2015/12/24 のログ
ご案内:「常世公園」にライガさんが現れました。
ライガ > 良く晴れた冬の日。
学生街は、いつもとまた違った賑わいを見せていた。
色とりどりのリースがあちこちに飾られ、所々にカップルや家族連れがあふれている。
今日はクリスマスイヴ。

その喧騒から少し離れた、常世公園。
そこにはサンタ帽をかぶった十数人の学生が、急ピッチで大仕事をしていた。
公園の広場には、いつの間に設置したのやら、大きなモミの木。
誰もが汗を流して、めいめい手に飾りを持ち、樹を上り下りしている。

その中に紛れて、大柄のトナカイの着ぐるみが電球を取り付けていた。
ときどき、樅の枝がわっさわっさと当たって顔をしかめている。

「え、電球の間隔開けすぎだって!?どこらへんよ。
……いや、指さされても判らないって!」

少し離れた地上側から全体像を見て、メガホンを持ちながら指揮を執っている少女に向かって怒鳴り返す。指揮官の腕にはどこかの委員会と思しき文字が見える……

ライガ > 「オーライ、オーライ。
よ、っと。サンキュ、あと3つもってきてよ」

物体浮遊なのか、クレーンも使わずに緩やかに飛んでくる電球を器用にキャッチすると、大柄のトナカイ──もとい、ライガは、手早くワイヤーで括り付けていった。

正直、20日ごろに慌てて準備しだしたときはどうなることかと思っていたが。
ヒマそうにしている学生を駄賃で釣って駆りだし、なんとか飾りつけの8割ほどは終わりそうだ。
だが、たったひとつ、目立つところに足りないものが、あった。

「なあ、アレ、まだ届かない?
もう時間もないんだけどさ」

てっぺんを見上げながら、周囲の学生に訊いてみるが、時計を見るもの、スマホで連絡を取るもの、一様に反応が芳しくない。
頂上にあるはずの大きな★、それがないのである。
どうやら、去年のクリスマスが終わって片づけた際、失くしてしまったらしい。
ある程度の光量を発し、遠くからでも綺麗だったらしいのだが、ある卒業生が在学中に作った自信作で、代わりの物がなかなか見つからないのであった。

ライガ > 「もうさ、光らなくてもいいから形だけの★でいいんじゃない?
日が暮れて、上だけ寂しかったら困るだろ」

ため息をついて指揮官に妥協するように言うが、譲れない何かがあるらしい。
が、しばらく言い合った後、ぺらっぺらで正面と真後ろからしかまともに見えない、ハリボテの星を暫定でつけることになった。
品が確保でき次第、夜目の効くものが、暗闇に紛れてこっそり付け替えるつもりのようである。
もちろん、手に入らなかったらそのままであるが……。

それにしても、クリスマスツリーの飾りつけ、毎年何かが見つからないのはよくあることであるが、
両手に抱えるほどの大きい五芒星である。むしろ、どうやって失くしたのか。

ライガ > 「あ、時間だ、これから用事あるんで抜けるよ。
いやいや、デートってわけじゃあない、夢を運ぶ仕事の、ほんのちょっとした手伝いさ」

ひと通り自分の仕事を終えると、最後に樹全体をしたから眺め、息を吐く。
それから、労う声を背中に受けて、汗を拭き拭き、公園を出ていった。
向かう先は異邦人街。そこでサンタクロースたちの活動を補助する役目に入る。
といっても、通訳とか進路誘導だが。

