2015/11/07 のログ
渡辺慧 > 「……なんだか、野生動物を相手にしてるかのようなお言葉」

どうにも。……違う意味で、この少女には弱いようだ。
年上の余裕というものだろうか。
それとも、あの時の事をいまだに弱味に思ってるのだろうか。

「もういくのかな。…………うん」
その時は、むしろお願いしようかな。

先程の見事な髪を切った動作を思い出しながら、笑う。

また、ぼんやりとした視線を、周囲と、去りゆく彼女に向け乍ら。

祭りの後の静けさ。
まばらになった音。

それを、抑える為でもある対岸で眺める……そんな思考をしたうえで。

少しばかりの寂しさを覚えてしまったのを、誰かに間抜け、だと笑ってほしくもあったのかもしれない。

ご案内:「常世公園」から渡辺慧さんが去りました。