2016/02/06 のログ
ご案内:「常世公園」にセシルさんが現れました。
セシル > 休日の午後。
セシルは「この世界に適応するための特別講義」の後、早速トレーニングに繰り出していた。
…別に、「とある科目」の学習から逃げているとか、そういうことでは、ない。

今日は、通常授業がない分比較的時間に余裕があったので、ランニングのためのコース選定に、2時間を少し超えるくらい走っていたのだ。
常世公園から出発して学生街、異邦人街、居住区、浜辺、転移荒野。
そして、常世公園に戻ってきたのである。

(整備され過ぎた道はどうも足に無駄な負荷がかかっていかんな…
学生街に近いほど人通りが多くては知るのには向かんし、転移荒野は転移荒野で魔物とぶつかってしまえばトレーニングどころではないし…

…居住区周辺から砂浜で、コースを設定するのが無難か)

そんなことを考えつつ、公園の自販機に近づいていく。
ちなみに、走ったのもさることながら、転移荒野では脅威度が低いとはいえ魔物と交戦する羽目になってしまったため、かなりの汗をかいている。

セシル > (こちらの肌着は性能が良いな…これだけ汗をかいても、この程度の不快感で済むのだから)

そんなことを考えながら自販機に硬貨を放り込み、購入したのはスポーツドリンクだ。
味をそれなりに気に入ったのと、「運動後に最適」という話を聞いて、トレーニングの後には愛飲していた。

軽くストレッチをして身体をほぐしてから、ベンチに腰掛ける。

「ふぅ…」

ペットボトルの蓋を開け、スポーツドリンクをぐびぐびとあおり。
疲労感を吐き出すかのように、ため息を1つ。

セシル > (…改めて、地図を確認してみるとしよう)

一旦ペットボトルの飲み口を口から離し、蓋を閉め直すと上着の胸ポケットから常世島の地図を取り出す。

(ここではこう走った…周りの道はこうなっていたから…)

走った行程、その際の景色、そこから想起される地形などから、自分が走っただろう道筋を指でなぞっていく。
地形を覚え、地図を脳内に描く能力は、士官学校で訓練していただけあってなかなか高く、指で辿った道筋は、実際にセシルが走った道筋と一致していた。

(ランニングに最適なのは…この辺りか)

地図の、目星を付けた地域に、指で大きく丸をつける。
休憩が一段落したらその周辺をもう一走りして、ランニングのコースを正式に設定しようか…などと考えていた。

決して、「とある科目」の勉強からの逃避だとか、そういうことではない。