ご案内:「常世公園」からライガさんが去りました。
ご案内:「常世公園」にアスティアさんが現れました。
アスティア > 「クリスマスか。」

年月が流れるのは早いものだな、なんて考えながら、
ベンチに座っている。

秋だと思っていたら静養や山籠もりで冬になってたからさもありなん。

ちなみにサンタ帽は何かもらった。
クリスマスにふさわしいものらしい。
何が相応しいのかはさっぱりわかってない。

ご案内:「常世公園」に園刃華霧さんが現れました。
園刃華霧 > 「じんぐるべー、じんぐるべー、すずがーなったリならなかっタりー?」

物凄い適当に適当な歌を歌いながら、ふらふらと歩く女がいる。
雑に歌っているせいもあってメロディーも何もあったものではないし、最早歌っているのかさえわからない。

「まー、セイヤッとか言われてもナー……むしろ性夜だよネ。
っていうか、アタシらってそういうの取り締まらなくても……まー、いいよネ。うん」

ふと歌を切ってぶつぶつと呟く。
つぶやきながらも歩いていると、気がつけば公園の辺りにまで来ている。

アスティア > 不意に歌らしきものが聞こえ、
何か聞き覚えのある声が公園の外から聞こえたので、
ふっと視線を送り。

「久しいな!」

なんて大きな声で呼びかけてみるだろう。
なお、相手の確認はしていない。

園刃華霧 > 「あン? ……アスティアちゃんカ」

久しいな、なんて誰に言ってるんだろうネー、などと思うが……
いやまて、この辺り、アタシしかいないじゃん?
ああ、つまりアタシにいってるのか。その発想はなかった。
まあ別にスルッと流してもいいわけだけれど、流す理由もないしな。

「おー、アスティアちゃんじゃないノー。元気してター?」

脳天気に声をかけつつ、公園に足を踏み入れる。

アスティア > 「元気だけはありあまっているぞ。
 医者から寝とけと言われても脱走するくらいには。」

はっはーと笑いながらそんなことをいいつつ――

「そっちも元気そうで何よりだな。
 ところで。つかぬ事を聞くがいいだろうか。」

そしてひとしきり笑うと、そういって真剣な目で華霧を見つめるだろう

園刃華霧 > 「はっハー、らしいナー。っていうか、ナニ?
 病院に厄介になったリしたノ? なんか変な化物と喧嘩でもしたかネ。
 気をつけなヨー? 下手な怪物より厄介な人間が多いンだからサー」

けたけたと笑いながら返す。

「マー、だいたい元気だヨ。
 って、ん? ナニ、質問? 別に答えられることだったラ答えるけどサ」

なんだろ?とわざとらしく首を傾げてみせる。

アスティア > 「だが、そういう強い人間や厄介な人間と戦うのも、
 一興だろう。
 ああ、実に良い戦いだったとも。
 怪我するのも致し方ない程にな。」

うむ、と頷く戦闘狂。
相変わらず駄目エルフである。

「まぁ、ともあれ質問というのはほかでもない。
 実は……」

そこで息を整え、しっかりとした口調でいうのである。

「クリスマスってなんだ?」

園刃華霧 > 「ほーんと、アスティアちゃんは喧嘩好きネー。
 アタシはそういうのは面倒だカラ、出来ればごめんだけどナー。
 しっかし、よっぽどのヤツだったようだネ」

やれやれ、と冗談めかせて肩をすくめる。

「は……」

質問の内容を聞いて一瞬つまり。
そーか、そういえば異世界の人間だったっけ、と納得する。

「そっかー、クリスマスかー。ンー……
 話せば長いことになるナ」

などと重苦しく口を開いた。

アスティア > 「まぁ、それくらいしか取柄ないからな。
 勉学は頑張ってるけど、
 あまりもとより得意な方ではないしな……」

そっち系の仕事はどうにも向かなさそうだと苦笑しつつ、
重苦しく口を開くと、ごくりと息をのみ、
真剣な表情で――

「それでも、構わない。
 教えていただけないだろうか。」

と神妙にベンチの上で正座して聞く態勢を整えるだろう。

園刃華霧 > 「ははは、頭を使うホーならアタシも苦手だしナー。わかるわかルー。
 にしても仕事、仕事カ……いっそ、その手の仕事についた方がいいのかネ。
 まあ趣味を仕事にしてもいいとは限らない、ともいうカ」

んー、と考える素振りをしつつ割と適当なことをいう。

「まあ、とはいってもまず分かりやすいところからいこウ。
 クリスマスとは要するに、年にたった一回だけの特別な儀式の日のコトなのダ。
 今日、街を見なかったかイ? いつもとなんだか雰囲気が違わなかったかネ?」

