2015/10/26 のログ
ご案内:「常世公園」にさんが現れました。
> 日は沈み薄暗くなった空の下、
場所は公園のブランコで4つ並んだうち右から2つ目に座っている。
ブランコを僅かにしか揺らさずにいるところを見ると遊んでいるわけではないらしい。
まだ寮に帰るには早い時間と思っているのだろうか、
単純に時間だけを潰しているようにも見える。
僅かにブランコが揺れるたびに《キィ、キィ》と軋む音が聞こえる。

まだ完全に夜になってない視界の通る暗さ、
空色を伺うように視線を空へと向けて。

「まだ、帰れない。」

ふぅっとため息ひとつつく、
もてあました時間ほど長く感じる物はない。
視線を斜め下に落として目を瞑った。

> 暫くして日は沈みきったのか視界がはっきり通らないほど真っ暗になる。
この時間の公園は散歩に来る人がいる程度、
昼間のような賑わいは無くて落ち着いている。
段々迫ってきたのは寒さ、
制服姿ではちょっとばかり寒さを凌ぎきれない。

カバンの中に入ってる小さな財布を取り出して中身を確認、
必要最低限しかもってきてないのだろうか小銭がいくつか入ってる。
財布の中身を確認すると周囲をきょろきょろと見回す。
ぴたっと止まればその視線の先には夜を少し照らす自販機。
座っていたブランコから腰を上げて何時もよりも急ぎ足、
といっても一般の人の普通の歩くペースと変わらないのだが歩き向かう。

「・・・」

寡黙なまま小銭を自販機に入れる。
自販機のラインナップから選んだのはあたたかいお茶。
ピっという音を鳴らして落ちてきたお茶を手にとりそのぬくもりがほしかったのか、
暖かいお茶の入ったペットボトルを頬に当てて、ほっと落ち着いた吐息を零す。

「・・・。」

ブランコまで戻る必要性も無い為近くのベンチに腰掛けた。
ちょっとひんやりとしたベンチで座りにくく身震いをしてしまった。
お茶を一口、
ふたを開けて飲めば。

「・・・おいしい。」

あったかいしおいしい、
ちょっとだけ緩んだはかない微笑みを浮かべた。

ご案内:「常世公園」にさんが現れました。
ご案内:「常世公園」にさんが現れました。