2016/02/14 のログ
ご案内:「常世公園」に佐伯貴子さんが現れました。
佐伯貴子 > (時刻は日が落ちる少し前。
 ベンチに座りながら缶お汁粉を両手で持っている姿がある。
 時折強い風が吹いてはマフラーをたなびかせる)

終わりだな…

(自分にとってバレンタインは終わった。
 そういう意味であった)

佐伯貴子 > (配り回ったチョコレートの数は両手の指を超えた。
 あるものには寮の部屋へ、あるものにはデスクの上へ。
 手作りなら安くすむところを、味を優先して高級品を購入したため、
 懐が若干寂しい)

今日は温かいんだがな…

(お汁粉をすする。
 2月中旬とは思えない気温であり、
 コートは必要ないほどであったが、
 日が落ちたらまた冷え込むのだろう)

佐伯貴子 > (目的はお返しでも、親密さを深めることでもない。
 最近中々顔を合わせられない友人たちに、
 去年のお礼をしたかっただけなのである。

 つまり自己満足である。

 だからバレンタインはもう終わったという言葉になったのであった)

佐伯貴子 > (欲を言えば、借りのある人間はもっと多かった。
 しかし、どこに住んでいるのかわからなかったり、
 連絡方法を知らないなどの理由で断念した。
 もっとも、それはそれで出費が増えただろうから、
 この程度がちょうどいいのかもしれない。
 強い風が吹く中、お汁粉をすすって息をついた)

佐伯貴子 > そろそろ戻るか…

(空になったお汁粉の缶をゴミ箱に放り投げる。
 この動作は何度も繰り返し行なっていたため、
 まるでバスケ部員のように華麗にシュートが決まった。
 
 なにか忘れている気がするが、
 行きてさえいれば取り返しはつくだろう。
 そんな気分で巡回に戻るのであった)

ご案内:「常世公園」から佐伯貴子さんが去りました。