アスティア > 「まぁ、力仕事でもいいんだがなー。
 加減も効かないともなると、
 やはりもうこれは剣を振るしかないだろう。」

なんていうかこのエルフ現代への適合率が0%である。
さておき。

いわれてみると、少し思い返して

「確かに祭りのような感じだったな。
 この帽子ももらったし。」

とサンタ帽を脱いで見せ、

「後は、確かカップルが多かった気がするな……
 後見慣れぬ装飾がちらほらみられたが……」

後なんかあったっけ?と首をかしげた 

園刃華霧 > 「いっそ、警備とか風紀の戦闘部隊みたいなのにでも行くといいのかネ……
 まあ、あの辺、軍隊っぽい感じもするし性に合わないかもナー」

よくしらないけどさ、と自分の所属組織のことを適当にいう。

「それが特別な儀式の日、クリスマス。だいたい見てるネ。
 一番肝心なのが抜けてるケド、まあ仕方ないカ。
 ポイントはその帽子サ。実は、それは……」

此処で一息、間を置く。
そして、なんだかとても重大な秘密を暴露しようとでもするような、そんな雰囲気で密やかに次の言葉を紡ぐ。

「惨多黒憂簀(さんたくろうす)って爺さんがナ、真夜中に人家に忍び込んでプレゼントを押し付けるって言う伝説があるのサ。」

アスティア > 「まぁ、おいおいだな。
 それでもなんとか仕事はあるしなんとかなるだろう。」

問題はそれを本職にするかどうかだがな。はっはーと笑って、

「一番肝心なのって何かあったか?」

などときょとんとしながら、
次の言葉に、

「なん……だと……?」

と驚愕の表情を浮かべる。

「夜中に侵入してプレゼントを押し付けるとは……
 恐るべき爺さんだな……
 ぷ、プレゼントの中身は一体なんなのだ!」

変なものではないのか、とたじろぎながら聞く。

園刃華霧 > 「ま、時間だけはアタシよかよっぽどありそーだしネー。
 ゆっくり考えてもいいのかもナ。慌てるモンでもないシ」

道理だわなー、とうなずき

「プレゼント……プレゼントか……それは、相手によって違うらしい。
 確かになにか恐るべき物体が贈られてしまう……という例もあるかもしれない。」

大真面目に、まことしやかに語る。

「なぜそんな言い方になるかというと、ダ。
 ヤツには不思議な特性があってナ。
 既にプレゼントをもらった相手のところには来ないのだヨ。
 故に、子供を守るために親はこっそりと子供にプレゼントを贈り……
 大人たちは自分たちでささやかな贈り物を送り合う……なんてことをしたりしなかったりするのサ」

