
どことなく言動の端々に、自分よりも更に幼いのではないか、と思われるふわふわとしたところを見せる彼女に対して、思わず実年齢を聞いてしまう。乙女のタブーだけど。
「………ホントだ。いや、…………うん、確かにすっかすかじゃねーのに、軽いな。」
一瞬、「スッカスカなんじゃねえの」と言いかけて、それが明らかに間違った言葉だとすぐに気がつく。
確かに、……みっしりと詰まった感覚がある。なのにまるで重みの感覚がない。無理やり「重み」という感覚だけが消されているような不思議な感覚に、思わず目を見開いて。
そして、次に相手から出てくる言葉に、また目を見開いた。 ふわふわした今までの言動とは違うその言葉に、思わず目をぱちぱちと……。
「………そっか、わかんねーことが多いのは、いーことなんだ。……んじゃ、私も今はタイヤキとー………」
ごろん、っと横になって、タイヤキの紙袋の隣でいいや、と膝枕を所望してみる。にひひ、っと分かりやすい笑顔を向けて。
「やらかい枕で、楽しいって思えるといいなー、ってね。」