アスティア > 「とりあえず、ごはんと寝るところがあれば人は生きていけるものだ。うむ。」

と大きくうなずき、

「なん……だと?」

恐るべきもの、というランダム性の脅威におののき驚き、

「しかもプレゼントをもらった相手の処にはこないだと……
 わ、妾は大丈夫っぽいが……
 華霧、華霧殿はプレゼントをきっちりもらったのか……!」

と青ざめた顔で真剣にいうだろう

園刃華霧 > 「同感。まあ生きるだけなら割と何とデモなったりするよネ。
 まあこの辺は、意外と森の中よか暮らしづらそうだけどナ。」

スラムだって生きるだけなら、何とでもする道はあるしなあ、とひとりごちる。

「おや、プレゼント、貰ったのかイ? それは重畳。
 実は彼氏だったり……とかは、なさそうな気もするナ。うん。」

慌てるアスティアの様子を面白そうに眺めながら、かなり失礼なことを言ってのけた。

「ン?アタシ? あー……そーいや、貰ってないかナ」

まあいつものことだし意識してなかったな、と心の中で呟く。

アスティア > 「はっはっは。森があればいきてけるな。妾。」

と大きく笑って、

「うむ。歩いていたら、ただでこの帽子をくれたのだ。
 これはプレゼント?といって差し支えないのではなかろうか。」

彼氏ないないと手を振りつつそんなことを。
正直プレゼントというかサービス品な気がする。

「それにしても、もらってないとは災難だな。そうだ。
 ……」

ごそごそと何かもってないか手探りで調べつつ。

「ほら、プレゼントだ。」

と小さな宝石のついた指輪をなげて渡すだろう

園刃華霧 > 「だろーネ。
 確か森育ちだロ? 街育ちだとそうはいかないしナー」

ケタケタ笑う。まあ、スラムで生きるならコッチのほうが上かもしれないけれど、と思いつつ

「あー……なるほど、そーいうコトか。
 まあ、それもプレゼントっちゃプレゼントだナ。
 いわゆるボランティアってやつダ」

適当にこじつけたりする。

「っと……なにこれ……指輪……?
 なんか宝石とかついてるけど、高いモンじゃないのかネ?」

思わず受け取ったものを、無遠慮に眺めつつ聞く

アスティア > 「ま、いざとなれば山にこもればいいというのは楽ということだ。
 そちらは街でこちらは森。うむ。
 あれだな。二人そろえばどうにかなるな。
 どんな状況でも。」

はっはーと笑って。

「まぁ、ボランティアで惨多黒憂簀の魔の手から逃す為、
 プレゼントを配るとは、
 いい人もいるもんだなー。」

と感心しつつ、
指輪に触れられると――

「ああ、蒼玉の指輪か。
 まぁ、こちらの世界のものではないが、
 まぁ、多少の金には多分なる、んじゃないか?おそらく。
 あまりこういう装飾品には詳しく無くてな。
 女性に対するプレゼントは装飾品がいいと聞いたから渡ししたのだが……」

気に入らなかったか?と首を傾げた

園刃華霧 > 「確かにナー。なんだ、困ったら一緒に暮らすかネ。
 意外とどうとでもなりそーだゾ?」

こちらもケタケタ笑う。実際どうにでもなりそうな気がするのは割と本当であった。

「まったく、善人もいるもんだネー。
 まあそんなわけで、プレゼントを贈るついでにいちゃつくカップルも出てくるわけだがネ。
 お陰で、『リアジュウバクハツシロ』なる人を爆死させようとする呪詛が紡がれる日でもあるナ?」

微妙に本当でありつつも嘘な情報を重ねていく。
かなり面白がっているようである。

「あーいや、気に入らないってワケじゃないけどナ。」

まあ装飾品なんて普段つけ慣れていないのは確かだが。
それに、昔はこの手のものはどちらかというと胡散臭い入手からの売価とかを考える生活だったわけではある。
人からもらうのは初めてなわけで、ややとまどいはあった。

「蒼玉の指輪、ネー……
 ナニ、ソッチの世界のモノなノ?
 なにか不思議パワーとかあったり……は、流石にしないカ。」

アスティア > 「うむ。本気で困ったら華霧殿の処に押し掛けるとしよう。」

真顔でいいきった。

「それにしても、『リアジュウバクハツシロ』か。
 関係は今のところないが、怖そうな呪詛だな。
 まぁ、カップルをみて呪詛をかけるはどの世界も同じか。」

むむむ、しかしどんな恐ろしい呪詛なのだろうと微妙に恐れおののきつつ、

「まぁ、こちらの世界だとさふぁいあ?だったか?
 の指輪だなぁ。
 寒さを少し和らげるとかいってたが、本当かどうかわからん。
 が、まぁ、綺麗だし、似合うのではないかな。
 少なくとも妾よりつければ似合うのは確かだな。」

園刃華霧 > 「えー、そこはアスティアちゃんがアタシを養ってヨー」

真顔の返答にケタケタと笑いながら答える。

「ソッチの世界でも、カップルに呪詛する連中はいるのカ……
 発想することはドコもたいして変わらないのナー。
 モテナさを拗らせた連中は怖いネー」

やれやれ、と肩をすくめる。

「サファイアか……あー、なるほどナ。」

それなら、それなりに値打ちものか、などとプレゼントに失礼にも品定めをする。

「ンー……いや、アタシに似合うかはまあさておき。
 アスティアちゃんに似合わないってことも無いんでないノー?」

そんなことをいいながら、色んな角度で指輪を眺めてみる

アスティア > 「はっはっは。まぁ、森の中でよければいくらでもやしなえるがな。」

と笑いつつ――

「まぁ、かくいう妾ももてない部類だから、
 なんともいえんがな。
 まぁ、いまいちそういう関係に憧れが持てないのもあるが……」

だからよくわからなくもあるんだな。
などと独り言ちつつ、

「まぁ、妾に似合うか似合わないかなんだが。
 その、なぁ……
 柄にあわないうえにうっかり壊しそうにもなるので、
 もうこれは似合わないといっても差し支えないのではないだろうか」

などと真顔で言い始めた

園刃華霧 > 「わー、たのもしー。じゃあ、其の時はアタシが押しかければいいのカ」

カラカラと笑う。

「まあ、モテるモテないって話は突き詰めると泥沼になりソ―だから、おいておこウ。
 まあ、アタシらだったら平気だろーけど、場合によっては血の雨が降るしネ。
 それにしても憧れ、カ……なんかアスティアちゃんの場合、猛者と競い合う関係、とかの方が憧れそーだネー。
 アタシは……うーん……どうだろうか、ナ」

恋愛は……うん、いや忘れよう。
そんなことを心に呟く。

「あー……普段から武器を振り回してれバ、そういうこともあるかもしれないネー。
 そりゃ道理だワ。
 ソレ言ったら、アタシも壊しかねないっちゃあ壊しかねないケド……まあ、アスティアちゃんよかマシな方か。
 近寄ってドタバタ、は好みじゃないしねえ」

アスティア > 「遠慮なくな。」

押し掛けるといいと自分の胸をどんっとたたき、

「ま、そういう事だ。
 戦うだけではなく、平凡な暮らしにもあこがれはないでもないが……」

んーと腕を組んで、

「想像できん!」

ときっぱり言うだろう。

「ま、恋愛うんぬんよりも、気が合うか合わないかの方が、
 妾的には大切だと思うがな。
 ま、壊し方にもいろいろあるしな。
 なんというか、妾の場合取返しのつかない壊し方になるからな。」

文字通り粉になる

園刃華霧 > 「ははは、じゃあその時はよろしくネー」

どん、と胸を叩く様子を楽しげに見つめる。

「ンー…………………
 うん、確かに想像出来ないかもしれナイ。
 試しにやってみたラー?半日くらいで耐えられなくなるカモしれないケド」

まあ、やってみないことにはわからないしさー?と、半分面白がりながら提案する。

「ま、恋愛ってのも結局気が合うか合わないかってトコで……
 いや、してない連中も結構いるナ。うん。
 そういうのがだいたい失敗するんだよネー。いやはや、かわいそーなことデ。
 取り返しがつかない、カ……壮絶な壊し方しそうだナ。」

ケタケタと笑う。

アスティア > 「まぁ、試してみるにしても、
 平穏に過ごせる相手と場がほしいな!」

流石に一人で耐えきれる気は全くないらしい。
仕方なし。
うむっと一つ頷いて

「ま、恋愛なぞ後からついてくる。
 気の合う仲間と気の合うように生きてそのうちが、
 妾的には良いな。
 そんな価値観を崩すほどの出会いがあればいいが。」

ないな、うん、ない。と頷いて

「ま、実際一回あってな。粉々になった。」

園刃華霧 > 「はっはっはっ、此処だと騒動が向こうから裸足でかけてくるからナー。
 嫌でも追突されて平穏なんてナイかもしれないネ。
 まあ、相手くらいならいるかもしれないヨ。」

はっはっは、と笑う。

「あー……ま、意外と変なところから出会いってのは降って湧いてくるコトもあるかもしれんヨ。
 気がついたら一瞬で無くなってるカモしれないけどネー。
 機会ってのは妙なモンだからナ……」

一瞬だけ、妙に神妙な顔をしてそう答える。

「あ、前科持ちだっタ。粉々、カ。そりゃ勿体無い……
 なるほど、人に譲ろうってのも頷けるネ。
 しかし、いいのかネ? 一応、元手はそれなりにかかってるんじゃないノ?」

アスティア > 「まぁ、向かってこられたら返り討ちなのも道理だな。」

えっへんと何か威張りつつ、笑い返して、

「ま、出会いも別れも背中合わせ、だな。
 ふむ。
 ……ま、またいずれ縁があるさ。
 機が少しでもあるなら――逃さず仕留めないとな。」

そうでないと獲物に逃げられると肉食系である。
ともあれ、元手の話になると。
ふむ。と少し考えて

「ま、元手は確かにかかってはいるな。
 妾が買ったものではあるし。
 ――だが、まぁ、別に構わんよ。
 それをプレゼントするに相応しい相手ではあるとは思っているしな。」

と真顔で言い切るだろう

園刃華霧 > 「返り討ち、か、イイねー。らしいらしい。
 アタシは、サラッとかわしていきたいトコロだネ。」

はっはっは、と笑う。
ある意味好対照なのかもしれない。

「だネ。縁やら機会やらは、そのうちどっかでくるわナ。
 はっはっは。しかし、逃さず仕留める、カ。まったくらしいネ?
 将来、どんな仕留め方するのか楽しそうだナ」

さらり、と縁の話はながし……けたけた、と笑う。

「ふ、むー……なるほどナ。
 そういうことなら……ま、貰っておこうカ。」

元手の話を聞いて素直に頷く。
ま、変に断るのもなんだろうし。

アスティア > 「はっはっは。まぁ、妾に擦り付けてもかまわんぞー」

まぁ、本分そっちだし。

「ま、仕留めようにも、
 そもそも相手がいないから意味ないがな。」

とこちらも縁の話を流すだろう。

「ま、なんだな。
 楽しい一時を過ごせた。
 ああ。そうだ、祭りだったか?
 ええと。」

そういっておもむろに立ち上がり、
自動販売機でコーヒーを買うと一つ華霧へと放り投げるだろう。

「じゃ、まぁ、クリスマスに乾杯といくか?」

なんてウィンクしつつ

園刃華霧 > 「そっカー。困ったら、そーさせて貰うヨ。
 人生、No1よりNo2……ってネ。」

ははは、と笑って答える。
本当にやりかねない。

「あー、アタシも久しぶりにまあ、色々と楽しかったヨ。
 っと、今度は珈琲かイ? いやはや、貰ってばっかりデ悪いネ。
 んじゃ……っト。」

手品のように、何もない空間からケーキとチキンを取り出す。

「乾杯ついでに……大体、この儀式の日はケーキを食べるって決まりになってるンだ。
 あとは、鳥ナ。食べるかイ?」

アスティア > はははと笑って答える姿に、うむうむと頷く。
ともあれ、ケーキをチキンを取り出すと、

「おおお!?凄いな。
 ふむ。
 せっかく用意してくれたのだし、
 ありがたくいただくとも。
 ささやかなパーティにするとしようか。
 あー、えーと。」

そういってじっと華霧を見る。

こういうときはどういえばいいのだろうと、
何か期待する目をしている。

園刃華霧 > 「はっはっは、ささやかな特技だヨ。
 ま、指輪と珈琲の分だと思ってチョーダイ。」

さて、と紙皿まで用意して……

「ふム……儀式的には、そうだナ。
 『めりーくりすます』って祈りの言葉を捧げたり、はするかナ?」

視線を感じて、そうつけたす

アスティア > 「はっはっは。ならばこれがプレゼントのお返しというやつか。
 ありがたくいただくとしよう。
 そして、ふぅむ。
 めりーくりすます、か。」

うむ。とつぶやいて繰り返し――

「それじゃあ、一緒に祈りの言葉をささげよう。」

『メリークリスマス!』

園刃華霧 > 「そーそー、めりーくりすます、ナ。
 ま、色々あって出来上がった儀式の言葉サ。」

ケタケタ笑い……

「おっけー。世間じゃ女同士のパーティーなんて寂しいヤツ、なんて言われるかもしれないけどナ。
 ま、いいたい奴には言わせておけばいいさネ」

『メリークリスマス!』